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第160話 魔王城
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「ねぇ本当に行くの?もう少しほら…修行とかさ…」
現在僕達は地下室で魔王城に移動中、ゼルどうする気なんだろう…。
「もう十分に経験は詰んだわよ、ずっと依頼受けて頑張って来たんだから」
「遊んでたのはショウといる時くらい、私達は結構忙しい日々を送っていた」
まるで僕が暇してたみたいじゃないか…。一応忙しい気もしていたんだよ?
酒飲んで風呂に入る毎日だった気もするけど。
「一応の確認なんだけどさ、僕の大砲で魔王城吹き飛ばせとか言わないよね?」
「言うわけないじゃない…そんな事したら…。あれ?どうなっちゃうの?」
「前代未聞、試してみても良いかも知れない」
「でもダメよ、魔王と戦うのが勇者だもの、そんな卑怯者みたいな真似はできないわ!」
まるで僕が卑怯者みたいじゃないか…。地下にコソコソ隠れてチートみたいな大砲撃ってるだけだよ。
「もうそろそろ着きそうだけどどうする?城の中まで行っちゃう?」
気が付けば魔王領に入っており、もう魔王城は目と鼻の先まで迫っていた。
「案外人間の国と変わらないのね。そう言えばなんでショウは魔王城の場所知ってるの?」
だって来た事あるし、変に遠回りしても良いけど別に何も変わらないでしょ。
「マップに載ってるんだよ。今真下だね」
「緊張するわね…。しっかり門から入りましょう。急に魔王の足元に現れる勇者なんて聞いた事ないもの」
「それが良い…勇者が卑怯な真似して勝ったとか言われるのも嫌」
もしかして僕の地下室って卑怯なの?そんなに言われると今後もし戦闘があった時どうしたら良いか迷うじゃないか。
そして魔王城の入り口に到着、初めてまともに入るけど結構重厚な作りだなぁ…。人間の王様は旅館みたいな城に住んでるのに。
「行くわよ!シロ!」
「うん!行こう!」
意気込んで扉を開こうとすると扉が勝手に開き、見事な一本角のメイドさんが現れた。シルヴィアさんお久しぶりです。
「お待ちしておりました。魔王様は奥で待っております。ご案内致しますのでこちらにどうぞ」
「罠じゃないわよね?」
「警戒した方が良い」
「警戒するのは当然だと思いますが私が案内をしないと魔王様にはお会いできませんよ?」
「どう言う事?探し出せば良いだけでしょ?」
「この城には使用人の魔族も生活しております。彼らが怯えるのでそれは控えて欲しいのです」
なるほど…なんとなく不自然な気もするけどそれっぽい理由だ。本当の理由は他にあるのだろう。
「ホノカ…どうする?」
「うーん…信用しましょうか。もしも罠だったとしてもそのくらい対処できなきゃ魔王には勝てないもの」
「ありがとうございます。それではご案内致します。お連れの方もどうぞ」
なんとかなったね。しかしどうする気なんだろ…。
そして長い廊下を歩く僕達、掃除も行き届いていて清々しいほどに清潔な魔王城だ。
「勇者様は魔王様に勝てると思っていますか?」
シルヴィアさんが前を歩きながらホノカに喋りかける。
「か、勝つわよ…。その為に来たんだもの」
「それでは勝ってどうするおつもりでしょうか?」
「それは…約束したの…勝ったらその…まあ約束があるのよ!」
この勇者と魔王の関係がややこしいんだよね。
簡単に言うと勇者の力を持って調子乗った人間を魔王が止めるって話だけど…。
今別にホノカは調子にも乗ってないしこれからもどうなるか分からない。
しかし引き合う魔王スキルと勇者スキル、この場合何が目的なの?って話よね。
「そうですか…。魔王様はこの奥です。それではどうぞ存分に剣で語ってきて下さいませ」
僕達は大きな扉の前まで案内された。
おぉ…なんかラスボスの香りがするよこの扉…。
シルヴィアさんが扉を開き、玉座には僕の友達の魔王。ゼルが座っている。
こうして見ると魔王っぽいなぁ。いつもは爽やかイケメンなのに。
「よく来たね。まずお茶でも飲むかい?緊張しているようだし少し落ち着いてからでも良いんじゃないかな?」
「あなたが魔王ね…あの、どこかで会った事ないかしら?すごく雰囲気が私の知ってる人に似ているんだけど…」
それはそう、君は最近その魔王の膝の上で楽しそうにポンチーポンチー言ってたんだから。
「うーん…気のせいじゃないかな?」
ゼルって独特の雰囲気あるからなぁ…。もう僕が魔王ですって言っちゃえば?
「魔王に質問がある。もしも戦闘以外、例えばゲームとかで勝負をして勇者が勝ったらどうなる?」
前に僕がシロに言ったヤツか。オセロとかなら平和で良いよねって話。
「そうだなぁ…試してみた事は無いけど、というか勇者はここに来る時はもっとこう、攻撃的なんだよね。だからゲームどころじゃないよ」
「そ、それなら一回やってみても…」
「それはダメ!」
平和的解決か?と思われたがホノカが話に割って入った。
「私ゲーム弱いもん!絶対簡単に負けちゃうわよ!」
そうだね…しかし最近戦闘力的にも他が強すぎてちょっと微妙な…。
「それにゼルに魔王と戦うって言っちゃったもん!オセロで簡単に負けましたなんて恥ずかしいじゃないの!」
おっと…ゼルさん別に良いっすよね?オセロでも。
「そのゼルって人も平和的解決の方が喜ぶと思うよ?」
ゼルもホノカと戦うの嫌だもんね。なんならジャンケンでも良いくらい。
「ダメなの…。私はね…例え負けたとしてもね。精一杯戦ったよって、今までの努力を全力でぶつけてきたよって報告したいの。私は勇者として精一杯頑張ったんだって胸を張りたいの!」
多分勝てない事は薄々勘づいてるんだろう。だって今まで魔王に勝った勇者なんていないんだから。
「でもゼルって人も君が怪我とかしたら悲しむんじゃないかな?」
「そうかも知れないけど…でもきっと…。まあ良いでしょ!私は戦いにきたの!勝負よ!」
「うーん…仕方ないね。じゃあ全力でかかっておいで!僕も全力で相手になろうじゃないか!」
「ホノカ!全力でサポートする!行こう!!」
「うん!シロ!最後の戦いよ!」
こうして勇者と魔王の戦いが始まった…。
どうなるのかなぁ。
僕はシルヴィアさんと遠くから見ておきますね。
現在僕達は地下室で魔王城に移動中、ゼルどうする気なんだろう…。
「もう十分に経験は詰んだわよ、ずっと依頼受けて頑張って来たんだから」
「遊んでたのはショウといる時くらい、私達は結構忙しい日々を送っていた」
まるで僕が暇してたみたいじゃないか…。一応忙しい気もしていたんだよ?
酒飲んで風呂に入る毎日だった気もするけど。
「一応の確認なんだけどさ、僕の大砲で魔王城吹き飛ばせとか言わないよね?」
「言うわけないじゃない…そんな事したら…。あれ?どうなっちゃうの?」
「前代未聞、試してみても良いかも知れない」
「でもダメよ、魔王と戦うのが勇者だもの、そんな卑怯者みたいな真似はできないわ!」
まるで僕が卑怯者みたいじゃないか…。地下にコソコソ隠れてチートみたいな大砲撃ってるだけだよ。
「もうそろそろ着きそうだけどどうする?城の中まで行っちゃう?」
気が付けば魔王領に入っており、もう魔王城は目と鼻の先まで迫っていた。
「案外人間の国と変わらないのね。そう言えばなんでショウは魔王城の場所知ってるの?」
だって来た事あるし、変に遠回りしても良いけど別に何も変わらないでしょ。
「マップに載ってるんだよ。今真下だね」
「緊張するわね…。しっかり門から入りましょう。急に魔王の足元に現れる勇者なんて聞いた事ないもの」
「それが良い…勇者が卑怯な真似して勝ったとか言われるのも嫌」
もしかして僕の地下室って卑怯なの?そんなに言われると今後もし戦闘があった時どうしたら良いか迷うじゃないか。
そして魔王城の入り口に到着、初めてまともに入るけど結構重厚な作りだなぁ…。人間の王様は旅館みたいな城に住んでるのに。
「行くわよ!シロ!」
「うん!行こう!」
意気込んで扉を開こうとすると扉が勝手に開き、見事な一本角のメイドさんが現れた。シルヴィアさんお久しぶりです。
「お待ちしておりました。魔王様は奥で待っております。ご案内致しますのでこちらにどうぞ」
「罠じゃないわよね?」
「警戒した方が良い」
「警戒するのは当然だと思いますが私が案内をしないと魔王様にはお会いできませんよ?」
「どう言う事?探し出せば良いだけでしょ?」
「この城には使用人の魔族も生活しております。彼らが怯えるのでそれは控えて欲しいのです」
なるほど…なんとなく不自然な気もするけどそれっぽい理由だ。本当の理由は他にあるのだろう。
「ホノカ…どうする?」
「うーん…信用しましょうか。もしも罠だったとしてもそのくらい対処できなきゃ魔王には勝てないもの」
「ありがとうございます。それではご案内致します。お連れの方もどうぞ」
なんとかなったね。しかしどうする気なんだろ…。
そして長い廊下を歩く僕達、掃除も行き届いていて清々しいほどに清潔な魔王城だ。
「勇者様は魔王様に勝てると思っていますか?」
シルヴィアさんが前を歩きながらホノカに喋りかける。
「か、勝つわよ…。その為に来たんだもの」
「それでは勝ってどうするおつもりでしょうか?」
「それは…約束したの…勝ったらその…まあ約束があるのよ!」
この勇者と魔王の関係がややこしいんだよね。
簡単に言うと勇者の力を持って調子乗った人間を魔王が止めるって話だけど…。
今別にホノカは調子にも乗ってないしこれからもどうなるか分からない。
しかし引き合う魔王スキルと勇者スキル、この場合何が目的なの?って話よね。
「そうですか…。魔王様はこの奥です。それではどうぞ存分に剣で語ってきて下さいませ」
僕達は大きな扉の前まで案内された。
おぉ…なんかラスボスの香りがするよこの扉…。
シルヴィアさんが扉を開き、玉座には僕の友達の魔王。ゼルが座っている。
こうして見ると魔王っぽいなぁ。いつもは爽やかイケメンなのに。
「よく来たね。まずお茶でも飲むかい?緊張しているようだし少し落ち着いてからでも良いんじゃないかな?」
「あなたが魔王ね…あの、どこかで会った事ないかしら?すごく雰囲気が私の知ってる人に似ているんだけど…」
それはそう、君は最近その魔王の膝の上で楽しそうにポンチーポンチー言ってたんだから。
「うーん…気のせいじゃないかな?」
ゼルって独特の雰囲気あるからなぁ…。もう僕が魔王ですって言っちゃえば?
「魔王に質問がある。もしも戦闘以外、例えばゲームとかで勝負をして勇者が勝ったらどうなる?」
前に僕がシロに言ったヤツか。オセロとかなら平和で良いよねって話。
「そうだなぁ…試してみた事は無いけど、というか勇者はここに来る時はもっとこう、攻撃的なんだよね。だからゲームどころじゃないよ」
「そ、それなら一回やってみても…」
「それはダメ!」
平和的解決か?と思われたがホノカが話に割って入った。
「私ゲーム弱いもん!絶対簡単に負けちゃうわよ!」
そうだね…しかし最近戦闘力的にも他が強すぎてちょっと微妙な…。
「それにゼルに魔王と戦うって言っちゃったもん!オセロで簡単に負けましたなんて恥ずかしいじゃないの!」
おっと…ゼルさん別に良いっすよね?オセロでも。
「そのゼルって人も平和的解決の方が喜ぶと思うよ?」
ゼルもホノカと戦うの嫌だもんね。なんならジャンケンでも良いくらい。
「ダメなの…。私はね…例え負けたとしてもね。精一杯戦ったよって、今までの努力を全力でぶつけてきたよって報告したいの。私は勇者として精一杯頑張ったんだって胸を張りたいの!」
多分勝てない事は薄々勘づいてるんだろう。だって今まで魔王に勝った勇者なんていないんだから。
「でもゼルって人も君が怪我とかしたら悲しむんじゃないかな?」
「そうかも知れないけど…でもきっと…。まあ良いでしょ!私は戦いにきたの!勝負よ!」
「うーん…仕方ないね。じゃあ全力でかかっておいで!僕も全力で相手になろうじゃないか!」
「ホノカ!全力でサポートする!行こう!!」
「うん!シロ!最後の戦いよ!」
こうして勇者と魔王の戦いが始まった…。
どうなるのかなぁ。
僕はシルヴィアさんと遠くから見ておきますね。
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