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時間の逆転
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太郎はフラれた。原因は本人の浮気だ。絶対にバレないと思っていたのだが、浮気相手の母親が彼女の母親の同級生だったのだ。世界は狭い。太郎は本当に彼女の事を愛していた。浮気したのに愛していたはないだろうと言われそうだが、太郎は本当に彼女を愛していたのだ。結婚の約束もしていた。浮気は浮気でしかない。一晩だけで終わらせるつもりだった。しかし言い訳などするだけ虚しく、何も言わずに彼女は去っていった。
太郎は何もする気が起きなかった。少しでも気が紛れるならと古本屋を訪ねる太郎。お目当ての詩人の本の隣に背表紙側がささっている本をみつけた。誰だ逆に入れたのは?取り置きでもしているのか?と不審に思いながらもその本を手に取り背表紙を見てみる。『時間の逆転』その本のタイトルが視界に入った。時間を戻して彼女とやり直せたら、そんな叶うはずのない願い…気が付くとその本を買って家に帰っていた。
読み進めるとその内容に唖然とした。毎日時間に追われて仕事や家事、育児に忙殺されていたまじめな主婦が、一人娘の結婚式で雷にうたれて死亡するものの、後にゾンビとして復活し、何にもとらわれずに生きる様を描いていた。夫の死後、色んな男性と関係をもったり、詐欺をはたらいて警察のご厄介になったり、会社を経営して大金持ちになったりと破天荒な人生を送る。最終的には退屈すぎて火山に身を投げるのだが、それでも死にきれずに世界で大地震を巻き起こし全人類を滅亡させるというクソみたいな内容だった。
人や本を表面的な部分で評価はしてはいけないな。そう思って眠りにつこうとすると、友人からSNSが届いた。
「お前の元カノ、結婚するらしいぞ」
太郎は何もする気が起きなかった。少しでも気が紛れるならと古本屋を訪ねる太郎。お目当ての詩人の本の隣に背表紙側がささっている本をみつけた。誰だ逆に入れたのは?取り置きでもしているのか?と不審に思いながらもその本を手に取り背表紙を見てみる。『時間の逆転』その本のタイトルが視界に入った。時間を戻して彼女とやり直せたら、そんな叶うはずのない願い…気が付くとその本を買って家に帰っていた。
読み進めるとその内容に唖然とした。毎日時間に追われて仕事や家事、育児に忙殺されていたまじめな主婦が、一人娘の結婚式で雷にうたれて死亡するものの、後にゾンビとして復活し、何にもとらわれずに生きる様を描いていた。夫の死後、色んな男性と関係をもったり、詐欺をはたらいて警察のご厄介になったり、会社を経営して大金持ちになったりと破天荒な人生を送る。最終的には退屈すぎて火山に身を投げるのだが、それでも死にきれずに世界で大地震を巻き起こし全人類を滅亡させるというクソみたいな内容だった。
人や本を表面的な部分で評価はしてはいけないな。そう思って眠りにつこうとすると、友人からSNSが届いた。
「お前の元カノ、結婚するらしいぞ」
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