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第264話
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ローラ嬢が発した言葉に、困惑・恐怖・不満・嫌悪・軽蔑といった負の感情から、興奮・尊敬・期待・感動・優越といった正の感情といったものまで、色々な感情がダンスホール内の色々な場所から感じられる。女と女の戦いを静観していたダンスホール内の空気が、ローラ嬢の問題発言によって大きく騒めいた。
誰も彼も言葉を発する事はないが、その顔には湧き出てきた感情がありありと浮かんでいる。負の感情が顔に浮かんでいるのは、女豹たち貴族令嬢連合の者たちと、イザベラたちの派閥に属している友人たち、それから中立の立場に属している生徒たちや先生たちだ。中立の立場に属している貴族の子息・子女であっても、感性や価値観といったものなどは俺たち側と変わらない。なので、ローラ嬢の権威を用いた脅しを聞いて、嫌悪などの負の感情を抱いたのだろう。
(中立の立場の人たちが、俺たちと同じ感性や価値観をしていてよかった。そして、俺たちとは逆の感情を抱いているのは、予想通りの者たちだったな)
俺の予想通り、負の感情ではなく正の感情が顔に浮かんでいるのは、ローラ嬢の派閥に属している者たちだった。ローラ嬢の派閥に属しているのは、魔法使い至上主義の傾向が強い生徒や、完全に魔法使い至上主義に染まっている先生たち。それからアルベルト殿下や側近たち、聖女ジャンヌの生まれ変わりと認められたローラ嬢にすり寄って、彼らの権力の傘に着て甘い汁を吸っている者たちだ。
選民思想が強い魔法使い至上主義に染まっている者たちは、魔法使いの中の頂点に位置する聖女の生まれ変わりとされるローラ嬢の事を、自分たちを更なる高みへと導く存在だと崇めている。甘い汁を啜っている者たちはそこまでではないものの、自分たちも同じ魔法使いである事から、ある程度は敬意をもって接している。
これらの事から、ローラ嬢をよいしょする取り巻きや周囲の者たちは、ローラ嬢の振る舞いに対して肯定的な感情を抱く。彼ら彼女らはローラ嬢の言葉を疑う事はなく、全てが愛の神であるアモル神に認められた正しい行いであると、心の底から信じている。そして、その正しき行いを否定する相手に対して、苛烈なまでに敵意を抱いて攻撃してくるのだ。
「あの子が正式に聖女の生まれ変わりだと認められてから、魔法使い至上主義の先生方や生徒たちが、我が意を得たりとばかりに好き放題してるからね」
「学院長も何とかしようと考えている様だけど、ローラの権威が障害となっているみたいだわ」
「他の先生方も協力して、それとなく他の生徒たちを守っていますが、全ての生徒を守り切る事は出来ていません」
「魔法使い至上主義たちの力は、今も日に日に増していっています。このままでは、精神的にも肉体的にも大きな傷を受け、完全に立ち直る事が出来ない生徒が出てくる事は間違いないでしょう」
「そうさせない為には、中立に属している生徒や先生を、表向きはイザベラたちの派閥の一員とする事で、あいつらの横暴から保護していくのがいいな」
「そうね。現状だとそれが最善策ね。舞踏会が終わり次第、順次接触・交渉していきましょう」
俺たちが舞踏会後の動きを確認し終わった時、女と女の戦いにさらなる動きが起きる。そしてその動きこそが、ローラ嬢とその派閥に属する者たち、アルベルト殿下や側近たち、魔法使い至上主義の者たちなどの今後を、明確に決定付ける事となった。
誰も彼も言葉を発する事はないが、その顔には湧き出てきた感情がありありと浮かんでいる。負の感情が顔に浮かんでいるのは、女豹たち貴族令嬢連合の者たちと、イザベラたちの派閥に属している友人たち、それから中立の立場に属している生徒たちや先生たちだ。中立の立場に属している貴族の子息・子女であっても、感性や価値観といったものなどは俺たち側と変わらない。なので、ローラ嬢の権威を用いた脅しを聞いて、嫌悪などの負の感情を抱いたのだろう。
(中立の立場の人たちが、俺たちと同じ感性や価値観をしていてよかった。そして、俺たちとは逆の感情を抱いているのは、予想通りの者たちだったな)
俺の予想通り、負の感情ではなく正の感情が顔に浮かんでいるのは、ローラ嬢の派閥に属している者たちだった。ローラ嬢の派閥に属しているのは、魔法使い至上主義の傾向が強い生徒や、完全に魔法使い至上主義に染まっている先生たち。それからアルベルト殿下や側近たち、聖女ジャンヌの生まれ変わりと認められたローラ嬢にすり寄って、彼らの権力の傘に着て甘い汁を吸っている者たちだ。
選民思想が強い魔法使い至上主義に染まっている者たちは、魔法使いの中の頂点に位置する聖女の生まれ変わりとされるローラ嬢の事を、自分たちを更なる高みへと導く存在だと崇めている。甘い汁を啜っている者たちはそこまでではないものの、自分たちも同じ魔法使いである事から、ある程度は敬意をもって接している。
これらの事から、ローラ嬢をよいしょする取り巻きや周囲の者たちは、ローラ嬢の振る舞いに対して肯定的な感情を抱く。彼ら彼女らはローラ嬢の言葉を疑う事はなく、全てが愛の神であるアモル神に認められた正しい行いであると、心の底から信じている。そして、その正しき行いを否定する相手に対して、苛烈なまでに敵意を抱いて攻撃してくるのだ。
「あの子が正式に聖女の生まれ変わりだと認められてから、魔法使い至上主義の先生方や生徒たちが、我が意を得たりとばかりに好き放題してるからね」
「学院長も何とかしようと考えている様だけど、ローラの権威が障害となっているみたいだわ」
「他の先生方も協力して、それとなく他の生徒たちを守っていますが、全ての生徒を守り切る事は出来ていません」
「魔法使い至上主義たちの力は、今も日に日に増していっています。このままでは、精神的にも肉体的にも大きな傷を受け、完全に立ち直る事が出来ない生徒が出てくる事は間違いないでしょう」
「そうさせない為には、中立に属している生徒や先生を、表向きはイザベラたちの派閥の一員とする事で、あいつらの横暴から保護していくのがいいな」
「そうね。現状だとそれが最善策ね。舞踏会が終わり次第、順次接触・交渉していきましょう」
俺たちが舞踏会後の動きを確認し終わった時、女と女の戦いにさらなる動きが起きる。そしてその動きこそが、ローラ嬢とその派閥に属する者たち、アルベルト殿下や側近たち、魔法使い至上主義の者たちなどの今後を、明確に決定付ける事となった。
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