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そして時は動き出す
そして時は動き出す 第1話
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「屋上に逃げたぞ!追え!追うんだ!!」
街が昼から夜へと姿を変え、暖かなオレンジの光が街を照らす。その中で、広々とした敷地を有し佇んでいるのは美術館。閉館し、灯りが消えているはずのその建物からは警報が鳴り響き、何十人もの足音が階段を駆け上がる音が聞こえてくる。
そして、その屋上には一つの人影…。月の無い闇夜にも関わらず、その影の持つ美しい深紅の髪は風に靡き星の光を受けて輝いていて…。閉じていた瞳をゆっくりと開けばルビーのように美しい赤い瞳が景色を映す。
「もう逃げられないぞ!≪ケイ≫!!今日こそ捕まえる!」
自分を取り囲む警備員の中に一人だけ服装の違う男が怒鳴る。彼は警備員というよりも戦士と称したほうが良さそうな身なりをしていた。
鮮血より少し色の薄い唇が彼の言葉に笑みをかたどり、美しい音を奏でた。
「相変わらず頑張るね、クリス。…捕まえられるものなら、どうぞ?」
美しい声に美しい笑みを浮かべ、≪ケイ≫と呼ばれた人物は軽々とその人集りを飛び越えてしまう。その華麗さに見とれる者もいれば恐れる者もいた。
赤い髪が動きにあわせて揺れる…。
優雅につま先から屋上を囲うフェンスの上に降り立つと、また≪ケイ≫は笑った。長くマネキンのような指を口に運び、指笛を吹けば、音は静かな空間に何処までも響いて…。
「!逃げる気か!…させない!」
腰に携えた剣を抜き、≪ケイ≫と同様に警備員達を飛び越してフェンスの上に立つ。
「…クリス、あんたも諦めが悪いね…仕方ない。少し遊んでやるよ」
短いモスグリーンの髪が風に揺れるのはクリスが剣の刃を≪ケイ≫に振り下ろすために動いたから。≪ケイ≫よりも小柄な体躯のクリスは容易に標的の懐に入るとそのままわき腹目掛けて剣を振るうが、≪ケイ≫は鞘からわずかに引き抜いた己の剣でそれを余裕の表情で止めてしまう。
「くっ…!」
クリスは悔しそうに舌打ちして、今度は刃を滑らせ≪ケイ≫の腕を狙って剣を振り上げた。直撃すれば、確実に腕が落とされるだろう。しかし、≪ケイ≫はそれも簡単にかわしてしまうのだった。
「クリス、せめて戦闘タイプにランクアップしてから挑んで来いって言ってるだろ?戦士タイプのままじゃ私の相手は出来ないよ?」
「うるさい!」
ムキになって剣を振るう姿に苦笑してしまう。足の幅よりも狭いフェンスの上だというにも関わらず、二人の攻防はまるで広い大地で戦いを繰り広げているように滑らかだった。
必死な表情のクリスと余裕の表情の《ケイ》。《ケイ》の剣はクリスの攻撃を受け止めるだけで彼に攻撃を繰り出すことはない。
「!…タイムアップだね。それじゃ、予告通り"風のハート"は戴いて行くから」
風の音と共に聞こえるのは羽の音。そして視界に入るのは、巨大な竜…。
クリスは逃がさないとばかりに斬りかかったが、背から生える黒翼が広がり、それとほぼ同時に《ケイ》の体がフワリと宙に浮くと屋上から彼女は飛び降りたではないか!!
視線をクリスに戻し、艶かしい笑みをたたええ彼女は大地ではなく巨大な竜の背に降り立った。
「シーザ、行こう」
竜は返事の変わりに短く鳴き声をあげるとその巨体を持ち上げる羽をはばたかせ、夜空へと消えてゆく。
「!くそっ!!追うぞ!!」
舌打ちして翼から白い翼を広げるクリス。しかし、竜族の飛行スピードに追いつくことが出来ないことを彼はよく知っていた…。
闇夜に消えるのは、巨大なドラゴンと、美しい赤髪の怪盗…。
*
広々とした平野に佇む一軒の豪邸。それは昔、戯皇と幸斗と暮らした思い出の詰まるリムの家だった。家の西に立つ大木の下にある墓石は、姉を想い、守る為に命を落とした弟・デュカがひっそりと眠っている証拠。周りには他の生物が息づいている気配はなく、シンと静まり返っている。
無音の空間に響くのは羽ばたきの音。美術館で聞いた、竜の飛び立つ音。しかし、どんどん大きくなる音は屋敷の上空で突如消えてしまったではないか。
「おつかれ、シーザ。ありがとう」
優雅に大地に降りてくるのは美術館の屋上で警備員に追われていた《ケイ》。そして、隣には褐色の肌をした幼い男の子。竜の姿は影も形も無くなっていた。
「どういたしまして、リム」
《ケイ》に向かって無邪気に笑いかける少年は『リム』と確かに口にした。
赤髪に同色の瞳。確かにリムの面影はあるが…。
昔も確かに美しい容姿だったのだが、それはまだ幼さの残り愛らしさが残っていた。しかし、今の彼女は可愛いと形容するのは適当でなく、カッコいいもしくは綺麗と形容するに相応しかった。背も伸び、スラリと伸びた手足がスタイルの良さを強調して。
リムは笑顔を見せ、少年の頭を撫でてやる。少年の名も竜の名も『シーザ』。
「相変わらず、今のシーザとドラゴンに変身したシーザのギャップには驚くね」
苦笑するのはリム。そう、先程の巨大な竜は少年が変身したものだったのだ。彼はどうやら竜族であるらしく、その身を人型とドラゴンとに変えることが出来るらしい。
「あはは。オイラも。ドラゴンに変わると体力の消耗激しすぎるから滅多に変身しないし、この姿がやっぱり落ち着くなぁ」
頭を撫でていたリムの手を握り、また笑う。つられて見せるリムの笑顔は何処か彼女の師を思い出させた。
「シーザ、先家に入ってて。デュカに報告してから私も戻るから」
「おっけー☆」
屋敷に消える少年の後姿を見送った後、彼女はひっそりと佇む弟の墓石の前に足を運んだ。手入れの行き届いた墓石には、デュラ・タチェロここに眠るとだけ刻まれており、白い花が束ねられ、それに添えられている。毎日彼女が弟の為に摘んできて供えられる白い花…。
「ただいま、デュカ。一応、"伝説の石"の一つ、"風のハート"を手に入れたんだけど。今回もまた偽物かも知れないよ…イミテーションがこんなに出回ってるなんて知らなかったから毎回見つけるのも大変だよ」
苦笑交じりに美術館から盗んできた石を手にとって見せた。彼女の手より少し大きい宝石のように淡いグリーンの輝きを放つその石が恐ろしいほど強力な魔力を秘めた"伝説の石"の一つだとリムは言う。
"伝説の石"はとても高価で希少価値の高いモノであるが、それ故偽物も多い。本物だと確かめることが出来るのは三賢者の意志を継ぐ者の血。石が本物であれば、血に反応して一際輝き出すらしい。
「未だに反応した事ないんだけどね…その殆どが偽物だし…」
思わず苦笑してしまうのは情けなさをごまかす為か?
ロングコートを脱いでショートパンツの丈を左側だけ捲り大腿に隠し持っていた短剣を取り出すと、人差し指に刃を当て軽く傷をつける。緊張の面持ちで滲む血をそのまま"風のハート"に垂らすのは本物であったらと期待するから。しかし…。
「やっぱり偽物、か…」
落胆に自嘲してしまう。偽物だと分かっていたのに、何を期待していたのか…と。しゃがみこむと墓石の文字に目線が合う。立ち去る前、幸斗が刻んでくれたもの…。
「…師匠に会ったら怒られるかな?勝手に《ケイ》って名乗って怪盗始めちゃったし」
クスッと笑うのは彼等を思い出して…。
人生を、誇りをどん底に突き落とされた自分を救ってくれた優しい人達。何も知らない自分に知識を与えてくれ、恐れに立ち向かう勇気をくれた人。一人ぼっちになった自分にぬくもりを与えてくれた人…。
何よりも大切で、かけがえの無い存在となった戯皇と幸斗を思い出さなかった日など無い。毎日デュカの眠る墓石の前で二人の事を話すのがリムの日課だった。
師の改名前の本名であるフェンデル・ケイから名を借りて怪盗として《ケイ》と名乗っているのは、師達に自分の存命を知らせる為。"伝説の石"を狙う赤髪の怪盗《ケイ》。この名を聞けば、きっと師は自分だと気付いてくれると分かっているから…。
「でも、分かってくれるよね…」
俯く彼女の胸元で揺れるのは、首からかかる銀のチェーンに通されたネームプレートと中央に赤い石の装飾された十字架。
リムの情報が刻まれたプレートには『"TYPE":戦闘』と刻まれている。戯皇が去る前は、戦士タイプだったはずの彼女がいつの間にか戦闘タイプにまで成長していたとは…。
そして、自分の身を案じた師が渡してくれた十字架は未だ使用したことは無い…。使わないのは、彼等を狙った輩が襲ってきたことが無いというのも大きな理由だが、それ以上に、もしこれを押すことがあるとしたら、それは自分が死ぬ時だとリムは決めているから…。
「リム~まだ~??」
屋敷から聞こえるのは幼い少年の声。それに「今行く」と返すと、
「シーザって何処かデュカに似てるんだ」
と嬉しそうに笑った。デュカの代わりなんて誰もいないけど、それでも、新しい弟が出来たみたいで嬉しい。リムは立ち上がるとシーザの待つ屋敷の中へと戻っていったのだった。
街が昼から夜へと姿を変え、暖かなオレンジの光が街を照らす。その中で、広々とした敷地を有し佇んでいるのは美術館。閉館し、灯りが消えているはずのその建物からは警報が鳴り響き、何十人もの足音が階段を駆け上がる音が聞こえてくる。
そして、その屋上には一つの人影…。月の無い闇夜にも関わらず、その影の持つ美しい深紅の髪は風に靡き星の光を受けて輝いていて…。閉じていた瞳をゆっくりと開けばルビーのように美しい赤い瞳が景色を映す。
「もう逃げられないぞ!≪ケイ≫!!今日こそ捕まえる!」
自分を取り囲む警備員の中に一人だけ服装の違う男が怒鳴る。彼は警備員というよりも戦士と称したほうが良さそうな身なりをしていた。
鮮血より少し色の薄い唇が彼の言葉に笑みをかたどり、美しい音を奏でた。
「相変わらず頑張るね、クリス。…捕まえられるものなら、どうぞ?」
美しい声に美しい笑みを浮かべ、≪ケイ≫と呼ばれた人物は軽々とその人集りを飛び越えてしまう。その華麗さに見とれる者もいれば恐れる者もいた。
赤い髪が動きにあわせて揺れる…。
優雅につま先から屋上を囲うフェンスの上に降り立つと、また≪ケイ≫は笑った。長くマネキンのような指を口に運び、指笛を吹けば、音は静かな空間に何処までも響いて…。
「!逃げる気か!…させない!」
腰に携えた剣を抜き、≪ケイ≫と同様に警備員達を飛び越してフェンスの上に立つ。
「…クリス、あんたも諦めが悪いね…仕方ない。少し遊んでやるよ」
短いモスグリーンの髪が風に揺れるのはクリスが剣の刃を≪ケイ≫に振り下ろすために動いたから。≪ケイ≫よりも小柄な体躯のクリスは容易に標的の懐に入るとそのままわき腹目掛けて剣を振るうが、≪ケイ≫は鞘からわずかに引き抜いた己の剣でそれを余裕の表情で止めてしまう。
「くっ…!」
クリスは悔しそうに舌打ちして、今度は刃を滑らせ≪ケイ≫の腕を狙って剣を振り上げた。直撃すれば、確実に腕が落とされるだろう。しかし、≪ケイ≫はそれも簡単にかわしてしまうのだった。
「クリス、せめて戦闘タイプにランクアップしてから挑んで来いって言ってるだろ?戦士タイプのままじゃ私の相手は出来ないよ?」
「うるさい!」
ムキになって剣を振るう姿に苦笑してしまう。足の幅よりも狭いフェンスの上だというにも関わらず、二人の攻防はまるで広い大地で戦いを繰り広げているように滑らかだった。
必死な表情のクリスと余裕の表情の《ケイ》。《ケイ》の剣はクリスの攻撃を受け止めるだけで彼に攻撃を繰り出すことはない。
「!…タイムアップだね。それじゃ、予告通り"風のハート"は戴いて行くから」
風の音と共に聞こえるのは羽の音。そして視界に入るのは、巨大な竜…。
クリスは逃がさないとばかりに斬りかかったが、背から生える黒翼が広がり、それとほぼ同時に《ケイ》の体がフワリと宙に浮くと屋上から彼女は飛び降りたではないか!!
視線をクリスに戻し、艶かしい笑みをたたええ彼女は大地ではなく巨大な竜の背に降り立った。
「シーザ、行こう」
竜は返事の変わりに短く鳴き声をあげるとその巨体を持ち上げる羽をはばたかせ、夜空へと消えてゆく。
「!くそっ!!追うぞ!!」
舌打ちして翼から白い翼を広げるクリス。しかし、竜族の飛行スピードに追いつくことが出来ないことを彼はよく知っていた…。
闇夜に消えるのは、巨大なドラゴンと、美しい赤髪の怪盗…。
*
広々とした平野に佇む一軒の豪邸。それは昔、戯皇と幸斗と暮らした思い出の詰まるリムの家だった。家の西に立つ大木の下にある墓石は、姉を想い、守る為に命を落とした弟・デュカがひっそりと眠っている証拠。周りには他の生物が息づいている気配はなく、シンと静まり返っている。
無音の空間に響くのは羽ばたきの音。美術館で聞いた、竜の飛び立つ音。しかし、どんどん大きくなる音は屋敷の上空で突如消えてしまったではないか。
「おつかれ、シーザ。ありがとう」
優雅に大地に降りてくるのは美術館の屋上で警備員に追われていた《ケイ》。そして、隣には褐色の肌をした幼い男の子。竜の姿は影も形も無くなっていた。
「どういたしまして、リム」
《ケイ》に向かって無邪気に笑いかける少年は『リム』と確かに口にした。
赤髪に同色の瞳。確かにリムの面影はあるが…。
昔も確かに美しい容姿だったのだが、それはまだ幼さの残り愛らしさが残っていた。しかし、今の彼女は可愛いと形容するのは適当でなく、カッコいいもしくは綺麗と形容するに相応しかった。背も伸び、スラリと伸びた手足がスタイルの良さを強調して。
リムは笑顔を見せ、少年の頭を撫でてやる。少年の名も竜の名も『シーザ』。
「相変わらず、今のシーザとドラゴンに変身したシーザのギャップには驚くね」
苦笑するのはリム。そう、先程の巨大な竜は少年が変身したものだったのだ。彼はどうやら竜族であるらしく、その身を人型とドラゴンとに変えることが出来るらしい。
「あはは。オイラも。ドラゴンに変わると体力の消耗激しすぎるから滅多に変身しないし、この姿がやっぱり落ち着くなぁ」
頭を撫でていたリムの手を握り、また笑う。つられて見せるリムの笑顔は何処か彼女の師を思い出させた。
「シーザ、先家に入ってて。デュカに報告してから私も戻るから」
「おっけー☆」
屋敷に消える少年の後姿を見送った後、彼女はひっそりと佇む弟の墓石の前に足を運んだ。手入れの行き届いた墓石には、デュラ・タチェロここに眠るとだけ刻まれており、白い花が束ねられ、それに添えられている。毎日彼女が弟の為に摘んできて供えられる白い花…。
「ただいま、デュカ。一応、"伝説の石"の一つ、"風のハート"を手に入れたんだけど。今回もまた偽物かも知れないよ…イミテーションがこんなに出回ってるなんて知らなかったから毎回見つけるのも大変だよ」
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"伝説の石"はとても高価で希少価値の高いモノであるが、それ故偽物も多い。本物だと確かめることが出来るのは三賢者の意志を継ぐ者の血。石が本物であれば、血に反応して一際輝き出すらしい。
「未だに反応した事ないんだけどね…その殆どが偽物だし…」
思わず苦笑してしまうのは情けなさをごまかす為か?
ロングコートを脱いでショートパンツの丈を左側だけ捲り大腿に隠し持っていた短剣を取り出すと、人差し指に刃を当て軽く傷をつける。緊張の面持ちで滲む血をそのまま"風のハート"に垂らすのは本物であったらと期待するから。しかし…。
「やっぱり偽物、か…」
落胆に自嘲してしまう。偽物だと分かっていたのに、何を期待していたのか…と。しゃがみこむと墓石の文字に目線が合う。立ち去る前、幸斗が刻んでくれたもの…。
「…師匠に会ったら怒られるかな?勝手に《ケイ》って名乗って怪盗始めちゃったし」
クスッと笑うのは彼等を思い出して…。
人生を、誇りをどん底に突き落とされた自分を救ってくれた優しい人達。何も知らない自分に知識を与えてくれ、恐れに立ち向かう勇気をくれた人。一人ぼっちになった自分にぬくもりを与えてくれた人…。
何よりも大切で、かけがえの無い存在となった戯皇と幸斗を思い出さなかった日など無い。毎日デュカの眠る墓石の前で二人の事を話すのがリムの日課だった。
師の改名前の本名であるフェンデル・ケイから名を借りて怪盗として《ケイ》と名乗っているのは、師達に自分の存命を知らせる為。"伝説の石"を狙う赤髪の怪盗《ケイ》。この名を聞けば、きっと師は自分だと気付いてくれると分かっているから…。
「でも、分かってくれるよね…」
俯く彼女の胸元で揺れるのは、首からかかる銀のチェーンに通されたネームプレートと中央に赤い石の装飾された十字架。
リムの情報が刻まれたプレートには『"TYPE":戦闘』と刻まれている。戯皇が去る前は、戦士タイプだったはずの彼女がいつの間にか戦闘タイプにまで成長していたとは…。
そして、自分の身を案じた師が渡してくれた十字架は未だ使用したことは無い…。使わないのは、彼等を狙った輩が襲ってきたことが無いというのも大きな理由だが、それ以上に、もしこれを押すことがあるとしたら、それは自分が死ぬ時だとリムは決めているから…。
「リム~まだ~??」
屋敷から聞こえるのは幼い少年の声。それに「今行く」と返すと、
「シーザって何処かデュカに似てるんだ」
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