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[Revenant/Fantome]
[04]第七話 白き真珠
しおりを挟む「いいえ」
嘘だ。
声の調子で分かる。
だが、クローダスはそれ以上聞かなかった。
答えないのを知っている。
それは、いずれ分かることなのだろう。
だからこそ、クローダスはシルビアが隠す事を気にしない。
自分を取り戻すのは、自分自身がすること。
自分以外に理解できないという事だ。
他人から口に出されたことが自分自身ではない。
自分の形は自分で見つける。
「次に行こう。まだ、ファントムは存在するのだろう?」
シルビアが治療を終えたのを確認し、クローダスはそう言った。
自分を取り戻すための旅だ。
そこに何が待ち受けているかクローダスは分からない。
ただ、自分にできることはただ一つだと確信をしている。
今はファントムを倒す事。
ただそれだけだ。
………
……
…
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