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第二章 第二部
違和感の正体、そしてその対策
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マノンに僕の持っていた違和感に気付いてもらうために、わざと回りくどい言い方をした。この国を馬鹿にしているわけじゃないよ。でもこのような状態がずっと続いているのも不思議なんだよね。
この国は昔は税の種類がすごく多くて、不況が長く続いたことがあった。その状況が改善されたのが、リゼッタから話を聞いたエトヴィンという商人。経済が回らない状態にしてしまう不要な税をできる限り排除するように働きかけ、それで国の経済は上向いたそうなんだよね。
でも上向いて今の状況とも思えないし、何かがおかしい気がする。上がってからまた下がったのか、そのあたりはよく分からないけど。
マイカはお菓子が少ないと言っていた。伯爵家の令嬢として生まれたのにそう思うくらいだ。レオンツィオ殿下の離宮でお菓子の作り方を教えたけど、焼き菓子以外はほとんど作ったことがないと料理長も言っていた。
日本のように、電車で一時間移動すれば大都市に行けるわけではない。この国一番の大都市である王都ヴィリョンだって一五万人を超えるくらいだからね。
一日あたり三五キロから四〇キロくらい歩いたとして、歩いた日数から都市間の距離を割り出して日本に当てはめてみる。王都の位置を京都と仮定するなら、スーレ市が山口、パルツィ市が倉敷、ホルスト市が浜松、カルスナ市が宇都宮になる。その内側にたった三〇万人だけ。直轄領の西の入り口であるトゥーリ市は奄美大島、寄らなかったけど東の入り口のポーリ市が函館あたり。その範囲まで広げても全部で五〇万人。
あらためて考えると、ものすごく人口密度が低い。一〇〇人、二〇〇人の村が町から数日離れたところにパラパラと存在している。そもそもあまり人口が多くないのに、どうしてこれだけ国を広げたのかが謎なんだけど。
「僕からすると、まずはさっき言った二つのことが可能になってからなんだよねえ。それだけじゃなくて産業とか雇用とか、足りないものは多いね」
「この話を聞いていると、この国には足りないものばかりだということが分かりますねぇ」
「でもね、僕だってこの世界で普通に生まれていたとしたら、移動が危険なことに疑問も持たずに冒険者になっていたかもしれないし、それこそ生まれ育った町を一度も出ずに人生が終わったかもしれない。仮定の話をしても仕方ないけど」
「私も説明されるまでは特に何も考えていませんでしたから、それが普通なのでしょうねぇ……」
だからと言って僕から高速移動手段とか通信手段を作るつもりはないよ。そもそも人が通って踏み固められただけの街道だから、振動も土ぼこりがすごそう。そういう公共事業的なことは国に任せるのが一番。
ゴムタイヤを作ればいいんだろうけど、どうやって作るんだっけ? ゴムの木の樹液と……硫黄? さすがにタイヤを作ったことはないな。促進剤を使ったよね。
あ、話が逸れた。
「僕としては、行った先で助けを求められれば手を貸すけど、そうでなければ現状のままになると思う。準管理者という立場としてはね」
「何かを大きく変えなければいいということですね?」
「そうだね。大きすぎる変化はダメみたいだからね。だからあまり深く関わらないようにしてるんだよ。すでにある技術を使ってちょっと状況をよくするとか、まあその程度」
僕が力を貸したのは、先ほどの玉焼きのアイデアを教えたこと、レオンツィオ殿下の馬車を改造したこと、大森林の魔素を減らしたこと、それくらいかな。
玉焼きは甘い物がよく売れているようなので、これからもっと種類は増えるだろうね。馬車は改造したポイントを殿下に伝えておいたから、魔法が得意な人なら真似できると思うよ。そこまで特殊な魔法は使っていないから。大森林の方は、ナルヴァ村が魔物に襲われにくくなるだけなので、大きな変化とは言えないと思う。あの魔素の使い方を考えないとね。
「あなたが力ずくで何かを変えるということになれば、とんでもないことになるんでしょうねぇ」
「まあ、上から見ている管理者に目を付けられない程度にしておくよ」
◆ ◆ ◆
マノンと歩きながら話していた違和感が、ずっとモヤモヤと残っていたので、みんなに話を聞いてもらうことにした。ここにいるのはエリー、マイカ、マリアン、マノンの現地組と、リゼッタ、カロリッタ、カローラの管理者組。どちらかと言えば、現地組からこの国の現状を聞きたいところ。
ミシェルとセラとキラは畑の方にいる。話よりも土いじりの方が楽しいようだ。
「これまでこの国について少しずつ感じていた違和感が大きくなってきたから、みんなに聞いてもらって一度頭を整理したいんだ」
「私も気になったことがあるんですよね。ちょうどいいんじゃないですか、先輩」
「じゃあちょっと書き出すね」
ホワイトボードはないので黒板に一つずつ書いていった。この黒板はミシェルのお絵かきにも使われている。当たり前のこともあるかもしれないけど、関係しそうなことは書き出すことにした。
国が広いわりには人口が少ない。
寿命が長いわりには人口が少ない。
危険な魔物や魔獣、あるいは盗賊はそこまで多くないのに街道には人の往来が少ない。
冒険者がそれほど強くない。
エトヴィンさんのおかげで経済状態が上向いたと言うには上向いていないような気がする。
全体的に欲があまり感じられない。
このあたりかな?
「まず、この国が広いわりに人口が少ないのは、歴史が浅いという理由じゃないよね? この国だって建国から二〇〇〇年は経ってるんだよね。やっぱり地形の問題?」
「地形は大きいでしょうねぇ。王都の周辺を除けば平坦な広大な土地がそれほど多くないようですから、近隣国も手を出さなかったそうです。マリアンさんがいたというのも理由かもしれませんけどねぇ」
「ちなみに、町と町の間が広すぎる気もするんだけど、そういうものかな?」
「そうじゃな……。ワシが上から見た限りでは、大きな都市の間隔はこのあたりの他の国と同じかやや広いくらいじゃな。じゃが、周りにある小さな町や村の数が圧倒的に少ない」
「ということは……都市を造るのが追いついていない?」
「小さな村は増えてはおるぞ。ただ森を切り拓くというのは大変じゃろう。木を切り倒しても根を抜くのは簡単にはいかぬ」
「山と森だらけだからね」
この国の地形は山が多いというか、盆地が多いというか、そういう感じ。山に囲まれてた平地や小高い丘には森や雑木林が多い。山と言っても一〇〇〇メートルくらいの山が多いんだけど、たまにマリアンの家があった山のように三〇〇〇メートルを超える山もある。直接見たことのある中では、ルーマニアのトランシルヴァニア地方が近いかな。ブラショヴはいいところだったなあ。
主街道を中心としてある程度は整備されて視界は確保されているとは言え、まだまだあちこちにある森から魔獣や野獣が出てくる。
たまに開拓団が作られ、小さな集落を作って徐々に大きくしていく。そんな集落が村になり、町になり、なんとか網の目状に繋がりかけてきたのが現在のところなんだろう。
「次だけど、寿命が長いわりには人口が少ないのは? 寿命が長いとは聞いたけど、人間が多いみたいだから、二〇〇〇年あればもう少し増えそうなものだけど。カローラは詳しいよね?」
「はい、ご主人様、そのあたりは種族ごとの寿命の長さの違いと、生まれてくる子供の種族の問題も関係しています」
「子供の種族が親の種族と同じとは限らないということだっけ?」
「そうです。当然ですが血が濃い方が生まれやすくなりますので、人間同士なら人間になる確率が一番高くなります。ただこの世界では、引きこもっているエルフ以外は混血がかなり進んでいますので、どの種族の子供が生まれても不思議ではありません。私とご主人様の子供が妖精ということもありえますよ。確認してみませんか?」
「まあその話は後にしようか」
「はい、後で。ええとですね、一つの例として、人間同士の夫婦の間にできた子供がドワーフだったとします。先祖のどこかにドワーフがいたわけです。その子供が成長して子供を作れるようになるのは五〇歳くらいからです」
「その問題って、思った以上に深刻じゃない?」
「それがそうでもありません。この世界の人間の寿命は一〇〇歳から一五〇歳くらいです。ご主人様やマイカさんが暮らしていた日本では、産めや増やせやからの高齢化と少子化で、人口構成がかなり歪になっていたようですが、この世界ではそうではありませんので。緩やかに増えている状態です。ただ、この国は元々があまり人口が多くありませんので、他の国に比べればなかなか増えにくいようです」
地球よりも寿命が長い人間ばかりならどんどん人口が増えそうなものだけど、寿命が長くて子供ができにくい種族と共生しているから、爆発的な増加はせずに昔からゆるゆると増えてきている。そしてこの国は元々が少ないから、増えてもそれほど大人数にはなっていないわけだ。
この国は昔は税の種類がすごく多くて、不況が長く続いたことがあった。その状況が改善されたのが、リゼッタから話を聞いたエトヴィンという商人。経済が回らない状態にしてしまう不要な税をできる限り排除するように働きかけ、それで国の経済は上向いたそうなんだよね。
でも上向いて今の状況とも思えないし、何かがおかしい気がする。上がってからまた下がったのか、そのあたりはよく分からないけど。
マイカはお菓子が少ないと言っていた。伯爵家の令嬢として生まれたのにそう思うくらいだ。レオンツィオ殿下の離宮でお菓子の作り方を教えたけど、焼き菓子以外はほとんど作ったことがないと料理長も言っていた。
日本のように、電車で一時間移動すれば大都市に行けるわけではない。この国一番の大都市である王都ヴィリョンだって一五万人を超えるくらいだからね。
一日あたり三五キロから四〇キロくらい歩いたとして、歩いた日数から都市間の距離を割り出して日本に当てはめてみる。王都の位置を京都と仮定するなら、スーレ市が山口、パルツィ市が倉敷、ホルスト市が浜松、カルスナ市が宇都宮になる。その内側にたった三〇万人だけ。直轄領の西の入り口であるトゥーリ市は奄美大島、寄らなかったけど東の入り口のポーリ市が函館あたり。その範囲まで広げても全部で五〇万人。
あらためて考えると、ものすごく人口密度が低い。一〇〇人、二〇〇人の村が町から数日離れたところにパラパラと存在している。そもそもあまり人口が多くないのに、どうしてこれだけ国を広げたのかが謎なんだけど。
「僕からすると、まずはさっき言った二つのことが可能になってからなんだよねえ。それだけじゃなくて産業とか雇用とか、足りないものは多いね」
「この話を聞いていると、この国には足りないものばかりだということが分かりますねぇ」
「でもね、僕だってこの世界で普通に生まれていたとしたら、移動が危険なことに疑問も持たずに冒険者になっていたかもしれないし、それこそ生まれ育った町を一度も出ずに人生が終わったかもしれない。仮定の話をしても仕方ないけど」
「私も説明されるまでは特に何も考えていませんでしたから、それが普通なのでしょうねぇ……」
だからと言って僕から高速移動手段とか通信手段を作るつもりはないよ。そもそも人が通って踏み固められただけの街道だから、振動も土ぼこりがすごそう。そういう公共事業的なことは国に任せるのが一番。
ゴムタイヤを作ればいいんだろうけど、どうやって作るんだっけ? ゴムの木の樹液と……硫黄? さすがにタイヤを作ったことはないな。促進剤を使ったよね。
あ、話が逸れた。
「僕としては、行った先で助けを求められれば手を貸すけど、そうでなければ現状のままになると思う。準管理者という立場としてはね」
「何かを大きく変えなければいいということですね?」
「そうだね。大きすぎる変化はダメみたいだからね。だからあまり深く関わらないようにしてるんだよ。すでにある技術を使ってちょっと状況をよくするとか、まあその程度」
僕が力を貸したのは、先ほどの玉焼きのアイデアを教えたこと、レオンツィオ殿下の馬車を改造したこと、大森林の魔素を減らしたこと、それくらいかな。
玉焼きは甘い物がよく売れているようなので、これからもっと種類は増えるだろうね。馬車は改造したポイントを殿下に伝えておいたから、魔法が得意な人なら真似できると思うよ。そこまで特殊な魔法は使っていないから。大森林の方は、ナルヴァ村が魔物に襲われにくくなるだけなので、大きな変化とは言えないと思う。あの魔素の使い方を考えないとね。
「あなたが力ずくで何かを変えるということになれば、とんでもないことになるんでしょうねぇ」
「まあ、上から見ている管理者に目を付けられない程度にしておくよ」
◆ ◆ ◆
マノンと歩きながら話していた違和感が、ずっとモヤモヤと残っていたので、みんなに話を聞いてもらうことにした。ここにいるのはエリー、マイカ、マリアン、マノンの現地組と、リゼッタ、カロリッタ、カローラの管理者組。どちらかと言えば、現地組からこの国の現状を聞きたいところ。
ミシェルとセラとキラは畑の方にいる。話よりも土いじりの方が楽しいようだ。
「これまでこの国について少しずつ感じていた違和感が大きくなってきたから、みんなに聞いてもらって一度頭を整理したいんだ」
「私も気になったことがあるんですよね。ちょうどいいんじゃないですか、先輩」
「じゃあちょっと書き出すね」
ホワイトボードはないので黒板に一つずつ書いていった。この黒板はミシェルのお絵かきにも使われている。当たり前のこともあるかもしれないけど、関係しそうなことは書き出すことにした。
国が広いわりには人口が少ない。
寿命が長いわりには人口が少ない。
危険な魔物や魔獣、あるいは盗賊はそこまで多くないのに街道には人の往来が少ない。
冒険者がそれほど強くない。
エトヴィンさんのおかげで経済状態が上向いたと言うには上向いていないような気がする。
全体的に欲があまり感じられない。
このあたりかな?
「まず、この国が広いわりに人口が少ないのは、歴史が浅いという理由じゃないよね? この国だって建国から二〇〇〇年は経ってるんだよね。やっぱり地形の問題?」
「地形は大きいでしょうねぇ。王都の周辺を除けば平坦な広大な土地がそれほど多くないようですから、近隣国も手を出さなかったそうです。マリアンさんがいたというのも理由かもしれませんけどねぇ」
「ちなみに、町と町の間が広すぎる気もするんだけど、そういうものかな?」
「そうじゃな……。ワシが上から見た限りでは、大きな都市の間隔はこのあたりの他の国と同じかやや広いくらいじゃな。じゃが、周りにある小さな町や村の数が圧倒的に少ない」
「ということは……都市を造るのが追いついていない?」
「小さな村は増えてはおるぞ。ただ森を切り拓くというのは大変じゃろう。木を切り倒しても根を抜くのは簡単にはいかぬ」
「山と森だらけだからね」
この国の地形は山が多いというか、盆地が多いというか、そういう感じ。山に囲まれてた平地や小高い丘には森や雑木林が多い。山と言っても一〇〇〇メートルくらいの山が多いんだけど、たまにマリアンの家があった山のように三〇〇〇メートルを超える山もある。直接見たことのある中では、ルーマニアのトランシルヴァニア地方が近いかな。ブラショヴはいいところだったなあ。
主街道を中心としてある程度は整備されて視界は確保されているとは言え、まだまだあちこちにある森から魔獣や野獣が出てくる。
たまに開拓団が作られ、小さな集落を作って徐々に大きくしていく。そんな集落が村になり、町になり、なんとか網の目状に繋がりかけてきたのが現在のところなんだろう。
「次だけど、寿命が長いわりには人口が少ないのは? 寿命が長いとは聞いたけど、人間が多いみたいだから、二〇〇〇年あればもう少し増えそうなものだけど。カローラは詳しいよね?」
「はい、ご主人様、そのあたりは種族ごとの寿命の長さの違いと、生まれてくる子供の種族の問題も関係しています」
「子供の種族が親の種族と同じとは限らないということだっけ?」
「そうです。当然ですが血が濃い方が生まれやすくなりますので、人間同士なら人間になる確率が一番高くなります。ただこの世界では、引きこもっているエルフ以外は混血がかなり進んでいますので、どの種族の子供が生まれても不思議ではありません。私とご主人様の子供が妖精ということもありえますよ。確認してみませんか?」
「まあその話は後にしようか」
「はい、後で。ええとですね、一つの例として、人間同士の夫婦の間にできた子供がドワーフだったとします。先祖のどこかにドワーフがいたわけです。その子供が成長して子供を作れるようになるのは五〇歳くらいからです」
「その問題って、思った以上に深刻じゃない?」
「それがそうでもありません。この世界の人間の寿命は一〇〇歳から一五〇歳くらいです。ご主人様やマイカさんが暮らしていた日本では、産めや増やせやからの高齢化と少子化で、人口構成がかなり歪になっていたようですが、この世界ではそうではありませんので。緩やかに増えている状態です。ただ、この国は元々があまり人口が多くありませんので、他の国に比べればなかなか増えにくいようです」
地球よりも寿命が長い人間ばかりならどんどん人口が増えそうなものだけど、寿命が長くて子供ができにくい種族と共生しているから、爆発的な増加はせずに昔からゆるゆると増えてきている。そしてこの国は元々が少ないから、増えてもそれほど大人数にはなっていないわけだ。
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