俺様CEOは初恋に戸惑う

アタラン

文字の大きさ
16 / 20

事件の解決と対峙

しおりを挟む
飯島が警察で拘束されたという連絡を受けたのは沙羅と付き合いだして2週間した頃だった。

「社長、楽しそうですね。」

俺はこの二週間機嫌がいいらしい。

「そうだな。この間の新メニューは、評価は出してあるから各店舗に流しておいてくれ。あとお茶の件だがサンプルから選んでおいたから価格を確定させて。」

今までも仕事は、楽しかったが今は帰れば彼女がいると思うだけで早く仕事を片付けて帰りたいと思う。

「承知しました。」

服部は、俺と彼女が本当に付き合い出した事を泣くほど喜んでいた事件の経過は、服部兄が色々進捗を連絡くれているみたいだ。

仕事も終わり帰ろうとした時に相沢から俺のスマホに連絡があった。

「犯人が逮捕拘束された。」

「本当か!」

飯島は、相沢の弟の墓の前で逮捕拘束されたが沙羅に会わせて欲しいとだけ言って後は黙秘を続けているという。
俺は、すぐにマンションに帰り沙羅に犯人に会うかどうかを確認したが俺は、沙羅が彼女に会うと言うのは予想していた。


「一緒に行くよ。」


「うん。」

彼女を連れて警察署の取調室に行く事になったが緊張した面持ちの彼女の腰に手を回して歩いた。

今彼女は、飯島という女と対峙するのではなく彼女は、彼女自身の過去と対峙するつもりなんだろう。

まっすぐに前を向いて刑事と一緒に飯島の前に座った。

取調室の裏から相沢と一緒に見ている事しかできない・・ここは、手が出せない場面だと言う事は俺も解っているだからこそ俺は黙って見ている事にした。


「久しぶりね、相変わらずいい子ちゃんしてるのね。」

手錠もされているが挑戦的な目で飯島正美は沙羅を見据えて言った。

「貴女だったのね、拓海君を殺したのは。」

沙羅は、自分が刺された事を言わずに怒りを堪えたような声で静かに飯島に言った。

「彼を殺すつもりなんてなかったわ。貴女が死ねばよかったのに・・私から彼を奪っておいて、なんとなくで彼と付き合って彼に愛されて・・。」

飯島正美は、化粧をすればそこそこ美人だとは思うが俺なら手を出さないタイプの女だった。このタイプは、無駄に計算高いのと自分の容姿がそこそこだと理解しているから他の女を踏み台にして隣に立とうとする。

「だから?」

「何故貴女が生きていて拓海さんが死んじゃうのよ!生き残ってお兄さんにまで妹みたいに扱われて、なに今度は、また一条貴臣みたいな男捕まえて!拓海は貴女のせいで死んだのに・・何故貴女は違う男の所に行けるのよ!」

この女は、確かに頭の良い女だと俺は思った。
沙羅が傷つくように沙羅が一番気にしている事を言葉の刃で突き刺している。

「貴女にとって岡野君は何だったの?そんなに私が憎いなら岡野君使わずにまた襲いにきたらいいじゃない!なぜ岡野君まで巻き込んだのよ。」

沙羅は、涙をポロポロ流しながら彼女に訴えかけたそれに対して飯島は、

「あんな間抜けな子いないわよね。単純な子だったわ、でもそのぶん使えない子ちゃんと貴女か一条を襲えって言ったのに二人ともほぼ無傷で自分だけ捕まって私の事もベラベラ喋って・・貴女が部屋にいると思って放火してやったらいないしもう最悪よ。高層マンションになんて逃げ込んでさ、何様なのよ。」

飯島は、足を組んで沙羅を見下した目で顎を上げて言った。

「貴女は、拓海に愛されたかっただけ?拓海が何故貴女と別れたのか理解できたわ。彼は人を見下す貴女に気がついていたのね、優しい顔して彼に勉強をおしえたり私にも教えたりしながら・・貴女は自分の方が出来ると言いたかっただけなのね。可哀想な人ね岡野君は貴女が好きだったと思う。言ってた・・引きこもりだった
自分を助けてくれた人がいてその人が好きだって・・それ貴女の事よね。愛されていても気がつかない愚かな人ね。私は前を向くわもう二度と合わないと思うけど貴女だけは私は許さない!」

彼女がそう言って取調室を出ようとしてるのを確認しておれは取調室の前までいき彼女を抱きしめた。

「頑張ったな。」

「貴臣さん・・うっ・うっ。」

嗚咽を堪えている彼女を抱きしめながら「泣いていい。泣け」と言った瞬間に沙羅は泣けるだけ泣いた。

泣けばいい、泣いて忘れろとは言わないが沙羅の心の痛みが少しでも和らぐのなら泣けるだけ泣けばいいと俺は思った。

飯島正美は、全てを白状して自分の両親は犯行を知って自分を匿って母親方の実家で住んで大学へ行った事。沙羅を殺そうとした事や岡野を唆した事・・そして拓海を自分が刺した事を自白した。

「拓海さんは・・私だと気がついてました。」と証言した。

飯島正美の両親にも逮捕状がでて事件は解決した。


俺は、沙羅を連れて相沢拓海の墓に行く事にした・・俺のケジメの為だ。

墓前で花と線香を供えて手を合わす。

「拓海、飯島さんが犯人だった事知ってたんだね・・私ね前を向こうと思うの拓海は許してくれるよね。」

「俺は、君の気持ちもわかるつもりだ、俺は彼女を愛しているだから君の分も彼女を幸せにしたいんだ。いいよな・・。」

サワサワと優しい風が吹いて俺は勝手に彼が承諾したものとした。

相沢も俺と沙羅が付き合う事には反対はしないし俺達は周囲に祝福され付き合う事ができた。

沙羅のマンションの部屋は放火されていたから新しく色々買い足して話し合いで俺のマンションで生活をする事になった。

家具も買い替えるかと彼女に聞いたらこのままでいいと言うし後は彼女の服くらいだが俺がつい色々買っていたものだからあまり買い足す
物は無かったらしい。

明日から彼女も相沢の会社に出勤する事になったし俺は、前ジュエリーショップで買ってあった指輪を彼女に渡した。

ペアリングを俺が買うとは思わなかったが彼女が外で働くなら虫よけには必要だと思って買ってあったものだった。

「沙羅、これ。」

「なに?」

左手の薬指につけたいがそれはまた今度で右手の薬指に俺とペアーになっている指輪を細い彼女の指に通した。

「俺にもつけて。」

俺は自分の右手の薬指に・・俺は彼女しかいらないのだから当然だった。







    
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました

鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。 けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。 そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。 シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。 困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。 夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。 そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。 ※他投稿サイトにも掲載中

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

処理中です...