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第24話 王 将棋 メイド
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今回の討伐の件で王からお呼び出しがかかっているらしい。
「いやだよ、今回はお腹痛いから行けないって言っておいて」
「ダメに決まってるじゃない…王の呼び出しをそんな簡単に拒否できるわけないでしょ…」
ホノカにしてはマトモな事言うじゃん…
絶対面倒な事になる。自分で言うのもなんだが僕の地下室は強すぎる。
魔王を倒してくれとか言われても嫌だし…是非守護騎士に!とかはもっと嫌だ。
そもそも魔王軍って何かしたの?今回はバビロンが攻めてきたけどあれ実質一人じゃん。
その他で魔王軍がなにか悪さしたの聞いた事無いんだけど。
嫌だよ?実は今回はバビロンは暴走しただけで魔王軍がいい人達ばっかり、滅ぼした後に自分の過ちに気がつくとか。
攻められたら守るけど自分から殺しに行くような真似はしたくない。
「とりあえず明日の朝王城に行くからね!」
「一緒に行く…」
何も無いと良いけどなぁ…
とりあえず今日はみんなと美味しい物でも食べて休むか。なんか結構疲れたよ。
「ご飯は何食べたいですか?」
色々な案が出たが賛成多数でカレーライスになった。
ブレイズのみんなは久しぶりだしな。沢山食べておくれ。
翌朝、僕とホノカとシロは王城に向かう。
地下室はそのままにしておいたのでブレイズのメンバーは今日ものんびりと過ごすらしい。
鉄板焼きの準備しておきましたからね、お昼に食べてね。
そして王城前…
「なんかイメージしてる城よりだいぶ小さいな」
豪華と言えば豪華だがかなり小さい。前の世界の小学校くらいの規模だ。
「大きくても大して使わないし維持が大変って事らしいわ。この国の王族はいい人達ばかりよ。」
「みんな話しやすい…王女ともオセロして遊んだ…。」
そうなの?なんか気が楽になってきたな。
中に入ると豪華な椅子とテーブルがある部屋に通され、座ってお茶を飲む。
「でも一応王様だから礼儀とかちゃんとしないと怒られる?」
礼儀作法なんか知らないよ僕。
「大丈夫、そういうのも気にしない、ホノカでも大丈夫だった」
「そうか、それなら安心だな…」
ちょっとどういう意味よ!とホノカが声を上げていると扉が開きお爺さんと孫?が入ってきた。
お散歩してたら迷っちゃったの?警察呼ぶ?
「あ!王様!ショウ連れてきたわよ!」
「久しぶりハンナちゃん…またオセロする?」
え?この人なの?なんで王様の方が来ちゃうの?
謁見室とかで顔を上げてよいぞ的な感じかと思ってたよ。
「おお、君がショウ君か、よく来てくれたのう。ワシがこの国の王、グアムじゃ、横にいるのは娘のハンナ。ほら、挨拶せい。」
娘?孫じゃなくて?爺さん元気だなぁ。
「こ、こんにちはショウ様、あの…今回はこの国を救って頂きありがとうございます…」
大人しい子なのかな?まあ急に冒険者に挨拶って言われたらこうなっても仕方ないか。
「なんじゃ?ハンナ、いつもならもっと元気良く挨拶するじゃろ?顔が良い冒険者で緊張しとるのか?」
「ちょっと!お父様!そんなこと…そんな事はありません!早く話を進めてください!!
「ハンナは普段は元気、ショウを見て照れてる」
「ショウは格好いいし強いからね、まぁ私も強いけど?」
ホノカお前急にマウントとんな面倒くさい。
しかしこの顔…本当にモテるんだな…
「話は逸れたが今回の働きに褒美を出したい、何か欲しい物はないかの?」
「え?無いです」
即答、失礼かも知れないけど無いものは無い。
「ほっほっほ、欲の無い若者じゃの、それでは一つ借りと言う事にしておくぞ。何か困ったら全力で力になろう」
この国王…ホノカがいい人って言うのが分かる気がする。とても暖かく、とても優しい。
「シロちゃん!今日もオセロやろ!ホノカちゃんも一緒に!」
「良い、今日も負けない」
「やったろうじゃないの!今日こそ勝つわよ!」
ホノカはこんな小さい子に負けるのか、笑っちゃうね、ほっほっほ。
「あの不思議な遊びはショウ殿が考えたと聞く、ワシもやってみたが娘にどうやっても勝てん…なんとか勝てそうな遊びは無いかのう…」
別にオセロ練習すれば良いんじゃね?とも思ったけどまあ勝てないのだから仕方がない。
うーん、オセロの次ねぇ…将棋、チェス、麻雀…
麻雀はいつか設置しよう、みんなを呼んだら絶対楽しい。
しかし今は将棋でいこう、国王だしこういうの得意かも知れない。
ちょっと持ってきますと地下室に入り、将棋をポイント交換、なかなか古風な良い将棋盤、たまにやると面白い、しかし毎日やる気にはならない。そんな遊び。
地下室ではブレイズのメンバーが楽しそうにパンチングマシーンとビリヤードで遊んでいた。
もうちょっとしたアミューズメント施設じゃないか。
「ショウさん、もう終わったの?」
僕はちょっと戻ったけどすぐにまた行くよと言って地上に戻った。
「その地下室とやら、本当に不思議じゃのう…機会があればワシも行ってみたいものじゃ。」
良いですけど今は冒険者の憩いの場なのでちょっと…
そして僕はこんなのはどうでしょうと将棋を出す。
「これは将棋という遊びです。軍を動かして敵の王を打ち取ったら勝ちです。ルールは…」
グアムさんは真剣に説明を聞き、とりあえずやりながら覚えるという事になった。
この爺さん…強くね?初めてとは思えない。
まぁ僕は初心者に毛が生えた程度なのもあるけど。
ギリギリで僕が勝った。いや負けるかとヒヤヒヤしたよ。
「これは面白い、この小さな板の上で戦争をするという事だな。なんと平和的な戦争であることか。」
そうだよね、大砲からビーム出して空に穴も空かないしね。
ちょっと娘とやってくると将棋を持ってパタパタと走っていくグアム王、子供みたいだ。男は何歳になっても子供なんだよな。
しかし放置されたんだが…僕も付いていけば良かった…
しかし最近バタついてたからな、お茶を飲みながらのんびりしよう。
しばらく放置された後に扉が開き、メイドが一人お茶のおかわりを持ってきてくれた。
「すみません…王はなにやらゲームに夢中でして…」
原因は僕なので気にしないで下さい…
メイドさんはレイさんと言うらしい。背筋がピンっと伸びており礼儀正しい。カッコいい女性だ。
ちょっと待っていて下さいと地下に戻り、チョコレートと将棋を持って戻る。
流石に暇だしお茶とお菓子を楽しみながら将棋なんかどうだろうか。実を言うとさっきの一戦で少し火がついている。
王が戻るまでこのゲームしませんか?王が今やってるヤツですと言うとすんなり椅子に座ってくれた。
「主が嗜むゲームなら私も勉強しておいてもいいでしょう。宜しくお願いします。」
レイさんもやる気だ。なんか頭良さそうなんだけどまあ勝てるでしょ。
「お茶菓子も持ってきたのでどうぞ」
頂きますとチョコレートを食べたレイさんは顔色が変わった。
「このお菓子はどこで売ってるんですか!?このお菓子の為なら…」
いやまた持ってきますよ…借金してでも買うって言うんでしょ?
ハッと顔を赤くしてゴホンと咳払いをするレイさん。
「そ、それでは説明をお願い致します。」
ムシャムシャとチョコレートを食べる姿がとても可愛い。
将棋のルールを説明し、早速やってみる。
結果から言おう。負けた。普通に。
「やりました!敵将討ち取ったり!」
レイさんはかなりはしゃいでいる。可愛いんだよなこの人。
そしてハッと我に返り顔を赤くしてチョコレートを食べる。
そこに王が帰ってきた。
「グアム王、あまりお客様をお待たせするのは感心しませんね」
ん?レイさん強くね?王にそんな口聞いていいの?
「すまんのぉ…どうしてもすぐに娘と将棋をしたかったのじゃ…しかし娘に勝ってきたぞ!シロちゃんにはボロボロに負けたがの!」
時間かかってると思ったらシロともやってたのか。シロは強いだろうな…。
王の後ろにはホノカとシロ、ハンナちゃんもいた。
「この将棋、とても面白い」
「お父様は容赦なさすぎです、次は私が勝ちますよ!」
「私はルールが分からないわ!困った事に!」
困ったなぁホノカ、君は本当に困った子だよ。
「でもレイさんもかなり強いよ?シロやってみたら?」
いつの間にかメイドと楽しそうに遊んでいた事に不信感は抱いたがシロは将棋にもどハマりしたらしい。
「レイさん…相手にとって不足なし」
「大魔道のシロ様と勝負できるなんて光栄です。」
大魔道!?なにそれかっこいい!
そして二人は席に付き、パチパチと将棋を打ち始めた。
結果…レイさんの圧勝。
「レイさん…強すぎる…」
「たまたまですよ、運が良かっただけです」
いや運じゃないよ今のは…僕から見ても圧倒していた。シロは長考するのに大してレイさんはすぐに打つ、相手の動きを読んでいるんだ。
「ワシもレイとやってみようかのう、しかし手加減というか、まぁその…カッコつけさせる感じの…」
王様、アンタそれでいいのか!
「グアム王…このゲームはやればやるほど強くなります、手加減などしてしまったらその伸び代を潰す事になりますが宜しいのですか?」
王は少し考えた後にそれもそうじゃなと普通に勝負し普通に負けた。
「しかしレイは強いのう…」
「私がいく…次は負けない」
お、シロさん、何か学んだね。
レイさんとシロの勝負は数時間に渡った。
ハンナちゃんとホノカは隣でオセロをして遊んでいる。ホノカは弱いなぁ…
「くっ…参りました」
え?シロの勝ち?すごいじゃないか。
「あそこで金を出されたら負けていた、レイさんは強い。」
「あっ、確かにそうですね…これは気がつきませんでした。」
なんか上級者っぽい会話してる…もう僕は絶対勝てない。シロとはやってもいないけど。
「あの…ショウ様!」
急に大きい声を出されてビックリした。ハンナちゃんか。
「どうしたの?急に大きい声出して」
「あの!今度ショウ様の地下室に遊びに行きたいのです!シロちゃんとホノカちゃんがお菓子もいっぱいあるし髪の毛がサラサラになるお風呂もあるって!」
それを聞いてレイさんがこちらに歩いてくる。
「ハンナ様、あまりショウ様に迷惑をかけてはいけませんよ」
レイさん、なんかお母さんみたいだな…でも地下室に来るくらい別にいいのに…
「ご迷惑をかけないように私もご一緒致します、それで宜しいですね?」
え?宜しいですね?なんかもう決まってる感じだけど。
グアム王はワシも行きたいのうと言うがしばらく仕事が立て込んでいるのでそれが片付いたらです!と一蹴された。
落ち込んでんじゃん…可哀想に…。
今はブレイズのメンバーがいるしなぁ…少し待って下さいねと行って地下でブレイズのメンバーに相談したところ、明日の朝には仕事なので今日一日楽しんだら帰るそうだ。
地上に戻り、それでは明日の昼に迎えに来ますと言うと2人は喜んでハイタッチをしていた。
レイさんって実は砕けた感じの人?
ホノカとシロも討伐依頼があるので明日の朝には出かけるらしい。
まあまたどこかで会うだろう。
王からは将棋のお礼を言われ、またやりましょうぞと送り出された。
お爺さんって将棋好きだよな。偏見だけど。
明日の昼か…メイドと王女をおもてなし?これは気合いを入れないとね。
「いやだよ、今回はお腹痛いから行けないって言っておいて」
「ダメに決まってるじゃない…王の呼び出しをそんな簡単に拒否できるわけないでしょ…」
ホノカにしてはマトモな事言うじゃん…
絶対面倒な事になる。自分で言うのもなんだが僕の地下室は強すぎる。
魔王を倒してくれとか言われても嫌だし…是非守護騎士に!とかはもっと嫌だ。
そもそも魔王軍って何かしたの?今回はバビロンが攻めてきたけどあれ実質一人じゃん。
その他で魔王軍がなにか悪さしたの聞いた事無いんだけど。
嫌だよ?実は今回はバビロンは暴走しただけで魔王軍がいい人達ばっかり、滅ぼした後に自分の過ちに気がつくとか。
攻められたら守るけど自分から殺しに行くような真似はしたくない。
「とりあえず明日の朝王城に行くからね!」
「一緒に行く…」
何も無いと良いけどなぁ…
とりあえず今日はみんなと美味しい物でも食べて休むか。なんか結構疲れたよ。
「ご飯は何食べたいですか?」
色々な案が出たが賛成多数でカレーライスになった。
ブレイズのみんなは久しぶりだしな。沢山食べておくれ。
翌朝、僕とホノカとシロは王城に向かう。
地下室はそのままにしておいたのでブレイズのメンバーは今日ものんびりと過ごすらしい。
鉄板焼きの準備しておきましたからね、お昼に食べてね。
そして王城前…
「なんかイメージしてる城よりだいぶ小さいな」
豪華と言えば豪華だがかなり小さい。前の世界の小学校くらいの規模だ。
「大きくても大して使わないし維持が大変って事らしいわ。この国の王族はいい人達ばかりよ。」
「みんな話しやすい…王女ともオセロして遊んだ…。」
そうなの?なんか気が楽になってきたな。
中に入ると豪華な椅子とテーブルがある部屋に通され、座ってお茶を飲む。
「でも一応王様だから礼儀とかちゃんとしないと怒られる?」
礼儀作法なんか知らないよ僕。
「大丈夫、そういうのも気にしない、ホノカでも大丈夫だった」
「そうか、それなら安心だな…」
ちょっとどういう意味よ!とホノカが声を上げていると扉が開きお爺さんと孫?が入ってきた。
お散歩してたら迷っちゃったの?警察呼ぶ?
「あ!王様!ショウ連れてきたわよ!」
「久しぶりハンナちゃん…またオセロする?」
え?この人なの?なんで王様の方が来ちゃうの?
謁見室とかで顔を上げてよいぞ的な感じかと思ってたよ。
「おお、君がショウ君か、よく来てくれたのう。ワシがこの国の王、グアムじゃ、横にいるのは娘のハンナ。ほら、挨拶せい。」
娘?孫じゃなくて?爺さん元気だなぁ。
「こ、こんにちはショウ様、あの…今回はこの国を救って頂きありがとうございます…」
大人しい子なのかな?まあ急に冒険者に挨拶って言われたらこうなっても仕方ないか。
「なんじゃ?ハンナ、いつもならもっと元気良く挨拶するじゃろ?顔が良い冒険者で緊張しとるのか?」
「ちょっと!お父様!そんなこと…そんな事はありません!早く話を進めてください!!
「ハンナは普段は元気、ショウを見て照れてる」
「ショウは格好いいし強いからね、まぁ私も強いけど?」
ホノカお前急にマウントとんな面倒くさい。
しかしこの顔…本当にモテるんだな…
「話は逸れたが今回の働きに褒美を出したい、何か欲しい物はないかの?」
「え?無いです」
即答、失礼かも知れないけど無いものは無い。
「ほっほっほ、欲の無い若者じゃの、それでは一つ借りと言う事にしておくぞ。何か困ったら全力で力になろう」
この国王…ホノカがいい人って言うのが分かる気がする。とても暖かく、とても優しい。
「シロちゃん!今日もオセロやろ!ホノカちゃんも一緒に!」
「良い、今日も負けない」
「やったろうじゃないの!今日こそ勝つわよ!」
ホノカはこんな小さい子に負けるのか、笑っちゃうね、ほっほっほ。
「あの不思議な遊びはショウ殿が考えたと聞く、ワシもやってみたが娘にどうやっても勝てん…なんとか勝てそうな遊びは無いかのう…」
別にオセロ練習すれば良いんじゃね?とも思ったけどまあ勝てないのだから仕方がない。
うーん、オセロの次ねぇ…将棋、チェス、麻雀…
麻雀はいつか設置しよう、みんなを呼んだら絶対楽しい。
しかし今は将棋でいこう、国王だしこういうの得意かも知れない。
ちょっと持ってきますと地下室に入り、将棋をポイント交換、なかなか古風な良い将棋盤、たまにやると面白い、しかし毎日やる気にはならない。そんな遊び。
地下室ではブレイズのメンバーが楽しそうにパンチングマシーンとビリヤードで遊んでいた。
もうちょっとしたアミューズメント施設じゃないか。
「ショウさん、もう終わったの?」
僕はちょっと戻ったけどすぐにまた行くよと言って地上に戻った。
「その地下室とやら、本当に不思議じゃのう…機会があればワシも行ってみたいものじゃ。」
良いですけど今は冒険者の憩いの場なのでちょっと…
そして僕はこんなのはどうでしょうと将棋を出す。
「これは将棋という遊びです。軍を動かして敵の王を打ち取ったら勝ちです。ルールは…」
グアムさんは真剣に説明を聞き、とりあえずやりながら覚えるという事になった。
この爺さん…強くね?初めてとは思えない。
まぁ僕は初心者に毛が生えた程度なのもあるけど。
ギリギリで僕が勝った。いや負けるかとヒヤヒヤしたよ。
「これは面白い、この小さな板の上で戦争をするという事だな。なんと平和的な戦争であることか。」
そうだよね、大砲からビーム出して空に穴も空かないしね。
ちょっと娘とやってくると将棋を持ってパタパタと走っていくグアム王、子供みたいだ。男は何歳になっても子供なんだよな。
しかし放置されたんだが…僕も付いていけば良かった…
しかし最近バタついてたからな、お茶を飲みながらのんびりしよう。
しばらく放置された後に扉が開き、メイドが一人お茶のおかわりを持ってきてくれた。
「すみません…王はなにやらゲームに夢中でして…」
原因は僕なので気にしないで下さい…
メイドさんはレイさんと言うらしい。背筋がピンっと伸びており礼儀正しい。カッコいい女性だ。
ちょっと待っていて下さいと地下に戻り、チョコレートと将棋を持って戻る。
流石に暇だしお茶とお菓子を楽しみながら将棋なんかどうだろうか。実を言うとさっきの一戦で少し火がついている。
王が戻るまでこのゲームしませんか?王が今やってるヤツですと言うとすんなり椅子に座ってくれた。
「主が嗜むゲームなら私も勉強しておいてもいいでしょう。宜しくお願いします。」
レイさんもやる気だ。なんか頭良さそうなんだけどまあ勝てるでしょ。
「お茶菓子も持ってきたのでどうぞ」
頂きますとチョコレートを食べたレイさんは顔色が変わった。
「このお菓子はどこで売ってるんですか!?このお菓子の為なら…」
いやまた持ってきますよ…借金してでも買うって言うんでしょ?
ハッと顔を赤くしてゴホンと咳払いをするレイさん。
「そ、それでは説明をお願い致します。」
ムシャムシャとチョコレートを食べる姿がとても可愛い。
将棋のルールを説明し、早速やってみる。
結果から言おう。負けた。普通に。
「やりました!敵将討ち取ったり!」
レイさんはかなりはしゃいでいる。可愛いんだよなこの人。
そしてハッと我に返り顔を赤くしてチョコレートを食べる。
そこに王が帰ってきた。
「グアム王、あまりお客様をお待たせするのは感心しませんね」
ん?レイさん強くね?王にそんな口聞いていいの?
「すまんのぉ…どうしてもすぐに娘と将棋をしたかったのじゃ…しかし娘に勝ってきたぞ!シロちゃんにはボロボロに負けたがの!」
時間かかってると思ったらシロともやってたのか。シロは強いだろうな…。
王の後ろにはホノカとシロ、ハンナちゃんもいた。
「この将棋、とても面白い」
「お父様は容赦なさすぎです、次は私が勝ちますよ!」
「私はルールが分からないわ!困った事に!」
困ったなぁホノカ、君は本当に困った子だよ。
「でもレイさんもかなり強いよ?シロやってみたら?」
いつの間にかメイドと楽しそうに遊んでいた事に不信感は抱いたがシロは将棋にもどハマりしたらしい。
「レイさん…相手にとって不足なし」
「大魔道のシロ様と勝負できるなんて光栄です。」
大魔道!?なにそれかっこいい!
そして二人は席に付き、パチパチと将棋を打ち始めた。
結果…レイさんの圧勝。
「レイさん…強すぎる…」
「たまたまですよ、運が良かっただけです」
いや運じゃないよ今のは…僕から見ても圧倒していた。シロは長考するのに大してレイさんはすぐに打つ、相手の動きを読んでいるんだ。
「ワシもレイとやってみようかのう、しかし手加減というか、まぁその…カッコつけさせる感じの…」
王様、アンタそれでいいのか!
「グアム王…このゲームはやればやるほど強くなります、手加減などしてしまったらその伸び代を潰す事になりますが宜しいのですか?」
王は少し考えた後にそれもそうじゃなと普通に勝負し普通に負けた。
「しかしレイは強いのう…」
「私がいく…次は負けない」
お、シロさん、何か学んだね。
レイさんとシロの勝負は数時間に渡った。
ハンナちゃんとホノカは隣でオセロをして遊んでいる。ホノカは弱いなぁ…
「くっ…参りました」
え?シロの勝ち?すごいじゃないか。
「あそこで金を出されたら負けていた、レイさんは強い。」
「あっ、確かにそうですね…これは気がつきませんでした。」
なんか上級者っぽい会話してる…もう僕は絶対勝てない。シロとはやってもいないけど。
「あの…ショウ様!」
急に大きい声を出されてビックリした。ハンナちゃんか。
「どうしたの?急に大きい声出して」
「あの!今度ショウ様の地下室に遊びに行きたいのです!シロちゃんとホノカちゃんがお菓子もいっぱいあるし髪の毛がサラサラになるお風呂もあるって!」
それを聞いてレイさんがこちらに歩いてくる。
「ハンナ様、あまりショウ様に迷惑をかけてはいけませんよ」
レイさん、なんかお母さんみたいだな…でも地下室に来るくらい別にいいのに…
「ご迷惑をかけないように私もご一緒致します、それで宜しいですね?」
え?宜しいですね?なんかもう決まってる感じだけど。
グアム王はワシも行きたいのうと言うがしばらく仕事が立て込んでいるのでそれが片付いたらです!と一蹴された。
落ち込んでんじゃん…可哀想に…。
今はブレイズのメンバーがいるしなぁ…少し待って下さいねと行って地下でブレイズのメンバーに相談したところ、明日の朝には仕事なので今日一日楽しんだら帰るそうだ。
地上に戻り、それでは明日の昼に迎えに来ますと言うと2人は喜んでハイタッチをしていた。
レイさんって実は砕けた感じの人?
ホノカとシロも討伐依頼があるので明日の朝には出かけるらしい。
まあまたどこかで会うだろう。
王からは将棋のお礼を言われ、またやりましょうぞと送り出された。
お爺さんって将棋好きだよな。偏見だけど。
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