日刊幼女みさきちゃん!

下城米雪

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第五章 未来のこと

――天童さんが、決めてください

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 龍誠が帰宅したのは、八時を少し過ぎた頃だった。
 彼がドアを開けると、すぐにみさきが走ってきた。

「おかえり」
「おう、ただいま」
「……ん」

 みさきは満足そうに頷いて、龍誠の脚に抱きついた。

「みさき?」

 コアラみたいに抱きついて離れないみさき。

「みさき、すまん、動きたい」

 背中をとんとんしてみる。

「……ん?」

 みさきは顔を上げて、龍誠の目をじーっと見る。
 それから何を思ったのか彼の服を掴み、体を登り始めた。

「なんだ、どうした」

 困惑する龍誠。
 しかしみさきは全く気に留めず、龍誠の肩まで登った。
 それから髪の毛を掴んでグっと体を持ち上げ、肩車される格好になる。

「……ん」

 あるいていいよ。
 とでも言っているかのように龍誠の頭をぺちぺちしたみさき。

 ……よく分からんが、もしかして甘えてるのか?

 ちょっと上機嫌になった龍誠。
 そのままリビングまで歩く。

「あれ、小日向さんは?」
「へや」
「ああ、漫画を描いてるのか。なら邪魔しちゃ悪いな」
「……ん」

 みさきは頷いて、龍誠の前に指を伸ばす。
 指先にはテレビがあって、ちょうどクイズ番組が放送中だった。

「……むずかしい」

 みさきは少し元気の無い声で言って、

「てつだって」
「よっしゃ任せろ」

 龍誠はとても上機嫌でソファに座り、みさきを膝の上に乘せた。



 クイズ番組が終わる九時になっても、檀は部屋から出てこなかった。
 龍誠はみさきとの幸せな時間を振り返りつつ、晩御飯を食べていないことを思い出す。

 もちろん食事の用意なんてしていなくて、時間を考えると外食も難しい。ならばコンビニだなと考えて、みさきに食べたい物を聞こうかと目を向けたら、とても眠そうな顔をしていた。

 龍誠は少しだけ慌てて、しかし直ぐに同居人の顔が頭に浮かぶ。

「みさき、晩飯は食ったか?」
「……ん」

 ゆっくりと頷いたみさき。

「お風呂は?」
「……まゆちゃん」

 今にも眠ってしまいそうな様子で言ったみさき。
 やはり小日向さんが世話をしてくれたらしい。

「ごしごし、した」

 今度はみさきから歯磨きのジェスチャー。
 その愛くるしさに胸をときめかせながら、龍誠は言う。

「バッチリだな。じゃあ、早く寝ようか」
「……ん」

 こくりと頷いて、ソファに足を投げ出した。
 そのまま龍誠の膝に頭を乗せて、目を閉じる。

「こらこら、ベッドで寝ないと風邪引くぞ」

 龍誠はみさきの肩をぺちぺちした!
 みさきの眠気が2上がった!

「たく、仕方ねぇな」

 嬉しそうな声で呟いて、みさきを抱き上げる。
 そのまま部屋に運んで、ベッドに寝かせた。

 かなり眠かったのか、その頃には既に寝息が聞こえていた。龍誠は気持ち良さそうに眠るみさきに布団を被せて、小さな声で言う。

「みさき、りょーくんご飯食べてくるな」

 みさきが途中で目を覚ましたら、また怒られるかもしれないが、まだ風呂にも入っていないのだ。

 龍誠は部屋を出ようとして、みさきにプレゼントがあったことを思い出す。持ち帰った荷物の中から小さな兎のぬいぐるみを取り出し、みさきに差し出した。

 みさきは本当に寝ているのか怪しくなる動きで兎を掴むと、そのままギュッと抱きしめた。
 龍誠は少しだけ驚いて、軽くみさきの頬をつんつんした。みさきは気持ち良さそうに肩を上下するだけで、どうやら本当に寝ているらしい。

 微笑んで、立ち上がる。
 それから電気を消して、静かに部屋を出た。

 ここに引っ越してからは、外食を除けば檀が毎日食事の用意をしていた。
 しかし今日は、龍誠が外出する前に遅くなるかもしれないと話してある。
 当然、食事の用意はされていない。

 さて何を食べようか。
 これまでは外で食べるのが当たり前だったけれど、久々にそれを行うと考えると億劫だ。

 そう考えた時、彼は檀のありがたみを痛感した。
 自分の分を作るついでに、と彼女は言う。
 きっと漫画の件で忙しいだろうに、みさきの世話までしてくれる。

 ……俺、小日向さんに甘え過ぎなんじゃねぇか?

 これはもはや人が良いとかそういうレベルじゃない。
 食事は百歩譲って本当についでだとしても、みさきの件は違う。みさきは大人しくて手のかからない天使だが、放置するわけにはいかない。それは確実に彼女が漫画を描く時間を削ってしまっているだろう。

 きっと他の人なら不満のひとつやふたつは口にするはずだ。
 しかし彼女は何も言わず、いつもにこにこしている。

 人が良いとか親切とか、そういう便利な言葉があるから思わず使いたくなってしまうけれど、何か他に理由があると考える方が自然だ。

 とはいえ、思い当たる理由なんて無い。
 本人に聞いても「ここが気に入らない」なんて言葉は返ってこないだろう。

 ……やべぇ、不安になってきた。

 言わないだけで、何か思ってることはあるかもしれない。
 彼女は穏やかな人柄だと分かってはいるけれど、同時に……そう、不満があっても言えないような性格なのかもしれない。

 しかし、そんなことを本人に伝えたとして、考え過ぎですよぉ〜、と笑われる未来しか想像出来ない。
 龍誠にとっての檀は、そういう人間だ。

 ……つっても、ちゃんと感謝は伝えないとダメだよな。

 龍誠はみさきが好きで、みさきも龍誠が好き。
 そんな当たり前のことでさえ、はっきりと言葉にしなければ伝わらない。

 さておき、どうしたものか。
 きっと彼女は部屋にこもって漫画を描き続けている。
 つまりは仕事中なのだ。

 漫画を描くというのがどういう仕事なのかは分からないが、例えば飲み物なんかを差し入れるのは良いのだろうか。いやダメだ、なんとなく水気を避けて作業をしている印象がある。そもそも仕事中は集中しているから声をかけて欲しくないというタイプだったらどうしよう。たまたま声をかけた瞬間が素晴らしいアイデアの舞い降りた瞬間だったら――

 ……流石に考え過ぎだろ。

 龍誠は自嘲気味に笑う。
 朱音にも言われてしまったが、どうにもやめられない。

 物事を深く考えるのは決して悪いことではない。
 だけど龍誠の場合、その根本にあるものが違う。

 あらゆる可能性を考えないと不安で仕方ないのだ。
 みさきと出会ってから、なんだかんだで上手く行っている。

 だけどそれが、たった一度の失敗で全部失くなってしまうかもしれない。
 そしてその失敗というのが、いったいどんなことなのかは想像も出来ない。

 それを避ける為に出来ることは、考えることだけだ。

「とりあえず飯だな。まったく、夜も食べときゃよかった」

 呟いて、龍誠は玄関に向かう。
 一歩、二歩と歩いて、檀の部屋の前で足を止めた。

 ……せっかくだしパシリにでも――

「あああぁにあに、アニメの予約してないぃい!」

 果たして、突然開いたドアは龍誠を強襲した。

「アヘっ!? 天童さっ、いたんですか!?」
「……ああ、少し前に帰った」

 芸人顔負けのリアクションで驚く檀。
 龍誠は強打された頭を手で抑えながら、苦笑いで答えた。

「すみませっ、気が付かなくて」
「気にしないでくれ。それより、ちょうどコンビニに行くとこだったんだが、何か欲しい物はあるか?」
「ハウマッチ!?」
「ハマチ? コンビニに売ってたっけ……」

「いえあの、えっと、ちょうど甘い物が食べたいと思っていました」
「コンビニで甘い物っていうと、プリンとかケーキとか?」
「そんな感じですかね? 私は何でも嬉しいので、天童さんが決めてください」
「そう言われると逆に難しいな。でも分かった、行ってくるよ」

 ということがあって、
 二人は今、リビングにあるソファに並んで座っている。
 
「いい感じのパフェがあったから買ってきた。どうぞ」
「ありがとうございます。いくらでした?」
「そんなケチなこと言わねぇよ。もらってくれ」
「ええっと……はい、ありがとうございます。ふひひ、美味しそう」

 ケーキなんかに使うスポンジの上にプリンがあって、その周りは生クリームと細長いチョコに囲まれている。

 檀はパフェをくるくる回して、どこから食べようかなと歌うように呟いた。どこから見ても絵面は変わらないのだが、そこは気分の問題である。

 そんな反応を見て、龍誠は満足そうな表情を浮かべながら、買ってきたインスタントラーメンの蓋を開けた。因みに、食べれば人生に一片の悔いも残らなそうな名前をしたラーメンである。

「あれ、天童さん夜ご飯まだなんですか?」
「ああ、うっかりしてた」
「言ってくれれば用意しましたのに」
「そんな図々しいこと言えねぇよ。お湯ってどこだっけ?」
「ええと、冷蔵庫の近くにあります」
「分かった、ありがとう」

 龍誠が立ち上がった後、檀は少しだけ彼の背中を追いかけてからパフェに目を戻した。それからスマホを取り出して、パシャリ。次にアプリから写真を確認して、下の方にあるハートのボタンをタップする。

 檀が実物を前に写真を見てふひひと笑っていると、湯を入れた龍誠が戻ってきた。
 慌ててスマホを隠し、パフェ用のスプーンを手に取る。

「えっと、すみません。先に頂きます」
「どうぞ。そういやみさきは起きてこなかったか?」
「あ、はい。さっきベッドで寝てるのを確認しました」

 龍誠がコンビニに行った後、みさきを探してちょっとだけアヘアヘしたのは檀だけの秘密。

「ぬいぐるみを抱いてました」
「そうか、それは良かった」
「はい、みさきちゃんぬいぐるみ持ってたんですね」
「いや、今日ゲーセンで取ってきた」
「……そうでしたか」

 その返事に龍誠は少しだけ違和感を覚えたけれど、特に気にしなかった。

「そうだ、みさきの世話をしてくれてありがとな。いつも助かってる」
「いえいえ、私もみさきちゃんといると楽しいですし」
「そう言ってくれると助かる。ほんと、いつもありがとう」

 真っ直ぐな笑顔を向けられて、檀は少しだけ顔が熱くなった。
 それをごまかすようにしてパフェに向かう。

 ぱくり。
 口に入れたクリームは、甘い恋の味がした、と檀は心の中で呟く。余計に恥ずかしくなった。

「好きでやってるので、大丈夫、です」

 ……落ち着け、落ち着け私。
 檀は自分に言い聞かせる。

 檀にとって龍誠は誠実な人で、お礼なんていつものように言ってもらっている。
 それでも嬉しいものは嬉しくて……いやいや、現在進行形で同棲しているのだ。そんなことくらいでドキドキしていたら身が持たな――

 檀は、ふと冷静に現状を確認した。

 夜、良い子はもう寝る時間。
 静かな部屋に、男と女が二人きり。

 ……大人の時間!?

「そろそろかな」
「アヘっ!?」
「え?」

 檀がバッと顔を向けた先には、割り箸でラーメンをほぐす龍誠の姿があった。

「いえ、その、なんでもナイです!」
「そうか……」

 漫画の描き過ぎで疲れているのかなと思う龍誠。
 三分早い! と心の中で叫ぶ檀。

 そのあと少しの間だけ会話が止まって、二人は黙々と目の前にあるものを食べた。
 その間、龍誠は妙な安心感を覚えていた。朱音とのデートでは、いろいろ考えてしまって気が休まらなかったけれど、今は違う。

 ……つうか、結局ちゃんと返事してねぇな。

 出来たてのラーメンを食べながら、少し渋い表情をする龍誠。
 それを見て檀はいろいろ考える。

 口に合わなかったのかな?
 だったらお口直しにパフェを一口どうですか? なんて……キャハッ、関節チュー!

 人はこれを深夜テンションと呼ぶ。
 時刻は十時を過ぎたところ。深夜と呼ぶには少し早いような気がするけれど、長時間漫画を描き続けていた檀は少々ハイになっている。

 正反対の気分であれこれ考える二人。難しい顔をした龍誠と嬉しそうな顔をした檀が並んでいる姿は、きっと誰の目にも奇妙に映っただろう。

「そういえば小日向さん、アニメの予約は大丈夫だったのか?」
「ああぁぁ……」

 急に重たい溜息を吐いた檀。

「すまん、聞かない方が良かったか」
「いえ、大したことじゃないんです。ただ、見たいアニメの時間が被ってしまいまして……」
「どっちか選ぶしかないってことか」
「はい……」

 檀は指先をつんつんして、

「ブルーレイを買えって話なんですけど、一気に見ている途中でディスク交換なんてすると萎えるというか、そもそも場所を取ることになるのが嫌だというか、とにかくディスク一枚に収められる録画は貴重なんです」
「そうか……」

 ……よく分からん世界だ。

 龍誠は最後に少し残った麺を口に含んで、少しばかり急いで咀嚼する。檀の方は既に食べ終わっていた。

「小日向さん的には、どこで悩んでるんだ?」
「難しいですね……萌えを取るか燃えを取るかという感じで、ジャンルが違うので」

 今のは何が違ったのだろうと思う龍誠。

「小日向さんはジャンルに拘りは無いんだったか?」
「はい、雑食なので」

 ふと、龍誠は昼間に見たアニメ映画を思い出した。

「アニメって、色んなのがあるんだよな」
「はい。ほとんどは小説や漫画が原作で、とにかく色んな人が自由に考えた物語ですので、人の数だけあると言っても過言ではありません」

 キラリと瞳を輝かせる檀。
 好きな物アニメの話をする時、彼女は良い表情を見せる。

「なので、どんな特殊な趣味嗜好を持った人でも楽しめる、最強の娯楽なんです。天童さんだって、探せばきっと諭吉を湯水のように使えるアニメが見つかるはずです。そんなの見つからないほうが良いっていうジレンマがあるんですけどね、ふひひ」
「そうか、それは興味があるかもしれない」

 檀の全身を電流が駆け抜ける。
 仲間を増やすチャンス到来っ!

「そうなんですか? こんな感じのが見たいというのがあれば、私、お答えしますよ?」
「そうだな……」

 例えばそれは、主人公が大きな困難に立ち向かっていくような――

「急には出てこないな。逆に小日向さんのオススメとかないのか? これだけは見とけみたいな」
「五十作品くらいありますね……」
「多いなっ」

 予想外の数字に目を丸める龍誠。

「というか、こんな話してる場合じゃねぇな。どっちを予約するか決めないと」
「あ、それならまだ二時間くらいあるので大丈夫です」
「そうだったか」
「はい。なので今は、天童さんが見るアニメを決めましょう」

 グッと手を握って、身を寄せる檀。

「見るアニメって……」
「来週の土日は一日中アニメを見ましょう!」

 珍しく積極的な檀。
 ガンガン前に来る檀を見るのは初めてで、なんだか龍誠も楽しくなる。

「分かった。じゃあ、とびきり面白いアニメを選ばねぇとな」
「そうですね。天童さんの趣味みたいのが分かればいいんですけど」
「俺の趣味か……」

 龍誠は腕を組み、自分に問いかけてみる。

「さっぱり分からん。本すら滅多に読まないからな」
「なるほど。みさきちゃんは違うんですか?」
「みさきは趣味とかじゃねぇよ。もっとこう、俺の存在意義みたいな感じだ」
「ふひひ、本当に好きなんですね」

 檀は人差し指をピンと立てて、

「では、簡単な質問をしましょう。可愛い女の子は好きですか?」
「嫌いではない」
「なるほど……因みに、みさきちゃんのことはどれくらい好きですか?」
「みさきの為なら隕石だって止められる」
「すごいスケール!?」

 檀は少しだけ大袈裟な反応をして、

「……因みに因みに、私の為だったら、どれくらいものを止められますか?」
「小日向さんの為なら、そうだな……軽自動車くらいなら止められると思う」
「軽自動車ですか」

 ……みさきちゃんより遥かに格下だけど、なんだかこっちの方がリアリティあるかも。

「では、主人公がヒロインの為に軽自動車を止めるシーンのあるアニメを見ることにしましょう」
「そんなものまであるのか」
「もちろんです」

 コメディですけど。檀は小声でそう付け加える。

 それからも、二人は会話を続けた。
 話す内容は他愛もないことばかりだけど、不思議と会話が途切れない。

「ところで、ご相談があります」
「おう、なんでも言ってくれ」

 そういう流れで、とても自然に、檀は言った。

「私、東京に行こうかなって考えています」
「漫画のことか?」
「はい」

 また暫く留守にするのかと、龍誠は思った。

「それで、ですね。お出かけではなくて、向こうに住もうかな、なんて思ってます」
「東京に?」
「はい。そちらのほうが、なにかと都合が良いので」

 普段と変わらない口調で、表情で、檀は言う。


「だから――天童さんが、決めてください」


 そう言って、檀は龍誠に目を向けた。

「俺が?」

 果たして言葉の真意は伝わらない。
 それは檀にとっては予想通りの反応で、だから彼女は、もう一言だけ付け加えた。

「このまま私と一緒に暮らすかどうか、天童さんが決めてください」

 直前まで楽しく話していた時と同じ口調で、柔らかい表情のままで、彼女は言った。
 だから、そのあまりにも唐突な言葉の意味を龍誠が理解するまでに、ほんの少しだけ時間がかかった。


 ほんの数日前の話だ。
 檀は、龍誠が複数の女性に好意を持たれていると知った。

 ほんの数時間前の話だ。
 檀は、そのうちの一人と話をした。

 ほんの数分前の話だ。
 龍誠がコンビニに行っていた頃、檀はみさきを探して彼の部屋に入った。
 そこで、床に置いてあった荷物に躓いた。
 散らばった物を片付けようとした時、映画のチケットを見つけた。

 日付は今日。
 枚数は、二枚。

 それを見て檀がどう思ったのかは、きっと想像に難くない。

 
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