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第295話
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アセナ様やケルノス様と話し合って情報を共有してからも、諜報部隊から集まる情報を精査し、暗き闇に対する対策を色々と考えながら忙しい日々を送っている。
そんな俺たちとは違い、今日の王都は活気がもの凄く溢れている。それもそのはずで、今日は王都の人々やアイオリス王国の人々が楽しみに待ち望んでいた、アイオリス王国建国祭の日であるからだ。
王都の街中や家々には、人々が建国祭に合わせて色々な飾り付けがされていて、何時もの王都とは違う華やかな様相となっている。先日息抜きとして久々にダミアンさんの劇場へと遊びに行ったが、劇場も同じく華やかに飾り付けがされていて、訪れるお客さんも飾り付けを見て楽しんでいた。
「皆楽しみにしていたから、建国祭は無事に終わってほしいな」
年に一度の国を挙げて行う建国祭を、王都の人々は皆楽しみにしていた。王都の子供たちなんかは、親からお小遣いを貰ったら何を買うのかなど、楽しそうに話し合っている姿をよく見かけた。子供たちがそう話し合っていた時に、もの凄く純粋で輝く笑顔を浮かべていて、建国祭を心から楽しみにしているのが伝わってきたからな。
「ダミアンたちも、建国祭の為に新しい劇を用意してるって言っていたわね」
「劇団の皆も、見に来てくれる人たちを楽しませるんだって、相当気合を入れて劇の練習をしてたわ」
「もし建国祭が中止にでもなったら…………」
「…………もの凄くやるせないです」
ダミアンさんたちの様に、建国祭に向けて色々と準備をしてきた人たちもいる。もし建国祭が中止ともなれば、その人たちの苦労が水の泡になってしまう。そう考えると、ナタリーの言う様にもの凄くやるせないと感じてしまう。どうか何も起きる事なく、平穏なままに建国祭が終わってほしいと願うばかりだ。
「諜報部隊が集めてくれた情報によると、教会でのローラ嬢による治療は予定通り行うとの事。場所も予定通り、ローラ嬢とアルベルト殿下が婚約式を行った、アモル教総本山の教会だそうだ」
「教会の周囲には、王家の影の者たちが多くいるわ。私たちは目を付けられているから、あまり派手に動いてはダメよ」
「アルベルト殿下に側近のアホたちが、私たちの悪口を色々と吹き込んでいるでしょうしね。まあ、悪口を真に受けて、裏どりもせずに簡単に信じる人もアホだけど」
「情報は力、ですね」
「実際に、片方だけの情報を鵜呑みにしたアルベルト殿下たちを知っているだけに、この言葉はもの凄く重みがありますね」
マルグリットもナタリーも、裏どりを碌にせずにローラ嬢の言い分を信じたアルベルト殿下の事を思い出し、改めてアンナ公爵夫人の情報は力という言葉を実感している。
実際問題として、王家の影の者として動いているのにも関わらず、知り得た情報の裏どりをしないのは非常に大きな問題だ。全員が全員共そうではないと思うが、王家の影の者の中にいるという事実そのものが、正直に言って危険極まりないとしか言えない。もし他国にも諜報部隊が存在し、嘘や誘導する為の情報をわざと流され、それを裏どりもせずに伝えて動いてしまったら非常にマズイ。
さらにそれが戦争中での事であったのなら、取り返しのつかない最悪の事態になるだろう。そこを突かれて一気に戦局が劣勢へと追い込まれ、容易に身動きが取れなくなり、ジワジワと滅びへと向かっていくだろう。
(まあ今は、周囲にいる潜在的な敵対国ではなく、身内によって滅ぼされようとしているがな)
カノッサ公爵家の影の者たちや諜報部隊と連携し、ローラ嬢や教皇たちが怪しい動きをしないかどうか、今日一日しっかりと監視をして警戒しよう。
そんな俺たちとは違い、今日の王都は活気がもの凄く溢れている。それもそのはずで、今日は王都の人々やアイオリス王国の人々が楽しみに待ち望んでいた、アイオリス王国建国祭の日であるからだ。
王都の街中や家々には、人々が建国祭に合わせて色々な飾り付けがされていて、何時もの王都とは違う華やかな様相となっている。先日息抜きとして久々にダミアンさんの劇場へと遊びに行ったが、劇場も同じく華やかに飾り付けがされていて、訪れるお客さんも飾り付けを見て楽しんでいた。
「皆楽しみにしていたから、建国祭は無事に終わってほしいな」
年に一度の国を挙げて行う建国祭を、王都の人々は皆楽しみにしていた。王都の子供たちなんかは、親からお小遣いを貰ったら何を買うのかなど、楽しそうに話し合っている姿をよく見かけた。子供たちがそう話し合っていた時に、もの凄く純粋で輝く笑顔を浮かべていて、建国祭を心から楽しみにしているのが伝わってきたからな。
「ダミアンたちも、建国祭の為に新しい劇を用意してるって言っていたわね」
「劇団の皆も、見に来てくれる人たちを楽しませるんだって、相当気合を入れて劇の練習をしてたわ」
「もし建国祭が中止にでもなったら…………」
「…………もの凄くやるせないです」
ダミアンさんたちの様に、建国祭に向けて色々と準備をしてきた人たちもいる。もし建国祭が中止ともなれば、その人たちの苦労が水の泡になってしまう。そう考えると、ナタリーの言う様にもの凄くやるせないと感じてしまう。どうか何も起きる事なく、平穏なままに建国祭が終わってほしいと願うばかりだ。
「諜報部隊が集めてくれた情報によると、教会でのローラ嬢による治療は予定通り行うとの事。場所も予定通り、ローラ嬢とアルベルト殿下が婚約式を行った、アモル教総本山の教会だそうだ」
「教会の周囲には、王家の影の者たちが多くいるわ。私たちは目を付けられているから、あまり派手に動いてはダメよ」
「アルベルト殿下に側近のアホたちが、私たちの悪口を色々と吹き込んでいるでしょうしね。まあ、悪口を真に受けて、裏どりもせずに簡単に信じる人もアホだけど」
「情報は力、ですね」
「実際に、片方だけの情報を鵜呑みにしたアルベルト殿下たちを知っているだけに、この言葉はもの凄く重みがありますね」
マルグリットもナタリーも、裏どりを碌にせずにローラ嬢の言い分を信じたアルベルト殿下の事を思い出し、改めてアンナ公爵夫人の情報は力という言葉を実感している。
実際問題として、王家の影の者として動いているのにも関わらず、知り得た情報の裏どりをしないのは非常に大きな問題だ。全員が全員共そうではないと思うが、王家の影の者の中にいるという事実そのものが、正直に言って危険極まりないとしか言えない。もし他国にも諜報部隊が存在し、嘘や誘導する為の情報をわざと流され、それを裏どりもせずに伝えて動いてしまったら非常にマズイ。
さらにそれが戦争中での事であったのなら、取り返しのつかない最悪の事態になるだろう。そこを突かれて一気に戦局が劣勢へと追い込まれ、容易に身動きが取れなくなり、ジワジワと滅びへと向かっていくだろう。
(まあ今は、周囲にいる潜在的な敵対国ではなく、身内によって滅ぼされようとしているがな)
カノッサ公爵家の影の者たちや諜報部隊と連携し、ローラ嬢や教皇たちが怪しい動きをしないかどうか、今日一日しっかりと監視をして警戒しよう。
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