最弱! 勇者ちゃん【完結】

ちゃむにい

文字の大きさ
1 / 9

しおりを挟む
「なんだこれ……! なんで僕、裸なの……!?」
「お? 起きたか。そのまま寝てればよかったのに。どうだった? 睡眠薬入りの果実酒、美味かっただろ?」
「だ、騙したな……!」
「騙されるほうが悪いんだよ。たいした実力もない癖に、良い装備を持ちやがって。この剣は高く売れそうだな。飲み代にするわ、ありがとな」

リーシュは武器も防具もない状態で、うっそうとした森の中に「じゃあな。元気な赤ちゃん産めよ」と、置き去りにされた。
「ご、ゴブリン……!」
そこにはゴブリンの群れがいた。
逃げようとしたが、リーシュの体は鉛のように重く、手足を動かす度に痛みが走った。

(……っ! 体に、力が入らない……!)

逃げきれないことに気が付き、素手で応戦しようとしたが、多勢に無勢、あまりにも不利だった。

「がはっ……!」

リーシュは腹を棍棒で殴られ、捕らわれの身となり、ゴブリンの住処へと連れ攫われた。

そこは冷たい洞窟の中だった。

ゴブリンに木製の拘束具を嵌められ、リーシュは身動きの出来ない状態にされた。リーシュはニタニタと笑うゴブリンに尻を掴まれ、ひたひたと遊ぶように昂りをあてられた。

「やめっ……! そ、それだけは……! なんでもするから……! ――あぐぅっ!!」

これからゴブリンに何をされるのか、ようやく気が付いたリーシュの懇願を嘲笑うかのように、ゴブリンは小さな体に見合わない、巨大な肉棒で、リーシュを後ろから貫いた。

(あぁっ、僕のハジメテ、師匠にあげるつもりだったのに……!)

最奥まで挿入されて、リーシュは嘆き悲しんだ。

だが、リーシュは既に処女ではなかった。無理やり挿入されたのに、大して痛みが無かったのは、冒険者の男たちが中に出した精液が潤滑剤の役割を果たしていたからだ。

リーシュは悪い冒険者たちに、睡眠薬入りの酒を飲まされ、眠っている間に輪姦されていた。

「こいつ、警戒心なさすぎ」
「親に、知らない人から飲み物を貰っちゃいけませんって教わらなかったのかね~?」

男たちは嗤いながらリーシュの体を犯した。

リーシュの腹部には、大きく「使用済み」と書かれていた。その横には小さく数字が書いてあり、全部で35だった。

「おらっ……! 未来の勇者様に種付けするぞ……!」

35回、リーシュは男たちの欲望を注ぎ込まれていた。

「子供みたいな顔をしているのに、すっげぇ、おっぱいの発育がいいな」

男たちはリーシュの豊満な体に興奮して、容赦なく腰を打ち付けた。

「あ~。やっぱり初物は違うわ」

リーシュは胸を揉まれながら、アナルの処女も奪われた。

リーシュは目覚めた時、全裸であることに気を取られ過ぎて、自身の体の状態に気が付いていなかった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

貴方の側にずっと

麻実
恋愛
夫の不倫をきっかけに、妻は自分の気持ちと向き合うことになる。 本当に好きな人に逢えた時・・・

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

処理中です...