84 / 278
第二章 第一部
キラの実家でのお祝い
しおりを挟む
「はーっ、勘違いだったか。無事でよかったが」
「ええ、そうですねー」
ご両親はあらためてキラを抱きしめている。それにしても、わりといい家に住んでいるのに、どうして口減らしで自分が売られると勘違いをしたのかは……よく食べるからかな?
ご両親もキラも落ち着いたようで、あらためてご両親に口減らしをするつもりはなかったことが分かった。そしてキラの方は完全に思い違いだった。
弟さんたちがソゾンという人から聞いたおとぎ話を父親に話しているところを、うっかり立ち聞きしてしまったらしい。しかも中途半端に。それで自分が売られると勘違いしたらしいんだけど、やっぱり自分がよく食べるのを気にしていたらしい。
そのおとぎ話というのはこういう内容だった。
母親と妻、そして三人の子供がいる夫がいた。生活は決して楽ではなかった。税は年々重くなっていき、満足に食べることすらできなくなってきた。
さらに数年経ち、子供たちも大きくなり、母親と妻に十分な食事を取らせることが無理になってきた。
母親には代わりはいない、そして妻がいれば子はまたできる。夫は自ら穴を掘って、口減らしのために子供たちを埋める決意をした。
その夜、林の中で穴を掘っていたら、穴の底から金貨の入った壺が出てきた。それで家族みんなが幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
「あなた、これは母親は大切にしましょうという話でいいのでしょうか?」
「多分……そうだろうね、微妙だけど。僕の知っている話では、郭巨という人の話が近いかな」
「こういう話って~最終的にはめでたしめですが~途中はそうでもなですよね~」
「わりと残酷だよね。そもそもおとぎ話全体がそんな傾向だけど」
キラはこの話のほんの一部だけを聞いて勘違いしたようだ。
そのキラはさっきから真っ赤な顔をして僕のお腹に顔を押しつけている。普段が普段だけに、珍しすぎて可愛い。そう言ったらお腹をポカポカ叩かれた。威力があるからドスドスだけど。
「今日はゆっくりしていってくださいねー」
ニカさんの勧めでこの家で泊まることになった。マノンはニカさんの手伝いでキッチンへ向かった。
キラのお帰り会、そしてセラとキラの結婚おめでとう会が開かれることになり、ゲンナジー司祭も呼ぶことになった。
エフセイさんもニカさんもすごくいい人なのに、どうしてキラは勘違いなんかしたのか。
ユリアン君もイネッサちゃんもミハイル君もいい子たちで、キラによく懐いている。背の高さだけなら誰が一番年上か分からないけど。ユリアン君は一四、イネッサちゃんは一二、ミハイル君は一一らしい。
キラには断りを入れた上で、エフセイさんたちにはキラは種族がドワーフだと言うことを伝えた。驚いた顔をしていたけど、それで子供の頃から小さいわりにはよく食べていたことが腑に落ちたらしい。よく食べていたけど、それは全然気にならなかったとニカさんも言っていた。
僕の方からは二人と出会ったきっかけなどを説明した。きっかけがきっかけだから、付いていって迷惑だったんじゃないかと恐縮されたけど、全然迷惑ではなかったね。色々と驚いたけど。
食事はニカさんとマノンが作り、お酒は僕が提供した。だいふ味も安定してきた気がする。
「いやー、キラがいなくなってどうなるかと思ったら、旦那を連れて戻ってくるとは。しかもセラちゃんも一緒に」
「ほんとねー。いい人そうだしー、甲斐性もありそうだしー」
「僕は最初、この町に寄るかどうか悩んだんですよね。キラが売られそうになったから家を飛び出したって聞いていたので。そうしたら本人が寄るのは問題ないって言って、セラも問題ないって言ったので、今こうしているわけですが」
「そうじゃなあ、キラちゃんは落ち着いているように見えて、わりと思い込みで行動することがあったのう。その点ではセラの方が落ち着いていたかのう」
当然だけど、この場の主役はセラとキラ。二人は話のネタのされたせいか、それともお酒が入ったせいか、顔を真っ赤にしながら座っている。時々こっちをチラチラと見ているのは助け船を出してほしいせいだろう。でも頑張れ。こればっかりは僕にもどうしようもない。
途中で両親を止めるのは無理だと悟ったのか、キラは酔わせて止める手段に出たらしい。両親にグイグイとお酒を勧めている。気が付けばゲンナジー司祭はすでに船を漕いでいる。キラの妹弟たちはもう遅いから寝に行ったのかな。
それからしばらく話をしていたけど、エフセイさんとニカさんも限界らしく、そろそろお開きにしようということになった。僕もキラに案内されて泊まらせてもらう部屋に入ったけど、周りを見るとマノンもカロリッタもいない。
「マノンさんは、#最後まで頑張ってねぇ#と言って家の方に戻ったです」
「カロリッタさんにはやっちゃえって言われた。だから頑張る」
「いや、さすがに人の家ではマズイんじゃないの?」
「エフセイさんとニカさんはよく分かってるですよ?」
「みんな酔ったふりをしてた」
「謀られた!」
「さあ先生、覚悟を決めてください」
「貰ってください」
「分かった。覚悟は決めた。でもその前に、大事なことを一つだけ言っておくね」
「「はい」」
「僕とそういうことをすると、年を取らなくなるんだけど、それは大丈夫?」
「年を取らなくなるですか?」
「不老?」
「そう。年を取らないからおそらく見た目もほとんど変わらないと思う。キラは一六だから、もしかしたら背がまだ伸びるかもしれない。ここで止まってもいい?」
「多分伸びないから大丈夫。それにこの属性は捨てがたい」
「私は問題ないです」
「分かったよ。じゃあ二人とも、おいで」
◆ ◆ ◆
「いやあ、昨日はいい日でした。キラもセラちゃんも顔を見せてくれたし」
「まあ後は子供だけねー。キラもセラちゃんも、頑張るのよー?」
「大丈夫。コツは掴んだ。そのうち孫を見せる」
「私も目一杯頑張ります。結果はどうなるか分からないですが」
盛り上がっている四人を見ながら、親のことを考えたら子供を作るのもありだと思ってしまった。我ながら流されやすいのは分かってるよ。
この世界に来て、親に結婚の挨拶をするというのは初めてだった。マイカのところでは話にすらならなかったから、あれは別だとしよう。一応アンナさんからは結婚と子作りの許可は貰っている、と言うよりも、早く子供を作るように、子供ができたら一度帰ってこいと言われている。
異世界に来て、僕には親はいないけど、マイカ、エリー、ミシェル、セラ、キラ、マノンには親がいるということをあらためて考えた。僕は親との繋がりが薄かったからあまり実感がないんだけど、親に子供を見せることはやはり特別なことだと思うんだろうか。
正直なところ、日本人だった頃の年齢を考えても……ええっと、三三かな? おそらく初婚の平均年齢よりも一年か二年上なだけ。あの頃は結婚するとか子供を作るとか、そんなことはまったく考える余裕もなかったけど、そろそろ考えてもいいのかもしれない。セラとキラを見ながらそんなことを考えていた。
◆ ◆ ◆
「お世話になりました」
「なあに、義理の息子になるんだ。そんなことは気にしなくていい」
「そうですよー。遠慮せずに顔を見せに来てくださいねー」
「ありがとうございます。では、また来ます」
エフセイさんとニカさんにお礼を言って家を離れた。
「いいご両親だったね」
「恥ずかしかった……」
「歓迎っぷりが? それとも勘違いが?」
ドスドスドス
「痛い痛い」
「余計なことを言うから」
ポカポカがドスドスと僕のみぞおちに突き刺さる。
「先生のご両親はどんな人です?」
「あー、僕も親の顔を知らないんだよ。小さな頃に養護施設に預けられたみたいでね」
「同じでしたか」
「そうだね。あまり恵まれない環境だったわりには、それなりにまっすぐ育ったと思うよ。自分で言うのもどうかと思うけど」
「先生が曲がっているなら、他の人は完全にひねくれてるですよ?」
「ありがとう」
「みんなは知ってる?」
「いや、聞かれたことはないね。自分から言うことでもないでしょ」
「たしかにそう」
三人で手をつなぎながら、町の出口に向かって歩き出した。
「ええ、そうですねー」
ご両親はあらためてキラを抱きしめている。それにしても、わりといい家に住んでいるのに、どうして口減らしで自分が売られると勘違いをしたのかは……よく食べるからかな?
ご両親もキラも落ち着いたようで、あらためてご両親に口減らしをするつもりはなかったことが分かった。そしてキラの方は完全に思い違いだった。
弟さんたちがソゾンという人から聞いたおとぎ話を父親に話しているところを、うっかり立ち聞きしてしまったらしい。しかも中途半端に。それで自分が売られると勘違いしたらしいんだけど、やっぱり自分がよく食べるのを気にしていたらしい。
そのおとぎ話というのはこういう内容だった。
母親と妻、そして三人の子供がいる夫がいた。生活は決して楽ではなかった。税は年々重くなっていき、満足に食べることすらできなくなってきた。
さらに数年経ち、子供たちも大きくなり、母親と妻に十分な食事を取らせることが無理になってきた。
母親には代わりはいない、そして妻がいれば子はまたできる。夫は自ら穴を掘って、口減らしのために子供たちを埋める決意をした。
その夜、林の中で穴を掘っていたら、穴の底から金貨の入った壺が出てきた。それで家族みんなが幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
「あなた、これは母親は大切にしましょうという話でいいのでしょうか?」
「多分……そうだろうね、微妙だけど。僕の知っている話では、郭巨という人の話が近いかな」
「こういう話って~最終的にはめでたしめですが~途中はそうでもなですよね~」
「わりと残酷だよね。そもそもおとぎ話全体がそんな傾向だけど」
キラはこの話のほんの一部だけを聞いて勘違いしたようだ。
そのキラはさっきから真っ赤な顔をして僕のお腹に顔を押しつけている。普段が普段だけに、珍しすぎて可愛い。そう言ったらお腹をポカポカ叩かれた。威力があるからドスドスだけど。
「今日はゆっくりしていってくださいねー」
ニカさんの勧めでこの家で泊まることになった。マノンはニカさんの手伝いでキッチンへ向かった。
キラのお帰り会、そしてセラとキラの結婚おめでとう会が開かれることになり、ゲンナジー司祭も呼ぶことになった。
エフセイさんもニカさんもすごくいい人なのに、どうしてキラは勘違いなんかしたのか。
ユリアン君もイネッサちゃんもミハイル君もいい子たちで、キラによく懐いている。背の高さだけなら誰が一番年上か分からないけど。ユリアン君は一四、イネッサちゃんは一二、ミハイル君は一一らしい。
キラには断りを入れた上で、エフセイさんたちにはキラは種族がドワーフだと言うことを伝えた。驚いた顔をしていたけど、それで子供の頃から小さいわりにはよく食べていたことが腑に落ちたらしい。よく食べていたけど、それは全然気にならなかったとニカさんも言っていた。
僕の方からは二人と出会ったきっかけなどを説明した。きっかけがきっかけだから、付いていって迷惑だったんじゃないかと恐縮されたけど、全然迷惑ではなかったね。色々と驚いたけど。
食事はニカさんとマノンが作り、お酒は僕が提供した。だいふ味も安定してきた気がする。
「いやー、キラがいなくなってどうなるかと思ったら、旦那を連れて戻ってくるとは。しかもセラちゃんも一緒に」
「ほんとねー。いい人そうだしー、甲斐性もありそうだしー」
「僕は最初、この町に寄るかどうか悩んだんですよね。キラが売られそうになったから家を飛び出したって聞いていたので。そうしたら本人が寄るのは問題ないって言って、セラも問題ないって言ったので、今こうしているわけですが」
「そうじゃなあ、キラちゃんは落ち着いているように見えて、わりと思い込みで行動することがあったのう。その点ではセラの方が落ち着いていたかのう」
当然だけど、この場の主役はセラとキラ。二人は話のネタのされたせいか、それともお酒が入ったせいか、顔を真っ赤にしながら座っている。時々こっちをチラチラと見ているのは助け船を出してほしいせいだろう。でも頑張れ。こればっかりは僕にもどうしようもない。
途中で両親を止めるのは無理だと悟ったのか、キラは酔わせて止める手段に出たらしい。両親にグイグイとお酒を勧めている。気が付けばゲンナジー司祭はすでに船を漕いでいる。キラの妹弟たちはもう遅いから寝に行ったのかな。
それからしばらく話をしていたけど、エフセイさんとニカさんも限界らしく、そろそろお開きにしようということになった。僕もキラに案内されて泊まらせてもらう部屋に入ったけど、周りを見るとマノンもカロリッタもいない。
「マノンさんは、#最後まで頑張ってねぇ#と言って家の方に戻ったです」
「カロリッタさんにはやっちゃえって言われた。だから頑張る」
「いや、さすがに人の家ではマズイんじゃないの?」
「エフセイさんとニカさんはよく分かってるですよ?」
「みんな酔ったふりをしてた」
「謀られた!」
「さあ先生、覚悟を決めてください」
「貰ってください」
「分かった。覚悟は決めた。でもその前に、大事なことを一つだけ言っておくね」
「「はい」」
「僕とそういうことをすると、年を取らなくなるんだけど、それは大丈夫?」
「年を取らなくなるですか?」
「不老?」
「そう。年を取らないからおそらく見た目もほとんど変わらないと思う。キラは一六だから、もしかしたら背がまだ伸びるかもしれない。ここで止まってもいい?」
「多分伸びないから大丈夫。それにこの属性は捨てがたい」
「私は問題ないです」
「分かったよ。じゃあ二人とも、おいで」
◆ ◆ ◆
「いやあ、昨日はいい日でした。キラもセラちゃんも顔を見せてくれたし」
「まあ後は子供だけねー。キラもセラちゃんも、頑張るのよー?」
「大丈夫。コツは掴んだ。そのうち孫を見せる」
「私も目一杯頑張ります。結果はどうなるか分からないですが」
盛り上がっている四人を見ながら、親のことを考えたら子供を作るのもありだと思ってしまった。我ながら流されやすいのは分かってるよ。
この世界に来て、親に結婚の挨拶をするというのは初めてだった。マイカのところでは話にすらならなかったから、あれは別だとしよう。一応アンナさんからは結婚と子作りの許可は貰っている、と言うよりも、早く子供を作るように、子供ができたら一度帰ってこいと言われている。
異世界に来て、僕には親はいないけど、マイカ、エリー、ミシェル、セラ、キラ、マノンには親がいるということをあらためて考えた。僕は親との繋がりが薄かったからあまり実感がないんだけど、親に子供を見せることはやはり特別なことだと思うんだろうか。
正直なところ、日本人だった頃の年齢を考えても……ええっと、三三かな? おそらく初婚の平均年齢よりも一年か二年上なだけ。あの頃は結婚するとか子供を作るとか、そんなことはまったく考える余裕もなかったけど、そろそろ考えてもいいのかもしれない。セラとキラを見ながらそんなことを考えていた。
◆ ◆ ◆
「お世話になりました」
「なあに、義理の息子になるんだ。そんなことは気にしなくていい」
「そうですよー。遠慮せずに顔を見せに来てくださいねー」
「ありがとうございます。では、また来ます」
エフセイさんとニカさんにお礼を言って家を離れた。
「いいご両親だったね」
「恥ずかしかった……」
「歓迎っぷりが? それとも勘違いが?」
ドスドスドス
「痛い痛い」
「余計なことを言うから」
ポカポカがドスドスと僕のみぞおちに突き刺さる。
「先生のご両親はどんな人です?」
「あー、僕も親の顔を知らないんだよ。小さな頃に養護施設に預けられたみたいでね」
「同じでしたか」
「そうだね。あまり恵まれない環境だったわりには、それなりにまっすぐ育ったと思うよ。自分で言うのもどうかと思うけど」
「先生が曲がっているなら、他の人は完全にひねくれてるですよ?」
「ありがとう」
「みんなは知ってる?」
「いや、聞かれたことはないね。自分から言うことでもないでしょ」
「たしかにそう」
三人で手をつなぎながら、町の出口に向かって歩き出した。
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる