なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ

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第31話 準備

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「おはようございます」

「カイラント様。おはようございます。アルスタ様の部屋へ行かれますか?」

「はい。案内をお願いできますか」

「もちろんでございます」

 王宮につくと、アルスタの世話係の人が俺を出迎えてくれ、アルスタの部屋まで案内をしてもらった。

「アルスタ様、カイラント様をご案内いたしました」

 と言って世話係の人がドアを開けると、着替え途中のアルスタがいた。

「!?カ、カイル。約束の時間はまだだよね……?」

「はい。ですが、早く来てしまいました」

「まあ、早くカイルに会えて嬉しいよ」

 アルスタはシャツのボタンを留めていなかった。
 そのため、アルスタの腹筋が見えていた。細身なアルスタだから、腹筋は割れていないのかといつも予想していたが、腹筋は6つに綺麗に割れていた。
 それをじっと見ていると、

「あの……カイル?ごめん、ちょっと恥ずかしいかも……」

 アルスタの顔は真っ赤に染まっていた。
 その様子を見てこっちまで恥ずかしくなってきて、

「あ……。廊下で待っていますね」
 
 逃げるように部屋の外に出た。
 数分すると、

「カイル、ごめんね。ちょっと待ってもらっちゃって。なんの服着るか全然決まらなくて時間かかっちゃった」

「いえ、大丈夫です」

 俺は一回深呼吸をし、

「本日はよろしくお願いいたします。アルスタ様」

 と言いアルスタに手を差し出す。

「うん!よろしくね、カイル」

 アルスタは俺の手に唇をおとし、手を握った。

「では、行きましょうか」

 馬車の中での会話に花を咲かせていると、すぐに最初の目的の場所に着いた。
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