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しおりを挟むそれは悪夢だった。
見知らぬ男に抱かれてお金を得たほうが、どれだけ良かったかわからない。
パンパンと乾いた音が響く。ソフィーは洞窟の中で、召還したゴブリンに襲われていた。
誰かに救いを求めようにも、手足は拘束され、ろくに身動きが出来なかった。ソフィーは尻を突き出し、口をぼろ切れで覆われ、半裸で揺さぶられていた。
(なんで、こんなことに……!? どうしてなの……!?)
何がどうなっているかわからない状況だったが、ゴブリンに襲われ、何度も種付けされ、妊娠してしまっていることだけは確実だった。
(あぁっ……! また中出しされてる……!)
ソフィーの腹部は膨らみ、臨月に至っていた。それでもゴブリンは繁殖行為をやめることはなかった。
主従の立場は逆転し、主導権はゴブリンの手にあった。
飲まず食わずでゴブリンに抱かれているのに、不思議なことに空腹感はなかった。寒さや暑さも感じない。
あるのは無限に沸いてくる性欲と快楽のみだった。
(……これのせいかしら)
ソフィーの腹部には鈍い光を放つ紋様が刻まれていた。
いわゆる淫紋と呼ばれる紋様で、性に疎かったソフィーは、その紋様が示す意味を知らなかった。
淫紋は闇に堕ちた人間のみに刻まれる紋様であり、淫紋があることが発覚すれば即座に処刑される代物だった。
ソフィーの体は、本人も知らない内に、人ならざる者に生まれ変わろうとしていた。
淫紋により、日に何度も膣奥に注ぎ込まれる精液が養分に変換され、食事不要の体に作り替えられていた。
(いっぱい出てる……! あは、あはははは……!)
大量の精液を吐き出されるのとほぼ同時にソフィーは達して、びくびくと体を震わせた。
(もっと……、もっと中出ししてぇ……!♡)
朦朧とした意識の中で、ソフィーはゴブリンの与える快楽に屈していた。
非日常は日常となり、ソフィーは抵抗をやめた。
淫紋がピンク色に発光するようになると、ゴブリンはソフィーの口を覆っていた布切れを取り、口付けに溺れた。
(ぶつかり合うような激しいセックスもいいけど、キスしながら抱き締められるのも好きだわ……! この舌のイボイボも、なんだか可愛く思えてくる……!)
ソフィーは淫紋で増幅された性欲を満たすために積極的に性行為を興じるようになり、ゴブリンにとって、理想的な孕み袋となった。
ソフィーは大きなお腹を揺らしながら、艶やかな嬌声を上げ続けた。
その結果、ソフィーは妊娠と出産を繰り返し、一匹だけだったゴブリンは、最早数えきれないほどの数に膨らんだ。
群れのゴブリンは増えたが、ソフィーが抱かれるのは一回り体格の大きなゴブリン一匹だけだった。
そのゴブリンは、ソフィーの処女を奪ったゴブリンで、群れのボスだった。
ソフィーが産んだゴブリンは、どこからか女たちを浚って、巣穴の中で次々に孕ませた。
最初は村娘を中心に浚っていたが、縄張りが拡大するにつれ、駆け出しの女冒険者やハーフエルフまで多種多様な種族の女が連れて来られるようになった。
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