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イギリス編
21、明日のために ※
しおりを挟むあれから僕と類の載った記事は飛ぶように売れたと、出版社からお礼を言われたほどだった。そのおかげでラノキリアへの雑誌社の協力も得られたので、ビリーからもお礼を言われた。
それは良かったけれど、僕の周りにはそれは多くのパパラッチが付くようになった。それでも僕と類は何一つ隠さずに、外でデートをする時も手を繋ぐしキスもした。そういうのがまたネットに載る。インタビューには一切答えないから、憶測が憶測を生み出し、僕がオメガであるという記事も多く出た、そして結婚秒読みとまで言われるようになった。
僕はただ、類との生活を楽しんでいるだけ。
類も大学生活でまわりから色々と言われるみたいだけど、類に手を出すオメガも女性もいなくて安心だった。僕と付き合う前はお誘いが多くて困っていたらしいけど、今は誰も誘ってこないから助かるって言われた。僕と出会う前はまだ次の恋をする気分じゃなかったから、それはそれで面倒くさかったんだって。
大物モデルと言われている僕が相手で、手を出せる人はいないのは、有名で良かったと思う唯一のことかもしれないな。僕の彼氏が他の誰かに取られる心配が無いのは嬉しかった。
そして明日は、ついにラノキリアの新作発表会。僕たちが撮影した商品を世の中に見せる時がきた。僕はメインモデルとしてもちろん参加するし、類も僕のエスコート役として出席するのが決まっている。
「俺、明日海斗のエロビデオが流れるの……すっごく嫌だ」
「エロビデオって……やったの、類でしょ」
そう、あの時の撮影。
僕の背中から首筋まで舐めるエロイ類をカメラで撮るだけではなくて、なんと普通に撮影していたと後で言われた。本当に類がエロかったし、僕も本気で感じている声をだしていたから、めちゃくちゃ恥ずかしかったよ。それを新作発表会で流すって言われて、僕に拒否権はなかった。
たしかにあの動画を見たら、アルファの皆さんは商品を買いたくなってしまうかもしれないな。ビリーはやはりやり手だった。
「明日、海斗をエロイ目で見る奴らがいるのかと思うと、俺余裕ない。匂い付けてもいい?」
「匂い? ああ、あの威嚇フェロモンとかいうやつ? それじゃ僕パーティーに出禁になっちゃうよ」
「そうじゃなくて、俺に抱かれたってわかる程度のフェロモンを海斗に擦り付けたい」
「迷惑にならない程度ならいいよ。それで僕は類の恋人なんだって他のアルファにはわかるんでしょ、だったら付けて」
類はワンコみたいに喜んで僕を抱きしめた。
「アルファだけじゃなくて、オメガも海斗を見たら羨ましいって思うくらいの溺愛フェロモン擦り付ける」
「ふふ、いいね」
類は僕をベッドまで運んだ。あれから自然に体を重ねているし、類はどんどん上達していって僕を翻弄する。
「あっ」
「ベッドに運ぶだけでそんなエロイ声だして、海斗好きだよ」
「僕も、好きっ」
類が僕にキスをする、このキスが本当に好きで仕方ない、キスだけでもう舞い上がる体がなんだかおかしい。
「んんんっ、はっ」
「海斗、エロ過ぎ。キスだけでなんでこんなになっているの」
「だって、気持ちいいからっ、ひゃっ」
類が僕の胸を触り、軽くつねった。僕はそれだけでもうズボンがパンパンになっている、いつものことだ。最近ではどっちが初心者なのかわからなくなってきた、さすが生まれながらに能力の高いアルファ様だ。どんどんといろんな技を覚えていくことに不安になる、このままじゃ僕だけじゃなくてオメガを抱いてみたいって思ってしまうかもしれない。
僕はやはり年上の余裕を見せなければと思って、僕の胸をむさぼっている類を引き離した。
「ん、なに?」
「交代」
起き上がった僕に類が不服そうにしたけれど、類に服を脱いでもらって僕も自分で全て脱ぎ捨てた。
「っ、いつ見ても、綺麗だ」
「やめてよ、ほんと類はおっぱい好きだよね」
「そこだけじゃないよ、ここも好き。食べたいっ」
「ああっ、だめ」
類は器用に仰向けになりながらも、僕の立ち上がるソレを触った。僕はピクってするも、すぐに類の手を外させて類に馬乗りになった、そして類にキスをして首筋も舐めた。
「あっイケナイ、キスマークはだめだったね」
「ああ、そうか」
キスマークはつけるなってビリーから言われていたから、そこは我慢した。類も今思い出したかのように言った。危ない、危ない。明日はあくまでもお披露目は商品で、僕たちではないとビリーからきつく言われていた。
僕は類の既に硬くなったモノを手で触り、そっと唇に引き寄せた。
「はぁっ」
類がそれだけで色っぽい声を出す。イギリスにきてからはあまりフェラをしてこなかったけれど、日本にいる時は散々爽にしてきたそれを類にもしていた。類は気持ちよさそうにしていたけれど、でも僕がその行為に慣れていることは嬉しくなかったみたいで、今では類のフェラの方が断然上手くなってしまったのが悔しい。
でも僕だって類を可愛がりたいという気持ちが強いので、優位に立ちたい時はフェラをして僕から跨って上から見下ろすことにしている。
上から見る類は、それはそれで凄くセクシーでかっこよくて可愛い。その姿も好きだけど、でも一番は僕の上で色っぽく吐息を吐き出すのが好き。
「ん、んん、気持ちいい?」
「ああ、凄くいい、でも、今日はどちらかというと俺から責めたい気分」
「ん、じゃあ。口に一回出してくれたら変わってあげる」
僕は微笑ながら類の硬く大きくなったソレを咥えてしゃべったら、類はあっけなくイッた。ゴクンって全て飲み干した途端、類は赤い顔で見上げてきた。
「も、もう、反則だよ。海斗、ありがとう。すげぇ気持ち良かった」
「ん、良かった‼」
「じゃあ、交代な」
僕を仰向けに寝かせて、腰に枕を挟んでくれた。こういう一つ一つの行為が優しい。そしたらがばって僕の足を開いた。
「あっ、いきなり!? あああっ、んん」
僕のソレを口に咥えて類が勢いよく吸いだした、そして手にはジェルを垂らして僕の後ろに指を挿れる。同時!?
「あっ、あっ、あああ、あっ、る、類‼」
「海斗、可愛いよ。もっと鳴いて」
「ああああっ……あぅ、っうう」
僕の方こそあっけなくイッた。そして指はどんどん本数も増えていき、僕の気持ちいいところをコリっとえぐった。
「きゃああ、ああああ」
「ふふ、海斗。ここ弱いよね、可愛い」
「あっ、だ、め。ああ」
類はいつの間にかいろんなことを覚えていって僕を最大限に喜ばせてしまう。ジェルの使い方も量も後ろのほぐし方も、全てが最高だった。
「あっ、だめ。もう挿れて、類ので……イキたいっ」
「ふふ、わかった。挿れるよ」
「あ、ああ」
「海斗、締めすぎっ」
「だ、だって、ああああ」
類がゆっくりと挿入ってくる。気持ち良くてついつい締め出しそうになってしまうけれど、それをこじ開けてくる類が、類が好き、セックスがただの快楽ではなくて、心が震える、毎回僕の心が類を求める。体が気持ちいいだけじゃなくて、心が触れ合うセックスを僕たちはしている。
「挿入った‼」
「もう、いちいち言葉にしないで、はぅっ‼」
「あっ、ごめん。海斗の気持ちいいところにはまったみたい」
「ああ、あ、あ、あ、類っ、気持ちいい、気持ちいい、だめ、イッ、イク」
僕のモノからピュっと、いつも通りに吐き出されて僕のお腹を白く汚す、それを見るのが類は好きみたいで僕にキスをして喜びを伝える、類が激しく動き出す。
「あっ、あっ、イッたのに、また、またきちゃうっ‼」
「なんどでもイッて。俺で、俺だけでイッて。愛し、てるっ。海斗ッ」
何度かの動きで、類も僕の中に熱いモノを吐き出した。お腹が温かくて気持ちいい、とても気持ちいい。いつまでも類を僕の中に留めておきたい、そんな変なことを考えながら類のキスに答える。
類の首にきつく腕を絡めて、そして少し浮いた腰を類が支えて、繋がりは一層深くなっていく。そこから僕たちは抜かずに何度も何度も交わりを深める。
落ちていく、僕は類に墜ちていく。それはとても心地の良い場所だった。
「海斗……好きだ、好き。本当に愛してる」
「僕も、類を愛してる」
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