72 / 228
第72話 ボルダリング 負けず嫌い
しおりを挟む
【ボルダリング】
ピッケルなどを使わずに身体一つで壁を登るスポーツ。
下にはマットが敷いてあり落ちても安心?
壁にはカラフルな突起があり、順番通りに登ったりするらしいけど僕はそこまで詳しく無い。
そして僕が今アクティベートしたボルダリング施設は四段階あり、普通、上級、地獄級、超地獄級と良からぬ名前の壁が二つほどある。
そしてオーガの家族とレイさん、僕は超地獄級の壁を見上げていた。
「ショウさん、他の三つはなんとなく分かるのだが、この壁を登るってどういう事だ?どこを掴めば良いのだこれは…」
「あの壁の小石みたいな突起ですかね…多分…」
よく見れば小さな凹みや小石程度の突起がある。吸盤でも無いと無理じゃない?
「ここを登るスポーツですか?確かに難しそうですが…」
「これは腕が鳴りますね、崖を登るなんて子供の頃以来でしょうか」
腕鳴ります?上から落ちたらすごい音して鳴りそうですけど。
「私には無理かも!上級で遊んでくる!」
チヒロちゃんは上級のコースに走って行き、登り始めるが…中盤あたりで足を踏み外し見事に落っこちてきた。
「これ面白いかも!指先だけで石掴むから結構難しいみたい!」
上級も相当難しそう。20メートルほどで突起の幅がまず広い、チヒロちゃんの身長では届かない。
小さな足場からジャンプするしか無いのだが足先ほどしかない突起からジャンプは難しそうだ。
そして傾斜もある。うーん…これは勝負どころでは無いんじゃ…
そして地獄級と超地獄級のこの高さ、みんなで見上げる壁は遥かに高く、100メートルはあるか?20階建てのビルくらい?イカれてやがる。
地獄級は所々に卵サイズの突起があるが幅が広い、腕の力で飛べる距離?5メートルは離れてない?
「チヒロ、ちょっと俺が登ってみよう。」
ゴウケツさん?無理だよアナタ大きすぎるよ。
しかしゴウケツさんは上級の突起を掴みスルスルと登っていく。
指先の力で?あの巨体が?僕は今何を見ているんだろうか。
見事に呆気なくクリアして見せた。
「これは面白い!何とも言えぬ達成感があるな!」
「お父さんすごーい!流石だね!」
ゴウケツさん…ニコニコしちゃって幸せそうなんだから。
「なるほど…私も行きます!」
まあ上級くらいならレイさんクリアできそうかも。
レイさんはゴウケツさんより身軽に登って行くが、最後の突起が遠すぎる。
どうすんだろあれ…
ゴウケツさんの手の長さなら普通に届くけどゴウケツさんそもそもデカいから…
すると腕力のみで飛び出し、壁を蹴って最後の突起を掴んだ?
いや、小指が引っかかっただけだ、流石にその体制では…。
「届きましたね」
そう言うと小指の力で身体を持ち上げ、そのまま勢いよくゴールに手をかけた。
なに今の。なんかすごいもん見た…。あとメイド服着替えたらどうですか?なんか下から見上げてるの罪悪感あるんですけど。
「この達成感…クセになりますね…」
「そうだろう、人間の動きではないような気もするが大したもんだ。」
上でゴウケツさんと達成感を共有するメイド。あんな光景を見られるとは…
「それでは私も行きましょう」
この流れだとサイカさんも行けちゃうな。
最初はスルスル登っていくがやはりネックは最後のジャンプか…。
サイカさんも悩んだ末にレイさんと同じ方法で壁を蹴ったのだが…あと数センチ届かずに落下していく。
まあ下はマットだし、なんならサイカさんなら怪我なんかしないだろう。
しかし落下する手をゴウケツさんが掴んだ。
「惜しかったな」
「私の負けですかね…もう少しだったんですけど…少し悔しいですね」
「良くやった、最後まで諦めない立派な戦士だった。」
良い夫婦だ。仲良いもんね二人とも。
「何かすごく負けたような気がするのですが…」
レイさんは何かスッキリしないようだ…分かるよ!その感じ!
全員が下に降りてきたのだが…
そう言えばチヒロちゃんってどこに…
「ねぇ見てー!もう半分まで来たよー!」
上を見上げると地獄級の壁を半分まで登っているチヒロちゃん、何?どういう事?
見てみるとレイさんのように壁を蹴りながら登っている。身軽だからってここまで出来る?なんか空中歩いてない?
「すごいな、チヒロは立派な戦士だ」
ゴウケツさん戦士以外の褒め言葉知らないの?
「ちょっと私も登ってみます!」
レイさんもチヒロちゃんを見て何か掴んだらしくどんどん登っていく。
しかし途中で突起を掴み損ねて落下してしまった。
「これは…難敵ですね、もっと精度をあげて飛ばなければ…」
無理しない方が良いよ、空中歩けるようになったらもう一回やってみよ?
結局チヒロちゃんは地獄級を制覇してしまった。
得意げに降りてくる子供を迎える父と母。
子供の成長が嬉しいのだろう、二人とも嬉しそ…うか?なんかすごい作り笑いみたいな…
「チヒロ!すごいわね!ちょっと麻雀でもしない?今度は頭を使いましょう!」
「チヒロ、お前は戦士だ。次はパンチングマシーンをやろう、きっと前より強くなっている事だろう」
「チヒロさん、おめでとう御座います。次はエアーホッケーしませんか?面白いですよ」
なにこの大人達、ボルダリングで負けたからって自分が得意なゲームで勝負持ちかけてる!!負けず嫌いにも程がある!しかも子供相手なのに!!
大人の悪い所出てるよ!
その後それぞれの得意種目で威厳を見せつけ、なんとか面子を保ったようだ。
麻雀はかなり危なかったけど…
その後は毎度の宴会だ。釣りもあるし水族館も増えたよ!衣装室もあるんだよ!
ある程度説明をした後に僕はボルダリングに一人やってきた。
上級か、ちょっとやってみるか。
やってみると意外に登れる、なるほど、指の力がある程度あればあとは体幹か。
いやラストは普通に無理だ。僕は一人で落下し、壁を見上げてこう思った。
レイさんって人じゃないんじゃないの?
ピッケルなどを使わずに身体一つで壁を登るスポーツ。
下にはマットが敷いてあり落ちても安心?
壁にはカラフルな突起があり、順番通りに登ったりするらしいけど僕はそこまで詳しく無い。
そして僕が今アクティベートしたボルダリング施設は四段階あり、普通、上級、地獄級、超地獄級と良からぬ名前の壁が二つほどある。
そしてオーガの家族とレイさん、僕は超地獄級の壁を見上げていた。
「ショウさん、他の三つはなんとなく分かるのだが、この壁を登るってどういう事だ?どこを掴めば良いのだこれは…」
「あの壁の小石みたいな突起ですかね…多分…」
よく見れば小さな凹みや小石程度の突起がある。吸盤でも無いと無理じゃない?
「ここを登るスポーツですか?確かに難しそうですが…」
「これは腕が鳴りますね、崖を登るなんて子供の頃以来でしょうか」
腕鳴ります?上から落ちたらすごい音して鳴りそうですけど。
「私には無理かも!上級で遊んでくる!」
チヒロちゃんは上級のコースに走って行き、登り始めるが…中盤あたりで足を踏み外し見事に落っこちてきた。
「これ面白いかも!指先だけで石掴むから結構難しいみたい!」
上級も相当難しそう。20メートルほどで突起の幅がまず広い、チヒロちゃんの身長では届かない。
小さな足場からジャンプするしか無いのだが足先ほどしかない突起からジャンプは難しそうだ。
そして傾斜もある。うーん…これは勝負どころでは無いんじゃ…
そして地獄級と超地獄級のこの高さ、みんなで見上げる壁は遥かに高く、100メートルはあるか?20階建てのビルくらい?イカれてやがる。
地獄級は所々に卵サイズの突起があるが幅が広い、腕の力で飛べる距離?5メートルは離れてない?
「チヒロ、ちょっと俺が登ってみよう。」
ゴウケツさん?無理だよアナタ大きすぎるよ。
しかしゴウケツさんは上級の突起を掴みスルスルと登っていく。
指先の力で?あの巨体が?僕は今何を見ているんだろうか。
見事に呆気なくクリアして見せた。
「これは面白い!何とも言えぬ達成感があるな!」
「お父さんすごーい!流石だね!」
ゴウケツさん…ニコニコしちゃって幸せそうなんだから。
「なるほど…私も行きます!」
まあ上級くらいならレイさんクリアできそうかも。
レイさんはゴウケツさんより身軽に登って行くが、最後の突起が遠すぎる。
どうすんだろあれ…
ゴウケツさんの手の長さなら普通に届くけどゴウケツさんそもそもデカいから…
すると腕力のみで飛び出し、壁を蹴って最後の突起を掴んだ?
いや、小指が引っかかっただけだ、流石にその体制では…。
「届きましたね」
そう言うと小指の力で身体を持ち上げ、そのまま勢いよくゴールに手をかけた。
なに今の。なんかすごいもん見た…。あとメイド服着替えたらどうですか?なんか下から見上げてるの罪悪感あるんですけど。
「この達成感…クセになりますね…」
「そうだろう、人間の動きではないような気もするが大したもんだ。」
上でゴウケツさんと達成感を共有するメイド。あんな光景を見られるとは…
「それでは私も行きましょう」
この流れだとサイカさんも行けちゃうな。
最初はスルスル登っていくがやはりネックは最後のジャンプか…。
サイカさんも悩んだ末にレイさんと同じ方法で壁を蹴ったのだが…あと数センチ届かずに落下していく。
まあ下はマットだし、なんならサイカさんなら怪我なんかしないだろう。
しかし落下する手をゴウケツさんが掴んだ。
「惜しかったな」
「私の負けですかね…もう少しだったんですけど…少し悔しいですね」
「良くやった、最後まで諦めない立派な戦士だった。」
良い夫婦だ。仲良いもんね二人とも。
「何かすごく負けたような気がするのですが…」
レイさんは何かスッキリしないようだ…分かるよ!その感じ!
全員が下に降りてきたのだが…
そう言えばチヒロちゃんってどこに…
「ねぇ見てー!もう半分まで来たよー!」
上を見上げると地獄級の壁を半分まで登っているチヒロちゃん、何?どういう事?
見てみるとレイさんのように壁を蹴りながら登っている。身軽だからってここまで出来る?なんか空中歩いてない?
「すごいな、チヒロは立派な戦士だ」
ゴウケツさん戦士以外の褒め言葉知らないの?
「ちょっと私も登ってみます!」
レイさんもチヒロちゃんを見て何か掴んだらしくどんどん登っていく。
しかし途中で突起を掴み損ねて落下してしまった。
「これは…難敵ですね、もっと精度をあげて飛ばなければ…」
無理しない方が良いよ、空中歩けるようになったらもう一回やってみよ?
結局チヒロちゃんは地獄級を制覇してしまった。
得意げに降りてくる子供を迎える父と母。
子供の成長が嬉しいのだろう、二人とも嬉しそ…うか?なんかすごい作り笑いみたいな…
「チヒロ!すごいわね!ちょっと麻雀でもしない?今度は頭を使いましょう!」
「チヒロ、お前は戦士だ。次はパンチングマシーンをやろう、きっと前より強くなっている事だろう」
「チヒロさん、おめでとう御座います。次はエアーホッケーしませんか?面白いですよ」
なにこの大人達、ボルダリングで負けたからって自分が得意なゲームで勝負持ちかけてる!!負けず嫌いにも程がある!しかも子供相手なのに!!
大人の悪い所出てるよ!
その後それぞれの得意種目で威厳を見せつけ、なんとか面子を保ったようだ。
麻雀はかなり危なかったけど…
その後は毎度の宴会だ。釣りもあるし水族館も増えたよ!衣装室もあるんだよ!
ある程度説明をした後に僕はボルダリングに一人やってきた。
上級か、ちょっとやってみるか。
やってみると意外に登れる、なるほど、指の力がある程度あればあとは体幹か。
いやラストは普通に無理だ。僕は一人で落下し、壁を見上げてこう思った。
レイさんって人じゃないんじゃないの?
68
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
転生?したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる