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第166話
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肉のダンジョン初戦となる牛との戦いは、こちらの圧倒的な勝利によって終わった。寧ろ、全員で戦う必要がなかったくらいの力量差だった。少なくとも野生動物のみの階層においては、魔力の節約も考えて魔法なしでいいな。
初戦を終えてから暫く平原を進み、野生動物たちと何回か戦闘を行った。猪・山羊・羊・豚といった様々な野生動物と戦ったが、どの動物も普通の動物だったので、俺やカトリーヌさんが積極的に攻撃して仕留めた。
その後もダンジョンを探索し、俺たちは十階層まで辿り着いた。三階層までは野生動物のみで、二階層・三階層と進む事に、ドロップする肉の質がほんの少しだけ上がっていた。四階層から九階層までの階層では、魔力をその身に宿した魔物となり、身体強化の魔法を使ってくる様になった。それに加えて、階層を進む事に気性が荒くなっていき、積極的に俺たちへ突撃を仕掛けてくる程凶暴になった。
そんな凶暴な魔物と化した牛や猪たちを手際よく倒し、肉のダンジョン十階層に辿り着いた俺たちは、一旦休憩と昼食の時間をとる事にした。ここまでサクサクと進んではきたが、第一階層が広大な草原であった様に、二階層から九階層もそれと同じくらいの広さであったので、十階層まで辿り着くのに結構な時間がかかった。
「ふむ。魔物と化した牛や猪などからドロップした肉は、ダンジョン外の魔物の肉と比べても、とても質の高い肉の様じゃの」
「味もさることながら、どの肉もくどくなくてお腹がもたれにくいんですよ」
「それは嬉しい情報じゃ。この年になると、どうしても脂が重く感じるからの。中々肉の食事を楽しむ事も難しいんじゃよ」
「安心してください。私の親戚のお婆さんも賢者様と同じでしたが、ここのお肉は美味しそうに食べてましたから」
「ほう、それはますます楽しみじゃの」
カトリーヌさんが、魔法の火によって熱せられた鉄板の上に油を引き、そこにダンジョン産の質の高いお肉を乗せていく。ジューという肉が焼ける音が響くと同時に、とても食欲をそそられるいい匂いが広がり、俺たち全員のお腹を刺激してくる。
最初は調味料を何も使わずに、お肉そのままを楽しむ事にした。そして全員分の肉が焼け、一斉に美味しそうなお肉を口に運ぶ。一噛みする事にうま味が溢れ、口の中一杯に幸せが広がっていく。誰もが言葉を発する事なく、ただただ食事に集中している。俺は無言のまま席を立ち、次の肉を鉄板の上に乗せていく。
「これは美味いの」
「調味料なしでこれ程とは……」
「実家でも、ここまでのお肉は口にした事はありません」
「でもこれ、まだ上層階のお肉なんだよね?」
「気付いたわね、ウォルター君。その通りよ。深層でドロップするお肉は、これとは比較にならない程の美味しさよ」
カトリーヌさんの言葉に、この場がシーンと静まる。そして、静まり返ったこの場に、ジュルリという音とゴクリと喉を鳴らす音が響く。口にしたお肉よりも美味しいという深層のお肉を想像し、俺自身のやる気もそうだが、皆のやる気ももの凄く上がっている。
このダンジョンは肉しかドロップしないし、冒険者としての実入りも少ないが、十分に当たりのダンジョンと言ってもいいだろう。十階層からは、積極的に魔物に仕掛けていこう。
初戦を終えてから暫く平原を進み、野生動物たちと何回か戦闘を行った。猪・山羊・羊・豚といった様々な野生動物と戦ったが、どの動物も普通の動物だったので、俺やカトリーヌさんが積極的に攻撃して仕留めた。
その後もダンジョンを探索し、俺たちは十階層まで辿り着いた。三階層までは野生動物のみで、二階層・三階層と進む事に、ドロップする肉の質がほんの少しだけ上がっていた。四階層から九階層までの階層では、魔力をその身に宿した魔物となり、身体強化の魔法を使ってくる様になった。それに加えて、階層を進む事に気性が荒くなっていき、積極的に俺たちへ突撃を仕掛けてくる程凶暴になった。
そんな凶暴な魔物と化した牛や猪たちを手際よく倒し、肉のダンジョン十階層に辿り着いた俺たちは、一旦休憩と昼食の時間をとる事にした。ここまでサクサクと進んではきたが、第一階層が広大な草原であった様に、二階層から九階層もそれと同じくらいの広さであったので、十階層まで辿り着くのに結構な時間がかかった。
「ふむ。魔物と化した牛や猪などからドロップした肉は、ダンジョン外の魔物の肉と比べても、とても質の高い肉の様じゃの」
「味もさることながら、どの肉もくどくなくてお腹がもたれにくいんですよ」
「それは嬉しい情報じゃ。この年になると、どうしても脂が重く感じるからの。中々肉の食事を楽しむ事も難しいんじゃよ」
「安心してください。私の親戚のお婆さんも賢者様と同じでしたが、ここのお肉は美味しそうに食べてましたから」
「ほう、それはますます楽しみじゃの」
カトリーヌさんが、魔法の火によって熱せられた鉄板の上に油を引き、そこにダンジョン産の質の高いお肉を乗せていく。ジューという肉が焼ける音が響くと同時に、とても食欲をそそられるいい匂いが広がり、俺たち全員のお腹を刺激してくる。
最初は調味料を何も使わずに、お肉そのままを楽しむ事にした。そして全員分の肉が焼け、一斉に美味しそうなお肉を口に運ぶ。一噛みする事にうま味が溢れ、口の中一杯に幸せが広がっていく。誰もが言葉を発する事なく、ただただ食事に集中している。俺は無言のまま席を立ち、次の肉を鉄板の上に乗せていく。
「これは美味いの」
「調味料なしでこれ程とは……」
「実家でも、ここまでのお肉は口にした事はありません」
「でもこれ、まだ上層階のお肉なんだよね?」
「気付いたわね、ウォルター君。その通りよ。深層でドロップするお肉は、これとは比較にならない程の美味しさよ」
カトリーヌさんの言葉に、この場がシーンと静まる。そして、静まり返ったこの場に、ジュルリという音とゴクリと喉を鳴らす音が響く。口にしたお肉よりも美味しいという深層のお肉を想像し、俺自身のやる気もそうだが、皆のやる気ももの凄く上がっている。
このダンジョンは肉しかドロップしないし、冒険者としての実入りも少ないが、十分に当たりのダンジョンと言ってもいいだろう。十階層からは、積極的に魔物に仕掛けていこう。
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