ローズゼラニウムの箱庭で

riiko

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第九章 運命の二人

190、強制発情 6 ※

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 抱かれていたはずだったけど、今はもう繋がりは解けているみたいだ。

 意識が浮上した時は、丁寧に脚の傷口の処理もされて、さらには俺の腕も数カ所包帯が巻かれていた。意識を失う前に自分の腕に噛んでいたから、そこも切れていたのか?

 俺の腕は縛られていた。目がさめるとベッドの上にいるのは相変わらずで、今回は隣に先輩も添い寝している。それを見ていた俺に気付いて頭を撫でながら話してきた。

「お前は無意識に、血を流そうといているらしいよ。変なこと覚えて困ったね? でも俺が全ての世話をするから大丈夫だよ」
「先輩?」
「ねえ? また忘れたの、俺の名前は?」

 ああ、そうか桜って呼ばないとまた怒られる。敬語も禁止だったっけ? 少しずつ覚醒とともに自分の意識をすり合わせた。

「桜……どうして、手を縛るの?」
「だって、その手が勝手に動くから良太はすぐに傷を増やすでしょ? だからだよ」
「そっか」

 考えてもしょうがない。

 抵抗しても無意味だ。あの医者が言ったように先輩の、いや桜のしたいようにさせて、俺はただ甘えるだけ、それが一番いい方法だったんだよな。そして手が使えない俺はそのまま顔を動かして桜の手のひらに顔を擦り寄せた。甘えるって難しいな。猫がやるみたいにすり寄ってみたけど、これで合っているのか?

「トイレ行きたい」

 桜は満面の笑みでこちらを見ている。すり寄って甘えるというのは、どうやら正解のようだった。

「ん、じゃあ、抱っこしてあげる」

 素直にそのまま抱きかかえられた。トイレに連れていかれて降ろされたと思ったら、パンツを脱がされた。

「あり……がとう。もう大丈夫、これ外して?」

 手がしばられているんじゃモノを掴めない、だからトイレの間は外してくれるだろうと思いきや違った。俺のペニスを持たれて、便器へと体制を変えさせられた。

「えっ」
「さっき言ったでしょ? 手は動かしちゃダメだって、俺がしてあげるから」
「恥ずかしいよ……できない」
「できる。してごらん、漏れる方が恥ずかしいでしょ」
「やだ……お願い。一人にして?」
「だめだ。俺の言うことは全て聞けと言っただろう、早くして?」

 なんでも聞くつもりだったが、それでも羞恥心までは失われていない。

 恥ずかしくて嫌だ。セックスはできても排泄をしている行為を見せることも、ましてや匂いも音も聞かれたくない。俺はまだ大丈夫だと自分に言い聞かせて我慢をすることにした。

「……もうしたくなくなったから大丈夫」
「だめだよ? 我慢したら体に悪い、したくなくても出そうと思えば出るだろ? ほら、それとも違う物をここでだしとく? それならそれで、いっぱい擦ってあげるよ」
「……へんたい」
「うん、そうだね、良太に関しては自覚している、おしっこ出せないならもっと恥ずかしいことする? 浣腸してみようか。そしたらハードル下がるよね?」
「なんで、そんな」
「うん、良太が恥ずかしがるとこ見たいし、俺なしじゃ排泄すらできないって自覚してもらいたいから」
「腐ってる」
「もういい加減早く済まそうよ? 本当に浣腸にしちゃうよ。流石に可哀想だからおしっこで我慢してあげようと思っているのに」
「……わかった、じゃあ向こう向いていて、見ないで」
「やだ、見せて」

 二人で便器に向かって後ろから桜に抱きしめられている状態。俺よりも断然背が高いから頭の上から俺のペニスも便器も丸見えだ。俺の尿意もそろそろ限界だった。

「わかった、するからちゃんと支えていて、んっ」

 ではじめた瞬間、俺は後ろを向いてそのまま桜の唇にキスをした。そして舌を絡めて、あまり自分からはしないけど、舌で歯列をなぞって、自分の感じやすい部分と同じ場所を探り当てて舌でノックした。ジュルジュルとわざと大きい音を立てて唾液も垂れ流した。吸っても飲み込まずリップ音も一層激しく出した。

 キスに夢中になりながらも用は足された。

「桜、キス、もっとしたい。ちゃんと返して? 口の中、ぐちゅぐちゅして気持ちよくさせて?」
「はっ、そうきたか。やばかったよ。今のでっちゃった。おしっこ終わった? 責任とってね」

 言うと同時に前の手は俺のを握りつつも、後ろに無理やりねじ込んできて、際奥まで一気に突かれた。散々セックスしていたから俺の尻は柔らかく抵抗なく迎え入れた。

「あぁぁぁ! いきなり! んんっ、あんっ、あっあっ」

 俺は体重を支えられなくて、便器に倒れそうになるも腰を支えられて足は少し浮いて、もう体制も何もかもが辛かった。せめて手を何処かにつきたい。

「怖い、怖い、ああっ、あんっ、桜、支えられないっ! いやっ、あん」
「はっ、くっ、そんなに締め付けるな、俺が支えているだろう、もっと動くぞ」
「あっ、あっ、あっ!」

 握られているその手に白濁を垂れ流して、際奥を突かれたときに俺は締め付けを強くして二人ほぼ同時にいった。

 後ろから抱えられている状態で手も前に縛られているし、ほとんど足にも力が入らないので、お腹に支えられた桜の腕だけで俺は立っていた。その間もどくどくと桜の精液が体の中に入り込んで来ている。その感覚にさえ身震いして俺の性器からもダラダラとだらしない液体が流れ出ていた。

「桜?」

 少ししたら桜が俺の中から出ていくと、今度は俺の体を反転させて俺を抱き込んだ。そして壁に俺の背中を預けると今度は、前からガツガツとれてきた。

 「あ! あっ、あっ、もう、きつい、いやいや、あん!」

 俺の怪我している方の足を少し上げて、やっぱり全ての体重は壁と桜に支えてもらいながら、ひたすら快感に悶えていた。

 いつ終わるのかな……もういい加減辛い。

 休みたい、気持ちいい、泣きたくなってくるけど、ここで終わりそうもない。桜がひどく興奮しているのがわかる。

「んんんっっっ!」

 桜との距離は0センチ、ぴったりと体の全てがくっついている状態。壁と桜に挟まれて、桜がまたズブって俺の中に精液をつぎ込んだ。俺はもう体がびくびくってしてひたすら桜の首に腕を巻きつけて耐えている。両手は相変わらず縛られているので、いつのまにかその手を桜の首にかけられていた。桜の肩の上に顔を乗せて、ずっとはあはあって息切れした状態で、桜が注ぎ終わるのをまっている。

「良太、愛している」
「はぁはぁ……」

 やっと注ぎ終わった。

 これで離れてくれるのかな。息を整えていると、抜かれることなくそのまま抱き上げられて繋がったままトイレを出た。

「えっ、ひゃっ、えっ? あっ、あっ、桜! なに、ひゃんっ! やっ、あん」
「ふふ、しっかりつかまっていて。このまま風呂へ行こう。お前のオシッコ俺の手についたし、その手で散々さわったから、体洗おうか」

 歩きながらも、その振動で、中にずんずんと挿入はいってくる。

「あんっ! 抜いて、お願い、怖い、ああああ! そこ当たってる」
「ああ、最高だな」
「へっ? あ、あん」
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