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第137話
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大盛り上がりの中で始まった決勝戦だが、第二戦が終わった頃には、観客たちも貴族たちも歓声ではなく戸惑いの声を上げていた。
それもそのはずだ。第一戦、レゼルホルン魔法学院は新顔の女子生徒が出場し、王都校はローラ嬢が出場した。結果はお察しの通りだが、その内容も酷かった。レゼルホルンの女子生徒が、最初は相手の様子を見るためにと放った魔法に対して、ローラ嬢は魔力をありったけに込めて魔法陣を展開し、威力の高い魔法を発動して対抗したのだ。
魔法戦闘において、魔法使いは自分の魔力量を常に気にしながら行動するのが基本だ。その基本は、純粋な魔法使いや魔法も使える剣士や戦士であっても、変わる事のないものだ。その基本を、ローラ嬢は初手からガン無視したのだ。
いくら魔力量が豊富であったとしても、無駄の多い魔力の使い方や戦い方をしていたので、早々に魔力枯渇状態に陥った。試合終盤には簡単な魔法を放つ事も、魔力障壁を展開する事も出来ないままに逃げまわり、最後には疲れ切って棒立ちになっていた所に、小さい火球を胸に当てられて敗北した。
(あれには観客たちも言葉が出なかったな。まあ、仕方ないっちゃ仕方ないけどな)
続く第二戦。第一戦の無様な敗北を払拭するために出場したのは、魔法師団長の息子にして、次期魔法師団長だと期待されているセドリック・ピエールだ。対するレゼルホルン魔法学院の相手は、何と主将である女子生徒が出場してきた。レゼルホルン魔法学院は、二勝目を確実に取るための人選をしたのだ。
セドリックはローラとは違い、流石に基本から逸脱する事はなかった。なかったが、それで魔法の威力が上る事も、術式や魔法陣の構築・展開速度が上がる訳でもない。さらには魔力操作・制御の腕に圧倒的な差があり、魔法の正確性においても主将の女子生徒に比べて劣った。
そして極めつけは、同時に発動して放った魔法同士がぶつかり合った時に対消滅ではなく、セドリックの魔法が一方的に掻き消されたのが大きかった。実力差を見せつけられたセドリックは魔力や魔法が徐々に乱れていき、最後に威力の高い魔法同士のぶつかり合いに負け、魔法が直撃した事で敗北した。
(魔法師団長の息子が、次期魔法師団長であると言われてきた男が圧倒的な敗北を喫した事で、ピエール家の派閥にいる魔法使いたちが騒めいていたな。だが魔法師団長だけは、当然の結果の様に受け入れていた。もしかして、息子の鍛錬の甘さを元々知っていたのかもな)
そして続く第三戦。司会と解説の紹介で、二人の生徒が闘技場で向かい合う。王都校は第一戦第二戦と連続で敗北していて後がない事から、この第三戦で確実に勝つためにもと、自分たち五人の中で最も強いアルベルト殿下という切り札を切ってきた。
対するレゼルホルン魔法学院も、第三戦も勝利して優勝を確実のものとするために、レギアス殿下という切り札を切ってきた。奇しくも第三戦で、王族同士、兄弟同士の戦いとなった。この戦いの中で、レギアス殿下の顔や髪色を変える魔法の様な、王族だけが使える魔法が見れるかもしれない。そんな期待を抱きながら、審判の開始の合図によって始まった第三戦の観戦に集中する。
それもそのはずだ。第一戦、レゼルホルン魔法学院は新顔の女子生徒が出場し、王都校はローラ嬢が出場した。結果はお察しの通りだが、その内容も酷かった。レゼルホルンの女子生徒が、最初は相手の様子を見るためにと放った魔法に対して、ローラ嬢は魔力をありったけに込めて魔法陣を展開し、威力の高い魔法を発動して対抗したのだ。
魔法戦闘において、魔法使いは自分の魔力量を常に気にしながら行動するのが基本だ。その基本は、純粋な魔法使いや魔法も使える剣士や戦士であっても、変わる事のないものだ。その基本を、ローラ嬢は初手からガン無視したのだ。
いくら魔力量が豊富であったとしても、無駄の多い魔力の使い方や戦い方をしていたので、早々に魔力枯渇状態に陥った。試合終盤には簡単な魔法を放つ事も、魔力障壁を展開する事も出来ないままに逃げまわり、最後には疲れ切って棒立ちになっていた所に、小さい火球を胸に当てられて敗北した。
(あれには観客たちも言葉が出なかったな。まあ、仕方ないっちゃ仕方ないけどな)
続く第二戦。第一戦の無様な敗北を払拭するために出場したのは、魔法師団長の息子にして、次期魔法師団長だと期待されているセドリック・ピエールだ。対するレゼルホルン魔法学院の相手は、何と主将である女子生徒が出場してきた。レゼルホルン魔法学院は、二勝目を確実に取るための人選をしたのだ。
セドリックはローラとは違い、流石に基本から逸脱する事はなかった。なかったが、それで魔法の威力が上る事も、術式や魔法陣の構築・展開速度が上がる訳でもない。さらには魔力操作・制御の腕に圧倒的な差があり、魔法の正確性においても主将の女子生徒に比べて劣った。
そして極めつけは、同時に発動して放った魔法同士がぶつかり合った時に対消滅ではなく、セドリックの魔法が一方的に掻き消されたのが大きかった。実力差を見せつけられたセドリックは魔力や魔法が徐々に乱れていき、最後に威力の高い魔法同士のぶつかり合いに負け、魔法が直撃した事で敗北した。
(魔法師団長の息子が、次期魔法師団長であると言われてきた男が圧倒的な敗北を喫した事で、ピエール家の派閥にいる魔法使いたちが騒めいていたな。だが魔法師団長だけは、当然の結果の様に受け入れていた。もしかして、息子の鍛錬の甘さを元々知っていたのかもな)
そして続く第三戦。司会と解説の紹介で、二人の生徒が闘技場で向かい合う。王都校は第一戦第二戦と連続で敗北していて後がない事から、この第三戦で確実に勝つためにもと、自分たち五人の中で最も強いアルベルト殿下という切り札を切ってきた。
対するレゼルホルン魔法学院も、第三戦も勝利して優勝を確実のものとするために、レギアス殿下という切り札を切ってきた。奇しくも第三戦で、王族同士、兄弟同士の戦いとなった。この戦いの中で、レギアス殿下の顔や髪色を変える魔法の様な、王族だけが使える魔法が見れるかもしれない。そんな期待を抱きながら、審判の開始の合図によって始まった第三戦の観戦に集中する。
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