僕の白い蝶【完結】

ちゃむにい

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変化

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「はぁ……! 僕の白い蝶、ニーナ……だぁい好きだよ」

マリオンは熱い迸りをニーナの中に出した。ニーナも体をびくりとさせてマリオンの熱を受け止めた。その後もメイドの目を盗んで、マリオンはニーナと姦淫を続けた。

若さとは不思議なもので、何度ニーナの中に出しても、すぐに猛りは復活した。まるで猿みたいなだなあと思いつつ、マリオンはその行為を止めることは出来なかった。

(なんか、学校に行くのも馬鹿馬鹿しくなってきたな……それよりも、ニーナと繋がっていたい……)

婚約者であるセリーヌのことは気がかりだったが、どうせ愛のない政略結婚だ。ニーナとの関係を伝えれば婚約破棄に同意してくれるかもしれない。

元々、学校に行く意義は見当たらなかった。学校を卒業せずとも、お金には苦労しない身の上だ。蝶人間の研究者になるという将来の夢もあるが、発表の場はいくらでもある。蝶人間を扱う奴隷商や貴族とのコネクションがあれば問題はなかった。

学校に行くよりも、雄としてニーナを愛し、心身ともに満たしてあげたかったし、その結果、ニーナが孕んで卵を産めば、学校を卒業するよりも有意義な気がした。

「でるっ、でるよ、ニーナぁ……!」
「……!」

ニーナが迎える初めての繁殖期だからなのかもしれないが、ニーナは抱かれていないとすぐに体が疼いて苦しくなるらしく、頻繁にマリオンに性行為を強請った。そのため、マリオンは時間が許す限り、ニーナとの性行為に励んだ。その結果、次第にマリオンはニーナとの激しい情事に溺れ、学校も休みがちになった。

(ニーナと僕の子供……ぜったい可愛いだろうなぁ……)

頭の中は、ニーナのことでいっぱいで、他のことが入る余地はなかった。人間との間に出来る卵は羽化する確率が低くなるとは聞くが、それでも絶対羽化させてやろうとマリオンは思った。

マリオンとニーナが纏う雰囲気の変化に、ご主人様と、そのペットである蝶人間が一線を越えたことを、メイド達は敏感に察していた。

「あぁ、驚いた……! まさか、こんな朝っぱらから、あんなところでしてるだなんて……!!」

マリオンとニーナが性行為に溺れている場面に、うっかり遭遇してしまった場合は、絶対に邪魔をしないことが暗黙の了解となった。幸せそうに腰に手を回し、愛を交わす、仲睦まじい様子は、さながら新婚の夫婦のようで、微笑ましいものだったことから、メイド達は躊躇っていた。

学業を疎かにし、蝶人間との性行為にのめり込むマリオンの様子を、本来なら侍従の代わりに侯爵家に報告すべきなのだが、報告をしてしまえば、マリオンとニーナの仲は引き裂かれてしまうかもしれないし、そうなれば、ニーナを愛しているマリオンは侯爵家に報告したメイド達を一生恨むかもしれないし、許さないだろう。
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