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1章 囚われた生活
1.2 なんとか生きてます
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次の日、魔力は半分程度まで回復していた。
今日は、女性が言葉を一生懸命教えようとしている。
女はウルレアールと名乗った。ママと呼ぶように言っている。僕はクリストと言う名前になったようだ。
まだしゃべったことはなかったが、ママと声を出してみるといがいに上手く声がでた。ウルレアールは難しくてしゃべれない。
「まあまあ、クリストは頭が良いのね。私はウルレアールよ。でもママって呼んでくれれば良いのよ。ママ。いえるかな?」
それから、毎日ウルレアールが知っている物語を何度も聞かせてくれた。僕も話を声に出してしゃべる練習をした。
顔に押し付けられる石は魔石と言うらしい。大体3日に1回魔力を吸い取られる。吸い取られるうちの3回に1回は熱は出す。
連れてこられたのは夏だった。恐らく1歳の直前だったはず。
その頃に気がついた。赤ちゃんのわりに認識力が高い。そんな疑問を考えられることにも疑問を抱く。自分の存在がおかしいことに気がつき始めた今日この頃。
そして秋のある日、限界まで魔力を吸い取られた。僕はどうやら魔力枯渇状態に陥ったらしい。
「ここはどこだ?」
「ここは迷いの世界だよ」
「君は誰?」
「僕は僕だよ。わかってるでしょ」
「君を倒せば元の世界に戻れるのか」
「そうだよ。でも心配しないで負けたら入れ替わりって事は無い。どんな勝負であれ君が勝つまで何回でも出来る。ただ負けるとここにいる時間が長くなる。それだけだよ」
「ふーん、勝負は何でも良いわけね」
「何でも良いけど。わかってるかな。自分に勝つとそれに関連したパラメータが上がるんだよ。そして次にここに来た時に同じ勝負をすれば前よりも抜け出るのに時間がかかる。同じパラメータを上げるのは難しくなるからだよ」
「ふーん、じゃあ1回2回は勝負を変えればなんとなりそうだな」
「そうかな。普通は人生で1度しかないけど、それでも皆勝つのに苦労するよ。微妙に僕の方がステータスがよいからね。それに勝つにはそれなりの知識と経験、そして精神力が必要なのさ。君には前の人生での知識と経験があるから有利なだけで普通の赤ちゃんがここに来たら勝負も出来ないまま、そのまま死ぬのさ」
「そりゃそうだな。ところでさらっと言われた前の人生と言われたことが驚きだ。なんとなく1歳児がこれほどの理解力を示すのはおかしいとは思っていたけど、そういうことか。お前の言う通り僕には前の人生があったのかもな」
「さあ、時間ばかりが過ぎていくよ。勝負はどうするんだい?」
「じゃんけんだ」
「じゃんけんか。理由を聞いても良いかな」
「確率的に何度かやれば勝てそうな気がするし、僕の人生は運が悪い。だからこんな事になっている。ならば君の方が運が良いと言っても元が低ければ差は殆ど無いはずだ。そして僕のこれからを考えると運をあげることが必要。これがベストでしょ。大体ここで体力あげたって赤ちゃんの体力じゃあ無駄だからね」
「そうか、じゃあはじめよう」
僕らはじゃんけんを開始、運が悪いのは当然なのかそれでも10回目で勝った。普通に考えて10回連続で負けるって普通はないだろうけど、なかなか早い時間で抜けることが出来たのではないだろうか。とりあえず勝ったのだから。
「じゃあね僕。また来ると思うけど、それまで死ぬなよ。あと言い忘れたけどここから元に戻ると勝負に使ったステータス以外に総魔力量が増えるよ。でも魔力増やそうと思ってわざと来るなよ。戻れない確立の方が高いからな」
そんな声と共に現実の体に戻ったようだ。五感が戻った。とりあえず寒い。体が冷え切っている。
「クリスト、大丈夫。死んじゃだめよ。生きて、お願いちゃんと息をして頑張って戻ってきて」
顔に温かみを感じる。ポワポワ、フワフワとして気持ちいい。手で触ってみるとポニョポニョとしている。
「クリスト、生きているの。良かった。良かった」
目を開けるとウルレアールに抱きしめられていたことがわかった。
どうやらかなり危なかったようだ。
そしてそれから1年後、また魔力枯渇。またまた同じような会話を交わして生き返る。今回はじゃんけん100回だった。
今日は、女性が言葉を一生懸命教えようとしている。
女はウルレアールと名乗った。ママと呼ぶように言っている。僕はクリストと言う名前になったようだ。
まだしゃべったことはなかったが、ママと声を出してみるといがいに上手く声がでた。ウルレアールは難しくてしゃべれない。
「まあまあ、クリストは頭が良いのね。私はウルレアールよ。でもママって呼んでくれれば良いのよ。ママ。いえるかな?」
それから、毎日ウルレアールが知っている物語を何度も聞かせてくれた。僕も話を声に出してしゃべる練習をした。
顔に押し付けられる石は魔石と言うらしい。大体3日に1回魔力を吸い取られる。吸い取られるうちの3回に1回は熱は出す。
連れてこられたのは夏だった。恐らく1歳の直前だったはず。
その頃に気がついた。赤ちゃんのわりに認識力が高い。そんな疑問を考えられることにも疑問を抱く。自分の存在がおかしいことに気がつき始めた今日この頃。
そして秋のある日、限界まで魔力を吸い取られた。僕はどうやら魔力枯渇状態に陥ったらしい。
「ここはどこだ?」
「ここは迷いの世界だよ」
「君は誰?」
「僕は僕だよ。わかってるでしょ」
「君を倒せば元の世界に戻れるのか」
「そうだよ。でも心配しないで負けたら入れ替わりって事は無い。どんな勝負であれ君が勝つまで何回でも出来る。ただ負けるとここにいる時間が長くなる。それだけだよ」
「ふーん、勝負は何でも良いわけね」
「何でも良いけど。わかってるかな。自分に勝つとそれに関連したパラメータが上がるんだよ。そして次にここに来た時に同じ勝負をすれば前よりも抜け出るのに時間がかかる。同じパラメータを上げるのは難しくなるからだよ」
「ふーん、じゃあ1回2回は勝負を変えればなんとなりそうだな」
「そうかな。普通は人生で1度しかないけど、それでも皆勝つのに苦労するよ。微妙に僕の方がステータスがよいからね。それに勝つにはそれなりの知識と経験、そして精神力が必要なのさ。君には前の人生での知識と経験があるから有利なだけで普通の赤ちゃんがここに来たら勝負も出来ないまま、そのまま死ぬのさ」
「そりゃそうだな。ところでさらっと言われた前の人生と言われたことが驚きだ。なんとなく1歳児がこれほどの理解力を示すのはおかしいとは思っていたけど、そういうことか。お前の言う通り僕には前の人生があったのかもな」
「さあ、時間ばかりが過ぎていくよ。勝負はどうするんだい?」
「じゃんけんだ」
「じゃんけんか。理由を聞いても良いかな」
「確率的に何度かやれば勝てそうな気がするし、僕の人生は運が悪い。だからこんな事になっている。ならば君の方が運が良いと言っても元が低ければ差は殆ど無いはずだ。そして僕のこれからを考えると運をあげることが必要。これがベストでしょ。大体ここで体力あげたって赤ちゃんの体力じゃあ無駄だからね」
「そうか、じゃあはじめよう」
僕らはじゃんけんを開始、運が悪いのは当然なのかそれでも10回目で勝った。普通に考えて10回連続で負けるって普通はないだろうけど、なかなか早い時間で抜けることが出来たのではないだろうか。とりあえず勝ったのだから。
「じゃあね僕。また来ると思うけど、それまで死ぬなよ。あと言い忘れたけどここから元に戻ると勝負に使ったステータス以外に総魔力量が増えるよ。でも魔力増やそうと思ってわざと来るなよ。戻れない確立の方が高いからな」
そんな声と共に現実の体に戻ったようだ。五感が戻った。とりあえず寒い。体が冷え切っている。
「クリスト、大丈夫。死んじゃだめよ。生きて、お願いちゃんと息をして頑張って戻ってきて」
顔に温かみを感じる。ポワポワ、フワフワとして気持ちいい。手で触ってみるとポニョポニョとしている。
「クリスト、生きているの。良かった。良かった」
目を開けるとウルレアールに抱きしめられていたことがわかった。
どうやらかなり危なかったようだ。
そしてそれから1年後、また魔力枯渇。またまた同じような会話を交わして生き返る。今回はじゃんけん100回だった。
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