1 / 7
プロローグ
しおりを挟む
水の国と言われる風雅(フウガ)という国の神殿では、神官が数十年に一度「神の加護」を持つ姫を王族の姫から選ぶ為の儀式を行っていた。
大きな水盤には、どの姫の名でも無い者の名前が散らされた小さな花びらが示されていた。
「朱美ですか。」
年齢不詳の白い髪ではあるが容姿は驚くほど神官長が神の意志を聞こうとするも神は語らず。
ただ水盤には「朱美」とだけ示されたのみ。
この結果を王にも報告したが、朱美という姫は王族にいない事から姫達はこころ無し安堵の表情を浮かべていた。
「王族の姫ではないと?しかも名に色を表す文字が入っているではないか。」
王族の姫には色を表す文字を名には使わないしきたりがあった為に王族の姫ではないのは明らかだった。
風雅の王は「この者を探せ、神が示したのならば意味があるのだろう。」そう神官長に命じた。
この世界には様々な神々が各々好きなように加護を与えその加護を与えられた一族が国を統治していた。
風雅の国も例外ではなく、水神と風神の加護があり神託も水や風を使う。
巫女の選出には、神官長しか知る事がない呪文を唱えると水盤に風で舞う花びらが名前を示す。
過去の巫女は、王に嫁ぐか皇太子に嫁ぐかという決まりがあったが他国との交流が盛んになるにつれて婚姻による政略結婚も増えた為に巫女は神殿に仕える事が多くなった。
しかし、神託による巫女には必ず使命がありそれはその時代で全く違う。
ある巫女姫は王の公式の寵姫だったし、ある巫女姫は大きな災害の時に己の命と引き換えに人々を救ったとされていた。
この国にとったら重要な人間であり本来は国の中心で守るべき存在でもあった。
「朱美ですか・・・。」
神官長は、この名前に覚えがあった為に悩ましく思っていた。
「神殿で座しているようなお人では無いですね。」
白い大きな鳥が神官長からの手紙を持って目的の人の屋敷へと向かって大きな美しい羽を広げ飛び立つ。
その鳥は神使いのみが操れる鳥で神聖なものだった。
神殿の使いの鳥は真っ青な青空で白い羽を優雅にはばたかせて目的地へ向かって行った。
「叩き落とされない事を祈るばかりです。」
そう独り言を言いながら神官長は自室へ戻っていった。
大きな水盤には、どの姫の名でも無い者の名前が散らされた小さな花びらが示されていた。
「朱美ですか。」
年齢不詳の白い髪ではあるが容姿は驚くほど神官長が神の意志を聞こうとするも神は語らず。
ただ水盤には「朱美」とだけ示されたのみ。
この結果を王にも報告したが、朱美という姫は王族にいない事から姫達はこころ無し安堵の表情を浮かべていた。
「王族の姫ではないと?しかも名に色を表す文字が入っているではないか。」
王族の姫には色を表す文字を名には使わないしきたりがあった為に王族の姫ではないのは明らかだった。
風雅の王は「この者を探せ、神が示したのならば意味があるのだろう。」そう神官長に命じた。
この世界には様々な神々が各々好きなように加護を与えその加護を与えられた一族が国を統治していた。
風雅の国も例外ではなく、水神と風神の加護があり神託も水や風を使う。
巫女の選出には、神官長しか知る事がない呪文を唱えると水盤に風で舞う花びらが名前を示す。
過去の巫女は、王に嫁ぐか皇太子に嫁ぐかという決まりがあったが他国との交流が盛んになるにつれて婚姻による政略結婚も増えた為に巫女は神殿に仕える事が多くなった。
しかし、神託による巫女には必ず使命がありそれはその時代で全く違う。
ある巫女姫は王の公式の寵姫だったし、ある巫女姫は大きな災害の時に己の命と引き換えに人々を救ったとされていた。
この国にとったら重要な人間であり本来は国の中心で守るべき存在でもあった。
「朱美ですか・・・。」
神官長は、この名前に覚えがあった為に悩ましく思っていた。
「神殿で座しているようなお人では無いですね。」
白い大きな鳥が神官長からの手紙を持って目的の人の屋敷へと向かって大きな美しい羽を広げ飛び立つ。
その鳥は神使いのみが操れる鳥で神聖なものだった。
神殿の使いの鳥は真っ青な青空で白い羽を優雅にはばたかせて目的地へ向かって行った。
「叩き落とされない事を祈るばかりです。」
そう独り言を言いながら神官長は自室へ戻っていった。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
私を婚約破棄した国王が処刑されたら、新しい国王の妃になれですって? 喜んで…と言うとでも?
あんど もあ
ファンタジー
幼い頃から王子の婚約者だったアイリスは、他の女性を好きになった王子によって冤罪をかけられて、田舎で平民として生きる事に。
面倒な貴族社会から解放されて、田舎暮らしを満喫しているアイリス。
一方、貴族たちの信頼を失った王子は、国王に即位すると隣国に戦争を仕掛けて敗北。処刑される。
隣国は、アイリスを新しい国王の妃にと言い出すが、それには思惑があって…。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる