ハーレムはワンルームにて

ちょっとだけ変われた日

昔から男女分け隔てなく好かれていた

そして昔から好きだったのは男性で恋愛対象も男性だけだった

ただ普通になる為に女性を愛した偽りとか

「そ～らくんっ♡一緒に帰ろっ？」

『うん、そうだね』

「昊くんってば本当に優しいよね」

『そんな事はないよ』

この子は彼女でもない誰か、だけどこの子は俺のことを気に入ってるらしい

でも俺も興味もないのでそばにいるそれだけだ

しみじみ思う。こんな自分が嫌いだと

けれども最近は楽しみが増えた



『お疲れ様です、先輩』

「おー昊、学生なんだから同級生とでも遊んできたらいいのにココ最近はシフト入れすぎな？」

『いえ、俺は先輩に会えるだけで嬉しいので』

「おだてても何も出ないぞ？」

『おだてなんかじゃないですよ…本当ですからね』

「いい子だな昊は」

『いい子なんかじゃないですよ…俺は自分に嘘つきなんですから』

「じゃあ素直に生きてみたらいいだろ」

『でも』

「俺を信じてみろよ、絶対お前は幸せになる」

「まずはお前が先に笑わねぇとお前が望む向こう鏡だって笑わねぇよ」

『…そうですね！』

「じゃあ明日から変わってこいよ」

『無茶言わないでくださいよ～』

この人の為に変わってみようかな

そう思えた1日だった