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夢の国の奇妙な冒険
悪夢
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ただひたすらに落ちている。
長い落下だ。長すぎる。このまま、この世界の向こう側まで落ちていきそうな程。
目覚めると僕は落ちていて、それからずっと落ち続けている。
そこは井戸を思わせる長い縦穴だった。光源がないにも関わらず、辺りは仄かに明るく、丸みを帯びた壁面は全て本棚と戸棚で出来ている。
そんな話を何かで読んだ気がして、さっきから思い出そうと頑張っているけど、どうしても思い出せない。
ところで、この世界での僕は著しく力を制限されているらしい。魔術は使えないし、左手にあるはずの収納腕輪も存在しない。無形剣は収納腕輪の中だ。
別に驚きはしないけど。この手の夢水晶は内容に合わせてプレイヤーの能力を制限するものが多い――そうでないとなんでもアリになってしまう。もしかしたら見た目も違っているかもしれない。魔術が使えれば光を屈折させて確認出来るんだけど。
色々な事を考えながら落ち続ける内、僕は奇妙な感覚を覚える。デジャブというのか、こんな事が前にもあったような気がする。仕事柄、高い所から落ちる経験は普通の人より多い僕だけど。
胸の奥に黒いもやもやのようなものを抱えながら、とりあえず僕はこの状況をどうにかする方法を考える。多分これはパズルだろう。そう仮定して考える。
猛スピードで流れる景色に目を凝らすと、本棚に入っている本のタイトルや瓶のラベルが上下逆になっている事に気づく。
試しに身体をひっくり返してみると、世界は反転し、僕は正しい方向に落ち始める。
不意に僕はなにか柔らかな場所に落下し、そのまま突き抜けて闇に呑まれる。気絶したわけじゃない。埋まったんだ。周囲は土臭くてフワフワしたしっとりとして軽い大量の何かに覆われている。僕は泳ぐようにしてどこかを目指した。
なにかの山からを顔を出すと、それが大量の黄色い落ち葉だと分かる。
「夢の国にようこそ!」
振り向いた先には二足歩行のウサギがいた。仕立ての良い派手なジャケットを着て大きな懐中時計を抱えた真っ白いウサギ。
それで僕は思い出した。
「ボクはピーター! 君の事を待っていたんだ! さぁ行こう! 急がないと手遅れになっちゃう!」
ぴょこぴょこ跳ねながらやってくると、白うさぎが急かすように僕の手を引っ張る。僕は動かず、冷ややかな目で彼を見下ろす。
「どうかしたの?」
「僕は精神攻撃に耐性がある」
率直に彼に伝えた。それは、女神さまが僕にくれた沢山の甘やかしの中の一つだ。
「それでも、危うく騙される所だったけど。多分、あのエンディングが原因だ。プレイヤーに罪悪感を与えて、もう一度やり直したいと思わせる。そうして、記憶を消して何度もこの物語をやり直させる。終りのないネバーエンディングストーリーってわけだ」
「プレイヤー? エンディング? 君がなにを言ってるのか、ボクにはさっぱり――」
「とぼけるなよ。お前は白ウサギの皮を被って子供を狙う狼だ。そうだろ、チャールズ=ダッヂ」
白ウサギは懐に手を突っ込むと、取り出したナイフで僕に捕まれた前足を切断し距離を取った。二つの断面から、粘ついた鮮血がトロトロと滴る。
「いつ気づいた?」
老齢の男の声が言った。
「最初からだよ」
ウサギの前足を捨てて僕は答える。
「剣を使って扉を開けた時、あんたは僕に、こんな救世主は初めて見たと言った。他のNPCにカマをかけてみたけど、この世界で他のプレイヤーを認識していたのはあんただけだった」
本当は怪しいと思っただけで、確信したのはついさっきだけど。
「あれは失言だった。あんな風に扉を攻略されたのは初めてだったからね」
悪びれる様子もなく、チャールズ=ダッジが肩をすくめる。
「子供達を元に戻せ」
「理由くらい聞いてくれてもいいんじゃないか?」
「興味ないね」
「せっかちな子供だ。この世界を遊んでいる時もそうだった。私としては、もっとじっくり君にこの世界を楽しんで欲しかったよ」
哀しそうに言うと、チャールズ=ダッジは残っている方の手で指を鳴らした。足元から青々とした蔓が伸び、僕の身体を拘束する。
「私にはマスター権限がある。万能とはいかないが、大抵の事は自由になる。勘違いしないでくれよ。子供を傷つけるつもりはない。少し話をしたいだけなんだ。君のような子供は特別だし、もう一度記憶を消す前に、私の考えを理解して貰いたい」
僕が黙っているとチャールズ=ダッジは勝手に話し始めた。
「君ぐらいの年の子なら理解出来ると思うけど、現実はつまらない。特に、特別な力を持たない人間にとってはね。朝起きて学校に行って帰って寝ての繰り返し。大人になったら学校が会社に変わるだけだ。くだらないよ、退屈で不毛な日々だ。そんな子供達を救いたくて私は夢水晶のデザイナーになった。けど、夢は所詮夢だ。いつかは覚めないといけない。どう足掻いたって現実には勝てないんだ。私の作る夢の方がずっと素敵で楽しいのに! 納得いかないよ。だから私はこの夢水晶を作った。目覚めない夢、終わる事のない冒険。子供達はみんな満足している」
「最初だけさ、すぐに飽きる。だから時間制限まで付けたんだろ? クリアしようがしまいが、この世界は二四時間で巻き戻る。そんなのはインチキだ」
「私は、子供達の為を思ってやってるんだ!」
「違うね。あんたは自分の事しか考えてない。自分の夢に子供達を巻き込んだだけだろ」
「……君には分からないだろうさ! 特別な力を持つ異世界人の君にはね!」
チャールズ=ダッジの言葉に僕は少しだけ驚く。
「マスター権限だよ。君の記憶を覗かせて貰った。何の力もない普通の少年だったんだろ? こちらに来るまで退屈な毎日を送っていた君だ! 本当は誰よりも私の言葉を理解出来るはずだ!」
僕は思わず笑ってしまう。
「……なにがおかしい」
「だってさ、人の頭の中を覗いたくせに的外れな事ばかり言うんだもん。おかしくて笑っちゃうよ」
最初は楽しいよ。剣と魔法のファンタジー世界だ。でも、ふとした時に思うんだ。ここにはお父さんもお母さんもいない。おじいちゃんもおばあちゃんも幼馴染の哲也君も色んな友達も誰も彼も。
僕の知ってる大事な人や仲のいい人は、みんな向こう側に居て、僕はみんながどんな風に暮らしているのか知る事も出来やしない。
それって、物凄く寂しい事だ。
「僕と違って子供達には帰る場所があるからね。親や友達だって心配してる。そういうわけだから、この辺で終りにさせて貰うよ」
「武器はない、魔術も使えない、その上縛られて、どうやって!」
「武器ならあるさ」
僕の意志に呼応して、手の中に無形剣が現れる。
「こいつは僕が呼べばどこにだって現れるからね」
長く伸びた刃が蛇のように曲がって僕の身体を縛る蔓を断ち切る。
「ばかな!?」
僕は駆けだす。
白ウサギがトランプの兵隊や黒い邪竜を呼び出すよりも早く、魔力で出来た刃が彼の胸を貫く。今度は逃がさないように、内側から念入りに魔力を送り込む。
「いやだ……よせ! 私はまだ……死にたくない……」
チャールズ=ダッジの意識を転写した魔力の塊は、内側から焼かれるようにして朽ち果てる。
「チャールズ=ダッジは死んだんだ。あんたは彼が死に際に見た悪い夢でしかない。僕もあんたも子供達も、そろそろ夢から覚める時間だ」
長い落下だ。長すぎる。このまま、この世界の向こう側まで落ちていきそうな程。
目覚めると僕は落ちていて、それからずっと落ち続けている。
そこは井戸を思わせる長い縦穴だった。光源がないにも関わらず、辺りは仄かに明るく、丸みを帯びた壁面は全て本棚と戸棚で出来ている。
そんな話を何かで読んだ気がして、さっきから思い出そうと頑張っているけど、どうしても思い出せない。
ところで、この世界での僕は著しく力を制限されているらしい。魔術は使えないし、左手にあるはずの収納腕輪も存在しない。無形剣は収納腕輪の中だ。
別に驚きはしないけど。この手の夢水晶は内容に合わせてプレイヤーの能力を制限するものが多い――そうでないとなんでもアリになってしまう。もしかしたら見た目も違っているかもしれない。魔術が使えれば光を屈折させて確認出来るんだけど。
色々な事を考えながら落ち続ける内、僕は奇妙な感覚を覚える。デジャブというのか、こんな事が前にもあったような気がする。仕事柄、高い所から落ちる経験は普通の人より多い僕だけど。
胸の奥に黒いもやもやのようなものを抱えながら、とりあえず僕はこの状況をどうにかする方法を考える。多分これはパズルだろう。そう仮定して考える。
猛スピードで流れる景色に目を凝らすと、本棚に入っている本のタイトルや瓶のラベルが上下逆になっている事に気づく。
試しに身体をひっくり返してみると、世界は反転し、僕は正しい方向に落ち始める。
不意に僕はなにか柔らかな場所に落下し、そのまま突き抜けて闇に呑まれる。気絶したわけじゃない。埋まったんだ。周囲は土臭くてフワフワしたしっとりとして軽い大量の何かに覆われている。僕は泳ぐようにしてどこかを目指した。
なにかの山からを顔を出すと、それが大量の黄色い落ち葉だと分かる。
「夢の国にようこそ!」
振り向いた先には二足歩行のウサギがいた。仕立ての良い派手なジャケットを着て大きな懐中時計を抱えた真っ白いウサギ。
それで僕は思い出した。
「ボクはピーター! 君の事を待っていたんだ! さぁ行こう! 急がないと手遅れになっちゃう!」
ぴょこぴょこ跳ねながらやってくると、白うさぎが急かすように僕の手を引っ張る。僕は動かず、冷ややかな目で彼を見下ろす。
「どうかしたの?」
「僕は精神攻撃に耐性がある」
率直に彼に伝えた。それは、女神さまが僕にくれた沢山の甘やかしの中の一つだ。
「それでも、危うく騙される所だったけど。多分、あのエンディングが原因だ。プレイヤーに罪悪感を与えて、もう一度やり直したいと思わせる。そうして、記憶を消して何度もこの物語をやり直させる。終りのないネバーエンディングストーリーってわけだ」
「プレイヤー? エンディング? 君がなにを言ってるのか、ボクにはさっぱり――」
「とぼけるなよ。お前は白ウサギの皮を被って子供を狙う狼だ。そうだろ、チャールズ=ダッヂ」
白ウサギは懐に手を突っ込むと、取り出したナイフで僕に捕まれた前足を切断し距離を取った。二つの断面から、粘ついた鮮血がトロトロと滴る。
「いつ気づいた?」
老齢の男の声が言った。
「最初からだよ」
ウサギの前足を捨てて僕は答える。
「剣を使って扉を開けた時、あんたは僕に、こんな救世主は初めて見たと言った。他のNPCにカマをかけてみたけど、この世界で他のプレイヤーを認識していたのはあんただけだった」
本当は怪しいと思っただけで、確信したのはついさっきだけど。
「あれは失言だった。あんな風に扉を攻略されたのは初めてだったからね」
悪びれる様子もなく、チャールズ=ダッジが肩をすくめる。
「子供達を元に戻せ」
「理由くらい聞いてくれてもいいんじゃないか?」
「興味ないね」
「せっかちな子供だ。この世界を遊んでいる時もそうだった。私としては、もっとじっくり君にこの世界を楽しんで欲しかったよ」
哀しそうに言うと、チャールズ=ダッジは残っている方の手で指を鳴らした。足元から青々とした蔓が伸び、僕の身体を拘束する。
「私にはマスター権限がある。万能とはいかないが、大抵の事は自由になる。勘違いしないでくれよ。子供を傷つけるつもりはない。少し話をしたいだけなんだ。君のような子供は特別だし、もう一度記憶を消す前に、私の考えを理解して貰いたい」
僕が黙っているとチャールズ=ダッジは勝手に話し始めた。
「君ぐらいの年の子なら理解出来ると思うけど、現実はつまらない。特に、特別な力を持たない人間にとってはね。朝起きて学校に行って帰って寝ての繰り返し。大人になったら学校が会社に変わるだけだ。くだらないよ、退屈で不毛な日々だ。そんな子供達を救いたくて私は夢水晶のデザイナーになった。けど、夢は所詮夢だ。いつかは覚めないといけない。どう足掻いたって現実には勝てないんだ。私の作る夢の方がずっと素敵で楽しいのに! 納得いかないよ。だから私はこの夢水晶を作った。目覚めない夢、終わる事のない冒険。子供達はみんな満足している」
「最初だけさ、すぐに飽きる。だから時間制限まで付けたんだろ? クリアしようがしまいが、この世界は二四時間で巻き戻る。そんなのはインチキだ」
「私は、子供達の為を思ってやってるんだ!」
「違うね。あんたは自分の事しか考えてない。自分の夢に子供達を巻き込んだだけだろ」
「……君には分からないだろうさ! 特別な力を持つ異世界人の君にはね!」
チャールズ=ダッジの言葉に僕は少しだけ驚く。
「マスター権限だよ。君の記憶を覗かせて貰った。何の力もない普通の少年だったんだろ? こちらに来るまで退屈な毎日を送っていた君だ! 本当は誰よりも私の言葉を理解出来るはずだ!」
僕は思わず笑ってしまう。
「……なにがおかしい」
「だってさ、人の頭の中を覗いたくせに的外れな事ばかり言うんだもん。おかしくて笑っちゃうよ」
最初は楽しいよ。剣と魔法のファンタジー世界だ。でも、ふとした時に思うんだ。ここにはお父さんもお母さんもいない。おじいちゃんもおばあちゃんも幼馴染の哲也君も色んな友達も誰も彼も。
僕の知ってる大事な人や仲のいい人は、みんな向こう側に居て、僕はみんながどんな風に暮らしているのか知る事も出来やしない。
それって、物凄く寂しい事だ。
「僕と違って子供達には帰る場所があるからね。親や友達だって心配してる。そういうわけだから、この辺で終りにさせて貰うよ」
「武器はない、魔術も使えない、その上縛られて、どうやって!」
「武器ならあるさ」
僕の意志に呼応して、手の中に無形剣が現れる。
「こいつは僕が呼べばどこにだって現れるからね」
長く伸びた刃が蛇のように曲がって僕の身体を縛る蔓を断ち切る。
「ばかな!?」
僕は駆けだす。
白ウサギがトランプの兵隊や黒い邪竜を呼び出すよりも早く、魔力で出来た刃が彼の胸を貫く。今度は逃がさないように、内側から念入りに魔力を送り込む。
「いやだ……よせ! 私はまだ……死にたくない……」
チャールズ=ダッジの意識を転写した魔力の塊は、内側から焼かれるようにして朽ち果てる。
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