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30 アルファの夫とは
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「だから、奈月のヒートの周期知ってたし、奈月がどこにいるのかも知ってた」
「……」
「その……、心配で。ヒカルさんの家にいる分には大丈夫だけど、大学とかで悪い虫つかないかとか。バイトも出会いの場だっていうし……」
「……」
「バイト先は乙葉君で、大学は充希君を配置して」
「み、充希君……⁉」
それはベータの友達の一人の名前だった。彼は僕がオメガということすら知らないと思うが……。ある日大学で声をかけられて話すようになった気さくな友人だ。
「奈月の時間割とか、大学での行動とか教えてもらってた。その、闇バイトサイトで、監視バイトを募集して……」
「闇バイト……」
まさか僕の友達の一人は、バイトだったってこと? 仕事として友達してたの? え、知りたくなかった。というか、臣君真っ黒じゃん。闇バイトでバイトする子を探してるって……
「引いた?」
「……え、うん」
引くよ。これ引かない人いる?
「えっと、続き話すね」
僕の回答はスルーして、気まずそうに続きを話す臣君。いや、僕引いてるよ? まだ続き話しちゃうの?
「まだあるの?」
僕の彼氏、もとい旦那、やべーやつ? え、もう結婚しちゃったけど、大丈夫かな。
「奈月がどこにいるのか居場所はだいたいわかったから、朝の時間帯は俺の大学の近くのカフェにいることがわかったの」
「ああ、それは僕が臣君をストーカーしてたから」
真顔でしれっと答えた。
自分でストーカーと言ったが、罪悪感が消えた。臣君のしてることに比べたら可愛らしい気すらしてきた。
「うん、ありがとう。だからその時間に合わせてカフェの前通るようにして、奈月の目に映るように頑張った」
「あ、ご協力どうも」
僕がストーカーしてたことに感謝されてしまった。むしろ、ストーカー行為に協力すらしてくれていたらしい。
「で、いつもはカフェで座っていたのに制服着てた日を見て、ここで乙葉君に協力してもらった。バイトの面接してもらって翌日から同じシフトに入ってもらったんだ」
「え? でもカフェの中は見てなかったって言ってなかった? どうして僕が毎朝カフェで座っていたり、バイト始めたこと知ったの?」
「うん。カフェの監視カメラをハッキングして、スマホで毎日奈月のこと見てた」
「……(こわ)」
犯罪だよ、それ。すると、臣君が、僕の瞳をじっと見てくる。僕の両腕を持って顔を近づけてきた。え、え、え?
「逃げられないって言ったでしょ。俺がどんな奴か知られる前に奈月を手に入れて良かった」
「いや、逃げないよ。逃げないけど、別に臣君がどんな人でも逃げないけど、すごいね。びっくり」
うんちょっと怖いけど、アルファって生き物はきっとそうなんだろうな。乙葉君が言ってたし。
臣君に追われていたことすら、今ちょっと嬉しいって思った僕も大概かもしれない。臣君に抱き着いた。
「好きだよ、臣君」
「奈月……俺も。乙葉君から、奈月は俺を見るためにバイト始めたって聞かされた時、舞い上がった。俺たち似たものどうしだよね」
「……」
うん、絶対違うと思う。僕はそこまでやばくない。
「……」
「その……、心配で。ヒカルさんの家にいる分には大丈夫だけど、大学とかで悪い虫つかないかとか。バイトも出会いの場だっていうし……」
「……」
「バイト先は乙葉君で、大学は充希君を配置して」
「み、充希君……⁉」
それはベータの友達の一人の名前だった。彼は僕がオメガということすら知らないと思うが……。ある日大学で声をかけられて話すようになった気さくな友人だ。
「奈月の時間割とか、大学での行動とか教えてもらってた。その、闇バイトサイトで、監視バイトを募集して……」
「闇バイト……」
まさか僕の友達の一人は、バイトだったってこと? 仕事として友達してたの? え、知りたくなかった。というか、臣君真っ黒じゃん。闇バイトでバイトする子を探してるって……
「引いた?」
「……え、うん」
引くよ。これ引かない人いる?
「えっと、続き話すね」
僕の回答はスルーして、気まずそうに続きを話す臣君。いや、僕引いてるよ? まだ続き話しちゃうの?
「まだあるの?」
僕の彼氏、もとい旦那、やべーやつ? え、もう結婚しちゃったけど、大丈夫かな。
「奈月がどこにいるのか居場所はだいたいわかったから、朝の時間帯は俺の大学の近くのカフェにいることがわかったの」
「ああ、それは僕が臣君をストーカーしてたから」
真顔でしれっと答えた。
自分でストーカーと言ったが、罪悪感が消えた。臣君のしてることに比べたら可愛らしい気すらしてきた。
「うん、ありがとう。だからその時間に合わせてカフェの前通るようにして、奈月の目に映るように頑張った」
「あ、ご協力どうも」
僕がストーカーしてたことに感謝されてしまった。むしろ、ストーカー行為に協力すらしてくれていたらしい。
「で、いつもはカフェで座っていたのに制服着てた日を見て、ここで乙葉君に協力してもらった。バイトの面接してもらって翌日から同じシフトに入ってもらったんだ」
「え? でもカフェの中は見てなかったって言ってなかった? どうして僕が毎朝カフェで座っていたり、バイト始めたこと知ったの?」
「うん。カフェの監視カメラをハッキングして、スマホで毎日奈月のこと見てた」
「……(こわ)」
犯罪だよ、それ。すると、臣君が、僕の瞳をじっと見てくる。僕の両腕を持って顔を近づけてきた。え、え、え?
「逃げられないって言ったでしょ。俺がどんな奴か知られる前に奈月を手に入れて良かった」
「いや、逃げないよ。逃げないけど、別に臣君がどんな人でも逃げないけど、すごいね。びっくり」
うんちょっと怖いけど、アルファって生き物はきっとそうなんだろうな。乙葉君が言ってたし。
臣君に追われていたことすら、今ちょっと嬉しいって思った僕も大概かもしれない。臣君に抱き着いた。
「好きだよ、臣君」
「奈月……俺も。乙葉君から、奈月は俺を見るためにバイト始めたって聞かされた時、舞い上がった。俺たち似たものどうしだよね」
「……」
うん、絶対違うと思う。僕はそこまでやばくない。
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