202 / 221
番外編
SS:お小遣い交渉
しおりを挟む
ゆいとみさきは中学生になった。
龍誠と結衣が結婚した後、広い家に移り住んだ家族は、それはそれは仲良く楽しく暮らしていた。
食卓。ここは特に楽しい場所。
最近言葉を話すようになった長男と、テクテク歩き回るようになった二男。四人で二人の面倒を見ながら、その日あったことを話す時間。それは家族にとって何よりも楽しい時間だ。
だが――今この瞬間、家族に笑顔は無い。
夜。
やんちゃな長男と大人しい二男を寝かせた結衣は、空いていた席にそっと腰を下ろした。
隣には龍誠。
机を挟んだ場所には、これから面接を受けるかのように緊張したゆいと、リラックスした様子のみさき。
コホン。
結衣は軽く声を出して、
「これより、第一回お小遣い交渉を開始します」
結衣は言う。
中学生になった二人には、お小遣いが与えられる。しかしながら、それを当然と思ってはいけない。
金銭とは労働の対価として与えられるものであり、未だ義務教育の過程にある二人に与えるのは、お金の使い方を覚える為。つまり、教育の一環であることを意識してほしい。
と、ここまでは定型文のようなもの。
本題はこれから。具体的な金額についての話。
「確認です。ゆい、金銭とは何の対価として与えられるものでしたか?」
「はい、労働の対価です」
「みさき、貴女達の労働とは?」
「……学業、です」
正解です。結衣は静かに呟いた。
その隣で龍誠が大きく首を縦に振る。
「お小遣いは、内申点カケル(100+X)円とします。エックスは現在50です。学年が上がる度に50増えます」
瞬間、ゆいは計算を始めた。
内申点は最大で45点。体育は少し苦手だけど他は確実に5(満点)を取れる。つまり40点。6000円は確定。
ろ、ろく、6000イェン!?
思わぬ大金にゆいの心が躍る。
もちろん結衣には全て見えている。予想通りの反応を見て、結衣は机の下でグッと手を握りしめた。もちろん、表情は引き締めている。がんばって引き締めている。
龍誠は笑いを堪えていた。
お小遣い交渉。これはお金の価値を誰よりも理解している結衣が言い出したことである。彼女は内申点によって金額が変わると言ったけれど、もちろん建前だ。与える金額は事前に決まっていて、内申点カケル云々という数式は、満点を前提として、そこから逆算したものだ。つまりは出来レース。
無意味とは言わない。でも、面白くて仕方ない。
みさきはニヤニヤしていた。
なんか、りょーくん嬉しそう。
みさきはお金に興味が無い。
ただし、お金があれば何が出来るのかは理解している。
りょーくんに何をプレゼントしようかな。
みさきの頭は、そのことでいっぱいだった。
「みさき、内申点が満点だった場合、お小遣いはいくらですか?」
「6750円です」
「正解です」
プレゼント、何にしよう。
……あっ、りょーくん、パンツに穴あいてた。プレゼントしたら、喜ぶかな?
「コホン」
いろんな意味を込めて、結衣は大袈裟に声を出す。
「お小遣いが支給されるのは、一学期の後からです。今みさきが言った金額を上限とし、基本給が決定されます」
「基本給?」
想定外の言葉を聞いて、思わずゆいが疑問を投げかけた。
結衣は静かに頷いて、
「そこからケータイ代、ならびに生活費を除いた額が、お小遣いとなります」
「……!?」
少し考えた後、ゆいは理解した。
第一回お小遣い交渉。わりと子供っぽいところのあるママがゲーム感覚で名付けたのかなと考えていた。しかし、それは間違いだったと気が付いた。
ガチな時のママ。
そう理解した瞬間、ゆいの中からふわふわした感情が消え失せた。
みさきはプレゼントするパンツの色を考えていた。
「キッズケータイの月額は、いくらですか?」
「良い質問です」
結衣は開いた右手を挙げて、
「500円です。これが高いのか、それとも妥当なのかは、自分で調べてください」
「分かりました」
6000-500=5500円。
簡単な計算をした後、ゆいは背筋が冷たくなるのを感じた。
生活費。
これほど恐ろしい言葉は無い。
衣食住。
これまで当然のように与えられていたものに対して、お金を要求されるようになる。
ゆいは考えたことが無い。
いつも来ている服、食べているもの、住んでいる家の代金。
どう考えても5000円では足りない。
もちろん全て要求されるとは考えていない。
一日100円?
もしかして150円?
答えを聞くのが怖い。
でも、ママなら夢の五千円台は死守してくれるはず!
ゆいは一筋の希望を胸に、そっと問いかける。
「生活費は、いくらですか?」
「34560円です」
「横暴!」
リアルな数字を前にゆいは目を丸くした。
愛娘の大声を聞いて、しかし結衣は動じない。果たして予想通りの反応を前にグッと机の下で手を握りながら、ゆいを一瞥だけして、ワザとらしく溜息を吐いた。
ゆいはビクリとして、腰を下ろす。
「……失礼しました」
「よろしい、自分で気づけましたね。今のようなトークは交渉術のひとつです。これが社会人としての交渉であれば、動揺した時点でゆいの負けでした。以後、気を付けましょう」
「……はい」
しゅんとした様子のゆい。
みさきはゆいの肩にポンと手を置いて、耳打ちする。
「……わりびき」
「割引はありますか!?」
はじかれたように大きな声を出したゆい。
結衣は幼さの残るゆいに胸を躍らせ――セイチョウノオソイムスメにタメイキ。
龍誠は本当の姉妹のように仲の良い二人を見て、満足そうに頷く。
結衣は軽く息を吸って、
「結衣割引が適用されます」
「結衣割引!」
キラキラと目を輝かるゆい。
ゆいの頭の中には、とある言葉が浮かんでいた。
――実質ゼロ。
ある条件を満たすことで、実際に支払う金額がゼロとなる割引のこと。
ゆいの期待に応えるようにして、結衣は言う。
「結衣割引。これは私、戸崎結衣が持つ娘への愛情によって適用される特別な割引です」
「愛情!」
「そうです。この世界で最も美しい感情――俗に、無償の愛と呼ばれる類のものです」
「無償!」
実質ゼロ!
実質ゼーロ!
ゆいの心の中でコールが始まる。
「生活費は、実質3250円です」
「無償じゃない!」
「ゆい、愛だけで生きていけるのなら、誰も働かないのですよ」
「 」
優しい言葉を前にゆいは何も言えない。
一方で、みさきは最終的な金額を計算して、全てを理解した。
6750-500-3250=3000
とてもキリの良い数字。つまり最初から想定されていた金額は、三千円。
みさきは考える。
三千円でパンツは何枚買えるのだろう。
……値上げ交渉、しよう。
「りょーくん」
「みさき、どうしましたか?」
「りょーくん割引、ありますか」
「良い質問です」
結衣は軽く肘を上げて、龍誠の横腹に触れる。
「りょーくん割引は、みさきに対する愛情によって適用される割引です」
用意されたセリフを読み上げるようにして龍誠は言う。
「これによって、生活費は実質3250円となります。なお、結衣割引との併用は――」
「……の?」
震える声を出したみさき。
思わず絶句した龍誠に向かって、みさきは言う。
「りょーくんの、愛情、たった31310円なの?」
「言い値でくれてやるよチクショウ!!」
落ち着きなさい。
立ち上がった龍誠を結衣が抑える。
「ママ!」
ゆいは言う。
「ママの愛情も、たった31310円なの?」
「言い値で交渉に応じましょう!!」
落ち着け。
立ち上がった結衣を龍誠が抑える。
ゆいとみさきはニヤリと視線を交わして、
「「実質ゼロ」」
ぐうの音も出ない結衣と龍誠。
結衣は金銭のやりとりに愛情という要素を持ち込んだのが敗因だと即座に理解した。そして、すぐさま打開策を考え、
「ダメです」
早くも最終手段を使うことにした。
ダメです。理屈も何もかも無視した否定の言葉。大人がこれを使った時、子供は余程のカードを持たない限り何も出来ない。
「……さてい、査定はありますか!」
いくらか考えた末に、ゆいはコレしかないという調子で言った。
結衣は瞬きひとつ、
「詳しい話を教えてください」
「内申点以外の学業は、どうなりますか!?」
「……なるほど、良い質問です」
言葉は拙い。今の表現では伝わらない。
しかし結衣は、ゆいが自分で考えたという事実を褒めた。
「部活などで表彰される+1000円。部活で部長に選ばれる+1000円。学級委員に選ばれる+1000円。生徒会に当選する+1000円。その他、適宜交渉に応じましょう」
「おおお!」
勝った! ゆいは交渉の喜びを知る。
瞬間、結衣はニヤリと頬を緩めて、
「ただし、これらの査定を適用した場合、結衣割引ならびにりょーくん割引は同額減額されます」
「横暴!」
再び大声を出したゆい。
一方で、みさきは改めて理解した。
どうあっても3000円。
お小遣い交渉は――結衣さんがゆいちゃんと話す為に用意した出来レースだ。
気付いたか? みさきの目を見る龍誠。
ん、いつも通りだね。軽く頷いて返事をしたみさき。
「ほっぺにチュー!」
「+10000円!!!」
「百回します!」
「ウェルカム!」
立ち上がったゆいと結衣。
直後にみさきと龍誠に抑えられて、
「「落ち着け」」
声を合わせた後、みさきと龍誠は目を合わせて、くすりと笑う。
果たして3000円を上限とした出来レースは、ゆいと結衣が満足するまで続いたのだった。
龍誠と結衣が結婚した後、広い家に移り住んだ家族は、それはそれは仲良く楽しく暮らしていた。
食卓。ここは特に楽しい場所。
最近言葉を話すようになった長男と、テクテク歩き回るようになった二男。四人で二人の面倒を見ながら、その日あったことを話す時間。それは家族にとって何よりも楽しい時間だ。
だが――今この瞬間、家族に笑顔は無い。
夜。
やんちゃな長男と大人しい二男を寝かせた結衣は、空いていた席にそっと腰を下ろした。
隣には龍誠。
机を挟んだ場所には、これから面接を受けるかのように緊張したゆいと、リラックスした様子のみさき。
コホン。
結衣は軽く声を出して、
「これより、第一回お小遣い交渉を開始します」
結衣は言う。
中学生になった二人には、お小遣いが与えられる。しかしながら、それを当然と思ってはいけない。
金銭とは労働の対価として与えられるものであり、未だ義務教育の過程にある二人に与えるのは、お金の使い方を覚える為。つまり、教育の一環であることを意識してほしい。
と、ここまでは定型文のようなもの。
本題はこれから。具体的な金額についての話。
「確認です。ゆい、金銭とは何の対価として与えられるものでしたか?」
「はい、労働の対価です」
「みさき、貴女達の労働とは?」
「……学業、です」
正解です。結衣は静かに呟いた。
その隣で龍誠が大きく首を縦に振る。
「お小遣いは、内申点カケル(100+X)円とします。エックスは現在50です。学年が上がる度に50増えます」
瞬間、ゆいは計算を始めた。
内申点は最大で45点。体育は少し苦手だけど他は確実に5(満点)を取れる。つまり40点。6000円は確定。
ろ、ろく、6000イェン!?
思わぬ大金にゆいの心が躍る。
もちろん結衣には全て見えている。予想通りの反応を見て、結衣は机の下でグッと手を握りしめた。もちろん、表情は引き締めている。がんばって引き締めている。
龍誠は笑いを堪えていた。
お小遣い交渉。これはお金の価値を誰よりも理解している結衣が言い出したことである。彼女は内申点によって金額が変わると言ったけれど、もちろん建前だ。与える金額は事前に決まっていて、内申点カケル云々という数式は、満点を前提として、そこから逆算したものだ。つまりは出来レース。
無意味とは言わない。でも、面白くて仕方ない。
みさきはニヤニヤしていた。
なんか、りょーくん嬉しそう。
みさきはお金に興味が無い。
ただし、お金があれば何が出来るのかは理解している。
りょーくんに何をプレゼントしようかな。
みさきの頭は、そのことでいっぱいだった。
「みさき、内申点が満点だった場合、お小遣いはいくらですか?」
「6750円です」
「正解です」
プレゼント、何にしよう。
……あっ、りょーくん、パンツに穴あいてた。プレゼントしたら、喜ぶかな?
「コホン」
いろんな意味を込めて、結衣は大袈裟に声を出す。
「お小遣いが支給されるのは、一学期の後からです。今みさきが言った金額を上限とし、基本給が決定されます」
「基本給?」
想定外の言葉を聞いて、思わずゆいが疑問を投げかけた。
結衣は静かに頷いて、
「そこからケータイ代、ならびに生活費を除いた額が、お小遣いとなります」
「……!?」
少し考えた後、ゆいは理解した。
第一回お小遣い交渉。わりと子供っぽいところのあるママがゲーム感覚で名付けたのかなと考えていた。しかし、それは間違いだったと気が付いた。
ガチな時のママ。
そう理解した瞬間、ゆいの中からふわふわした感情が消え失せた。
みさきはプレゼントするパンツの色を考えていた。
「キッズケータイの月額は、いくらですか?」
「良い質問です」
結衣は開いた右手を挙げて、
「500円です。これが高いのか、それとも妥当なのかは、自分で調べてください」
「分かりました」
6000-500=5500円。
簡単な計算をした後、ゆいは背筋が冷たくなるのを感じた。
生活費。
これほど恐ろしい言葉は無い。
衣食住。
これまで当然のように与えられていたものに対して、お金を要求されるようになる。
ゆいは考えたことが無い。
いつも来ている服、食べているもの、住んでいる家の代金。
どう考えても5000円では足りない。
もちろん全て要求されるとは考えていない。
一日100円?
もしかして150円?
答えを聞くのが怖い。
でも、ママなら夢の五千円台は死守してくれるはず!
ゆいは一筋の希望を胸に、そっと問いかける。
「生活費は、いくらですか?」
「34560円です」
「横暴!」
リアルな数字を前にゆいは目を丸くした。
愛娘の大声を聞いて、しかし結衣は動じない。果たして予想通りの反応を前にグッと机の下で手を握りながら、ゆいを一瞥だけして、ワザとらしく溜息を吐いた。
ゆいはビクリとして、腰を下ろす。
「……失礼しました」
「よろしい、自分で気づけましたね。今のようなトークは交渉術のひとつです。これが社会人としての交渉であれば、動揺した時点でゆいの負けでした。以後、気を付けましょう」
「……はい」
しゅんとした様子のゆい。
みさきはゆいの肩にポンと手を置いて、耳打ちする。
「……わりびき」
「割引はありますか!?」
はじかれたように大きな声を出したゆい。
結衣は幼さの残るゆいに胸を躍らせ――セイチョウノオソイムスメにタメイキ。
龍誠は本当の姉妹のように仲の良い二人を見て、満足そうに頷く。
結衣は軽く息を吸って、
「結衣割引が適用されます」
「結衣割引!」
キラキラと目を輝かるゆい。
ゆいの頭の中には、とある言葉が浮かんでいた。
――実質ゼロ。
ある条件を満たすことで、実際に支払う金額がゼロとなる割引のこと。
ゆいの期待に応えるようにして、結衣は言う。
「結衣割引。これは私、戸崎結衣が持つ娘への愛情によって適用される特別な割引です」
「愛情!」
「そうです。この世界で最も美しい感情――俗に、無償の愛と呼ばれる類のものです」
「無償!」
実質ゼロ!
実質ゼーロ!
ゆいの心の中でコールが始まる。
「生活費は、実質3250円です」
「無償じゃない!」
「ゆい、愛だけで生きていけるのなら、誰も働かないのですよ」
「 」
優しい言葉を前にゆいは何も言えない。
一方で、みさきは最終的な金額を計算して、全てを理解した。
6750-500-3250=3000
とてもキリの良い数字。つまり最初から想定されていた金額は、三千円。
みさきは考える。
三千円でパンツは何枚買えるのだろう。
……値上げ交渉、しよう。
「りょーくん」
「みさき、どうしましたか?」
「りょーくん割引、ありますか」
「良い質問です」
結衣は軽く肘を上げて、龍誠の横腹に触れる。
「りょーくん割引は、みさきに対する愛情によって適用される割引です」
用意されたセリフを読み上げるようにして龍誠は言う。
「これによって、生活費は実質3250円となります。なお、結衣割引との併用は――」
「……の?」
震える声を出したみさき。
思わず絶句した龍誠に向かって、みさきは言う。
「りょーくんの、愛情、たった31310円なの?」
「言い値でくれてやるよチクショウ!!」
落ち着きなさい。
立ち上がった龍誠を結衣が抑える。
「ママ!」
ゆいは言う。
「ママの愛情も、たった31310円なの?」
「言い値で交渉に応じましょう!!」
落ち着け。
立ち上がった結衣を龍誠が抑える。
ゆいとみさきはニヤリと視線を交わして、
「「実質ゼロ」」
ぐうの音も出ない結衣と龍誠。
結衣は金銭のやりとりに愛情という要素を持ち込んだのが敗因だと即座に理解した。そして、すぐさま打開策を考え、
「ダメです」
早くも最終手段を使うことにした。
ダメです。理屈も何もかも無視した否定の言葉。大人がこれを使った時、子供は余程のカードを持たない限り何も出来ない。
「……さてい、査定はありますか!」
いくらか考えた末に、ゆいはコレしかないという調子で言った。
結衣は瞬きひとつ、
「詳しい話を教えてください」
「内申点以外の学業は、どうなりますか!?」
「……なるほど、良い質問です」
言葉は拙い。今の表現では伝わらない。
しかし結衣は、ゆいが自分で考えたという事実を褒めた。
「部活などで表彰される+1000円。部活で部長に選ばれる+1000円。学級委員に選ばれる+1000円。生徒会に当選する+1000円。その他、適宜交渉に応じましょう」
「おおお!」
勝った! ゆいは交渉の喜びを知る。
瞬間、結衣はニヤリと頬を緩めて、
「ただし、これらの査定を適用した場合、結衣割引ならびにりょーくん割引は同額減額されます」
「横暴!」
再び大声を出したゆい。
一方で、みさきは改めて理解した。
どうあっても3000円。
お小遣い交渉は――結衣さんがゆいちゃんと話す為に用意した出来レースだ。
気付いたか? みさきの目を見る龍誠。
ん、いつも通りだね。軽く頷いて返事をしたみさき。
「ほっぺにチュー!」
「+10000円!!!」
「百回します!」
「ウェルカム!」
立ち上がったゆいと結衣。
直後にみさきと龍誠に抑えられて、
「「落ち着け」」
声を合わせた後、みさきと龍誠は目を合わせて、くすりと笑う。
果たして3000円を上限とした出来レースは、ゆいと結衣が満足するまで続いたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
清楚な執事長、常駐位置が“お嬢様の隣”に確定しました
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話・後日談12話⭐︎
清楚で完璧、屋敷の秩序そのもの——そんな執事長ユリウスの“常駐位置”が、なぜか私の隣に確定しました。
膝掛けは標準装備、角砂糖は二つ、そして「隣にいます」が口癖に。
さらに恐ろしいことに、私が小声で“要求”すると、清楚な笑顔で「承知しました」と甘く返事をしてくるのです。
社交は上品に、恋心は必死に隠したい。
なのに執事長は、恋を“業務改善”みたいに制度化して逃がしてくれない——!
むっつり令嬢の乙女心臓が限界を迎える、甘々コメディ恋愛譚。
清楚な顔の執事長が、あなたの心臓まで囲い込みにきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる