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第十六部:領主になること
戻ってきた双子
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「お、戻ってたのか」
「はい、時期が近づきましたので」
「歌も集めましたし腕も磨いてきました」
正室問題が片付いたところでララとロラの双子楽士が屋敷に戻った。この二人がいてくれて助かるのは社交のシーズンだ。
楽士は歌を歌って楽器を演奏する。この二人は元々大道芸人や吟遊詩人をしていたこともあって、一か所でじっとするよりは町から町へと移動して街角で演奏したり、その地方に伝わる話や歌を集めたりする方が好きだ。だから俺は好きに過ごさせていた。屋敷にいることもあればフラッと出て行ってしばらく戻らないこともある。それでいい。動物で例えるなら猫だな。もしくは鳥か。
ただうちの使用人であることをハッキリさせた方が都合がいいことがあるので、ラヴァル公爵家の紋章が入った身分証明書を渡している。困った時はそれを見せれば何とかなるだろう。
「旦那様の噂も色々と聞いています」
「一人でダンジョンを制覇したりドラゴンを従えたり」
「従えさせようと思ってたわけじゃないんだけどな」
トゥーリアは俺の従魔じゃない。そう思ってたのに、いつの間にか従魔になっていた。何度も乗せてもらったからか? だからといって何が変わったわけでもなく、相変わらず屋敷の庭で寝ているか巣穴を掘っている。そのうちダンジョンを作るつもりじゃないだろうな。
「二人がどう過ごしていたか、教えてくれ」
「「はい」」
◆◆◆
「はー、けっこう広がるんだな」
「おそらく旦那様が思っている以上かと」
俺は二人から俺自身の噂話を聞いていた。そしてその内容に呆れていた。
「誇張されているとは思いますが」
「日報紙の内容とも違いがありますね」
「尾鰭だけではなく背鰭も胸鰭も付いていますね。そのうちに足も生えそうです」
「それはもう別の生き物だ」
二人は日報紙を読みながら、噂話と俺が実際に経験したこととを付き合わせていた。
俺についての噂ってのは、自由に空を飛び、その後ろに何匹ものドラゴンが付き従っていたとか、ドラゴンになることができるようになったとか、いずれこの大陸上の全てのダンジョンを制覇してダンジョン王になるだろうとか、魔物すら魅力で骨抜きにしてしまったなどだ。
ダンジョン王って何だ? まあ最後のは当たらずとも遠からずだな。魔物にすら手を出したと言われたらそれは正解だと言おう。
この屋敷にいるのはスキュラとアラクネとセイレーン。ああ、マダコもいたな。スキュラを連れてきた時に分かったことだけど、どれもこれもこの国で知られている魔物とは違うらしい。
マダコは別として、他の三種族は本来は声や色香で男を誘って殺してしまう危険な魔物だ。でもこの屋敷にいる三種族はとても人を襲いそうには見えない。特にアラクネは争いは嫌いだとハッキリ言っている。
もちろんアラクネだって狩りはしていたけど、罠を張って待つというスタンスなので、自分から積極的に狩るということはしないそうだ。それよりも衣服と物々交換で魚や肉などを得ていた方が多かったらしい。
「ですが旦那様がドラゴンになっても驚きません」
「ああそうだったのか、と思うくらいでしょう」
「それは過大評価と言っていいのかどうか分からないけど、とりあえず言い過ぎだ」
ドラゴンなどの高等生物は人の姿になれる。トゥーリアはかつては【人化】で人の姿になれたらしい。でも長くダンジョンで寝ているうちに忘れてしまったそうだ。
そのあたりをフランに聞いたところ、人間くらいの寿命なら普通は忘れないそうだ。でもドラゴンのように何年も何十年も寝続けると忘れることもあり得ると。忘れてしまっても何かのきっかけで思い出すこともあるそうだけど、思い出すまでは使えなくなるそうだ。
「実はこの国の南部に領地を持つことになった。二人もそっちに来ないか? 実はやってほしいことがある」
俺はこの二人の自由なところが気に入っているので、それを使ってやってほしいことがあった。
「私たちにできることですか?」
「歌や楽器以外はそれほど得意ではありませんが」
「二人の得意なことを披露しつつできることだ」
俺は二人に領地の方でしてほしいことを説明した。説明が必要なほど難しいことじゃない。単なる情報収集だ。
「間諜ではないのですね?」
「潜入までは無理です」
「そこまでさせるつもりはない。街角で演奏するついでに領内の町や村の雰囲気を感じてほしいだけだ。危険なことはしなくていい」
例えばそれまで普通だったのに急に雰囲気が悪くなったとする。そんな時は誰かが何らかの意図でそういう雰囲気に持っていこうとしている可能性がある。何かが起こる前に対処したい。
「それくらいならできるかと」
「人の話を聞くのは得意です」
「そういうことを頼みたい。俺個人で潜入することもできるが、俺でなくても情報が集められるようにしたいんだ」
ルニエ子爵領を貰うことになったけど、子爵がかなり適当にやってたそうで、領内には国に対する不満が燻っている。そこから火が出て燃え広がっては困る。だから俺を領主にすることで、この領地のことをきちんと考えているというアピールにしたいという意図が国にはある。
国に上手く使われる、それはOKだ。それくらいは想定内だからどうこう言うことはない。だが俺としてはその状況を利用したい。国が俺を利用するなら、俺はその国を利用する。持ちつ持たれつ。あるいはその一段上を行く。
領地経営なんて正直面倒だと思っていたけど、王都を離れた場所である程度好きにできるとなれば、それはそれでありだろう。やりすぎない程度に俺の持つ知識を活用する。俺の知識なんてたかが知れているけどな。
「はい、時期が近づきましたので」
「歌も集めましたし腕も磨いてきました」
正室問題が片付いたところでララとロラの双子楽士が屋敷に戻った。この二人がいてくれて助かるのは社交のシーズンだ。
楽士は歌を歌って楽器を演奏する。この二人は元々大道芸人や吟遊詩人をしていたこともあって、一か所でじっとするよりは町から町へと移動して街角で演奏したり、その地方に伝わる話や歌を集めたりする方が好きだ。だから俺は好きに過ごさせていた。屋敷にいることもあればフラッと出て行ってしばらく戻らないこともある。それでいい。動物で例えるなら猫だな。もしくは鳥か。
ただうちの使用人であることをハッキリさせた方が都合がいいことがあるので、ラヴァル公爵家の紋章が入った身分証明書を渡している。困った時はそれを見せれば何とかなるだろう。
「旦那様の噂も色々と聞いています」
「一人でダンジョンを制覇したりドラゴンを従えたり」
「従えさせようと思ってたわけじゃないんだけどな」
トゥーリアは俺の従魔じゃない。そう思ってたのに、いつの間にか従魔になっていた。何度も乗せてもらったからか? だからといって何が変わったわけでもなく、相変わらず屋敷の庭で寝ているか巣穴を掘っている。そのうちダンジョンを作るつもりじゃないだろうな。
「二人がどう過ごしていたか、教えてくれ」
「「はい」」
◆◆◆
「はー、けっこう広がるんだな」
「おそらく旦那様が思っている以上かと」
俺は二人から俺自身の噂話を聞いていた。そしてその内容に呆れていた。
「誇張されているとは思いますが」
「日報紙の内容とも違いがありますね」
「尾鰭だけではなく背鰭も胸鰭も付いていますね。そのうちに足も生えそうです」
「それはもう別の生き物だ」
二人は日報紙を読みながら、噂話と俺が実際に経験したこととを付き合わせていた。
俺についての噂ってのは、自由に空を飛び、その後ろに何匹ものドラゴンが付き従っていたとか、ドラゴンになることができるようになったとか、いずれこの大陸上の全てのダンジョンを制覇してダンジョン王になるだろうとか、魔物すら魅力で骨抜きにしてしまったなどだ。
ダンジョン王って何だ? まあ最後のは当たらずとも遠からずだな。魔物にすら手を出したと言われたらそれは正解だと言おう。
この屋敷にいるのはスキュラとアラクネとセイレーン。ああ、マダコもいたな。スキュラを連れてきた時に分かったことだけど、どれもこれもこの国で知られている魔物とは違うらしい。
マダコは別として、他の三種族は本来は声や色香で男を誘って殺してしまう危険な魔物だ。でもこの屋敷にいる三種族はとても人を襲いそうには見えない。特にアラクネは争いは嫌いだとハッキリ言っている。
もちろんアラクネだって狩りはしていたけど、罠を張って待つというスタンスなので、自分から積極的に狩るということはしないそうだ。それよりも衣服と物々交換で魚や肉などを得ていた方が多かったらしい。
「ですが旦那様がドラゴンになっても驚きません」
「ああそうだったのか、と思うくらいでしょう」
「それは過大評価と言っていいのかどうか分からないけど、とりあえず言い過ぎだ」
ドラゴンなどの高等生物は人の姿になれる。トゥーリアはかつては【人化】で人の姿になれたらしい。でも長くダンジョンで寝ているうちに忘れてしまったそうだ。
そのあたりをフランに聞いたところ、人間くらいの寿命なら普通は忘れないそうだ。でもドラゴンのように何年も何十年も寝続けると忘れることもあり得ると。忘れてしまっても何かのきっかけで思い出すこともあるそうだけど、思い出すまでは使えなくなるそうだ。
「実はこの国の南部に領地を持つことになった。二人もそっちに来ないか? 実はやってほしいことがある」
俺はこの二人の自由なところが気に入っているので、それを使ってやってほしいことがあった。
「私たちにできることですか?」
「歌や楽器以外はそれほど得意ではありませんが」
「二人の得意なことを披露しつつできることだ」
俺は二人に領地の方でしてほしいことを説明した。説明が必要なほど難しいことじゃない。単なる情報収集だ。
「間諜ではないのですね?」
「潜入までは無理です」
「そこまでさせるつもりはない。街角で演奏するついでに領内の町や村の雰囲気を感じてほしいだけだ。危険なことはしなくていい」
例えばそれまで普通だったのに急に雰囲気が悪くなったとする。そんな時は誰かが何らかの意図でそういう雰囲気に持っていこうとしている可能性がある。何かが起こる前に対処したい。
「それくらいならできるかと」
「人の話を聞くのは得意です」
「そういうことを頼みたい。俺個人で潜入することもできるが、俺でなくても情報が集められるようにしたいんだ」
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国に上手く使われる、それはOKだ。それくらいは想定内だからどうこう言うことはない。だが俺としてはその状況を利用したい。国が俺を利用するなら、俺はその国を利用する。持ちつ持たれつ。あるいはその一段上を行く。
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