483 / 532
第6章 新しい命
6.5.1 妹が生まれた
クロスロードに戻る前に、なぜかルシアナ様が挨拶に来た。春からの付き合いだが、ちょっと王都を離れる程度で挨拶に来るような仲では無かったと思っていたが、あちら側に用事があるのだろうと、朝の準備中に時間を作って会うことにした。
準備されている部屋に入ると、すでに僕を待っていた。もちろん二人で。
そりゃそうか。
そして、主にサークリンド王子が話をするのだが、僕への謝罪だった。
どうやら、彼女たちはこの後すぐにアルフォンス王国に行くらしい。急に決まった婚姻なので、いろいろと決めてこないといけないことがあるそうだ。王子は現在学院の最終学年、残り半年は最低でも学園に行かなければならないので、結婚はその後になるそうだ。
そのために、結婚式に日程なども決めてくるらしい。
その後でこちらで公爵家として働くことになるので、自分の味方になりそうな人を数名連れてくる手続きもするそうだ。
なんか良くわからないけどいろいろと一方的にしゃべって行った。
何だったのだろう。
その後で、シドニアから連れて来た人達に少しの間王都を離れると連絡をした。
どうやら、王妃様のお母さま以外は転移門を使って帰るそうだが、まだしばらくの間はラルクバッハで見学をする予定になっており、聞いた感じでは僕が王都に戻ってくるまでは居るそうだ。
そして、しっかりとエリンともお別れをして王城を出た。
「エリンちゃん連れて行かないの?」
エイミーが尋ねてきた。
「彼女は今回、勉強のために来ているんだよ」
「あ、そうだった」
馬車の中でそういうやり取りがあったが、すぐにメリルディーナ公爵家に到着。
ファールじいちゃんから確認を頼まれた急ぎの書類にサインをしたが、結局夕方近くまでかかってしまった。
そしてようやく準備を終えたので、僕はクロスロードへ移動をする。
「じゃあ、手を繋いで」
エイミー、トシアキ、ティアマトとクリスタ、それに今日はマリアテレーズ、エレノアとニナシスティ、最後にコハクと大勢で手を繋ぐ。
「あの、なぜ手を?」
「僕の転移は範囲内の移動はまだできないんだ。手を繋ぐとか接触してないと転移対象にならない」
「転移、え、転移門を使うのではなく?」
「そうだよ」
……
なぜ黙るクリスタ。
まあ、よいや、納得してくれたと思っておこう。
「じゃあ、手を繋いだね。転移するよ」
一瞬で景色がかわり、クロスロードの屋敷前に到着。
「ジルベール様、新しいお家の方では無くてよろしかったのですか?」
「新しい領主館は、お母さまが出産が終わってからってことになったんだ。慣れた旧館の方が安心して産めるって言うからまだこっちにいるんだ。新しい領主館の内装も殆ど終わっているからいつでも移動はできるから、徐々に移してはいるよ。最終的な移動は、暑い夏が終わってからだね」
「じゃあ、お父様の部屋に行けばよいのかな」
一歩踏み出したところで、トシアキが声をかけて来た。
「ジルベール様はマリアテレーズ様のエスコートを」
「あ、そうだった。マリア、手を」
マリアの隣にはニナシスティが立ち、こちらを見ていた。
「ニナは新しい家を見てなかったな」
「うん、新しいお家は興味あるけど、慣れたこっちの方で良かった」
「そう、新しい家は連れて行くから安心して」
「うん、じゃなかった。はいお兄様」
どうやら懐かしい我が家をみて、昔の彼女に戻っていたみたいだ。
「さあ、マリアこっちへ」
マリアを連れて、屋敷に入ると、侍女が迎えてくれた。
「ジルベール様、少し遅かったですね。もうすぐ夕食のお時間ですので荷物をお預けになって、皆さまも食堂へ移動してください」
時間は夕方だが、夕食には少しだけ早いと思っていたけど。
「マリア、部屋を確認する? それともこのまま食堂に行って挨拶をする?」
「ご挨拶に伺います」
「じゃあ行こうか」
荷物を侍女たちに任せて、僕らは食堂へと移動する。
荷物を預けている間に、先頭はティアマトと手を繋いだニナになっていた。
エリノアは、淑女らしい姿勢を保ち、僕の後ろに付いたままついて来る。
あの2人、そんなに仲が良いとは思っていなかったのだけど、いつの間に仲良くなっていたのだろう。
そういえば、最近のシドニアにいた時以外で、公爵家に居る時や、王城に居る時は僕よりもティアマトの方がニナやエリノアと一緒に居たかもしれない。
そんなことを考えながら、マリアをエスコートしながら食堂の前に到着した。
準備されている部屋に入ると、すでに僕を待っていた。もちろん二人で。
そりゃそうか。
そして、主にサークリンド王子が話をするのだが、僕への謝罪だった。
どうやら、彼女たちはこの後すぐにアルフォンス王国に行くらしい。急に決まった婚姻なので、いろいろと決めてこないといけないことがあるそうだ。王子は現在学院の最終学年、残り半年は最低でも学園に行かなければならないので、結婚はその後になるそうだ。
そのために、結婚式に日程なども決めてくるらしい。
その後でこちらで公爵家として働くことになるので、自分の味方になりそうな人を数名連れてくる手続きもするそうだ。
なんか良くわからないけどいろいろと一方的にしゃべって行った。
何だったのだろう。
その後で、シドニアから連れて来た人達に少しの間王都を離れると連絡をした。
どうやら、王妃様のお母さま以外は転移門を使って帰るそうだが、まだしばらくの間はラルクバッハで見学をする予定になっており、聞いた感じでは僕が王都に戻ってくるまでは居るそうだ。
そして、しっかりとエリンともお別れをして王城を出た。
「エリンちゃん連れて行かないの?」
エイミーが尋ねてきた。
「彼女は今回、勉強のために来ているんだよ」
「あ、そうだった」
馬車の中でそういうやり取りがあったが、すぐにメリルディーナ公爵家に到着。
ファールじいちゃんから確認を頼まれた急ぎの書類にサインをしたが、結局夕方近くまでかかってしまった。
そしてようやく準備を終えたので、僕はクロスロードへ移動をする。
「じゃあ、手を繋いで」
エイミー、トシアキ、ティアマトとクリスタ、それに今日はマリアテレーズ、エレノアとニナシスティ、最後にコハクと大勢で手を繋ぐ。
「あの、なぜ手を?」
「僕の転移は範囲内の移動はまだできないんだ。手を繋ぐとか接触してないと転移対象にならない」
「転移、え、転移門を使うのではなく?」
「そうだよ」
……
なぜ黙るクリスタ。
まあ、よいや、納得してくれたと思っておこう。
「じゃあ、手を繋いだね。転移するよ」
一瞬で景色がかわり、クロスロードの屋敷前に到着。
「ジルベール様、新しいお家の方では無くてよろしかったのですか?」
「新しい領主館は、お母さまが出産が終わってからってことになったんだ。慣れた旧館の方が安心して産めるって言うからまだこっちにいるんだ。新しい領主館の内装も殆ど終わっているからいつでも移動はできるから、徐々に移してはいるよ。最終的な移動は、暑い夏が終わってからだね」
「じゃあ、お父様の部屋に行けばよいのかな」
一歩踏み出したところで、トシアキが声をかけて来た。
「ジルベール様はマリアテレーズ様のエスコートを」
「あ、そうだった。マリア、手を」
マリアの隣にはニナシスティが立ち、こちらを見ていた。
「ニナは新しい家を見てなかったな」
「うん、新しいお家は興味あるけど、慣れたこっちの方で良かった」
「そう、新しい家は連れて行くから安心して」
「うん、じゃなかった。はいお兄様」
どうやら懐かしい我が家をみて、昔の彼女に戻っていたみたいだ。
「さあ、マリアこっちへ」
マリアを連れて、屋敷に入ると、侍女が迎えてくれた。
「ジルベール様、少し遅かったですね。もうすぐ夕食のお時間ですので荷物をお預けになって、皆さまも食堂へ移動してください」
時間は夕方だが、夕食には少しだけ早いと思っていたけど。
「マリア、部屋を確認する? それともこのまま食堂に行って挨拶をする?」
「ご挨拶に伺います」
「じゃあ行こうか」
荷物を侍女たちに任せて、僕らは食堂へと移動する。
荷物を預けている間に、先頭はティアマトと手を繋いだニナになっていた。
エリノアは、淑女らしい姿勢を保ち、僕の後ろに付いたままついて来る。
あの2人、そんなに仲が良いとは思っていなかったのだけど、いつの間に仲良くなっていたのだろう。
そういえば、最近のシドニアにいた時以外で、公爵家に居る時や、王城に居る時は僕よりもティアマトの方がニナやエリノアと一緒に居たかもしれない。
そんなことを考えながら、マリアをエスコートしながら食堂の前に到着した。
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
聖女の孫だけど冒険者になるよ!
春野こもも
ファンタジー
森の奥で元聖女の祖母と暮らすセシルは幼い頃から剣と魔法を教え込まれる。それに加えて彼女は精霊の力を使いこなすことができた。
12才にった彼女は生き別れた祖父を探すために旅立つ。そして冒険者となりその能力を生かしてギルドの依頼を難なくこなしていく。
ある依頼でセシルの前に現れた黒髪の青年は非常に高い戦闘力を持っていた。なんと彼は勇者とともに召喚された異世界人だった。そして2人はチームを組むことになる。
基本冒険ファンタジーですが終盤恋愛要素が入ってきます。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。