【完結】塩対応だった旦那様が記憶喪失になった途端溺愛してくるのですが

詩河とんぼ

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第十二話 恋バナ

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「ここをこう計算すると――」

「わっ、すごい!!出来た!!!」

 するとライは顔を輝かせた。

「ここ、基礎は理解できてたけど、応用が苦手でさ~」

「ノア兄!次は僕、ここ教えて」

「ああ。ここはねーー」

 お昼ご飯を俺の部屋で4人で食べてから、3人に勉強を教えていたら、数時間が経っていた。

「ノア兄疲れた~」

「よし、じゃあ休憩しようか」

 そういうと、ルカが、

「なら僕、お菓子持ってくるね!」

 と部屋を出た。

「ノア兄は頭良くていいな~。俺も頭良くなりた~い」

「私もノア兄の頭欲しい~」

 ぐだっと机にもたれこむライとナナ。

「そう?ライとナナ、頭いいよ?」

「最近、次の当主になるための勉強も始めたんだけどさ~それが難しくって、難しくって」

「私も嫁ぐのはまだだけど、花嫁修行的なのを始めてさ、覚えることが多すぎて嫌になっちゃうよ」

「あー。ごめんね、ライ。押し付けちゃったね。ナナは……。ナナなら平気だよ」

「そういって欲しいわけじゃないんだけどー」

「そうだよ、ライにごめんなんて!ノア兄はうちを助けてくれたのに!」

 ジト目でこちらを見てくる2人。
 その2人を見て、少し笑いが漏れた。

「ふふっ。じゃあ、頑張ろうか」

 そう言うと、

「「う、うん」」

 気力のこもってない返事が返ってきた。

「お菓子貰ってきたよ」

「ルカ、ありがとう!」

 帰ってきたルカの頭をぐしゃぐしゃと撫でると、ルカは嬉しそうにした。


「ねえ、ノア兄。レオン様とはどうなの?記憶喪失になってしまったらしいけど……」

 ナナが興味津々といった様子で聞いてきた。
 手紙でも話したし、噂にもなっていたらしい。

「レオン様が記憶喪失になって……前よりも仲良くなったかな」

「レオン様が記憶喪失になったのに?」

 ルカが口にお菓子を頬張りながら聞く。

「うん。記憶喪失になる前はレオン様とあんまり仲良くなかったからね」

「信じられないよ!ノア兄、すっごく優しいのに」

 3人は目を丸くした。

「でも、今は仲良しになれたよ」

 俺がそう言うと、ナナはにやっと笑った。

「ノア兄はレオン様のことが好きなんだねぇ」

 ナナのその発言から、恋バナが始まった。
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