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第109話
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イザベラ嬢たちやアンナ公爵夫人が、ベイルトンの菓子職人たち自慢の一品たちに舌鼓を打ちながら、一品一品に対する感想を言い合っている。そして、一通り感想が言い終わると、それぞれのスイーツの食べ比べを始めようとする。
(言ってくれれば、追加分くらい出すのに……)
そう思った瞬間、女性陣の首がスッと動いて俺の方に向き、ギラリと光る眼光で威圧してくる。もしや、俺の心を読んでいるのか?女性陣全員が、そう思わざるを得ない程の反応速度だった。
「……えっと、食べ比べをするくらいなら、皆さんに同じものをお出ししましょうか?」
「宜しいんですか?」
俺の問いかけに、イザベラ嬢が食い気味に返してくる。それに気圧されつつも、イザベラ嬢たちに頷き返す。イザベラ嬢たちは、俺の頷きに歓喜の声を上げる。そんなイザベラ嬢たちを見ながら、バックパックに手を入れてスイーツを取り出していく。取り出していくスイーツは、イザベラ嬢たちそれぞれに出したスイーツだ。それを人数分用意して、イザベラ嬢たちの前に並べていく。イザベラ嬢たちは再び歓喜の声を上げて、スイーツ談議を再開させる。
「食べ物以外にも、まだお土産があるんだけどな。……どうしよう」
「これらだけでも充分凄いのに、まだあるのか?」
「ああ、母さんや叔母さん、それに領民の皆が持たせてくれたんだ。服に小物、それに食器とか、本当に色々と持たされた。王都に戻ってきてから一通り確認したんだが、九割が女性ものだったから、恐らくアンナ様やイザベラ嬢へのお土産だろう」
「公爵様へは?食べ物だけで終わりってのは、流石にまずいだろ」
「お土産の中に男性用の服や小物もあったから、それが公爵様へのお土産だろうな」
「ほう?そうなのか」
「公爵様、聞いていたんですか?」
「ついな。聞こえてきた内容も内容だったから、口を挟ませてもらったぞ。女性陣はまだお楽しみの最中の様だから、先に私へのお土産を見せてもらえるか?」
「分かりました。それとジャック爺。ジャック爺の服も預かってるから、一緒に見てくれる?」
「うむ、分かった」
「ウォルター、俺たちも一緒にいいか?」
「公爵、いいですよね?」
「構わん。二人も一緒に服を見てみるとしよう」
「「ありがとうございます」」
カノッサ公爵家とジャック爺、それからジャンとマークを連れて、傍にある別のテーブルへと移動する。イザベラ嬢たちはスイーツ談議に夢中の様だが、アンナ公爵夫人だけは、談義に参加しつつもこちらの動きを見ている。こういった、この場の者たちの僅かな動きも見逃さない所は、流石は公爵夫人だと思う。
「さて、まずは公爵様の服からです。最初の一着目がこれですね」
「ふむ。一目見て分かる程に、とても良い服だな。そして、それを裏打ちする様に生地も――――これは!?」
「どうしたんでしょうか?破れてる所でもありましたか?」
「いや、そうではない!?寧ろこれは、破れている以上に大変な事だ!!」
大きな声で騒ぐカノッサ公爵に、俺たちだけでなく、スイーツ談議中のイザベラ嬢たちやアンナ公爵夫人も驚いている。困惑状態の俺たちの中でいち早く我に返ったアンナ公爵夫人が、驚かされたことに少し怒った雰囲気を放ちながら、カノッサ公爵に問いかける。
「貴方、一体何を騒いでいるの?」
「アンナ!!この服を触ってみなさい!!」
「え、ええ。分かったわ。――――これは!!」
「間違いないだろう?」
「そうね。この服に使われている生地は、寡黙な蜘蛛の糸で作られたもの!!この服は間違いなく、服の中でも最高級品の一着だと言っていいわ!!」
(言ってくれれば、追加分くらい出すのに……)
そう思った瞬間、女性陣の首がスッと動いて俺の方に向き、ギラリと光る眼光で威圧してくる。もしや、俺の心を読んでいるのか?女性陣全員が、そう思わざるを得ない程の反応速度だった。
「……えっと、食べ比べをするくらいなら、皆さんに同じものをお出ししましょうか?」
「宜しいんですか?」
俺の問いかけに、イザベラ嬢が食い気味に返してくる。それに気圧されつつも、イザベラ嬢たちに頷き返す。イザベラ嬢たちは、俺の頷きに歓喜の声を上げる。そんなイザベラ嬢たちを見ながら、バックパックに手を入れてスイーツを取り出していく。取り出していくスイーツは、イザベラ嬢たちそれぞれに出したスイーツだ。それを人数分用意して、イザベラ嬢たちの前に並べていく。イザベラ嬢たちは再び歓喜の声を上げて、スイーツ談議を再開させる。
「食べ物以外にも、まだお土産があるんだけどな。……どうしよう」
「これらだけでも充分凄いのに、まだあるのか?」
「ああ、母さんや叔母さん、それに領民の皆が持たせてくれたんだ。服に小物、それに食器とか、本当に色々と持たされた。王都に戻ってきてから一通り確認したんだが、九割が女性ものだったから、恐らくアンナ様やイザベラ嬢へのお土産だろう」
「公爵様へは?食べ物だけで終わりってのは、流石にまずいだろ」
「お土産の中に男性用の服や小物もあったから、それが公爵様へのお土産だろうな」
「ほう?そうなのか」
「公爵様、聞いていたんですか?」
「ついな。聞こえてきた内容も内容だったから、口を挟ませてもらったぞ。女性陣はまだお楽しみの最中の様だから、先に私へのお土産を見せてもらえるか?」
「分かりました。それとジャック爺。ジャック爺の服も預かってるから、一緒に見てくれる?」
「うむ、分かった」
「ウォルター、俺たちも一緒にいいか?」
「公爵、いいですよね?」
「構わん。二人も一緒に服を見てみるとしよう」
「「ありがとうございます」」
カノッサ公爵家とジャック爺、それからジャンとマークを連れて、傍にある別のテーブルへと移動する。イザベラ嬢たちはスイーツ談議に夢中の様だが、アンナ公爵夫人だけは、談義に参加しつつもこちらの動きを見ている。こういった、この場の者たちの僅かな動きも見逃さない所は、流石は公爵夫人だと思う。
「さて、まずは公爵様の服からです。最初の一着目がこれですね」
「ふむ。一目見て分かる程に、とても良い服だな。そして、それを裏打ちする様に生地も――――これは!?」
「どうしたんでしょうか?破れてる所でもありましたか?」
「いや、そうではない!?寧ろこれは、破れている以上に大変な事だ!!」
大きな声で騒ぐカノッサ公爵に、俺たちだけでなく、スイーツ談議中のイザベラ嬢たちやアンナ公爵夫人も驚いている。困惑状態の俺たちの中でいち早く我に返ったアンナ公爵夫人が、驚かされたことに少し怒った雰囲気を放ちながら、カノッサ公爵に問いかける。
「貴方、一体何を騒いでいるの?」
「アンナ!!この服を触ってみなさい!!」
「え、ええ。分かったわ。――――これは!!」
「間違いないだろう?」
「そうね。この服に使われている生地は、寡黙な蜘蛛の糸で作られたもの!!この服は間違いなく、服の中でも最高級品の一着だと言っていいわ!!」
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