【R18版】豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也

文字の大きさ
202 / 228

第193話 サキエルルート?

しおりを挟む
そういえば僕って全然成長しないな…。

「サキエルやい、ここに来てみなさい」

「毎回なんなんですか…普通に呼べば良いじゃないですか」

「僕って歳取るよね?」

「取りませんよ、丈夫な身体アップートしたじゃないですか」

何その僕が変な事言い出したみたいな言い方、毎回君は説明不足だからね、気をつけな?

「いや困…りはしないけどどうだ?大丈夫なのそれ」

「パパもショウ君ならまぁって感じですね。私が作ったスキルですし」

親バカだもんね、サキエルが絡むとバカ親だよあの人。

「とりあえずお酒飲んで良いですか?せっかく来たので」

「まあ良いよ…僕は今彼女を作ろうとしてるの。だから考える事があるの。だから静かに目に付かない場所でどうぞ」

「えぇ…一緒に飲みましょうよ!二人きりで飲む事なんて無かったじゃないですか」

「なぁサキエルさ、僕ってお世辞にも君に優しくしてないと思うんだけどなんでそんなに友好的なの?」

正直もう前世の事はあまり気にしていない、こっちの世界で得たものが多すぎるからね。
でもなんとなくこの女神には優しくできないんだよね。キャラ的に。

「そんなの決まってるじゃないですか、神は全てを愛するんです。なのでいくら嫌われてもこちらが嫌う事はありません、しかも私神なので相手の感情分かりますし、ショウさんって別にもう私の事嫌いじゃないですよね?」

そう言って珍しく僕の分まで酒をグラスに注ぎ持ってくるサキエル。
なんだその能力…恥ずかしいったらありゃしない。

「なんだよそれ…まあその通りだよ…」
僕はグラスを受け取り口を付ける、しょうがない、たまにはこの女神様と飲むか…。

「ショウさん!私あれやりたいです!ビリヤード?」

「サキエルって何でもできるから大して面白くないんじゃないの?」

「やってみないと分からないですよ、さぁ!」

まあ行ってみるか…ビリヤードとか久しぶりだな。

「あれ、これすごい簡単ですね」

「だから言ったじゃないか…君は神様なんだからこういう遊びは簡単すぎるんだって」

サキエルはルールを教えるとカコンと球を打ち出し、そのままナインボールをポケットに沈めた。

「うーんもう少し難しいように見えたんですけどね、試しにもう一回やってみます」

そこから何回やっても一撃でお終い、僕はそんなサキエルを眺めていた。

「ショウさん、どうですか?」

「どうって何が?」

「私のお尻見てるじゃないですか」

「まあ良いと思うよ」
ミニスカートでビリヤードなんてするもんだからまあ男なら見るよね。

「なんですかその雑な反応…」

「なんか喜んだら負けな気がするんだよね」

「あの…私だって女の子なんですけど…」

うん、神のな。

「次はあのお祭りみたいな場所に行きたいです!」

「もうこの際付き合うよ、僕も少しヒマだしね」

次は縁日に向かい、リンゴ飴やわたあめをムシャムシャと食べるサキエル、相変わらず子供みたいな食べ方すんなぁ…。

そしてビールを飲みながら花火、そしてまたビール。
「サキエルって酔っ払うの?」

「まあ気分は酔っ払いますよ」

「まあそうだよな…」

「次はプール行きましょう!この前魔王と焼肉とか言うの食べてましたよね!あれ食べたいです!」

「まだ食うの!?まあ良いけど」

しかしサキエルに合わせて飲んで結構きついな…結構ギリギリだ。

「どうですか!?私の水着!」

おいおいお前それは反則だろ…。黒のビキニに完璧なスタイル…まあ神様だし自由自在なの?

「見る分には申し分ないね!」

「たまには素直に褒めれば良いじゃ無いですか…まあ褒め言葉として受け取っておきますね」

そしてまたビールやらブランデーやらシャンパンやらをがぶ飲み、焼肉に酒は最高だ。最高なのだが…。

「うぇ…ちょっと酒抜いてくる」

「良いですねぇ…私も酔っ払ってみたいもんです」

君は普段から酔っ払ってるようなもんじゃないか。

僕は風呂に浸かり少しサキエルについて考える。
何をしても出来すぎてしまう神。まあ仕事についてはポンコツなのだがそれは性格が雑だからだろう。

どんな遊びをしてもサキエルに勝てる気はしないし、勝てるとしたらエルくらいか?

なんか少し寂しいなこれ、本当の理解者っていうのは家族くらいなもんなんじゃないか?

もしかして仕事を失敗してるのもワザととか…まぁ考えすぎか。
今日は良い機会だし少し遊ぶか。彼女とか出来たらそれこそこんな飲み方できないしね。

「おーいサキエルー、今日はとことん飲もうぜー」

「え…?珍しいですね!はい!とことん飲みます!飲んじゃいましょう!」

そして僕達はバカな話をしながら飲み明かした、素直に認めてしまうと結構楽しかった気がする。


…………………。


「ん…。もう朝か…酒抜かないで寝たから頭が割れるように痛い…」

僕は足早にヒール風呂に向かおうとベッドを降りると何か違和感…というか何かいるな…。

「あ、ショウさん!おはようございます!ってちょっと恥ずかしいですね…」

サキエル君、なんで君服着てないの?
胸を露出したサキエルに困惑する僕。
混乱しながらサキエルを見つめているとサキエルは恥ずかしそうにシーツで身体を隠した。

「そんなに見られると…その…恥ずかしいんですけど」

「うん、うん…」

「あの、別に私はもう一回しても良いんですけど…まずお風呂に…」

「あ、うん」

僕は混乱しながら全裸のサキエルと風呂に向かう。

夢か?それとも…。

ヒール風呂で酒が抜けた頭でよくよく考える。
確か昨日は酔っ払って寝ると寝室へ行ったよな…。

「なぁサキエル、昨日って普通に寝たよね?」

「やっぱり覚えて無いんですか…ショウさんが寝るって言うから私が寝室まで運んだんですよ?そしたら抱きついてくるもんだから…」

「もんだから?」

「私も少しノリノリに…」

うわぁ…その場の勢いのワンナイトはダメだってぇ…。童貞卒業でそれはダメだってぇ…。

「そしてさ、触れないようにしてたんだけどこの際聞くね、その股に付いてる可愛いの何?」

「ちょっと何見てるんですか!私だって女の子なんですよ!!」

「いやだからそれ付いてたら女の子じゃねぇだろって話してんの!」

サキエルの股には僕と同じ…いや、僕より可愛らしいミニサキエルちゃんがくっついている、これとワンナイトと言う事になったら色々と…。

「昨日言ったじゃ無いですか!神は両性具有ですって!別に消す事も出来ますけどショウさんが楽しそうに…って何言わせるんですか!!」

「消せるの?んで僕が昨日何したって?もうグッチャグチャだよ!」

「私だって昨日はグッチャグチャでしたよ!思い出すだけでご飯三杯はいけます!」

「あのさ…聞くのも怖いんだけど僕ってその…どっちだったの?」

「どっちって…まあ安心?して下さい、最終的には男女の営みにはなったので…散々私をいじめ抜いた挙句に…」

最低か?僕は!

「でもその…すごく良かったです…」
女の子の顔!!ずるいよそんなの!色々相まって可愛いとか思うじゃん!

「まあそういう事です。とても良い思い出になりました。また今度会ったら一緒にお酒でも飲みましょうね」

「ん?どういう事?」


……………………。



「せっかく来たんでお酒貰って帰りますね!」

「素直に帰るなんて珍しいね。まあそれはそれで良いんだけど」

「だってここでこのまま飲んじゃったらショウさんに襲われちゃうじゃないですか、私だって女の子なので身の危険感じちゃうわけです」

「何言ってるの?そんな事ないでしょ、僕は普通に彼女作るんだから」

「まぁそれが良いでしょうね…。それでは!また呼んで下さいね!」

「まあ用があったら呼ぶよ」

「はい!また!」

なんか珍しくすんなりだったけど…まあこんな日もあるか。
よし、今日はゆっくり休んで明日から行動開始だ!

………………。


(良いのですか?お母様)

「エル、ありがとうございました。実に楽しい夜でしたよ」

(まあお母様が良いのであれば…もう少しショウ様との時間を楽しんでから時間を戻しても…)

「いや、大丈夫ですよ、満足しました。私は神ですからね!」

(それは関係ないような気もするでございます)

「良いんですよ、さて、仕事に戻ります!」

(はい…承知致しました)

いやぁ楽しかったですねぇ、これは恋なんでしょうか。いや、私好みの顔のショウさんと一晩を共にした、ただそれだけですね。

さて…ショウさんのところから持ってきたビデオカメラでも確認しましょう!

おお!これはこれは…しっかり撮れてますね!

これがあればしばらくは困りません!
このくらい許されるでしょう。だって私神様ですし!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...