philophilia

宇野 肇

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それから

A bird cries for you.

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「アトリ、アトリ!」
 僕は図鑑を眺めていました。とっても細かく描かれた絵のある、分厚い図鑑でした。そこにはたくさんの動物が描かれていて、僕は文字の勉強と一緒に、この街の近くにいる動物や植物のことを覚えている最中だったのですが、そこに、とっても驚くことが書かれていました。僕は急いでアトリ様の元へゆき、そのページを開きました。アトリ様はふかふかのソファに座って書類を眺めておられましたが、僕が図鑑をお見せすると、僕に隣に座るようにおっしゃって、僕がその通りにすると、僕の腰に手を回されました。ぎゅっとされて、僕とアトリ様の体がくっつきます。僕の左側からアトリ様の体温がじわじわと伝わってきて、僕は思わずアトリ様の肩に頬ずりをしてしまいました。
 広げた図鑑を二人の膝の上で半分こして乗せて、アトリ様に、さっき見たところを指差します。
「これ! ここの、これ、この鳥、アトリと同じ名前です!」
 僕が指差していたのは、小さな鳥でした。名前の欄に『花鶏アトリ』と書かれたそれは全長16cmとありますから、そこまで大きな鳥ではありません。小さくて、可愛らしい鳥です。お腹はもこもこ、ふわふわ、ふさふさとしていて、触るととっても気持ち良さそうに描かれていました。
 アトリ様は僕をなだめるようにこつんと頭をくっつけて来られて、じっと図鑑をご覧になりました。
「ああ、これな。そうそう、そういや前にも言われたな」
「アトリは、この鳥を見たことがあるんですか?」
 アトリ様が全く驚かれていない様子で、僕はそれにもまた驚きました。
「あるよ。丁度今くらいの、寒くなる頃に北方からこっちに飛んで越冬するんだ」
「えっとう?」
「冬を越すこと。北の方は寒すぎるから、もうちょっとマシなこっちで冬を過ごして、また暖かくなれば戻っていく。渡り鳥だよ」
「わたりどり……」
 アトリ様はたくさんのことをご存知なんだなあと思いながら、僕の目は図鑑の小鳥へ向かいます。
「冬以外では見られませんか?」
「こいつに合わせて北へ行けば見れるけど……なんだ、見たいか?」
 アトリ様の言葉に、僕は尻尾を振りながらはいと答えました。だって、アトリ様と同じ名前なのです。興味がないわけがありません。僕はきっと、そんな気持ちを顔いっぱいに出していたのでしょう。
「じゃ、見に行くか」
「!」
 くすくすと笑いながらおっしゃられたアトリ様に、僕はありがとうございますと叫ぶようにお礼を言って、急いで出かける準備をしました。もう外は寒くなりましたから、分厚い上着を着ないと、小鳥を見るどころではありません。
 僕は厚手の黒いベストの上に毛糸のセーターを着て、それから、アトリ様が僕のためにと用意してくださった、裾から尻尾の位置までぱっくりと割れているセンターベントの、暗い緑色のコートを着込みました。手袋をはめていると、アトリ様が首に白いマフラーを巻いてくださり、これで外へ出る準備は整いました。万全です。アトリ様もすらりとした体に合うようなサイドベンツの紺色のコートを羽織られ、えんじ色のマフラーは首から下げるだけに留められましたが、それはとてもよくお似合いで、僕はその美しさにため息をついてしまいそうでした。
「じゃあ行くか。馬車は使えそうにないから歩きになるけどいいよな?」
「はい!」
 アトリ様とお出かけするのは、実は久しぶりのことです。僕はアトリ様と恋人になってからはずっと黒猫亭で給仕のお仕事をしていましたし、寝泊りもずっとアトリ様の部屋でしたから。お休みの日も、今日のように勉強の続きやアトリ様とえっちなことやセックスをしていましたし、お出かけする用事もありませんでした。アトリ様に「まだ獣人への目は厳しいから出歩くな」と言いつけられていたのもありますけど。
 馬車は、奴隷の頃は一緒に乗せて貰っていたのですが、アトリ様がおっしゃるには「まだ獣人差別があるから一緒には乗れないと断られるだろうな」ということでした。差別ということが僕にはよく分からないのですけど、アトリ様と一緒にいられるならなんでもいいのです。
 うきうきとした気分で、アウルさんたちにお出かけするのをお伝えします。小鳥を見に行く、とおっしゃったアトリ様に、アウルさんは「今更そこなのか?」と言われましたが、僕には何のことなのか分かりませんでした。アトリ様は分かってらっしゃるようで、「いいだろ別に。それにフィロンの学習の一環だ」と返されていました。僕はその会話には混れなくて、それが少しもどかしくありましたが、アトリ様はすぐに僕の手を引っ張って黒猫亭を出られました。
 外は寒く、僕は出た瞬間にふるりと体を震わせました。そんな僕に、アトリ様は僕の手を掴んでいたのをやめて、そっと、右手で肩を抱いてくださいました。服をたくさん着ている上に手袋越しなのもあって、温かさは感じられませんでしたが、僕は嬉しくなって笑顔になりました。
「腰でもいいけど、歩きにくいからな」
 アトリ様はそうおっしゃって、僕をそっと押して歩き出されました。
「どこに行けばあの小鳥、見られますか?」
 アトリ様がはっきりとした足取りで何処かへ向かわれるので、僕は首を傾げてアトリ様を見上げました。アトリ様に体をお預けして、人を避けながら左右にふらふらと歩きつつ、アトリ様の返事を待ちます。アトリ様は少し悩むように「んー」と唸り声をあげられ、それから
「幾つか確実に見れるポイントがあるんだ。つーか、あの鳥は食用だからフィロンも肉なら食ったことがあるんだぞ」
「ええ!」
 全く知りませんでした。鳥肉は鳥肉としか思いませんでしたし、特に誰もなにもおっしゃいませんでした。
 知らなかったとはいえ、アトリ様と同じ名前の小鳥を食べていたという事実にショックを受けた僕は、少しの間放心していたようです。アトリ様が心配そうな顔をして僕の名前を呼んでくださり、僕ははっとなりました。いつのまにか、人の通りから外れて、建物のそばに立っていました。
「……大丈夫か?」
「すみません……」
「まあ、気持ちは分からなくもない。……どうする? 花鶏みたいな小鳥はかすみ網で捕獲するんだが……網に捕まって弱っているところより、木の上に留まってるような元気な方がいいか」
 アトリ様の言葉に、僕は一つ頷きました。かわいそう、ではありませんが、あの可愛らしい、アトリ様と同じ名前の小鳥が弱っているところは見たくありませんでした。
 きっとこれが、なんでもない、他の鳥だったら平気だったでしょう。けれど、アトリ様と同じ名前なのです。それは僕にとって特別で、お揃いの名前が羨ましくて、いいなあと思うくらいには、あの小鳥にも情というものが湧いていたのでした。

 アトリ様の配慮で、僕たちは郊外へと出ました。畑が広がる中、道沿いに植えられた木々の方へ近づき、目を凝らします。アトリ様は双眼鏡をお持ちになっていて、それで探されておられました。
「ん、いるな」
 アトリ様がレンズを向けている先をじっと見ると、そこには確かに鳥が留まっていました。そうっと近づいても逃げる様子はありません。
「人慣れしてるか、この高さなら大丈夫だと判断してるんだろう」
 確かに、小鳥は結構な高さのところにいました。ちゅんちゅんと鳴いて、木の細い枝の上をちょこちょこと移動したり、木に成った小さな実を啄ばみ、食べていました。図鑑の通り、ふっくらとした腹は柔らかそうで、体は小さく、可愛らしい鳥でした。
「かわいいですね。触ってみたいです」
 呟きは、自然と零れました。アトリ様とは全く違う生き物ですが、名前が同じだというだけで、どうしてこんなにも、可愛がりたい、という気持ちが湧いてくるのでしょうか。アトリ様には、可愛がりたいだなんて思わないのに。可愛がっていただけるのが嬉しくて幸せで、それで十分満たされているのに。
 僕が惚けたように口を開けて小鳥を見ていたからでしょうか、アトリ様さまが僕を呼ばれました。僕は小鳥から目を離して、アトリ様を見上げました。
「そんなに高いところばかり見ていたら首が疲れるだろうに……そんなに花鶏が気に入ったのか?」
 首を傾げるアトリ様に、僕は自分が感じたことをお伝えしていました。きっとあの鳥が『アトリ』という名でなければ、こんなに気にすることはなかったはずです。
「不思議ですね」
 最後にそう締めくくると、アトリ様はなんだか顔をくしゃっとしかめられて、大きなため息をつかれました。それから、僕をぎゅっと抱きしめられて。
「あれは誰のためにも鳴かない。鳥なんかより俺にしとけよ。俺ならずっとお前を見て、お前のために鳴いてやる。お前だけにさえずって、ずっと、お前のそばにいる」
 そして、アトリ様はキスを一つ。柔らかな唇が僕の唇にくっついて、ちゅ、と音を立てて離れました。真っ直ぐに僕を見つめられるアトリ様の顔はとてもきりりとしていて、僕は顔が熱くなってしまいました。胸はどきどきとしてきて、なのに同じ場所がきゅううっと締め付けるようになって、そのあとじわじわとそこから温かなものが流れ出して、僕の体は熱くなりました。外は寒いのに、体の内側はぽかぽかを通り越してかっかっとしていて、まるでアトリ様に「愛してる」と言われた時のような、嬉しくて泣きたくなるような心地でした。
「アトリ」
 小さくお名前を言うと、アトリ様さまはまた、僕にキスをされました。今度は舌で僕の唇をなぞられ、僕がそれにぴくりと口を開けてしまうと、今度は僕の舌を舐められました。僕はアトリ様の腰に手を回して、ぎゅっと、僕からもしがみつきました。
 アトリ様のキスは優しいものでした。柔らかなもの同士が触れ合って、絡んで、離れ難そうに吸い付いて、そして離れる。それの繰り返しでした。けれど、アトリ様が僕の唇に吸い付かれる度に、僕は胸の、きゅっとなったり、温かなものや、いろんな気持ちが流れ出してくる場所――『心臓』がきゅんとなって、まるでそこにキスをされているような心地になりました。
 何回も繰り返したキスの終わりは、アトリ様が僕の頬を手袋をはめたままの手で包まれて、くすっと笑われた時でした。
「キスもセックスも、花鶏じゃ無理だしな」
 からかうようなそれは、もうさっきまでのどこか緊張した雰囲気では無くなっていて、僕はぽろりと、心臓から出てきた言葉で鳴きました。
「『アトリ』は僕の特別です。特別だけど、僕が大好きなのは、一番に好きなのは、人間のアトリだけです。僕が可愛いと、好きだと、愛してると言われたいのは、今僕の前にいて、いつも抱きしめて、たくさん撫でて、愛してくださるアトリです」
 順番があるのです。僕が好きなのは、『アトリ』という名前の生き物ではなくて、まず、僕にとってヒトのアトリ様がいっとう特別で、だからこそ、同じ名前の生き物に興味を持って、可愛いと思うのです。だから、僕の根っこには絶対、アトリ様がおられるのです。それはこれから先どんなことがあっても変わらない、誰にも、アトリ様であっても変えられない事実なのです。僕は、そのことがとても嬉しいです。
 アトリ様は僕の言葉をお聞きになると、今にも泣き出してしまいそうなほど目をうるうるとさせて、また僕にキスをしました。今度のキスはさっきよりも勢いがあって、強くて、僕はそれにおたおたとしながらも、自分から舌を出して、アトリ様を求めました。
 そんな『愛してる』の溢れたようなキスが終わる頃、僕はふうふうと息を荒らげていました。そんな僕を、アトリ様はどこか嬉しそうに眺めておられましたが、最後にぎゅっと僕を抱きしめ直すと、そのまますぐに腕を放されました。
「フィロン」
「はい」
 息を整えながら、アトリ様を見上げます。アトリ様は微笑んでおられましたが、その声はどこかえっちの時のような感じで、僕は心臓がひゃっと跳ねました。
「フィロン」
 アトリ様は僕の名前を呼ばれただけなのに、やっぱり『愛してる』と言われたような気持ちになってしまいます。喜びと、幸せとがじわじわと僕の体に溜まってきて、溢れそうでした。
「フィロン」
 こつん、とアトリ様のおでこが、僕のおでこに当たりました。アトリ様の声は静かで落ち着いていましたが、やっぱり僕はえっちの時のものと同じ雰囲気を感じてしまっていて、セックスやえっちなことをする時のように、
「アトリ」
 と、胸の中、体の中に満ちて、溢れてくる温かい気持ちを乗せるようにして、アトリ様のお名前をお呼びしました。すると、本当に間近におられるアトリ様はふわっと、とても嬉しそうに笑われました。その笑顔は前に僕が粗相をした時に見たような、少し幼く見える、可愛らしいと思う笑顔でした。
「帰るか」
 そしてアトリ様は僕の手を握って、そうおっしゃいました。僕ははいと返事をして、手を引かれるまま歩き出しました。その直前、振り返って木を仰ぎ見ましたが、もう小鳥は飛び去ってしまっていて、どこに見えることもありませんでした。



 その後しばらくの間、僕は鳥肉を見る度に花鶏かどうか聞くのを止められませんでした。「いちいち分けてないから他のと混ざっている」と言われることがほとんどでしたが、もし花鶏だったらと思うとなんだか『アトリ』を食べているということがとてもいけないことのように思われて、するとどうしてか僕はえっちになってしまって、鳥肉を噛んで飲み込む瞬間、そして鳥肉が喉を通って僕の中を転がってゆくのにイってしまいそうなほどの気持ち良さを感じてえっちの時のような声を出してしまい、アトリ様に窘められてしまうような有様でした。それが『嫉妬』というものだと教えてくださったのはアウルさんで、肉はただの肉なんだからあまり気にするなと、どうしてかアトリ様にそう言われておられました。
 嫉妬。まだ僕には分からないことですが、僕もアトリ様が大好きですから、いつか嫉妬をする日が来るのでしょうか。アトリ様は「別にしなくてもいい」とおっしゃいましたが、僕はのんきにもちょっとだけ、嫉妬してみたいなと思いました。――アトリ様がアウルさんたち黒猫亭の方と親しく話される様子を見てその中に入りたいと思うことがすでに嫉妬の第一歩で、やきもちというのだと知るのは、まだ先のことなのでした。
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