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第四章 第三部
気づかれたこと、あるいは気づいてもらえたこと(一)
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ここのところ悩んでいることの一つ、それが魔物たちがいる異空間の名前。これまで魔物村とか魔物の異空間とか呼んできたけど、ずっとそれでは問題だろうと思っている。
「ケネス、お帰りなさい」
「ただいま、リゼッタ。クリスは元気だね」
「元気すぎますね」
出迎えてくれたのはリゼッタと、彼女の頭によじ登っているクリス。やっぱり[頭がいい]らしい。僕の頭が一番らしいけど、もちろん母親のリゼッタの頭にもよじ登る。
頭が好きなのは分かるけど、さすがに上に乗ることはできないのでしがみつくだけなんだけど、それでも大きくなってくると無理がある。
リビングに入るとセシリアを抱いたカローラがいた。リゼッタとカローラがいるなら二人に聞けばいいか。
「リゼッタ、カローラ、ちょっと聞きたいんだけど」
「はい」
「何ですか?」
「魔物たちが暮らす町の名前を考えてるんだけど、何か思いつかない? なかなか彼らに合う名前が思いつかなくてね」
「ケネス、あまり魔物を意識しなくてもいいのでは?」
「ああ、それもそうか。魔獣ってことを考えすぎたか」
「ご主人様、例えば動物を表す複数形で、アニマリアとかワンヤーマ、ティーレ、ディーレンなどがありますね。ヨーロッパの言語ですが、この国には意味のある単語としては伝わっていません」
「その中ならディーレンがいいかなあ。それも候補にしよう。いくつか考えて、今度行った時に聞いてみよう。ありがとう」
地球のことを聞くならカローラだね。カロリッタでも同じかもしれないけど、情報量ならカローラが一番多いから。
「お礼は二人目でいいですよ?」
「……もう?」
「はい。ご主人様との子供なら何人でも。さっそくどうですか?」
「私はもう一年ほどは必要ないので、カローラさんに譲ります。さあ、どうぞ」
「いや、どうぞと言われてもね」
◆ ◆ ◆
「リゼッタとカローラにも案を出してもらったけど、他にも何かないかな?」
結局二人だけじゃなくて他のみんなにも聞いてみた。意見は多い方がいいからね。カローラの二人目の話? もちろんOKしたよ。断ることではないからね。
「ビーストとかはダメ?」
「それは僕も思いついたけど、そのまますぎる気がしてね」
「それじゃ、アニマル系もダメですよね?」
「カローラがアニマリアとかワンヤーマ、ティーレ、ディーレンを挙げてくれたね」
ミシェルとマイカはやっぱり僕とよく似た考えになっている。
「ムギとかはありです?」
「穀物村とか」
「それはありと言えばありだね」
セラとキラの案は直接的すぎるけど、かなりの量を栽培しているからね。少し変えればいい名前になるかも。
「やはり食を支える町ですので、それっぽい名前になるでしょうか」
「どうしても食べ物や食材に引っ張られますねぇ」
エリーとマノンは料理好きなので、どうしても料理の名前を付けたくなるようだ。僕が動物とかを意識しすぎているように。
「とりあえず何でも書いてみて。最終的には彼らに選んでもらうつもりだから」
「いざ考えると難しいのう」
「閣下、語感も大切ですか?」
「そうだね。読みにくすぎるとね」
「濁点が多いと~読みにくくなりますよね~」
「この領地は濁点が多い名前が多いけどね」
ユーヴィ、ナルヴァ、ソルディ、アルメ、トイラ、シラマエ、パダ、ヴァスタ、セルヴァ、ムスターナ、クツナ、マリーナ。半数が濁点付きか。新しい町の方はまだ移住が完了したわけではないけど、すでに動き始めている。
◆ ◆ ◆
「ジミー、何か不都合はない?」
「ブグー」
ジミーが親指を立てて問題なしと言った。
「それなら大丈夫だね」
今日は異空間のチェック、そしてこの村の名前を決めるためにやって来た。今のところは無理に付ける必要はない。彼らはこの場所を村、農地の方を畑と呼んでいる。外界と接触がないからこの二つを分けられさえすれば全然問題がないんだよね。
「朝早くから悪いけど、今日は大事な用事があるからみんなを集めてくれるかな?」
「ブブブ」
ジミーは何人かに声をかけると、町を回ってみんなを集めてくれた。
「今日はこの場所の名前を決めようと思う」
僕は一八〇〇人を超えるオーク、ゴブリン、コボルドの集団に話しかけた。増えたねえ。
彼らには三種族それぞれ男女一人ずつで計六人を一組として、サニティのある森に交代で行ってもらっている。理由はもちろん、ウロウロしているオークやゴブリンやコボルドがいないかの調査のため。
もし木の皮や葉っぱ、ツタなどで作った服を着ている人たちがいたら声をかけ、問題ないならそのままサニティの転移ドアから連れてくるように言っている。
最初は待っているだけでいいかなと思ったけど、人手に余裕が出てきたから、それならこちらから接触してもいいだろうと思った。彼らにとっても自分たちの仲間を早くこの場所に連れてくることができるから、張り切って探索している。
「みんながここだけで暮らしているなら名前を付ける必要はないけど、みんなにはいずれはここを出て人の暮らす町にも行ってもらいたい。あるいは外で暮らす人たちをここに呼べるようにしたい。そのためにはどうしても名前が必要になる」
彼らはサニティで暮らすエルフたちと接触したがっていた。今のように安全な場所で暮らすというのは一つの目的ではあるけど、最終的な目的は人と一緒に暮らすこと。だからずっとここで引きこもっているのは本来の目的からはズレていることになる。
「僕たちが考えた候補はここに書いてある。これ以外に希望があれば手を挙げて。それも加えてそれらの中からみんなで選ぼうと思う」
僕は先日カローラから教えてもらったものに加え、さらに意見を聞いて追加し、それを一覧にした。それを貼り出して、その中から選んでもらおうと思っている。各自紙に記入して投票箱に入れてもらって、それで選ぶつもり。
しばらく待ったけど手を挙げる人は誰もいなかった。それならこの中から選んでもらえばいいかな。
「それじゃ一人一票ね。各自そこにある投票用紙に記入したら箱の中に入れてね」
「ブフフ」
「ギャギャッ」
「ガウッ」
しばらく待つ。先に名前は見せているから、選んだ名前を書いて入れるだけ。人数は多いけど各場所はたくさん用意したから混雑はない。そもそもみんな列を作っている。僕が教えたわけじゃないけど、彼らはきちんと並んだ方が最終的には早く終わると学んでいる。仕事の時に小屋から農具を出すのに、みんなが一斉に集まれば混雑する。いつの間にか彼らは列を作るようになった。
さすがに一八〇〇人以上いるとそれなりの時間はかかるけど、みんな終わったね。箱をひっくり返して投票用紙を出し、[魔力手]を使って表を向け、書かれた名前を数える。
「なるほど、みんなはこれを選んだのか」
「ブビ?」
「いやいや、問題ないよ。それじゃこの町は今後は『ペルソノイ』にする。みんなも覚えてね」
「ブブ」
「ギャウ」
「ガウ」
「ケネス、お帰りなさい」
「ただいま、リゼッタ。クリスは元気だね」
「元気すぎますね」
出迎えてくれたのはリゼッタと、彼女の頭によじ登っているクリス。やっぱり[頭がいい]らしい。僕の頭が一番らしいけど、もちろん母親のリゼッタの頭にもよじ登る。
頭が好きなのは分かるけど、さすがに上に乗ることはできないのでしがみつくだけなんだけど、それでも大きくなってくると無理がある。
リビングに入るとセシリアを抱いたカローラがいた。リゼッタとカローラがいるなら二人に聞けばいいか。
「リゼッタ、カローラ、ちょっと聞きたいんだけど」
「はい」
「何ですか?」
「魔物たちが暮らす町の名前を考えてるんだけど、何か思いつかない? なかなか彼らに合う名前が思いつかなくてね」
「ケネス、あまり魔物を意識しなくてもいいのでは?」
「ああ、それもそうか。魔獣ってことを考えすぎたか」
「ご主人様、例えば動物を表す複数形で、アニマリアとかワンヤーマ、ティーレ、ディーレンなどがありますね。ヨーロッパの言語ですが、この国には意味のある単語としては伝わっていません」
「その中ならディーレンがいいかなあ。それも候補にしよう。いくつか考えて、今度行った時に聞いてみよう。ありがとう」
地球のことを聞くならカローラだね。カロリッタでも同じかもしれないけど、情報量ならカローラが一番多いから。
「お礼は二人目でいいですよ?」
「……もう?」
「はい。ご主人様との子供なら何人でも。さっそくどうですか?」
「私はもう一年ほどは必要ないので、カローラさんに譲ります。さあ、どうぞ」
「いや、どうぞと言われてもね」
◆ ◆ ◆
「リゼッタとカローラにも案を出してもらったけど、他にも何かないかな?」
結局二人だけじゃなくて他のみんなにも聞いてみた。意見は多い方がいいからね。カローラの二人目の話? もちろんOKしたよ。断ることではないからね。
「ビーストとかはダメ?」
「それは僕も思いついたけど、そのまますぎる気がしてね」
「それじゃ、アニマル系もダメですよね?」
「カローラがアニマリアとかワンヤーマ、ティーレ、ディーレンを挙げてくれたね」
ミシェルとマイカはやっぱり僕とよく似た考えになっている。
「ムギとかはありです?」
「穀物村とか」
「それはありと言えばありだね」
セラとキラの案は直接的すぎるけど、かなりの量を栽培しているからね。少し変えればいい名前になるかも。
「やはり食を支える町ですので、それっぽい名前になるでしょうか」
「どうしても食べ物や食材に引っ張られますねぇ」
エリーとマノンは料理好きなので、どうしても料理の名前を付けたくなるようだ。僕が動物とかを意識しすぎているように。
「とりあえず何でも書いてみて。最終的には彼らに選んでもらうつもりだから」
「いざ考えると難しいのう」
「閣下、語感も大切ですか?」
「そうだね。読みにくすぎるとね」
「濁点が多いと~読みにくくなりますよね~」
「この領地は濁点が多い名前が多いけどね」
ユーヴィ、ナルヴァ、ソルディ、アルメ、トイラ、シラマエ、パダ、ヴァスタ、セルヴァ、ムスターナ、クツナ、マリーナ。半数が濁点付きか。新しい町の方はまだ移住が完了したわけではないけど、すでに動き始めている。
◆ ◆ ◆
「ジミー、何か不都合はない?」
「ブグー」
ジミーが親指を立てて問題なしと言った。
「それなら大丈夫だね」
今日は異空間のチェック、そしてこの村の名前を決めるためにやって来た。今のところは無理に付ける必要はない。彼らはこの場所を村、農地の方を畑と呼んでいる。外界と接触がないからこの二つを分けられさえすれば全然問題がないんだよね。
「朝早くから悪いけど、今日は大事な用事があるからみんなを集めてくれるかな?」
「ブブブ」
ジミーは何人かに声をかけると、町を回ってみんなを集めてくれた。
「今日はこの場所の名前を決めようと思う」
僕は一八〇〇人を超えるオーク、ゴブリン、コボルドの集団に話しかけた。増えたねえ。
彼らには三種族それぞれ男女一人ずつで計六人を一組として、サニティのある森に交代で行ってもらっている。理由はもちろん、ウロウロしているオークやゴブリンやコボルドがいないかの調査のため。
もし木の皮や葉っぱ、ツタなどで作った服を着ている人たちがいたら声をかけ、問題ないならそのままサニティの転移ドアから連れてくるように言っている。
最初は待っているだけでいいかなと思ったけど、人手に余裕が出てきたから、それならこちらから接触してもいいだろうと思った。彼らにとっても自分たちの仲間を早くこの場所に連れてくることができるから、張り切って探索している。
「みんながここだけで暮らしているなら名前を付ける必要はないけど、みんなにはいずれはここを出て人の暮らす町にも行ってもらいたい。あるいは外で暮らす人たちをここに呼べるようにしたい。そのためにはどうしても名前が必要になる」
彼らはサニティで暮らすエルフたちと接触したがっていた。今のように安全な場所で暮らすというのは一つの目的ではあるけど、最終的な目的は人と一緒に暮らすこと。だからずっとここで引きこもっているのは本来の目的からはズレていることになる。
「僕たちが考えた候補はここに書いてある。これ以外に希望があれば手を挙げて。それも加えてそれらの中からみんなで選ぼうと思う」
僕は先日カローラから教えてもらったものに加え、さらに意見を聞いて追加し、それを一覧にした。それを貼り出して、その中から選んでもらおうと思っている。各自紙に記入して投票箱に入れてもらって、それで選ぶつもり。
しばらく待ったけど手を挙げる人は誰もいなかった。それならこの中から選んでもらえばいいかな。
「それじゃ一人一票ね。各自そこにある投票用紙に記入したら箱の中に入れてね」
「ブフフ」
「ギャギャッ」
「ガウッ」
しばらく待つ。先に名前は見せているから、選んだ名前を書いて入れるだけ。人数は多いけど各場所はたくさん用意したから混雑はない。そもそもみんな列を作っている。僕が教えたわけじゃないけど、彼らはきちんと並んだ方が最終的には早く終わると学んでいる。仕事の時に小屋から農具を出すのに、みんなが一斉に集まれば混雑する。いつの間にか彼らは列を作るようになった。
さすがに一八〇〇人以上いるとそれなりの時間はかかるけど、みんな終わったね。箱をひっくり返して投票用紙を出し、[魔力手]を使って表を向け、書かれた名前を数える。
「なるほど、みんなはこれを選んだのか」
「ブビ?」
「いやいや、問題ないよ。それじゃこの町は今後は『ペルソノイ』にする。みんなも覚えてね」
「ブブ」
「ギャウ」
「ガウ」
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