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第54話 もう一度
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女性の悲鳴が響き渡る。
およそ人間が発しているとは思えない。
『――――』
その女性を、一人の男性が抱き締めていた。
彼は、その女性の兄である。異変に気が付き、配信を終了させたのは彼だった。
『――――』
兄は何か言葉をかけている。しかし妹には届かない。
涙と、血と、鼻水と、吐しゃ物が交ざった悲鳴が、いつまでも止まらない。
兄は泣きそうだった。
これまで保護者として徹していた彼だが、こればかりは、耐え難いものがあった。
『――』
兄は妹の名前を叫んだ。しかし、その声は届かない。
うつろな目をした妹は、それから気絶するまで叫び続けた。
* ―― *
私は目を覚ました。
「……あれ?」
ベッドの上。布団の中。
空は明るい。いつの間にか、朝になっていた。
「……はっ!?」
慌てて飛び起きる。
「寝過ごしちゃった!?」
PTA会議、行かなきゃ。
生徒諸君が待ってる。それに、話したいことが沢山ある。
「……あれ?」
キーボードが無い。
床も、なんか、いつもと違う。
「……配信、できない?」
なんでだろう。
どうして。どうして。どうして。
もしかして。
今までのこと、全部、夢だった?
「そんなわけない!」
覚えてる。全部覚えてる。
私は、ミーコ。一生懸命ゲームして、大会で優勝した。
真希さんには負けちゃったけど……。
そうだよ。だから、配信。生徒の皆と、一緒に。
――まじで消えて。
「……あ」
思い出した。
その光景が目に焼き付いている。
目の前に映る世界。
全部、恐ろしい悪意だった。
――お前なんかいらない
――頼むから消えてくれ
「……おぇっ」
何も出なかった。
多分、とっくに空っぽだからだ。
「……配信、しなきゃ」
約束した。
私は、二度と逃げない。
「……みんなと、お話、しよう」
あんなの、ただの文字だ。
痛くない。怖くない。私が我慢すればいいだけ。
大丈夫。慣れてる。
我慢するのは、数少ない特技なんだから。
だから、大丈夫。
……なのに。なのに。それなのに。
「……ぁ、ぇ、ぁ?」
ふと違和感に気が付いた。
パソコンの前に居たはずなのに、景色が違う。
ここはベッドの上だ。
ほんの数分前に目を覚ました場所だ。
私、いつの間にベッドに戻ったの?
寝ぼけてるのかな。うっかりしてた。
早く戻ろう。
きっと、みんな、待ってるから。
「……あれ、おかしいな」
手足が震えている。
動かない。動けない。動いてくれない。
「……どうしたの。私の手だよ。私の足だよ」
声は出る。だけど、動けない。
まるで――私が、ミーコになる前みたいに。
「……やだ」
急に寒くなった。
全身が震えて、恐ろしかった。
気が付いた。
ベッドに戻ったわけじゃない。
最初から、一歩も動けていない。
それがまるで、これまでの時間を意味しているようにも思えた。
私は、何も変わってない。
この狭い場所から、一歩も進めていない。
「違う!」
叫んで、前に進もうとした。
「……んぷっ」
突然の嘔吐感に驚いて動きを止める。
「……なんで」
体が動かない。
前に進みたいのに、動いてくれない。
「……なんで」
また、こうなった。
私は何も悪いことしてない。
一生懸命やっただけ。
ひたすら自分にできることをやった。
それだけ。
それだけなのに。
「……なんで! いつも!」
「――!」
声が聞こえた。
その後、肩を摑まれていることに気が付いた。
「……おにい、ちゃん?」
ビックリした。いつの間に?
でも、そんなことより……どうしたのかな。
こんな顔、見たことない。
どうして……そんな目で、私を見るの?
「もういい」
「…………え?」
「今は、休みなさい」
待って。待ってよ。
「やだ」
私まだやれる。
こんな理由で逃げたくない。
「やだ!」
やっと、やっと、やっとなんだ。
ずっとずっとずっと耐え続けた。
私のことを好きだと言ってくれる人ができた。
奇跡なんだよ。こんなの二度と無い。あるわけない。
変わるなら、今なんだ。
今しかない。今逃げたら、きっと一生このまま動けない。
大丈夫だよ。できるよ。
ミーコなら、きっと、不可能なんて無い。
「もう十分だ。十分、がんばった」
「…………え?」
お兄ちゃんが、そっと私を抱き寄せた。
「ほんの少しだけ、休みなさい」
優しくて、温かい。
私は、それを拒絶した。
「やだ!」
驚いた顔。
「やだ! やだ! やだ! やだ!」
私は子供みたいに駄々をこねた。
だって、こんなの、絶対に嫌だ。
私はお兄ちゃんを安心させたい。
それなのに、助けて貰うなんて、ダメだよ。
大丈夫。大丈夫だよ。
私は、まだ、大丈夫だよ。
一人でも大丈夫。がんばれる。
これくらい、きっと、大丈夫だよ。
だから、やめて。
そんなに不安そうな顔をしないで。
私のこと、心配しないで。
私を……ダメな妹に戻さないでよ!
「――」
名前を呼ばれた気がした。
私はヒステリックに叫んで、その声をかき消した。
「私は、まだ、全然がんばれてない!」
喉が痛い。千切れそうだ。
その痛みを無視して、私は叫び続ける。
「お兄ちゃんも、むしゃピョコさんも、真希さんも、生徒の皆も、他の人はみんな、一生懸命がんばってるのに! なんで!? なんで私だけ、いつもいつもいつも!」
生徒の皆と雑談をした。
「ミラーさんは朝が弱いけど、毎日がんばって満員電車で通勤してる!」
いろいろな話を聴いた。
「鼻からボタン電池さんは、酷い上司にいつも悪口を言われてるけど、それでも家族の笑顔のために、一生懸命働いてる!」
それは、私が知らない世界の話。
「キャミさんは学校で友達と喧嘩しちゃったけど、ごめんなさいして仲直りした!」
毎日、毎日、みんなが聞かせてくれた話。
特別なことは何も無い。多分、きっと、ありふれた日常の話。
そこから逃げ出した私には、決して経験することができない物語。
「黄泉さんも、モエールさんも、ぴょんさんも、セントラルさんも、みんなみんなみんな頑張ってる! 辛いとか、苦しいとか、私だけじゃない! なのに、どうして私は、私だけ……体が、動かないんだよぉ……」
自分の脚を叩いた。
その上に涙がこぼれる。
悔しくて、苦しくて、止まらない。
「……私は、まだ、がんばってない。全然、がんばれてない」
だから、逃げない。
もう二度と逃げたくない。
「……怖い。怖いよ。私の目に映る世界、全部、酷いことばっかりに見える。そんなわけないのに。あんなにも優しくしてくれる人が居るのに。知ってるのに。約束したのに。前を向くって。私は……もっと……がんばらなきゃダメなのに!」
もう一度、脚を叩いた。
だけど何も変わらない。
私は、この場所から一歩も動けなかった。
「……動いてよ。動いてよぉ」
私の体は動かない。
狭いベッドの上から一歩も前に進めない。
「どうして私は、みんなみたいに、がんばれないの?」
「……」
息を吸う音が聞こえた。
お兄ちゃんが出した音だ。
顔を上げる。
その瞬間、目が合った。
お兄ちゃんは、ゆっくりと口を開いた。
「当たり前だろ」
……え?
「お前は十年、この部屋に居た。それがほんの数ヵ月走っただけで、どうして他の人に追いつける? 無理に決まってるだろ」
……おにい、ちゃん?
「でも、それで良いんだよ。今できないことは、恥じゃない」
……。
「自分の力だけで解決できない時は、人を頼りなさい」
……。
「……やだ」
「なぜ」
「だって、そんなの……かっこ悪いじゃんか!」
「それは違う」
お兄ちゃんは、私の目を真っ直ぐに見て言う。
「人を頼ることは、かっこ悪いことではない。頼られる人が、かっこ良いだけだ』
「……」
「自分よりも優れたヒトが居たら、どうして自分が劣っていることになる?」
「……」
「美琴、よく聴きなさい」
名前を呼ばれた。
それが自分の名前だと、十年振りに理解できたような気がした。
一瞬の静寂が生まれる。
音も色も消えた。その後、私の世界には、お兄ちゃんだけが残った。
「自分よりも頑張っているヒトが存在することは、自分が頑張っていない理由にはならない。なるわけがない。俺は知ってる。俺は、見ていた。美琴は、自慢の妹だ」
……やめてよ。
「兄ちゃんに任せろ」
……私は、安心させたいのに。
「美琴の目に映る世界、全部、笑顔に変えてやる」
……こんなの、頼るしかないじゃんか。
「……ぅ、……ぁぁ」
私は泣いた。大きな声で子供みたいに泣いた。
ずっとずっと背中を撫でられている感覚があった。
なんだかとても安心してしまって、そのまま目を閉じた。
とても憧れる。
いつかきっと、私も。そう思える。
いつか、きっと、絶対に。
私は、お兄ちゃんみたいになりたい。
そう思ったら体が軽くなった。
辛いこと、苦しいこと、いろいろ、全部、小さくなった。
もう一度、頑張れるような気がした。
今よりも、ほんの少しだけ、強くなれるような気がした。
およそ人間が発しているとは思えない。
『――――』
その女性を、一人の男性が抱き締めていた。
彼は、その女性の兄である。異変に気が付き、配信を終了させたのは彼だった。
『――――』
兄は何か言葉をかけている。しかし妹には届かない。
涙と、血と、鼻水と、吐しゃ物が交ざった悲鳴が、いつまでも止まらない。
兄は泣きそうだった。
これまで保護者として徹していた彼だが、こればかりは、耐え難いものがあった。
『――』
兄は妹の名前を叫んだ。しかし、その声は届かない。
うつろな目をした妹は、それから気絶するまで叫び続けた。
* ―― *
私は目を覚ました。
「……あれ?」
ベッドの上。布団の中。
空は明るい。いつの間にか、朝になっていた。
「……はっ!?」
慌てて飛び起きる。
「寝過ごしちゃった!?」
PTA会議、行かなきゃ。
生徒諸君が待ってる。それに、話したいことが沢山ある。
「……あれ?」
キーボードが無い。
床も、なんか、いつもと違う。
「……配信、できない?」
なんでだろう。
どうして。どうして。どうして。
もしかして。
今までのこと、全部、夢だった?
「そんなわけない!」
覚えてる。全部覚えてる。
私は、ミーコ。一生懸命ゲームして、大会で優勝した。
真希さんには負けちゃったけど……。
そうだよ。だから、配信。生徒の皆と、一緒に。
――まじで消えて。
「……あ」
思い出した。
その光景が目に焼き付いている。
目の前に映る世界。
全部、恐ろしい悪意だった。
――お前なんかいらない
――頼むから消えてくれ
「……おぇっ」
何も出なかった。
多分、とっくに空っぽだからだ。
「……配信、しなきゃ」
約束した。
私は、二度と逃げない。
「……みんなと、お話、しよう」
あんなの、ただの文字だ。
痛くない。怖くない。私が我慢すればいいだけ。
大丈夫。慣れてる。
我慢するのは、数少ない特技なんだから。
だから、大丈夫。
……なのに。なのに。それなのに。
「……ぁ、ぇ、ぁ?」
ふと違和感に気が付いた。
パソコンの前に居たはずなのに、景色が違う。
ここはベッドの上だ。
ほんの数分前に目を覚ました場所だ。
私、いつの間にベッドに戻ったの?
寝ぼけてるのかな。うっかりしてた。
早く戻ろう。
きっと、みんな、待ってるから。
「……あれ、おかしいな」
手足が震えている。
動かない。動けない。動いてくれない。
「……どうしたの。私の手だよ。私の足だよ」
声は出る。だけど、動けない。
まるで――私が、ミーコになる前みたいに。
「……やだ」
急に寒くなった。
全身が震えて、恐ろしかった。
気が付いた。
ベッドに戻ったわけじゃない。
最初から、一歩も動けていない。
それがまるで、これまでの時間を意味しているようにも思えた。
私は、何も変わってない。
この狭い場所から、一歩も進めていない。
「違う!」
叫んで、前に進もうとした。
「……んぷっ」
突然の嘔吐感に驚いて動きを止める。
「……なんで」
体が動かない。
前に進みたいのに、動いてくれない。
「……なんで」
また、こうなった。
私は何も悪いことしてない。
一生懸命やっただけ。
ひたすら自分にできることをやった。
それだけ。
それだけなのに。
「……なんで! いつも!」
「――!」
声が聞こえた。
その後、肩を摑まれていることに気が付いた。
「……おにい、ちゃん?」
ビックリした。いつの間に?
でも、そんなことより……どうしたのかな。
こんな顔、見たことない。
どうして……そんな目で、私を見るの?
「もういい」
「…………え?」
「今は、休みなさい」
待って。待ってよ。
「やだ」
私まだやれる。
こんな理由で逃げたくない。
「やだ!」
やっと、やっと、やっとなんだ。
ずっとずっとずっと耐え続けた。
私のことを好きだと言ってくれる人ができた。
奇跡なんだよ。こんなの二度と無い。あるわけない。
変わるなら、今なんだ。
今しかない。今逃げたら、きっと一生このまま動けない。
大丈夫だよ。できるよ。
ミーコなら、きっと、不可能なんて無い。
「もう十分だ。十分、がんばった」
「…………え?」
お兄ちゃんが、そっと私を抱き寄せた。
「ほんの少しだけ、休みなさい」
優しくて、温かい。
私は、それを拒絶した。
「やだ!」
驚いた顔。
「やだ! やだ! やだ! やだ!」
私は子供みたいに駄々をこねた。
だって、こんなの、絶対に嫌だ。
私はお兄ちゃんを安心させたい。
それなのに、助けて貰うなんて、ダメだよ。
大丈夫。大丈夫だよ。
私は、まだ、大丈夫だよ。
一人でも大丈夫。がんばれる。
これくらい、きっと、大丈夫だよ。
だから、やめて。
そんなに不安そうな顔をしないで。
私のこと、心配しないで。
私を……ダメな妹に戻さないでよ!
「――」
名前を呼ばれた気がした。
私はヒステリックに叫んで、その声をかき消した。
「私は、まだ、全然がんばれてない!」
喉が痛い。千切れそうだ。
その痛みを無視して、私は叫び続ける。
「お兄ちゃんも、むしゃピョコさんも、真希さんも、生徒の皆も、他の人はみんな、一生懸命がんばってるのに! なんで!? なんで私だけ、いつもいつもいつも!」
生徒の皆と雑談をした。
「ミラーさんは朝が弱いけど、毎日がんばって満員電車で通勤してる!」
いろいろな話を聴いた。
「鼻からボタン電池さんは、酷い上司にいつも悪口を言われてるけど、それでも家族の笑顔のために、一生懸命働いてる!」
それは、私が知らない世界の話。
「キャミさんは学校で友達と喧嘩しちゃったけど、ごめんなさいして仲直りした!」
毎日、毎日、みんなが聞かせてくれた話。
特別なことは何も無い。多分、きっと、ありふれた日常の話。
そこから逃げ出した私には、決して経験することができない物語。
「黄泉さんも、モエールさんも、ぴょんさんも、セントラルさんも、みんなみんなみんな頑張ってる! 辛いとか、苦しいとか、私だけじゃない! なのに、どうして私は、私だけ……体が、動かないんだよぉ……」
自分の脚を叩いた。
その上に涙がこぼれる。
悔しくて、苦しくて、止まらない。
「……私は、まだ、がんばってない。全然、がんばれてない」
だから、逃げない。
もう二度と逃げたくない。
「……怖い。怖いよ。私の目に映る世界、全部、酷いことばっかりに見える。そんなわけないのに。あんなにも優しくしてくれる人が居るのに。知ってるのに。約束したのに。前を向くって。私は……もっと……がんばらなきゃダメなのに!」
もう一度、脚を叩いた。
だけど何も変わらない。
私は、この場所から一歩も動けなかった。
「……動いてよ。動いてよぉ」
私の体は動かない。
狭いベッドの上から一歩も前に進めない。
「どうして私は、みんなみたいに、がんばれないの?」
「……」
息を吸う音が聞こえた。
お兄ちゃんが出した音だ。
顔を上げる。
その瞬間、目が合った。
お兄ちゃんは、ゆっくりと口を開いた。
「当たり前だろ」
……え?
「お前は十年、この部屋に居た。それがほんの数ヵ月走っただけで、どうして他の人に追いつける? 無理に決まってるだろ」
……おにい、ちゃん?
「でも、それで良いんだよ。今できないことは、恥じゃない」
……。
「自分の力だけで解決できない時は、人を頼りなさい」
……。
「……やだ」
「なぜ」
「だって、そんなの……かっこ悪いじゃんか!」
「それは違う」
お兄ちゃんは、私の目を真っ直ぐに見て言う。
「人を頼ることは、かっこ悪いことではない。頼られる人が、かっこ良いだけだ』
「……」
「自分よりも優れたヒトが居たら、どうして自分が劣っていることになる?」
「……」
「美琴、よく聴きなさい」
名前を呼ばれた。
それが自分の名前だと、十年振りに理解できたような気がした。
一瞬の静寂が生まれる。
音も色も消えた。その後、私の世界には、お兄ちゃんだけが残った。
「自分よりも頑張っているヒトが存在することは、自分が頑張っていない理由にはならない。なるわけがない。俺は知ってる。俺は、見ていた。美琴は、自慢の妹だ」
……やめてよ。
「兄ちゃんに任せろ」
……私は、安心させたいのに。
「美琴の目に映る世界、全部、笑顔に変えてやる」
……こんなの、頼るしかないじゃんか。
「……ぅ、……ぁぁ」
私は泣いた。大きな声で子供みたいに泣いた。
ずっとずっと背中を撫でられている感覚があった。
なんだかとても安心してしまって、そのまま目を閉じた。
とても憧れる。
いつかきっと、私も。そう思える。
いつか、きっと、絶対に。
私は、お兄ちゃんみたいになりたい。
そう思ったら体が軽くなった。
辛いこと、苦しいこと、いろいろ、全部、小さくなった。
もう一度、頑張れるような気がした。
今よりも、ほんの少しだけ、強くなれるような気がした。
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