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20 エピローグ
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その日も五井園家は賑やかだった。
この家を明るく導いてくれたのは、待望の跡取り息子である五井園雄介。あの時できた健介と梨香子の息子だった。あれから月日は過ぎ、雄介は二歳になっていた。
健介が生きていた頃と変わらずに、潤が朝食を作り、五井園一家四人で食卓を囲む生活をしている。梨香子と雄介もすっかり家族になっていた。
実は、梨香子は家事の才能が全くといっていいほどダメだった。彼女は仕事人間で家庭的とは言いがたかったが、それが潤にはちょうど良かった。この家にお嫁さんという女性が来ることで、潤の立場が変わってしまうのではないだろうかという不安がすぐに吹き飛んだのだった。
「こらぁ! 雄介~! ちょ、まって、まてまてまて~! 潤君、今よ!」
「わわわ、雄介、なに? どしたの? うわっ、梨香ちゃん、危ないよ」
雄介がおむつ姿のまま走っている。梨香子はその彼を追いかけていたが、片手にはなぜかフライパンを持っている。休みの日は、こうして潤から家事を習っているのが最近の彼女のマイブームらしいが、ちょうど雄介が服を脱ぎ散らかして走り出したので、それを追いかけていた。
いったい誰に似て、こんなにわんぱくなのだろうか。潤が思わず笑っていると、梨香子が「捕まえられなかったかぁ」と言って情けない声をだした。
彼女は今、働きながら息子を育てている。朝は、健吾と潤が順番に雄介を保育園に送る。帰りは梨香子が保育園に迎えに行く。健吾と潤は以前と変わらずに精力的に仕事をしていたが、家庭を一番に考える社風に変えて、なるべく残業をせずに帰宅するようになっていた。
三人で親をしている状態なので、世間一般の家庭よりも、もしかしたら手が一つ多くあるので、そこまで一人一人の負担が少ないかもしれない。
最近よく走り回る雄介がいて、五井園家は大変騒がしい。世間には、長男が嫁を娶り、一人息子が生まれて仲良く暮らしているというふうに見られているが、実際は夫夫と、母子の四人暮らしだった。
「ただいま! うお、雄介わんぱくだなあ」
「きゃははははぁー」
ちょうど買い物から帰ってきた健吾が、雄介を捕まえて肩に担いでいた。雄介は楽しそうに笑い、健吾に抱きかかえられていた。健吾のその手には、購入してきたおむつ。すっかり子育てが似合っている男になっていたのだ。
「潤! 早く用意しろよー、そろそろ出かけるぞ」
「はーい! 雄介に服着させてあげて」
「おお!」
弟を抱きかかえる健吾は、愛しい潤の声に導かれるように歩く。
「あー! 健吾さん、ごめんね。気づいたら雄介が裸で走り回ってたの。潤君という最後の難関も突破しちゃったんだよ」
「はは、雄介は元気がいいからな」
梨香子の教育方針により、健吾と潤のことを雄介にはちゃんと伝えると言っていた。だが潤はまだ早いと思っていた。最近はそんな会話を家族会議でするようになっている。
こうやって家族になっていくのかもしれない。健介がいなくなった家だが、前と変わらずに明るい雰囲気だった。少しだけ、義理の母だった五井園夫人が亡くなった時と似ている。最愛の人を亡くしたことを暗く意識しないように皆が精一杯明るく生きていた。もちろんあの頃の四人家族とはまた全然違うが、新鮮で毎日が楽しかった。
健吾の潤への愛情は以前よりもっと濃厚になり、二人で熱い夜を過ごしている。世間的には妻子がいることで、女性からの誘いという煩わしさがなくなり、健吾はむしろ梨香子に感謝してると言っていた。
梨香子はプロ妻として、そんな女性たちを巻き散らかすくらいの度胸があるので、パーティーで秘書として彼らと共に行動をする時は潤の精神も安定する。
彼が女性に構われているのを見てるしかなかった過去の辛かった時が嘘のように、愛妻家として健吾は有名になっていたので、女性が彼にまとわりつくことがなくなっていた。
ちなみに健吾の愛妻家トークは、いつも潤との出来事を「妻」は可愛いとか、息子を家族に預けて「妻」と二人でデートした。と、実際には潤とのエピソードを話している。秘書として隣で聞いてて潤はいつも恥ずかしくてたまらないが、愛されていることを仕事中にも実感していた。
以前宣言した通り、梨香子は健吾に一切の興味がないのがよくわかった。彼女は健介亡き後もずっと、彼を想っている。もし自分が愛する人を置いて逝ってしまったら、その後健吾はどうなるのだろう。急に不安になり、健吾が雄介の服を着せてる時に、潤は梨香子に聞いてみる。
「ねぇ、もし僕が死んだら、健吾をお願いできる?」
「は⁉ 何言ってるの? 潤君死ぬの?」
彼女は不安そうに聞いてきた。
「いや、違うけど。もしもの時のこと」
「やめてよ。もう愛する人が亡くなるのは一回だけにさせて」
愛する人……いつの間にか潤は梨香子の中でそういう立ち位置になっていたらしい。
「あ、愛するって家族って意味だからね。間違っても、男女じゃないよ。そんなこと健吾さんに知られたら、私が社会的制裁される」
「はは、わかってるよ。僕も梨香ちゃんのこと家族として愛してる」
いつの間にか、三人は敬語が抜け本当の家族になっていた。
「そうじゃなくて。僕は梨香ちゃんになら健吾を任せられるって思ってる」
「だから! やめてよ。あんな執着男、私は嫌よ」
「ええ! お父さんだって同じじゃん。健吾にだけ……酷い」
「いいのよ、健介さんの執着は嬉しいしかないもん。愛してるんだから当然でしょ」
愛してるから当然……確かにと潤も思う。一時は監禁してでもという健吾の言葉が怖かったが、やはりそれほどの束縛が嬉しいとも思ってしまう。そして梨香子は今でも健介を愛してる。それを聞くたびに、潤は父のことをいまだに想ってくれる彼女に感謝をしていた。だからこそ、いつかは幸せになってもらいたい。
「お父さんにとらわれなくてもいいんだよ」
「潤君やめて。本当に私は健介さんだけなの。潤君だってそうでしょ?」
梨香子は、向こうで雄介の着替えをしている健吾を見てそう言った。その視線の先を潤は追いかける。愛しい彼を見つめて――
「まぁ、そうだけど」
「でも、一つだけ潤君に願いしていいかな?」
「なに?」
梨香子が急に真顔になる。
「もし私に何かあったら、潤君があの子の母親になって。あなたたちが夫夫として、息子を導いてほしい」
「梨香ちゃん……じゃあ、僕に何かあったら健吾をもらってくれる?」
お互いに愛する人のことを、信頼する人に頼る。そうでもしないと、この先が不安なのは一緒だった。少しだけ真面目な顔で向き合った二人は笑った。
「ふふっ、交換条件とは流石ね。でも安心して。私は何があっても家族を見捨てないから。潤君の願いは守るよ」
「僕もだよ」
「でもさぁ、潤君ならお嫁さんとしてすぐにでも貰ってあげたいくらいよ」
「もう!」
そこで着替え終わった雄介が走ってきて、母である梨香子に抱きつく。
「あら、ちゃんと着せてもらったのね。うん、あなたは健介さんに似て男前だわ」
そこで健吾が呆れた声で話しかけてきた。
「あのさぁ、二人で勝手に盛り上がってるけど。潤は俺の嫁だから、いくらなんでも梨香子にはやらないからな!」
世間的に嫁扱いしてるので、健吾はいつの間にか梨香子を呼び捨てにしていた。
「あら残念。健吾さんをくれるくらいなら、私は潤君をご所望すると言っただけよ。料理はおいしいし、おむつ替えも雄介のお世話はぴか一だもの」
「確かにな。こいつはいい嫁だ!」
二人は案外息が合っていて、潤はそんな家族としてこの関係に満足していた。健吾には最後の言葉が聞こえていた。二人が夫夫として息子を導いてくれという梨香子の願いが――
「さぁ、愛され奥さん! 旦那様と一緒に楽しんできて」
「うん。梨香ちゃん、何かあったら連絡してね」
「何もないわよ! この二年本当にありがとう。やっと作った休暇なんだから、ハネムーンで愛されてきてね」
「んもう!」
健吾が父から受け継いだ仕事で忙しく、また梨香子も産後からすぐ働き、仕事を休むことをあまりしてこなかった。やっとゆとりができて、五井園家は長期休暇をとることになった。
そこで梨香子からは日頃の疲れを家でゆっくり過ごすと言われ、健吾と潤はばたばたしてできなかったハネムーンに行くことにした。きっと気を遣ってくれてるのだと潤は思ったのだが、案外本当に息子と二人きりで楽しみたいのかもしれない。
「さぁ、奥さん」
「んも! 健吾までー!」
健吾が手を差し出す。それを見て、梨香子は雄介を抱っこしながら笑っていた。潤は彼の手を取る。
変わった家族の光景だが、愛に溢れているのは確かだった。
「じゃあ、行ってくるね!」
潤は笑顔でそう言った。二人手を繋いで歩き出す。大好きな家族に見守られ、これからハネムーンへと旅立つ。
その手にはもちろんお揃いの指輪をして――
~契約結婚の裏側で fin ~
お読みくださりありがとうございました!
riiko
この家を明るく導いてくれたのは、待望の跡取り息子である五井園雄介。あの時できた健介と梨香子の息子だった。あれから月日は過ぎ、雄介は二歳になっていた。
健介が生きていた頃と変わらずに、潤が朝食を作り、五井園一家四人で食卓を囲む生活をしている。梨香子と雄介もすっかり家族になっていた。
実は、梨香子は家事の才能が全くといっていいほどダメだった。彼女は仕事人間で家庭的とは言いがたかったが、それが潤にはちょうど良かった。この家にお嫁さんという女性が来ることで、潤の立場が変わってしまうのではないだろうかという不安がすぐに吹き飛んだのだった。
「こらぁ! 雄介~! ちょ、まって、まてまてまて~! 潤君、今よ!」
「わわわ、雄介、なに? どしたの? うわっ、梨香ちゃん、危ないよ」
雄介がおむつ姿のまま走っている。梨香子はその彼を追いかけていたが、片手にはなぜかフライパンを持っている。休みの日は、こうして潤から家事を習っているのが最近の彼女のマイブームらしいが、ちょうど雄介が服を脱ぎ散らかして走り出したので、それを追いかけていた。
いったい誰に似て、こんなにわんぱくなのだろうか。潤が思わず笑っていると、梨香子が「捕まえられなかったかぁ」と言って情けない声をだした。
彼女は今、働きながら息子を育てている。朝は、健吾と潤が順番に雄介を保育園に送る。帰りは梨香子が保育園に迎えに行く。健吾と潤は以前と変わらずに精力的に仕事をしていたが、家庭を一番に考える社風に変えて、なるべく残業をせずに帰宅するようになっていた。
三人で親をしている状態なので、世間一般の家庭よりも、もしかしたら手が一つ多くあるので、そこまで一人一人の負担が少ないかもしれない。
最近よく走り回る雄介がいて、五井園家は大変騒がしい。世間には、長男が嫁を娶り、一人息子が生まれて仲良く暮らしているというふうに見られているが、実際は夫夫と、母子の四人暮らしだった。
「ただいま! うお、雄介わんぱくだなあ」
「きゃははははぁー」
ちょうど買い物から帰ってきた健吾が、雄介を捕まえて肩に担いでいた。雄介は楽しそうに笑い、健吾に抱きかかえられていた。健吾のその手には、購入してきたおむつ。すっかり子育てが似合っている男になっていたのだ。
「潤! 早く用意しろよー、そろそろ出かけるぞ」
「はーい! 雄介に服着させてあげて」
「おお!」
弟を抱きかかえる健吾は、愛しい潤の声に導かれるように歩く。
「あー! 健吾さん、ごめんね。気づいたら雄介が裸で走り回ってたの。潤君という最後の難関も突破しちゃったんだよ」
「はは、雄介は元気がいいからな」
梨香子の教育方針により、健吾と潤のことを雄介にはちゃんと伝えると言っていた。だが潤はまだ早いと思っていた。最近はそんな会話を家族会議でするようになっている。
こうやって家族になっていくのかもしれない。健介がいなくなった家だが、前と変わらずに明るい雰囲気だった。少しだけ、義理の母だった五井園夫人が亡くなった時と似ている。最愛の人を亡くしたことを暗く意識しないように皆が精一杯明るく生きていた。もちろんあの頃の四人家族とはまた全然違うが、新鮮で毎日が楽しかった。
健吾の潤への愛情は以前よりもっと濃厚になり、二人で熱い夜を過ごしている。世間的には妻子がいることで、女性からの誘いという煩わしさがなくなり、健吾はむしろ梨香子に感謝してると言っていた。
梨香子はプロ妻として、そんな女性たちを巻き散らかすくらいの度胸があるので、パーティーで秘書として彼らと共に行動をする時は潤の精神も安定する。
彼が女性に構われているのを見てるしかなかった過去の辛かった時が嘘のように、愛妻家として健吾は有名になっていたので、女性が彼にまとわりつくことがなくなっていた。
ちなみに健吾の愛妻家トークは、いつも潤との出来事を「妻」は可愛いとか、息子を家族に預けて「妻」と二人でデートした。と、実際には潤とのエピソードを話している。秘書として隣で聞いてて潤はいつも恥ずかしくてたまらないが、愛されていることを仕事中にも実感していた。
以前宣言した通り、梨香子は健吾に一切の興味がないのがよくわかった。彼女は健介亡き後もずっと、彼を想っている。もし自分が愛する人を置いて逝ってしまったら、その後健吾はどうなるのだろう。急に不安になり、健吾が雄介の服を着せてる時に、潤は梨香子に聞いてみる。
「ねぇ、もし僕が死んだら、健吾をお願いできる?」
「は⁉ 何言ってるの? 潤君死ぬの?」
彼女は不安そうに聞いてきた。
「いや、違うけど。もしもの時のこと」
「やめてよ。もう愛する人が亡くなるのは一回だけにさせて」
愛する人……いつの間にか潤は梨香子の中でそういう立ち位置になっていたらしい。
「あ、愛するって家族って意味だからね。間違っても、男女じゃないよ。そんなこと健吾さんに知られたら、私が社会的制裁される」
「はは、わかってるよ。僕も梨香ちゃんのこと家族として愛してる」
いつの間にか、三人は敬語が抜け本当の家族になっていた。
「そうじゃなくて。僕は梨香ちゃんになら健吾を任せられるって思ってる」
「だから! やめてよ。あんな執着男、私は嫌よ」
「ええ! お父さんだって同じじゃん。健吾にだけ……酷い」
「いいのよ、健介さんの執着は嬉しいしかないもん。愛してるんだから当然でしょ」
愛してるから当然……確かにと潤も思う。一時は監禁してでもという健吾の言葉が怖かったが、やはりそれほどの束縛が嬉しいとも思ってしまう。そして梨香子は今でも健介を愛してる。それを聞くたびに、潤は父のことをいまだに想ってくれる彼女に感謝をしていた。だからこそ、いつかは幸せになってもらいたい。
「お父さんにとらわれなくてもいいんだよ」
「潤君やめて。本当に私は健介さんだけなの。潤君だってそうでしょ?」
梨香子は、向こうで雄介の着替えをしている健吾を見てそう言った。その視線の先を潤は追いかける。愛しい彼を見つめて――
「まぁ、そうだけど」
「でも、一つだけ潤君に願いしていいかな?」
「なに?」
梨香子が急に真顔になる。
「もし私に何かあったら、潤君があの子の母親になって。あなたたちが夫夫として、息子を導いてほしい」
「梨香ちゃん……じゃあ、僕に何かあったら健吾をもらってくれる?」
お互いに愛する人のことを、信頼する人に頼る。そうでもしないと、この先が不安なのは一緒だった。少しだけ真面目な顔で向き合った二人は笑った。
「ふふっ、交換条件とは流石ね。でも安心して。私は何があっても家族を見捨てないから。潤君の願いは守るよ」
「僕もだよ」
「でもさぁ、潤君ならお嫁さんとしてすぐにでも貰ってあげたいくらいよ」
「もう!」
そこで着替え終わった雄介が走ってきて、母である梨香子に抱きつく。
「あら、ちゃんと着せてもらったのね。うん、あなたは健介さんに似て男前だわ」
そこで健吾が呆れた声で話しかけてきた。
「あのさぁ、二人で勝手に盛り上がってるけど。潤は俺の嫁だから、いくらなんでも梨香子にはやらないからな!」
世間的に嫁扱いしてるので、健吾はいつの間にか梨香子を呼び捨てにしていた。
「あら残念。健吾さんをくれるくらいなら、私は潤君をご所望すると言っただけよ。料理はおいしいし、おむつ替えも雄介のお世話はぴか一だもの」
「確かにな。こいつはいい嫁だ!」
二人は案外息が合っていて、潤はそんな家族としてこの関係に満足していた。健吾には最後の言葉が聞こえていた。二人が夫夫として息子を導いてくれという梨香子の願いが――
「さぁ、愛され奥さん! 旦那様と一緒に楽しんできて」
「うん。梨香ちゃん、何かあったら連絡してね」
「何もないわよ! この二年本当にありがとう。やっと作った休暇なんだから、ハネムーンで愛されてきてね」
「んもう!」
健吾が父から受け継いだ仕事で忙しく、また梨香子も産後からすぐ働き、仕事を休むことをあまりしてこなかった。やっとゆとりができて、五井園家は長期休暇をとることになった。
そこで梨香子からは日頃の疲れを家でゆっくり過ごすと言われ、健吾と潤はばたばたしてできなかったハネムーンに行くことにした。きっと気を遣ってくれてるのだと潤は思ったのだが、案外本当に息子と二人きりで楽しみたいのかもしれない。
「さぁ、奥さん」
「んも! 健吾までー!」
健吾が手を差し出す。それを見て、梨香子は雄介を抱っこしながら笑っていた。潤は彼の手を取る。
変わった家族の光景だが、愛に溢れているのは確かだった。
「じゃあ、行ってくるね!」
潤は笑顔でそう言った。二人手を繋いで歩き出す。大好きな家族に見守られ、これからハネムーンへと旅立つ。
その手にはもちろんお揃いの指輪をして――
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お読みくださりありがとうございました!
riiko
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