55 / 92
第十一章【受け継がれしもの】
第五十五節 「未来を奪ったのは誰?」
しおりを挟む
ハルは気が付くと――、多くの人々の祝いの言葉と数多の花弁が舞い飛び交う、リベリア公国の大聖堂前に立っていた。
「――結婚式……?」
ハルは観衆たちの祝福の声を聞き、今まさに大聖堂で盛大な結婚式が行われていることを認識する。
大聖堂の入り口から外に向かい、赤い絨毯を敷かれたヴァージンロード――。
それを挟むようにして、結婚式という礼式に相応しい衣装を身に纏った観衆――。
“お祭り騒ぎ”――。
そんな言葉がピッタリと当てはまるほど、その場は活気に満ち溢れていた。
(大聖堂で行うほどの大きな結婚式……、いったい誰の……?)
リベリア公国の大聖堂を使った結婚式――。
それは、大いに身分の高い者――王族や貴族などの要人といった者たちの結婚式でもない限り、行われることがない。ハルでもそのことは知っていた。
ハルは直近で、そのような盛大な結婚式が行われる予定があるなど聞いたことがない――、と考えていた。
ハルが考え事に意識を奪われていると、観衆たちの声が「わあっ!!」――と、一際大きくなった。
観衆の大きな声にハルは反応して、ハッと意識を結婚式の場に向ける。
大聖堂の美しい金縁の装飾を施された白い大きな扉が開く――。
そうして、開かれた扉から――、結婚式の主役である新郎新婦が姿を現した。
「あれは――っ?!」
ハルは、大聖堂の扉から姿を現した新婦を目にして――驚愕の声を思わず上げる。
ハルが目にした新婦は、真っ白なウェディングドレスを身に纏い、花飾りの為されたヴェールを頭から被った――歳の頃は十八歳ほどの、亜麻色の髪を結い上げた翡翠色の瞳を持つ美しい女性だった――。
「――ビアンカ……、なのか……?」
唖然とした様子でハルは、小さく呟く。
年齢はハルの知っているビアンカと違えども、その女性はハルが見紛うことなく――大人へと成長したビアンカであった。
余程想い合っている者との結婚式であるのであろう。
ビアンカの表情は――ハルの目に、とても幸せそうなものに映った。
――相手は、誰なんだ……?
ハルは、はたと思い至り、ビアンカの婚姻相手――新郎に目を向ける。
しかし――、ハルの目には、その新郎の顔が見えなかった。
まるで霞がかかったかのように、相手の顔がぼやけて見えなかったのだ。
――なんで……、相手の顔が見えない……?
ハルは眉を顰め、手で目を擦り改めて新郎を見やるが――、やはりその相手が誰であるのかが、ハルにはわからなかった。
「――あれは……、訪れたかも知れない未来の一つ……」
ハルがビアンカの婚姻相手の顔が良く見えないことに疑問を持っていると――、不意に聞き覚えのある少女の声が隣で聞こえた。
その声に驚き、ハルが声のした方に弾かれたかのように目を向けると――、ハルの隣にはいつの間にか亜麻色の長い髪を風になびかせる見知った年頃の、十五歳の少女――ビアンカの姿があった。
「ビアンカッ?!」
「あの結婚式は……、私と――の結婚式よ」
「え……?」
ハルの驚きの声など意に介さない様子で、結婚式を見つめたままビアンカは口にする。
だがハルの耳に――、ビアンカの発した婚姻相手の名前は届かなかった。
「あのまま……、“リベリア解放軍”が残党狩りを受け、本当に離散していたら訪れていたかも知れない未来――って言った方が、あなたには理解できる?」
ビアンカは言いながら、ハルの顔を楽しげな表情で覗き込む。
そうして――、ハルは自身の顔を覗き込んできたビアンカの瞳を目にして、困惑の表情を見せた。
ハルを覗き込んできたビアンカの瞳は――深い闇を湛え、いつもの綺麗だとさえ思う煌めきを帯びた翡翠色の様相を宿していなかったのだった。
困惑の表情を見せてきたハルを目にしたビアンカは、「ふふ……」――と、さも楽しそうに笑いを零す。
「お前は……っ」
そのビアンカを目にして、ハルは勘付く。
――こいつは、呪いの正体だ……っ!
ハルが身に宿していた呪い――。
身近な者に不幸と死を招く――、死に至る呪い。“喰神の烙印”が、ビアンカの姿を模してハルに近づいて来ていたのだ。
「――どういうつもりだ。こんな幻を見せてっ!!」
ハルは声音に怒気を含めて、ビアンカを模した呪いに問いかける。
「どうもこうもないわ。ただの戯れだもの」
ビアンカを模した呪いは――悪びれた様を一切見せず、くすくすと笑っていた。
その態度にハルは、より一層その呪いに対し、怒りの感情を強く抱く。
「――でも、さっきも言ったでしょう?」
言いながらビアンカを模した呪いは踵を返し、ハルに背を向ける。
「これは……、訪れたかも知れない未来だって」
「“リベリア解放軍”が離散して、リベリア公国が襲撃されなかったら――、こうなっていたかも知れないとでも言いたいのか……?」
ハルは自身に対して背を向けた“喰神の烙印”の呪いが模した――、ビアンカに問いかける。
「それは、わからないわ。私は――身近な者に不幸と死を撒き散らす存在だもの。天文学的な未知数の数字の確率で――、こうなっていたかも知れないというだけ」
その呪いの発した言葉に、ハルは己の宿していた呪いの――本当の質の悪さを改めて実感する。
いくら呪いのもたらす不幸な宿命に抗おうとしても――、この呪いは新たな不幸を呼び込み、貪欲に人々の魂を喰らって死に至らしめていくのだと。
だがしかし――、その呪いの発した言葉は反面で、「自身の呼び込む不幸を全て回避できた時に、こうなっていたかもしれない」――ということを、ハルに認知させていた。
死に至る呪い――“喰神の烙印”。
己の宿す呪いの本質に思いを馳せ、無言になったハルに、ビアンカを模した呪いは再び踵を返し、ハルを見据える。
「ねえ、ハル――」
ビアンカ、正しくはビアンカの姿を模した呪いは――ハルを見据えたまま口を開く。
「私が待ち望んでいたハルとの未来。この幸せな――、未来を奪ったのは誰?」
呪いは――、普段のビアンカを真似て、ハルに問う。
そんなビアンカの問いかけに、ハルは両手を強く握りしめ奥歯を噛み締める。
ハルは――、ビアンカの問い掛けに、即答できずにいた。
――『未来を奪ったのは誰?』
本当の諸悪の根源の存在を問いかけるビアンカの言葉――。
それに対して、ハルは考える。
身近な人々を死に至らしめる呪いを身に宿し、リベリア公国に訪れてしまった自分自身なのか――。
それとも、自らの一族に呪いを残した魔族の呪念なのか――。
もしくは、国政を疎かにしたリベリア国王の存在か――。
“リベリア解放軍”という、反王政派の存在そのものか――。
様々な思考を巡らせた後――、ハルは睨みつけるようにビアンカを見やる。
「それは――」
ハルは思考の答えを口にし始めた。
ビアンカは――ビアンカを模した呪いは、嘲笑うかのようにハルを見つめる。
「――お前という存在自体だっ!!」
ハルは力強い言葉で、宣言する――。
――全ての諸悪の根源は、“喰神の烙印”の存在だ……。
ハルの答えに、ビアンカを模した呪いは笑い始めた。
「あはははははっ!! そう、それが答えなのね!!」
腹を抱えん勢いで大笑いを始めるビアンカを模した呪いを――、ハルは静かに睨みつけていた。
「――良いでしょう。それじゃあ、全てを奪いし私が、あなたの“残酷な願い”、聞いてあげるわ」
ビアンカを模した呪いは可笑しそうに言うと、左手を掲げ上げる。
呪いが左手を掲げ上げた途端に、世界が真っ白に染まり、一変した――。
世界が一変するほんの一瞬の間、ハルは――大人へと成長したビアンカの姿を、再度目にしていた。
そうして、その隣に立つ新郎が――赤茶色の髪に同じ色の瞳を持つ青年。ビアンカと同じくらいの年頃へと成長したハル自身であることに、酷く悲しく寂しい感情を抱くのだった。
「――結婚式……?」
ハルは観衆たちの祝福の声を聞き、今まさに大聖堂で盛大な結婚式が行われていることを認識する。
大聖堂の入り口から外に向かい、赤い絨毯を敷かれたヴァージンロード――。
それを挟むようにして、結婚式という礼式に相応しい衣装を身に纏った観衆――。
“お祭り騒ぎ”――。
そんな言葉がピッタリと当てはまるほど、その場は活気に満ち溢れていた。
(大聖堂で行うほどの大きな結婚式……、いったい誰の……?)
リベリア公国の大聖堂を使った結婚式――。
それは、大いに身分の高い者――王族や貴族などの要人といった者たちの結婚式でもない限り、行われることがない。ハルでもそのことは知っていた。
ハルは直近で、そのような盛大な結婚式が行われる予定があるなど聞いたことがない――、と考えていた。
ハルが考え事に意識を奪われていると、観衆たちの声が「わあっ!!」――と、一際大きくなった。
観衆の大きな声にハルは反応して、ハッと意識を結婚式の場に向ける。
大聖堂の美しい金縁の装飾を施された白い大きな扉が開く――。
そうして、開かれた扉から――、結婚式の主役である新郎新婦が姿を現した。
「あれは――っ?!」
ハルは、大聖堂の扉から姿を現した新婦を目にして――驚愕の声を思わず上げる。
ハルが目にした新婦は、真っ白なウェディングドレスを身に纏い、花飾りの為されたヴェールを頭から被った――歳の頃は十八歳ほどの、亜麻色の髪を結い上げた翡翠色の瞳を持つ美しい女性だった――。
「――ビアンカ……、なのか……?」
唖然とした様子でハルは、小さく呟く。
年齢はハルの知っているビアンカと違えども、その女性はハルが見紛うことなく――大人へと成長したビアンカであった。
余程想い合っている者との結婚式であるのであろう。
ビアンカの表情は――ハルの目に、とても幸せそうなものに映った。
――相手は、誰なんだ……?
ハルは、はたと思い至り、ビアンカの婚姻相手――新郎に目を向ける。
しかし――、ハルの目には、その新郎の顔が見えなかった。
まるで霞がかかったかのように、相手の顔がぼやけて見えなかったのだ。
――なんで……、相手の顔が見えない……?
ハルは眉を顰め、手で目を擦り改めて新郎を見やるが――、やはりその相手が誰であるのかが、ハルにはわからなかった。
「――あれは……、訪れたかも知れない未来の一つ……」
ハルがビアンカの婚姻相手の顔が良く見えないことに疑問を持っていると――、不意に聞き覚えのある少女の声が隣で聞こえた。
その声に驚き、ハルが声のした方に弾かれたかのように目を向けると――、ハルの隣にはいつの間にか亜麻色の長い髪を風になびかせる見知った年頃の、十五歳の少女――ビアンカの姿があった。
「ビアンカッ?!」
「あの結婚式は……、私と――の結婚式よ」
「え……?」
ハルの驚きの声など意に介さない様子で、結婚式を見つめたままビアンカは口にする。
だがハルの耳に――、ビアンカの発した婚姻相手の名前は届かなかった。
「あのまま……、“リベリア解放軍”が残党狩りを受け、本当に離散していたら訪れていたかも知れない未来――って言った方が、あなたには理解できる?」
ビアンカは言いながら、ハルの顔を楽しげな表情で覗き込む。
そうして――、ハルは自身の顔を覗き込んできたビアンカの瞳を目にして、困惑の表情を見せた。
ハルを覗き込んできたビアンカの瞳は――深い闇を湛え、いつもの綺麗だとさえ思う煌めきを帯びた翡翠色の様相を宿していなかったのだった。
困惑の表情を見せてきたハルを目にしたビアンカは、「ふふ……」――と、さも楽しそうに笑いを零す。
「お前は……っ」
そのビアンカを目にして、ハルは勘付く。
――こいつは、呪いの正体だ……っ!
ハルが身に宿していた呪い――。
身近な者に不幸と死を招く――、死に至る呪い。“喰神の烙印”が、ビアンカの姿を模してハルに近づいて来ていたのだ。
「――どういうつもりだ。こんな幻を見せてっ!!」
ハルは声音に怒気を含めて、ビアンカを模した呪いに問いかける。
「どうもこうもないわ。ただの戯れだもの」
ビアンカを模した呪いは――悪びれた様を一切見せず、くすくすと笑っていた。
その態度にハルは、より一層その呪いに対し、怒りの感情を強く抱く。
「――でも、さっきも言ったでしょう?」
言いながらビアンカを模した呪いは踵を返し、ハルに背を向ける。
「これは……、訪れたかも知れない未来だって」
「“リベリア解放軍”が離散して、リベリア公国が襲撃されなかったら――、こうなっていたかも知れないとでも言いたいのか……?」
ハルは自身に対して背を向けた“喰神の烙印”の呪いが模した――、ビアンカに問いかける。
「それは、わからないわ。私は――身近な者に不幸と死を撒き散らす存在だもの。天文学的な未知数の数字の確率で――、こうなっていたかも知れないというだけ」
その呪いの発した言葉に、ハルは己の宿していた呪いの――本当の質の悪さを改めて実感する。
いくら呪いのもたらす不幸な宿命に抗おうとしても――、この呪いは新たな不幸を呼び込み、貪欲に人々の魂を喰らって死に至らしめていくのだと。
だがしかし――、その呪いの発した言葉は反面で、「自身の呼び込む不幸を全て回避できた時に、こうなっていたかもしれない」――ということを、ハルに認知させていた。
死に至る呪い――“喰神の烙印”。
己の宿す呪いの本質に思いを馳せ、無言になったハルに、ビアンカを模した呪いは再び踵を返し、ハルを見据える。
「ねえ、ハル――」
ビアンカ、正しくはビアンカの姿を模した呪いは――ハルを見据えたまま口を開く。
「私が待ち望んでいたハルとの未来。この幸せな――、未来を奪ったのは誰?」
呪いは――、普段のビアンカを真似て、ハルに問う。
そんなビアンカの問いかけに、ハルは両手を強く握りしめ奥歯を噛み締める。
ハルは――、ビアンカの問い掛けに、即答できずにいた。
――『未来を奪ったのは誰?』
本当の諸悪の根源の存在を問いかけるビアンカの言葉――。
それに対して、ハルは考える。
身近な人々を死に至らしめる呪いを身に宿し、リベリア公国に訪れてしまった自分自身なのか――。
それとも、自らの一族に呪いを残した魔族の呪念なのか――。
もしくは、国政を疎かにしたリベリア国王の存在か――。
“リベリア解放軍”という、反王政派の存在そのものか――。
様々な思考を巡らせた後――、ハルは睨みつけるようにビアンカを見やる。
「それは――」
ハルは思考の答えを口にし始めた。
ビアンカは――ビアンカを模した呪いは、嘲笑うかのようにハルを見つめる。
「――お前という存在自体だっ!!」
ハルは力強い言葉で、宣言する――。
――全ての諸悪の根源は、“喰神の烙印”の存在だ……。
ハルの答えに、ビアンカを模した呪いは笑い始めた。
「あはははははっ!! そう、それが答えなのね!!」
腹を抱えん勢いで大笑いを始めるビアンカを模した呪いを――、ハルは静かに睨みつけていた。
「――良いでしょう。それじゃあ、全てを奪いし私が、あなたの“残酷な願い”、聞いてあげるわ」
ビアンカを模した呪いは可笑しそうに言うと、左手を掲げ上げる。
呪いが左手を掲げ上げた途端に、世界が真っ白に染まり、一変した――。
世界が一変するほんの一瞬の間、ハルは――大人へと成長したビアンカの姿を、再度目にしていた。
そうして、その隣に立つ新郎が――赤茶色の髪に同じ色の瞳を持つ青年。ビアンカと同じくらいの年頃へと成長したハル自身であることに、酷く悲しく寂しい感情を抱くのだった。
1
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる