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Another Story 1
空の鏡
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満月が堂々と顔を出し、見守ってくれている。
私は外に出て、限定モノを食べることを日課としている。
虫の声を聴きながらのんびり歩き、店に向かった。
「月も綺麗ですね」
…忘れられず、頭の中で響き渡る。
店に着き、写真を1枚パシャリと撮ったあと、月見バーガーを頬張る。
SNSのハッシュタグにされるくらい有名だ。
人は食べ物や景色で四季を感じる生き物。
人それぞれ楽しみ方があるのだ。
私は私なりの。
貴方は貴方なりの、ね。
帰りにやっと、満月が私を出迎える。
月は直接見ると大きく見えるのに、写真を撮ろうとするとどうして小さくなってしまうのだろう。
それでも私は納得いくまで撮る。
ズームにして
少し加工をしてSNSにアップ。
一息付き、お月見団子を食べようと試みる。
元々餡子が苦手な私。
でも、アニメや「ある和菓子」のおかげで食べれるようになった。
パクパクと食べ進める姿にびっくりされたど、気にしない、きにない。
お腹がいっぱいになったところで、ラップを巻く。
月とうさぎが残った。
ごめん、また明日食べるからね。
とキレイに終わりたいところだが、そうもいかないのが私である。
月は見ているだけで神秘的だが、どうやら体調にも影響されるらしい。
私は頭が痛くなり、横になった。
調べたところ、満月は頭痛、めまい、むくみなどになりやすいらしい。
人間の構造は不思議だ。
綺麗なものには裏の顔があるということか。
パソコンに向かうのは諦め、新しく買った本を読む。
目が休まってよかった。
月も綺麗ですが、この世界も綺麗です。
次は貴方とあなたで「月の裏側」を見てみたいもの。
あ、来年はお気に入りのネックレスを月光浴させなきゃ。
中秋の名月に。
私から貴方へ。
そして私へ。
今日という日を忘れないために。
了
私は外に出て、限定モノを食べることを日課としている。
虫の声を聴きながらのんびり歩き、店に向かった。
「月も綺麗ですね」
…忘れられず、頭の中で響き渡る。
店に着き、写真を1枚パシャリと撮ったあと、月見バーガーを頬張る。
SNSのハッシュタグにされるくらい有名だ。
人は食べ物や景色で四季を感じる生き物。
人それぞれ楽しみ方があるのだ。
私は私なりの。
貴方は貴方なりの、ね。
帰りにやっと、満月が私を出迎える。
月は直接見ると大きく見えるのに、写真を撮ろうとするとどうして小さくなってしまうのだろう。
それでも私は納得いくまで撮る。
ズームにして
少し加工をしてSNSにアップ。
一息付き、お月見団子を食べようと試みる。
元々餡子が苦手な私。
でも、アニメや「ある和菓子」のおかげで食べれるようになった。
パクパクと食べ進める姿にびっくりされたど、気にしない、きにない。
お腹がいっぱいになったところで、ラップを巻く。
月とうさぎが残った。
ごめん、また明日食べるからね。
とキレイに終わりたいところだが、そうもいかないのが私である。
月は見ているだけで神秘的だが、どうやら体調にも影響されるらしい。
私は頭が痛くなり、横になった。
調べたところ、満月は頭痛、めまい、むくみなどになりやすいらしい。
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パソコンに向かうのは諦め、新しく買った本を読む。
目が休まってよかった。
月も綺麗ですが、この世界も綺麗です。
次は貴方とあなたで「月の裏側」を見てみたいもの。
あ、来年はお気に入りのネックレスを月光浴させなきゃ。
中秋の名月に。
私から貴方へ。
そして私へ。
今日という日を忘れないために。
了
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