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第283話
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全員に教皇の衝撃的な情報を伝え終えてから数日、教皇は大きな動きの為の下準備や根回しなどの小さな動きを、毎日欠かさず精力的に行っている。教皇自身が精力的に動いている事が影響して、徐々にアモル教内での協力者が増えている。教皇に近い存在である側近たちに至っては、選ばれたエリートたちの約八割の者たちが、教皇の永遠の命という甘い誘惑に乗せられて暗き闇側として活動している。
老いを恐れている教皇の側近たちは、同年代から少し下の世代の者が多く、教皇同様に老いる事や衰える事を恐れている。そういった年齢といった部分も含めて、ジャック爺やローザさんと同じ様に教皇の気持ちなどに共感し、且つ自分も永遠の命を手に入れようと動いているんだろう。
「今の所、影の方たちの存在は気付かれていませんか?」
「ああ、皆優秀だからな。今の所気付かれた様子も、あえて泳がされている様子もなさそうだ」
「私たちも方からも、しっかりと油断しない様にと口酸っぱく伝えているから、皆気を抜く事なく動いてくれているわ」
「お父様、お母様。皆にたっぷり賞与を与えてくださいね。潜入している皆にも、守るべき家族がいるんですから」
「分かっているわ。命懸けでアモル教に潜入し、毎日情報を持ち帰ってくれている。それに報いる為にも毎日賞与をたっぷりと支払うだけでなく、カノッサ公爵領産の貴重な食べ物や飲み物、服やアクセサリーなんかも贈っているわ」
「皆は幼い頃から、カノッサ公爵家の為にと十二分に尽くしてくれている。まだまだこの程度では、皆の献身に釣り合わない。私もアンナも色々と考えているから、イザベラたちも安心して私たちに任せてくれ」
現在カノッサ公爵家が抱えている凄腕集団の影の者たちは、屋敷やイザベラたち公爵家の者たちを守護する最低限の戦力を残して、王都のアモル教上層部の監視の任についてもらっている。
流石に教皇と言えども、末端の者にまで今回の件を広めると思えない。受けられる恩恵に限りがある事を、教皇を含めたアモル教の上層部の者たちは知っているからだ。だからこそ、確実に自分たちが永遠の命という恩恵を受ける為に、自分たちの間だけで情報を留める事は間違いない。その事から、影の者たちに監視してもらっている対象は、教皇と側近たちなどに絞り込んでいる。
「監視を続けている現状で、教皇以外に暗き闇が直接接触した者はいませんか?」
「今現在報告を受けている情報の中には、その様な情報は一切ないな。それにもし接触していたとしても、暗き闇に全力でその場面を隠されてしまえば、一流の影の者たちと言えども知り得る事が出来ない」
「私たちも影の者たちには、絶対に深追いしない事や無理しない事を言い含めているわ」
「それでいいと思います。暗き闇を直接相手するとなると、幾ら信頼できる影の方たちであったとしても、生還出来る可能性は低いと言わざるを得ないですから。俺としても、情報は大事ですが、人命の方がもっと大事です。お二人の判断や決断を、俺は心から支持します」
誰だって死にたくはない。そんな思いを、俺やイザベラやクララはよく分かっている。だからこそ、カノッサ公爵夫妻が影の者たちに下した命を大事にという命に、俺たち三人は文句を言う事はない。どれだけ貴重な情報を手に入れられたとしても、その代わりに同じく貴重な命が散ってしまう事を、俺たち全員望んでないからだ。
影の者たちは毎日無事に屋敷に帰ってきて、美味しいものを飲み食いしてお腹を満たしてもらい、家族と共に健やかに過ごしてほしい。それが、一度死というものを経験し、家族と死に別れる事になった者が望む事だ。
老いを恐れている教皇の側近たちは、同年代から少し下の世代の者が多く、教皇同様に老いる事や衰える事を恐れている。そういった年齢といった部分も含めて、ジャック爺やローザさんと同じ様に教皇の気持ちなどに共感し、且つ自分も永遠の命を手に入れようと動いているんだろう。
「今の所、影の方たちの存在は気付かれていませんか?」
「ああ、皆優秀だからな。今の所気付かれた様子も、あえて泳がされている様子もなさそうだ」
「私たちも方からも、しっかりと油断しない様にと口酸っぱく伝えているから、皆気を抜く事なく動いてくれているわ」
「お父様、お母様。皆にたっぷり賞与を与えてくださいね。潜入している皆にも、守るべき家族がいるんですから」
「分かっているわ。命懸けでアモル教に潜入し、毎日情報を持ち帰ってくれている。それに報いる為にも毎日賞与をたっぷりと支払うだけでなく、カノッサ公爵領産の貴重な食べ物や飲み物、服やアクセサリーなんかも贈っているわ」
「皆は幼い頃から、カノッサ公爵家の為にと十二分に尽くしてくれている。まだまだこの程度では、皆の献身に釣り合わない。私もアンナも色々と考えているから、イザベラたちも安心して私たちに任せてくれ」
現在カノッサ公爵家が抱えている凄腕集団の影の者たちは、屋敷やイザベラたち公爵家の者たちを守護する最低限の戦力を残して、王都のアモル教上層部の監視の任についてもらっている。
流石に教皇と言えども、末端の者にまで今回の件を広めると思えない。受けられる恩恵に限りがある事を、教皇を含めたアモル教の上層部の者たちは知っているからだ。だからこそ、確実に自分たちが永遠の命という恩恵を受ける為に、自分たちの間だけで情報を留める事は間違いない。その事から、影の者たちに監視してもらっている対象は、教皇と側近たちなどに絞り込んでいる。
「監視を続けている現状で、教皇以外に暗き闇が直接接触した者はいませんか?」
「今現在報告を受けている情報の中には、その様な情報は一切ないな。それにもし接触していたとしても、暗き闇に全力でその場面を隠されてしまえば、一流の影の者たちと言えども知り得る事が出来ない」
「私たちも影の者たちには、絶対に深追いしない事や無理しない事を言い含めているわ」
「それでいいと思います。暗き闇を直接相手するとなると、幾ら信頼できる影の方たちであったとしても、生還出来る可能性は低いと言わざるを得ないですから。俺としても、情報は大事ですが、人命の方がもっと大事です。お二人の判断や決断を、俺は心から支持します」
誰だって死にたくはない。そんな思いを、俺やイザベラやクララはよく分かっている。だからこそ、カノッサ公爵夫妻が影の者たちに下した命を大事にという命に、俺たち三人は文句を言う事はない。どれだけ貴重な情報を手に入れられたとしても、その代わりに同じく貴重な命が散ってしまう事を、俺たち全員望んでないからだ。
影の者たちは毎日無事に屋敷に帰ってきて、美味しいものを飲み食いしてお腹を満たしてもらい、家族と共に健やかに過ごしてほしい。それが、一度死というものを経験し、家族と死に別れる事になった者が望む事だ。
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