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初めての人
初めての人 第75話
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「! んあっ」
ひっついていたくてつい勢いでしがみついてしまったわけだけど、同時に僕の身体を襲ったのは頭が痺れる様な快感で、我慢する間もなく情けない声が漏れて全身の力が抜けてゆく。
鮮明な刺激は頭が真っ白になるぐらい強烈。そして困ったことにそれは一瞬ではなく断続的に僕の身体を襲ってきた。
「葵?」
「だ、だめっ、とらく、うご、うごかないでっ」
僕の異変にすぐに気づいた虎君はどうしたんだと身体を離そうと動く。すると繋がっている箇所から生まれるのはさっきと同じぐらい強烈な快楽で、悲鳴のような声が意図せず漏れてしまう。
自分の身体に何が起こっているか分からない。でも怖いという感覚よりも気持ちいいって感覚の方がずっと強くて、訳が分からなくなってしまう。
頭に直接響くような快感が背中を伝って這いあがっている感覚は増すばかりで、耐えても全身から力が抜けてゆく。
未知の感覚に僕は力の入らない腕で必死に虎君に助けを求めるようにしがみついた。それが逆に快楽から逃げれなくなるなんて僕にはわからなかったから。
「葵、落ち着いて」
「むりっ、むりぃっ」
逃げようとすればするほど気持ちよくなってしまって、上擦った声で叫ぶしかなかった。
断続的に全身を駆け巡る快楽は増すばかり。
助けてと震える声で虎君の名前を呼べば、ぎゅっと力いっぱい抱きしめられた。
「やっ――――、あぁぁっ!」
頭は真っ白になって、全身からは力が抜ける。
虎君にしがみ付いていた手は背中から滑り落ちだらんとベッドに落ちて、身体は痙攣しているようだった。
「っ、まも、る、大丈夫、か……?」
「わか、ない……、とりゃく、ぼく、どうし、たの……?」
聞こえる声に焦点が定まらない目で虎君を探すと、視界にはぼんやりとした人影が。勿論この人影は虎君だって分かっているけれど、本当に虎君だと認識するには少し時間がかかってしまった。
虎君は愛しむように僕の頬を撫で、苦し気な表情で僕を見下ろしている。
大好きな手に頬を摺り寄せ甘えれば、額に落ちてくるのは優しいキスだった。
ふわふわの雲の上に寝そべっているような浮遊感が心地よくて、ついついうっとりしてしまう僕。
虎君はそんな僕に覆いかぶさるとぎゅっと抱きしめてくれる。触れ合う素肌に自分でも驚くほど満たされ、心の底から安堵した。
「とらくん、だいすき……」
大好きな人のぬくもりをもっと感じたいとすり寄れば、想いに応えるように抱きしめる腕に力を込めてくれる虎君。
想いに応えてくれる愛情はこれ以上ない程幸せな気持ちにしてくれる。
「……ダメだ」
「とらくん?」
「ごめん、このままじゃまた勃つからちょっと待って」
できることならこの幸せをまだ噛みしめていたい。でもこのまま抱きしめていたら萎えるどころか動物さながらに盛ってしまいそうだ。
そう言った虎君は抱きしめる腕を解いて僕から離れようと身体を動かした。
できることならそれが淋しいと引き留めたかったけど、さっき達して力の抜けた身体では虎君が離れることを止めることはできなかった。
「! んぁ」
僕の中から居なくなる虎君に覚えるのは快楽で、我慢するよりも先に口から情けない声が出てしまう。
自分の声と思えないそれに恥ずかしくて堪らなくて顔が熱くなる。虎君はそんな僕に「煽らないで」と苦笑いを見せた。
「あ、あおってないよ」
「そんな可愛い声出しといて?」
「全然かわいくないよね?」
可愛いどころかむしろ情けない声じゃない?
そう狼狽えながらも反論すれば、虎君は「可愛いよ」って苦笑を濃くした。
「また勃たないよう結構必死なんだからな」
「それ、ダメなの?」
それってつまり虎君が我慢してるってことだよね?
僕は我慢しないで欲しいと訴えるんだけど、虎君は我慢しないとだめだと僕の願いを聞き入れてくれなかった。
「僕とのエッチ、気持ちよくなかった……?」
「! そんなわけないだろ? むしろ気持ちよすぎるからこうやって必死に我慢してるんだからな?」
虎君はそう言いながら何かをゴミ箱に捨てると漸くベッドに戻ってきて僕を抱きしめてくれた。
「俺がどれほど葵を愛してるか、いい加減理解してくれよ」
「分かってるけど、もっと、もっと愛して欲しいよ……」
抱きしめてくれる虎君の胸に甘えて頬を摺り寄せれば、「大切にしたいんだよ」って髪にチュッとキスが落ちてきた。
ひっついていたくてつい勢いでしがみついてしまったわけだけど、同時に僕の身体を襲ったのは頭が痺れる様な快感で、我慢する間もなく情けない声が漏れて全身の力が抜けてゆく。
鮮明な刺激は頭が真っ白になるぐらい強烈。そして困ったことにそれは一瞬ではなく断続的に僕の身体を襲ってきた。
「葵?」
「だ、だめっ、とらく、うご、うごかないでっ」
僕の異変にすぐに気づいた虎君はどうしたんだと身体を離そうと動く。すると繋がっている箇所から生まれるのはさっきと同じぐらい強烈な快楽で、悲鳴のような声が意図せず漏れてしまう。
自分の身体に何が起こっているか分からない。でも怖いという感覚よりも気持ちいいって感覚の方がずっと強くて、訳が分からなくなってしまう。
頭に直接響くような快感が背中を伝って這いあがっている感覚は増すばかりで、耐えても全身から力が抜けてゆく。
未知の感覚に僕は力の入らない腕で必死に虎君に助けを求めるようにしがみついた。それが逆に快楽から逃げれなくなるなんて僕にはわからなかったから。
「葵、落ち着いて」
「むりっ、むりぃっ」
逃げようとすればするほど気持ちよくなってしまって、上擦った声で叫ぶしかなかった。
断続的に全身を駆け巡る快楽は増すばかり。
助けてと震える声で虎君の名前を呼べば、ぎゅっと力いっぱい抱きしめられた。
「やっ――――、あぁぁっ!」
頭は真っ白になって、全身からは力が抜ける。
虎君にしがみ付いていた手は背中から滑り落ちだらんとベッドに落ちて、身体は痙攣しているようだった。
「っ、まも、る、大丈夫、か……?」
「わか、ない……、とりゃく、ぼく、どうし、たの……?」
聞こえる声に焦点が定まらない目で虎君を探すと、視界にはぼんやりとした人影が。勿論この人影は虎君だって分かっているけれど、本当に虎君だと認識するには少し時間がかかってしまった。
虎君は愛しむように僕の頬を撫で、苦し気な表情で僕を見下ろしている。
大好きな手に頬を摺り寄せ甘えれば、額に落ちてくるのは優しいキスだった。
ふわふわの雲の上に寝そべっているような浮遊感が心地よくて、ついついうっとりしてしまう僕。
虎君はそんな僕に覆いかぶさるとぎゅっと抱きしめてくれる。触れ合う素肌に自分でも驚くほど満たされ、心の底から安堵した。
「とらくん、だいすき……」
大好きな人のぬくもりをもっと感じたいとすり寄れば、想いに応えるように抱きしめる腕に力を込めてくれる虎君。
想いに応えてくれる愛情はこれ以上ない程幸せな気持ちにしてくれる。
「……ダメだ」
「とらくん?」
「ごめん、このままじゃまた勃つからちょっと待って」
できることならこの幸せをまだ噛みしめていたい。でもこのまま抱きしめていたら萎えるどころか動物さながらに盛ってしまいそうだ。
そう言った虎君は抱きしめる腕を解いて僕から離れようと身体を動かした。
できることならそれが淋しいと引き留めたかったけど、さっき達して力の抜けた身体では虎君が離れることを止めることはできなかった。
「! んぁ」
僕の中から居なくなる虎君に覚えるのは快楽で、我慢するよりも先に口から情けない声が出てしまう。
自分の声と思えないそれに恥ずかしくて堪らなくて顔が熱くなる。虎君はそんな僕に「煽らないで」と苦笑いを見せた。
「あ、あおってないよ」
「そんな可愛い声出しといて?」
「全然かわいくないよね?」
可愛いどころかむしろ情けない声じゃない?
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「それ、ダメなの?」
それってつまり虎君が我慢してるってことだよね?
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「! そんなわけないだろ? むしろ気持ちよすぎるからこうやって必死に我慢してるんだからな?」
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「俺がどれほど葵を愛してるか、いい加減理解してくれよ」
「分かってるけど、もっと、もっと愛して欲しいよ……」
抱きしめてくれる虎君の胸に甘えて頬を摺り寄せれば、「大切にしたいんだよ」って髪にチュッとキスが落ちてきた。
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