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第243話
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「ベイルトン辺境伯家が三男、ウォルター・ベイルトン。貴方は、イザベラ・カノッサ、マルグリット・カノッサ、クララ・ベルトーネ、ナタリー・コーベット、カトリーヌ・マルソーを妻とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
「カノッサ公爵家が長女、イザベラ・カノッサ。そして次女、マルグリット・カノッサ。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「「――――誓います」」
「ベルトーネ男爵家が長女、クララ・ベルトーネ。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
「コーベット男爵家が長女、ナタリー・コーベット。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
「マルソー家が長女、カトリーヌ・マルソー。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
俺たちの前に立つアモル教の司教さんが、それぞれに誓いの言葉を問いかけ、俺たちはその問いかけに心から誓いの言葉を返す。この目の前に立つ司教さんは、六十代の白髪が輝くイケメンお爺さんで、カノッサ公爵夫妻と俺の母さんがお世話になった恩人との事。
この婚約式が決まった時に、母さんの恩人である司教さんに事前の挨拶をさせてもらった。その際に、母さんの息子である事を知った司教さんはもの凄く驚き、また懐かしそうに俺の顔をジッと見ていた。
母さんは若い頃に、司教さんに色々と迷惑や面倒事を掛けたとの事で、俺は母さんに変わって頭を下げて謝った。だが司教さんは、笑って謝罪は必要ないと言ってくれた。当時は若かったこともあり、色々と思う所もあったそうだが、歳をとりながら様々な事を経験した結果、あれもまた自分にとって良き思い出であったと思う様になったとの事。
正し、母さんと直接顔を合わせた時には、一度拳骨を落とすと笑みを浮かべていた。その時、カノッサ公爵夫妻が同時に頭をさすっていたので、既に二人は一撃を甘んじて受けたのだろうという事は分かった。母さんの息子として、母さんも二人の様に甘んじて一撃を受け入れて欲しい。
「愛の神アモル様が見守りし彼らは、本日ここに新たな一つの家族となった。これから先、喜ばしい事もあれば困難が降りかかってくる事もある。だが、それら全てを家族で分かち合い、共に手を取り合って協力し、乗り越えていってほしいと切に願う」
『はい』
「頑張りなさい」
司教様は、最後に司教としてだけではなく、孫を見る好々爺の祖父の様な優しい微笑みを浮かべてそう言ってくれた。俺とイザベラたちは、そんな祖父の様な顔を見せてくれた司教様に、その場で深く深く一礼をして感謝の意を示した。
「――――誓います」
「カノッサ公爵家が長女、イザベラ・カノッサ。そして次女、マルグリット・カノッサ。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「「――――誓います」」
「ベルトーネ男爵家が長女、クララ・ベルトーネ。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
「コーベット男爵家が長女、ナタリー・コーベット。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
「マルソー家が長女、カトリーヌ・マルソー。ウォルター・ベイルトンを夫とし、何時いかなる時も心から愛し、共に人生を歩んでいく事を誓いますか?」
「――――誓います」
俺たちの前に立つアモル教の司教さんが、それぞれに誓いの言葉を問いかけ、俺たちはその問いかけに心から誓いの言葉を返す。この目の前に立つ司教さんは、六十代の白髪が輝くイケメンお爺さんで、カノッサ公爵夫妻と俺の母さんがお世話になった恩人との事。
この婚約式が決まった時に、母さんの恩人である司教さんに事前の挨拶をさせてもらった。その際に、母さんの息子である事を知った司教さんはもの凄く驚き、また懐かしそうに俺の顔をジッと見ていた。
母さんは若い頃に、司教さんに色々と迷惑や面倒事を掛けたとの事で、俺は母さんに変わって頭を下げて謝った。だが司教さんは、笑って謝罪は必要ないと言ってくれた。当時は若かったこともあり、色々と思う所もあったそうだが、歳をとりながら様々な事を経験した結果、あれもまた自分にとって良き思い出であったと思う様になったとの事。
正し、母さんと直接顔を合わせた時には、一度拳骨を落とすと笑みを浮かべていた。その時、カノッサ公爵夫妻が同時に頭をさすっていたので、既に二人は一撃を甘んじて受けたのだろうという事は分かった。母さんの息子として、母さんも二人の様に甘んじて一撃を受け入れて欲しい。
「愛の神アモル様が見守りし彼らは、本日ここに新たな一つの家族となった。これから先、喜ばしい事もあれば困難が降りかかってくる事もある。だが、それら全てを家族で分かち合い、共に手を取り合って協力し、乗り越えていってほしいと切に願う」
『はい』
「頑張りなさい」
司教様は、最後に司教としてだけではなく、孫を見る好々爺の祖父の様な優しい微笑みを浮かべてそう言ってくれた。俺とイザベラたちは、そんな祖父の様な顔を見せてくれた司教様に、その場で深く深く一礼をして感謝の意を示した。
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