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第四章 第三部
気づかれたこと、あるいは気づいてもらえたこと(二)
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「ケネス様、少しいいですか?」
「はい、何かありましたか?」
ギルドに行くとハンナさんから声をかけられた。
「少し気になることがありまして、確認していただきたいんですが」
「いいですよ。どこですか?」
「あ、いえ、在庫の話なんです。麦や果物などの」
「ああ、あれですか」
「何かご存じですか?」
そろそろ頃合いかな?
「あの改造農地の西の方で作ってもらうようになりまして、ここのところ収穫量が増えています」
「作ってくれる人が見つかったんですね」
「ええ、二〇〇〇人を超えましたので、もう少し西の方も使おうかと考えているところです」
「は?」
ハンナさんが面白い顔になった。
「あの、二〇〇〇人って言いましたか?」
「ええ、二〇〇〇人です。まだ増えるかもしれません」
「どこからそんな人数が……」
あれからまた少し増えて、二〇〇〇人に達したところ。全員サニティにある転移ドアを通って来ている。今のところドアに不具合はなさそう。
「おいおい、おかしな話が聞こえた気がするが、まさかクルディ王国を併呑したとかじゃないよな?」
そう言ってルボルさんが寄ってきた。そう言えば前にもそんな心配をしていたね。
「違いますって。普通に移住したい人を連れてきただけですよ。確認してみます?」
「怖い気がするが……ハンナも行くか?」
「まあ食料担当ですから」
ルボルさん、ハンナさん、そして農畜水産物ギルドの職員三人も加えて現地の視察に行くことになった。後ろの三人は巻き込まれた感じになっている。別におかしな場所には行かないよ?
異空間への入り口を出してペルソノイへ移動する。
◆ ◆ ◆
「視察に来たよ」
「ブバボーボボッブー!」
ハディーが僕に向かって手を挙げて挨拶する。
「ボーバボビーブブベッ」
「ここにいるのはみんなが作っている作物を納めているところの担当者たち」
「バーボーベベババ。ブーボ」
そう言ってハディーは麦わら帽子を取ってみんなに頭を下げる。
「おい、ケネス、こいつは?」
「今はパイナップルの責任者をしているハディーです。オークのナンバーツーです」
「何でオークが働いてるんだ?」
「働いてくれると言ってくれたからですよ」
わざとはぐらかし気味に話を進める。
「ケネス様、オークって言葉が分かるんですか?」
「ええ、ここにいるのはオークとゴブリンとコボルドですが、みんな言葉が分かります。口の形の関係で上手く話すのはなかなか難しいですが、かなりの者が読み書きもできるようになりましたね。ほら」
僕が手を向けた方向には、いわゆる黒板があり、そこにはその日の作業が書かれていた。これは僕が書いたんじゃなくて彼らが自分たちで書いたもの。作業を効率化するために自分たちで考えて結果だった。僕は頼まれたから黒板とチョークを用意しただけ。
上手な字もあれば下手な字もある。でも判読できるから問題ない。自分たちが分かればそれでいいからね。
「魔物って字が分かるのか? 聞いたことがないが」
「フェリン王国には魔物ほとんどいませんからね。だから確認した人も少ないと思います。勉強すれば誰だってできますよ。サランたちだって上手でしょ?」
「俺も魔獣は相手にしたが、魔物は見たことがなかったな」
「確かにサランさんたちは読み書きができますね。私よりも綺麗な字ですし」
ほらね。意外と魔物がどうこうって言葉だけなんだよね。実際に見てみたらそれほど怖くはない。彼らは特殊だけど。
「実は彼らはクルディ王国のとある森にいたんですが、もちろんその頃はこんな服は着ていませんでいた。葉っぱや木の皮などを使って自分たちで作った服を着ていたんですよ」
「こっちの方が見栄えはいいわな」
「見栄えのためじゃなくて、人と接触する手段と考えていたんですよ、彼らは。言葉も理解できる訳ですから。でも木の皮で作った服を着たオークが棒を持って近づいてきたらどうします?」
「普通は敵だと思うわな」
僕だってそう思ったからね。殺意を感じなかったからおかしいなと思って向けられた棒を掴んだんだけど。そうでなければ殺してしまった可能性もあった。
「ですよね。木の皮だったのは素材が手に入らなかったからです。棒を持っていたのは、彼らにとってはそれが挨拶の手段だったんです。出会ったらこうやってお互いに差し出してコツンとするんですよね」
「そりゃあ分からねえだろ」
「そうです。だからその森にいたエルフたちからは敵だと見なされていて、場合によっては斬りかかられたり矢を射かけられたりしたようです。だからそこを出て畑をしてみないかと声をかけたわけです」
簡単に経緯を説明すると、話をしながら中心部に向かうことにした。
「彼らが作った作物はいつ頃から運ばれていたんですか?」
「二月の末あたりからですね」
「少し前ですね」
「ええ、最初は人数も少なかったので量も多くはありませんでしたが、今は人数も増えましたので、西にあるもっとたくさん収穫できる農地を使っています」
「それでここのところ増えたんですね」
最初は少なかったけど、少しずつ量を増やした。どこで気がつくかなと思ってたらようやくだった。
「今さらだが、食べても問題ないよな?」
「ないですよ。ギルドで振る舞っている食事には必ず使っていますから」
「そ、そうか。それならいい」
「彼らは毎日必ずお風呂に入るように指導していますので汚くはありません。下手な冒険者よりも清潔ですね」
銭湯を作ったからね。管理は彼らに任せている。ここにいる全員が農作業をしているわけではなく、今では食事を作る人もいれば掃除をする人、洗濯をする人など、種族や性別、性格、体格などによって自分ができる仕事をするようになっている。
僕はそのあたりには口は出さないようにしている。僕が言えば彼らは必ず行った通りにするからね。できる限り自主性に任せ、もし困ったことがあれば手を貸すくらいにしている。
「ハンナ、どうする?」
「どうするも何も、ケネス様が問題ないと言ってるなら問題ないでしょう」
「それはそうなんだが」
「それに彼らが作っているものをもう食べているようですから、今さらでしょう」
「そうだな、そうだよな」
どちらかと言えば、ハンナさんの方が割り切っている感じで、ルボルさんはまだ困っている感じかな」
「ああ、しゃあねえ。俺はこれ以上は何も言わん。後は任せた」
「はい、任されました。ではケネスさん、案内の続きをお願いします」
◆ ◆ ◆
「普通の町だな」
「普通ですね」
「ええ、普通の町ですよ」
フェリン王国の村を大きくしただけかな。でもお店などはないから本当に家だけだね。
「あのあたりに家をまとめて建てています。あそこにあるのが銭湯ですね。手前が共同の炊事場です」
「銭湯か。ユーヴィ市にはなかったな」
「魔化住宅なので家にお風呂がありますからね。必要なら建てますよ」
「大きな風呂はありがたいな」
お風呂があっても一人だとお湯を張るのが面倒だから銭湯に行くって先輩が言ってたなあ。それじゃ今度ユーヴィ市に銭湯を用意しますかね。
「ガウアガウンガウアウア?
「少し見せてもらうよ、ロニー」
コボルド代表のロニーが挨拶をして戻っていった。
「みなさん丁寧ですね」
「そうですねえ、安心して暮らせる場所ができたからでしょうね。『衣食足りて礼節を知る』という言葉があります。人でも同じですが、生活が保障されないようではなかなか周りに対して気遣いもできないでしょう」
「私も冒険者時代はそうでしたね」
体の大きなオークに比べると、どうしてもゴブリンやコボルドは力が弱い。その代わりに彼らはオークにできない細かな作業をしている。
「給料は払ってるのか?」
「そこなんですけどね、とりあえず今は保留なんです」
彼らにお金を渡しても使えない。でも何も払わないのは問題になる。だから生活に必要なものは僕が用意するようにしている。
最近はみんな料理をするようになったから、僕が作って持ってくることは減った。持ってくるのはおやつ程度かな。他には絵本を始めとした字を覚えるための道具、積み木などの子供用のおもちゃ、他にはオムツなど。そう、ここでも子供が産まれている。
「生活の面倒を見る代わりに安全な生活を提供するわけですね」
「そうです。今のところはね」
「いずれは違うのですか?」
「彼らをここから出してあげたいと思います」
「ここを出るということは、普通の町にということですか?」
「ええ、人に混じってね」
そう簡単に人と一緒にというわけにはいかないと思うけど、そんな領地が一つくらいあってもいいんじゃない?
人か魔物かではなく、人間もエルフもドワーフも獣人も妖精も、ミノタウロスもケンタウロスもハーピーもラミアも、オークもゴブリンもコボルドも、できれば共存できる領地を作りたい。それを知ってか知らずか、彼らは自分たちの暮らす場所をペルソノイと名付けた。もしそれが彼らの希望なら、できれば叶えてあげたいね。
「はい、何かありましたか?」
ギルドに行くとハンナさんから声をかけられた。
「少し気になることがありまして、確認していただきたいんですが」
「いいですよ。どこですか?」
「あ、いえ、在庫の話なんです。麦や果物などの」
「ああ、あれですか」
「何かご存じですか?」
そろそろ頃合いかな?
「あの改造農地の西の方で作ってもらうようになりまして、ここのところ収穫量が増えています」
「作ってくれる人が見つかったんですね」
「ええ、二〇〇〇人を超えましたので、もう少し西の方も使おうかと考えているところです」
「は?」
ハンナさんが面白い顔になった。
「あの、二〇〇〇人って言いましたか?」
「ええ、二〇〇〇人です。まだ増えるかもしれません」
「どこからそんな人数が……」
あれからまた少し増えて、二〇〇〇人に達したところ。全員サニティにある転移ドアを通って来ている。今のところドアに不具合はなさそう。
「おいおい、おかしな話が聞こえた気がするが、まさかクルディ王国を併呑したとかじゃないよな?」
そう言ってルボルさんが寄ってきた。そう言えば前にもそんな心配をしていたね。
「違いますって。普通に移住したい人を連れてきただけですよ。確認してみます?」
「怖い気がするが……ハンナも行くか?」
「まあ食料担当ですから」
ルボルさん、ハンナさん、そして農畜水産物ギルドの職員三人も加えて現地の視察に行くことになった。後ろの三人は巻き込まれた感じになっている。別におかしな場所には行かないよ?
異空間への入り口を出してペルソノイへ移動する。
◆ ◆ ◆
「視察に来たよ」
「ブバボーボボッブー!」
ハディーが僕に向かって手を挙げて挨拶する。
「ボーバボビーブブベッ」
「ここにいるのはみんなが作っている作物を納めているところの担当者たち」
「バーボーベベババ。ブーボ」
そう言ってハディーは麦わら帽子を取ってみんなに頭を下げる。
「おい、ケネス、こいつは?」
「今はパイナップルの責任者をしているハディーです。オークのナンバーツーです」
「何でオークが働いてるんだ?」
「働いてくれると言ってくれたからですよ」
わざとはぐらかし気味に話を進める。
「ケネス様、オークって言葉が分かるんですか?」
「ええ、ここにいるのはオークとゴブリンとコボルドですが、みんな言葉が分かります。口の形の関係で上手く話すのはなかなか難しいですが、かなりの者が読み書きもできるようになりましたね。ほら」
僕が手を向けた方向には、いわゆる黒板があり、そこにはその日の作業が書かれていた。これは僕が書いたんじゃなくて彼らが自分たちで書いたもの。作業を効率化するために自分たちで考えて結果だった。僕は頼まれたから黒板とチョークを用意しただけ。
上手な字もあれば下手な字もある。でも判読できるから問題ない。自分たちが分かればそれでいいからね。
「魔物って字が分かるのか? 聞いたことがないが」
「フェリン王国には魔物ほとんどいませんからね。だから確認した人も少ないと思います。勉強すれば誰だってできますよ。サランたちだって上手でしょ?」
「俺も魔獣は相手にしたが、魔物は見たことがなかったな」
「確かにサランさんたちは読み書きができますね。私よりも綺麗な字ですし」
ほらね。意外と魔物がどうこうって言葉だけなんだよね。実際に見てみたらそれほど怖くはない。彼らは特殊だけど。
「実は彼らはクルディ王国のとある森にいたんですが、もちろんその頃はこんな服は着ていませんでいた。葉っぱや木の皮などを使って自分たちで作った服を着ていたんですよ」
「こっちの方が見栄えはいいわな」
「見栄えのためじゃなくて、人と接触する手段と考えていたんですよ、彼らは。言葉も理解できる訳ですから。でも木の皮で作った服を着たオークが棒を持って近づいてきたらどうします?」
「普通は敵だと思うわな」
僕だってそう思ったからね。殺意を感じなかったからおかしいなと思って向けられた棒を掴んだんだけど。そうでなければ殺してしまった可能性もあった。
「ですよね。木の皮だったのは素材が手に入らなかったからです。棒を持っていたのは、彼らにとってはそれが挨拶の手段だったんです。出会ったらこうやってお互いに差し出してコツンとするんですよね」
「そりゃあ分からねえだろ」
「そうです。だからその森にいたエルフたちからは敵だと見なされていて、場合によっては斬りかかられたり矢を射かけられたりしたようです。だからそこを出て畑をしてみないかと声をかけたわけです」
簡単に経緯を説明すると、話をしながら中心部に向かうことにした。
「彼らが作った作物はいつ頃から運ばれていたんですか?」
「二月の末あたりからですね」
「少し前ですね」
「ええ、最初は人数も少なかったので量も多くはありませんでしたが、今は人数も増えましたので、西にあるもっとたくさん収穫できる農地を使っています」
「それでここのところ増えたんですね」
最初は少なかったけど、少しずつ量を増やした。どこで気がつくかなと思ってたらようやくだった。
「今さらだが、食べても問題ないよな?」
「ないですよ。ギルドで振る舞っている食事には必ず使っていますから」
「そ、そうか。それならいい」
「彼らは毎日必ずお風呂に入るように指導していますので汚くはありません。下手な冒険者よりも清潔ですね」
銭湯を作ったからね。管理は彼らに任せている。ここにいる全員が農作業をしているわけではなく、今では食事を作る人もいれば掃除をする人、洗濯をする人など、種族や性別、性格、体格などによって自分ができる仕事をするようになっている。
僕はそのあたりには口は出さないようにしている。僕が言えば彼らは必ず行った通りにするからね。できる限り自主性に任せ、もし困ったことがあれば手を貸すくらいにしている。
「ハンナ、どうする?」
「どうするも何も、ケネス様が問題ないと言ってるなら問題ないでしょう」
「それはそうなんだが」
「それに彼らが作っているものをもう食べているようですから、今さらでしょう」
「そうだな、そうだよな」
どちらかと言えば、ハンナさんの方が割り切っている感じで、ルボルさんはまだ困っている感じかな」
「ああ、しゃあねえ。俺はこれ以上は何も言わん。後は任せた」
「はい、任されました。ではケネスさん、案内の続きをお願いします」
◆ ◆ ◆
「普通の町だな」
「普通ですね」
「ええ、普通の町ですよ」
フェリン王国の村を大きくしただけかな。でもお店などはないから本当に家だけだね。
「あのあたりに家をまとめて建てています。あそこにあるのが銭湯ですね。手前が共同の炊事場です」
「銭湯か。ユーヴィ市にはなかったな」
「魔化住宅なので家にお風呂がありますからね。必要なら建てますよ」
「大きな風呂はありがたいな」
お風呂があっても一人だとお湯を張るのが面倒だから銭湯に行くって先輩が言ってたなあ。それじゃ今度ユーヴィ市に銭湯を用意しますかね。
「ガウアガウンガウアウア?
「少し見せてもらうよ、ロニー」
コボルド代表のロニーが挨拶をして戻っていった。
「みなさん丁寧ですね」
「そうですねえ、安心して暮らせる場所ができたからでしょうね。『衣食足りて礼節を知る』という言葉があります。人でも同じですが、生活が保障されないようではなかなか周りに対して気遣いもできないでしょう」
「私も冒険者時代はそうでしたね」
体の大きなオークに比べると、どうしてもゴブリンやコボルドは力が弱い。その代わりに彼らはオークにできない細かな作業をしている。
「給料は払ってるのか?」
「そこなんですけどね、とりあえず今は保留なんです」
彼らにお金を渡しても使えない。でも何も払わないのは問題になる。だから生活に必要なものは僕が用意するようにしている。
最近はみんな料理をするようになったから、僕が作って持ってくることは減った。持ってくるのはおやつ程度かな。他には絵本を始めとした字を覚えるための道具、積み木などの子供用のおもちゃ、他にはオムツなど。そう、ここでも子供が産まれている。
「生活の面倒を見る代わりに安全な生活を提供するわけですね」
「そうです。今のところはね」
「いずれは違うのですか?」
「彼らをここから出してあげたいと思います」
「ここを出るということは、普通の町にということですか?」
「ええ、人に混じってね」
そう簡単に人と一緒にというわけにはいかないと思うけど、そんな領地が一つくらいあってもいいんじゃない?
人か魔物かではなく、人間もエルフもドワーフも獣人も妖精も、ミノタウロスもケンタウロスもハーピーもラミアも、オークもゴブリンもコボルドも、できれば共存できる領地を作りたい。それを知ってか知らずか、彼らは自分たちの暮らす場所をペルソノイと名付けた。もしそれが彼らの希望なら、できれば叶えてあげたいね。
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