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外伝 儚く散った公爵令息
5 フランディル 1
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シリルと気持ちが繋がった。しかし、もうお別れの時でもあった。
シリルが最後の力を振り絞り、私に思いの丈を伝える。
「ダメだよ、フラン。僕たちはもう間違えたらいけない、最後にあなたの本音を聞けて良かった。生まれ変われるなら、またあなたを捜す。僕は、何度でもあなたに還るから……」
私の胸の中で最後の言葉を話すと、微笑みながら瞳を閉じるシリル。
「シリル! ああ! シリルっ、シリルっ、あ、あぁ、あああ」
固く目を閉ざしたシリルを抱きしめ、ひたすら泣き叫び続けた。医師がシリルの死を確認すると、皆が気を利かせて部屋を出ていった。
「シリル、シリル、」
どれくらいの時間ベッドの上でそうしていたのだろう。いつの間にかシリルは冷たくなっていた。
「シリル……」
私と抱えられたシリルを見守る人がそこいた。
「フランディル、もうシリルを解放してあげないさい。この子の両親にも会せてあげないと」
「うっ、うう、は、母上」
「お前の気持ちはわかるけど、シリルのことを理解してあげなさい。この子は若くして両親と引き離された。まだほんの子供だよ。最後のその綺麗な顔を、ゼバン公爵にも見せてあげよう。シリルだっていつまでもお前に独占されていたら、浮かばれないよ」
「うっ、は、はい」
シリルがこの世を去って一日もの時間が経っていたらしく、私は力が抜けて全く動けなくなっていた。母が騎士たちを呼び、私を騎士に託した。扉が開くと、ゼバン公爵とその奥方、そしてシリルの兄アランがいた。憔悴しきった私には目もくれず、三人はシリルの眠る寝台に走っていき、悲痛な叫び声と、泣き声がその部屋に響き渡った。
胸が張り裂けそうだった。
罪悪感より、私は半身を失った喪失感で、もう何もできなかった。彼の両親にかける言葉なんて探すことすらできないままに、呆然として母の専属騎士に引き取られた。
どうしてこんな事態になってしまったのか、今さら足掻いても遅いことはわかっているが、時間を戻すことができるのなら、あの日、あの場所……最悪の出会いの場所に戻り、すべてをやり直したい。シリルがアシュリーを知った日に戻り、それまで疑問を持つことなくしてきた王族の罪をシリルに謝り、そんな自分を受け入れて欲しいと、懺悔して、求婚したい。叶うならばシリルを抱きしめたい。
――あの日、あの場所で……
シリルが最後の力を振り絞り、私に思いの丈を伝える。
「ダメだよ、フラン。僕たちはもう間違えたらいけない、最後にあなたの本音を聞けて良かった。生まれ変われるなら、またあなたを捜す。僕は、何度でもあなたに還るから……」
私の胸の中で最後の言葉を話すと、微笑みながら瞳を閉じるシリル。
「シリル! ああ! シリルっ、シリルっ、あ、あぁ、あああ」
固く目を閉ざしたシリルを抱きしめ、ひたすら泣き叫び続けた。医師がシリルの死を確認すると、皆が気を利かせて部屋を出ていった。
「シリル、シリル、」
どれくらいの時間ベッドの上でそうしていたのだろう。いつの間にかシリルは冷たくなっていた。
「シリル……」
私と抱えられたシリルを見守る人がそこいた。
「フランディル、もうシリルを解放してあげないさい。この子の両親にも会せてあげないと」
「うっ、うう、は、母上」
「お前の気持ちはわかるけど、シリルのことを理解してあげなさい。この子は若くして両親と引き離された。まだほんの子供だよ。最後のその綺麗な顔を、ゼバン公爵にも見せてあげよう。シリルだっていつまでもお前に独占されていたら、浮かばれないよ」
「うっ、は、はい」
シリルがこの世を去って一日もの時間が経っていたらしく、私は力が抜けて全く動けなくなっていた。母が騎士たちを呼び、私を騎士に託した。扉が開くと、ゼバン公爵とその奥方、そしてシリルの兄アランがいた。憔悴しきった私には目もくれず、三人はシリルの眠る寝台に走っていき、悲痛な叫び声と、泣き声がその部屋に響き渡った。
胸が張り裂けそうだった。
罪悪感より、私は半身を失った喪失感で、もう何もできなかった。彼の両親にかける言葉なんて探すことすらできないままに、呆然として母の専属騎士に引き取られた。
どうしてこんな事態になってしまったのか、今さら足掻いても遅いことはわかっているが、時間を戻すことができるのなら、あの日、あの場所……最悪の出会いの場所に戻り、すべてをやり直したい。シリルがアシュリーを知った日に戻り、それまで疑問を持つことなくしてきた王族の罪をシリルに謝り、そんな自分を受け入れて欲しいと、懺悔して、求婚したい。叶うならばシリルを抱きしめたい。
――あの日、あの場所で……
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