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第二章 第一部
独白:あるおっとりした元ギルド受付の回想
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こんにちは、少し前までユーヴィ市の冒険者ギルドで受付をしていましたマノンと申します。かつて『していました』ということで、今はケネスさんの家でお世話になっています。
ギルドの受付になる前は冒険者をしていました。武闘家として、この身一つでと言うのは言い過ぎかもしれませんけど、それなりに頑張っていたつもりです。魔法は生活魔法程度しか使えないのですけど、それなりに役に立ちましたよ。
ずっと冒険者という仕事をしていますと、なかなか恋愛というものが遠くなります。私も若い頃はそれなりに夢を見ていましたけれど、三〇を過ぎて先が見えたというかですねぇ、諦めに入ったわけですよねぇ。
基本的に冒険者はがさつな人が多いわけです。そうでなければ剣を振り回して魔獣を退治して、というような仕事は普通はできないものです。できない人たちの代わりにその仕事を引き受けてくれているのが冒険者なわけですねぇ。
ただし、冒険者がいなければ困るとは言っても、自分が冒険者の間は単にがさつにしか見えません。男性と女性のどちらが多いかは言わなくても分かると思いますけど、女性がいないパーティーの方が圧倒的に多いわけですよねぇ。
これは偶然ですけど、私のいたパーティーにはもう一人、僧侶の女性がいましたので、他の女性冒険者よりは気分としては楽だったかなと思います。
一六の時でしたか、田舎を出て冒険者になりました。田舎育ちで野山を駆けまわっていましたので、足腰には自信があります。私はしゃべるのが少し遅いですから、実はいい家の出身なとかと聞かれたことが何度もありますけど、まったくそのようなことはありません。普通の田舎娘です。
そうですね、冒険者になるとは言っても、田舎娘が少しだけお金を持って町に出るわけですよねぇ。みなさん、冒険者になるのにどれくらいお金がかかると思いますか?
まずは武器や防具を揃えるところから始めますけど、初心者が買えるような武器などほとんどありません。先輩冒険者たちが使い潰した剣や、凹んだり傷んだりしている鎧や盾、まずはそのような中古をなんとか買って準備をします。
薬草や野草の採取なら武器は必要ないと思うかもしれませんけど、盗賊に襲われることもあります。いきなり森から魔獣が出てくることもあります。準備をしておくに越したことはありません。
そこで私の話に戻りますけど、武器や防具を買う余裕はありませんでした。それに今さら村に戻ることもできません。高い武器を買わずにできることが何かと考えると、それが武闘家でした。斥候も兼ねることが多かったですねぇ。
当然ですけど、素手で硬い魔獣を殴れば手が折れます。私は拳の部分に小さな突起のある金属製の籠手を使っていました。それを付けていても熊を殴ればしびれますので、狙うのは関節、特に膝でした。まずは動けなくするわけですねぇ。
実績の方は、武闘家としては可もなく不可もなくというところだったしょうか。そして女性で冒険者を続けることは珍しいことなんですよねぇ。私が引退を決めた時にはほとんど残っていませんでした。
引退を決意した時に、キヴィオ市のギルドでルボルさんに出会いました。
ルボルさんはユーヴィ市からキヴィオ市まで仕事で来ていて、たまたま立ち寄ったそうです。どうやらギルドの受付が足りないらしくて、勧誘に来ていました。私も話を聞きましたけど、ユーヴィ市のギルドは小さいらしくて、そこまで仕事は多くないということでした。
仕事の内容はそれほど問題ではありませんでしたけど、女性としては……結婚相手がいるかどうかが少し気がかりでしたねぇ。半分諦めていたとは言っても。
私は現役当時はキヴィオ子爵領を拠点に活動していまして、南のサガード男爵領や北東のレブ男爵領あたりまでは行きましたけど、同じ領内でもユーヴィ市には行ったことがありませんでした。ユーヴィ市の人口はキヴィオ市の一〇分の一以下らしくて、そうなると男性の数も減ります。ただし、男性の方が多いとは聞きました。
お給料はそこまで高くはありませんけど、危険がなくなることを考えれば問題ないでしょう。そして結婚相手を探してくれるという念書を書いてもいいということでした。それが決め手となりましたねぇ。
私がユーヴィ市に移ってギルドで働き始めた時、受付はレナーテちゃんしかいませんでした。彼女には泣いて感謝されたことを覚えていますよ。それでしばらくしたらミリヤちゃんも働き始めたので、ようやく受付の窓口が埋まることになりました。
ここで、他の職員では受付は無理なのかと思いませんか? ええ、できなくはありません。それでも冒険者が言い出す無茶に対処するのは、やはり冒険者の経験がある人が一番なわけです。その点では冒険者ではなかったミリヤちゃんは特殊と言えます。
ある時私に結婚の申し込みがありました。ルボルさんが約束を守ってくれたわけです。ルボルさんの知り合いの息子さんで、年は私よりも三つ上の方です。それなりに裕福な家の方で、見た感じも清潔で、私が冒険者をしていたと聞いても嫌な顔をしませんでした。冒険者は気が強いと思われますから。結婚後もギルドで働いてもいいと言われました。
それからユーヴィ市で結婚生活を始めることになる……はずでしたが、これがなぜか始まらなかったのです。二人の家はあります。生活費も十分に渡してもらっています。でも夫がいません。最初からです。
なんと言ったらいいのでしょうか、どうやら私と結婚するよりもずっと前から恋人がいたようです。それなら二人とも娶ればいいと思うのですけど、そのつもりもなかったようで、形だけ私と結婚して、家と金を与えて、私の方は放ったらかしだったのです。
まったく手を出してくれないどころか、顔すら見ないまま一年が経ちました。その間にもミリヤちゃんには恋人ができましたし、レナーテちゃんにもいい相手が見つかったそうです。
さすがに私もここまで馬鹿にされれば、我慢も限界を超えるというものです。つまり現場に踏み込んだわけですよ。そこで見たものを考えれば、私が無視され続けたのも理解できます。
夫に男がいたわけです。
まず夫と恋人(男)をボコボコにしてから話を聞きますと、夫は実家から早く結婚しろと言われていたそうです。ですが、恋人(男)がいるので結婚はしたくないと思っていた時に、親から結婚話が持ち込まれたそうです。
とりあえず私と形だけでも結婚すれば親は納得るので、私の方には家と金でも与えておけばいいだろうと思ったそうです。さすがにこの私でもふざけるなと思いましたよ。
男を好きになるのは個人の好みだからいいとして、そのために私が蔑ろにされる謂れはありません」
離婚届にサインさせると二人を家から蹴り出して、さらには町からも蹴り出しました。二人がこれからどうなるか分かりませんけど、私にはもう関係ありません。しかしこれからどうしましょうか、となりました。
ちょうどその頃、ルボルさんがケネスさんと再会したという話を聞きました。あれはもう何か月も前ですねぇ、ふらりとギルドに立ち寄って、大量の素材を売却して立ち去ったエルフの男性がいました。私も一度手続きをしたことがありますけど、優しそうな方でした。あれだけの魔獣を狩れるとなれば、実力はこの国でもトップレベルではないでしょうか。
そのケネスさんが西の大森林から出てきた魔獣の暴走を止めたとルボルさんから聞きました。討伐部隊を編成して向かったところ、途中で暴走が片付いたと連絡を受けたため、そのままほとんどが帰ってきたようです。
暴走は普通なら相当長く続くそうですので、そんなことはあるはずがないと誰もが思ったそうです。でも暴走を片付けたのが『大森林を通り抜けた上に、ホーンラビットとスピアバードとハウルベアを五〇ずつまとめて納品した人のパーティー』だということを聞いたら、みんな納得したそうです。
そのケネスさんが後日ギルドに来てくれました。ルボルさんの話を聞いてから、一生懸命にお肌のお手入れをして、脚線美を見せるためにスカートをかなり短くしましたが、それがようやく、というところで残念ながらルボルさんに止められてしまいました。
ケネスさんは今後も大森林の様子を見るためにたまに戻るつもりでした。そこに私がどのようにして接触をしたらいいかを考えましたけど、なかなかいい案は浮かびません。そんなある日、リゼッタさんが私のところを訪ねてきました。
リゼッタさんによると、今のところケネスさんの妻と妻候補は合計九人で、もう一人増やしたいそうです。なぜ私なのかは分かりませんが、「合格です」と言ってもらいました。
リゼッタさんからは、キヴィオ市の冒険者ギルドでケネスさんを待つようにと言われました。そこに誘導するので、必ず捕まえるようにと。もちろん否はありません。ルボルさんに話をしたらすぐに紹介状を渡されましたので、その日のうちにユーヴィ市を離れてキヴィオ市に向かいました。
ルボルさんはキヴィオ市のギルド長のレオニートさんとは昔馴染みなので、ギルドの一室を貸していただくことになりました。さあ、合図を待つだけです。
ギルドの受付になる前は冒険者をしていました。武闘家として、この身一つでと言うのは言い過ぎかもしれませんけど、それなりに頑張っていたつもりです。魔法は生活魔法程度しか使えないのですけど、それなりに役に立ちましたよ。
ずっと冒険者という仕事をしていますと、なかなか恋愛というものが遠くなります。私も若い頃はそれなりに夢を見ていましたけれど、三〇を過ぎて先が見えたというかですねぇ、諦めに入ったわけですよねぇ。
基本的に冒険者はがさつな人が多いわけです。そうでなければ剣を振り回して魔獣を退治して、というような仕事は普通はできないものです。できない人たちの代わりにその仕事を引き受けてくれているのが冒険者なわけですねぇ。
ただし、冒険者がいなければ困るとは言っても、自分が冒険者の間は単にがさつにしか見えません。男性と女性のどちらが多いかは言わなくても分かると思いますけど、女性がいないパーティーの方が圧倒的に多いわけですよねぇ。
これは偶然ですけど、私のいたパーティーにはもう一人、僧侶の女性がいましたので、他の女性冒険者よりは気分としては楽だったかなと思います。
一六の時でしたか、田舎を出て冒険者になりました。田舎育ちで野山を駆けまわっていましたので、足腰には自信があります。私はしゃべるのが少し遅いですから、実はいい家の出身なとかと聞かれたことが何度もありますけど、まったくそのようなことはありません。普通の田舎娘です。
そうですね、冒険者になるとは言っても、田舎娘が少しだけお金を持って町に出るわけですよねぇ。みなさん、冒険者になるのにどれくらいお金がかかると思いますか?
まずは武器や防具を揃えるところから始めますけど、初心者が買えるような武器などほとんどありません。先輩冒険者たちが使い潰した剣や、凹んだり傷んだりしている鎧や盾、まずはそのような中古をなんとか買って準備をします。
薬草や野草の採取なら武器は必要ないと思うかもしれませんけど、盗賊に襲われることもあります。いきなり森から魔獣が出てくることもあります。準備をしておくに越したことはありません。
そこで私の話に戻りますけど、武器や防具を買う余裕はありませんでした。それに今さら村に戻ることもできません。高い武器を買わずにできることが何かと考えると、それが武闘家でした。斥候も兼ねることが多かったですねぇ。
当然ですけど、素手で硬い魔獣を殴れば手が折れます。私は拳の部分に小さな突起のある金属製の籠手を使っていました。それを付けていても熊を殴ればしびれますので、狙うのは関節、特に膝でした。まずは動けなくするわけですねぇ。
実績の方は、武闘家としては可もなく不可もなくというところだったしょうか。そして女性で冒険者を続けることは珍しいことなんですよねぇ。私が引退を決めた時にはほとんど残っていませんでした。
引退を決意した時に、キヴィオ市のギルドでルボルさんに出会いました。
ルボルさんはユーヴィ市からキヴィオ市まで仕事で来ていて、たまたま立ち寄ったそうです。どうやらギルドの受付が足りないらしくて、勧誘に来ていました。私も話を聞きましたけど、ユーヴィ市のギルドは小さいらしくて、そこまで仕事は多くないということでした。
仕事の内容はそれほど問題ではありませんでしたけど、女性としては……結婚相手がいるかどうかが少し気がかりでしたねぇ。半分諦めていたとは言っても。
私は現役当時はキヴィオ子爵領を拠点に活動していまして、南のサガード男爵領や北東のレブ男爵領あたりまでは行きましたけど、同じ領内でもユーヴィ市には行ったことがありませんでした。ユーヴィ市の人口はキヴィオ市の一〇分の一以下らしくて、そうなると男性の数も減ります。ただし、男性の方が多いとは聞きました。
お給料はそこまで高くはありませんけど、危険がなくなることを考えれば問題ないでしょう。そして結婚相手を探してくれるという念書を書いてもいいということでした。それが決め手となりましたねぇ。
私がユーヴィ市に移ってギルドで働き始めた時、受付はレナーテちゃんしかいませんでした。彼女には泣いて感謝されたことを覚えていますよ。それでしばらくしたらミリヤちゃんも働き始めたので、ようやく受付の窓口が埋まることになりました。
ここで、他の職員では受付は無理なのかと思いませんか? ええ、できなくはありません。それでも冒険者が言い出す無茶に対処するのは、やはり冒険者の経験がある人が一番なわけです。その点では冒険者ではなかったミリヤちゃんは特殊と言えます。
ある時私に結婚の申し込みがありました。ルボルさんが約束を守ってくれたわけです。ルボルさんの知り合いの息子さんで、年は私よりも三つ上の方です。それなりに裕福な家の方で、見た感じも清潔で、私が冒険者をしていたと聞いても嫌な顔をしませんでした。冒険者は気が強いと思われますから。結婚後もギルドで働いてもいいと言われました。
それからユーヴィ市で結婚生活を始めることになる……はずでしたが、これがなぜか始まらなかったのです。二人の家はあります。生活費も十分に渡してもらっています。でも夫がいません。最初からです。
なんと言ったらいいのでしょうか、どうやら私と結婚するよりもずっと前から恋人がいたようです。それなら二人とも娶ればいいと思うのですけど、そのつもりもなかったようで、形だけ私と結婚して、家と金を与えて、私の方は放ったらかしだったのです。
まったく手を出してくれないどころか、顔すら見ないまま一年が経ちました。その間にもミリヤちゃんには恋人ができましたし、レナーテちゃんにもいい相手が見つかったそうです。
さすがに私もここまで馬鹿にされれば、我慢も限界を超えるというものです。つまり現場に踏み込んだわけですよ。そこで見たものを考えれば、私が無視され続けたのも理解できます。
夫に男がいたわけです。
まず夫と恋人(男)をボコボコにしてから話を聞きますと、夫は実家から早く結婚しろと言われていたそうです。ですが、恋人(男)がいるので結婚はしたくないと思っていた時に、親から結婚話が持ち込まれたそうです。
とりあえず私と形だけでも結婚すれば親は納得るので、私の方には家と金でも与えておけばいいだろうと思ったそうです。さすがにこの私でもふざけるなと思いましたよ。
男を好きになるのは個人の好みだからいいとして、そのために私が蔑ろにされる謂れはありません」
離婚届にサインさせると二人を家から蹴り出して、さらには町からも蹴り出しました。二人がこれからどうなるか分かりませんけど、私にはもう関係ありません。しかしこれからどうしましょうか、となりました。
ちょうどその頃、ルボルさんがケネスさんと再会したという話を聞きました。あれはもう何か月も前ですねぇ、ふらりとギルドに立ち寄って、大量の素材を売却して立ち去ったエルフの男性がいました。私も一度手続きをしたことがありますけど、優しそうな方でした。あれだけの魔獣を狩れるとなれば、実力はこの国でもトップレベルではないでしょうか。
そのケネスさんが西の大森林から出てきた魔獣の暴走を止めたとルボルさんから聞きました。討伐部隊を編成して向かったところ、途中で暴走が片付いたと連絡を受けたため、そのままほとんどが帰ってきたようです。
暴走は普通なら相当長く続くそうですので、そんなことはあるはずがないと誰もが思ったそうです。でも暴走を片付けたのが『大森林を通り抜けた上に、ホーンラビットとスピアバードとハウルベアを五〇ずつまとめて納品した人のパーティー』だということを聞いたら、みんな納得したそうです。
そのケネスさんが後日ギルドに来てくれました。ルボルさんの話を聞いてから、一生懸命にお肌のお手入れをして、脚線美を見せるためにスカートをかなり短くしましたが、それがようやく、というところで残念ながらルボルさんに止められてしまいました。
ケネスさんは今後も大森林の様子を見るためにたまに戻るつもりでした。そこに私がどのようにして接触をしたらいいかを考えましたけど、なかなかいい案は浮かびません。そんなある日、リゼッタさんが私のところを訪ねてきました。
リゼッタさんによると、今のところケネスさんの妻と妻候補は合計九人で、もう一人増やしたいそうです。なぜ私なのかは分かりませんが、「合格です」と言ってもらいました。
リゼッタさんからは、キヴィオ市の冒険者ギルドでケネスさんを待つようにと言われました。そこに誘導するので、必ず捕まえるようにと。もちろん否はありません。ルボルさんに話をしたらすぐに紹介状を渡されましたので、その日のうちにユーヴィ市を離れてキヴィオ市に向かいました。
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