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第35話
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「あっはははー!あんたのムカつく態度とも今日でおさあばね!」
ティアラ嬢はハイテンションで来ました。
私は、さるぐつわを付けられていたため何もしゃべれずただティアラ嬢に目線を向けていました。
「ああ、口についてるやつ外して。反応見ながらの方が楽しいでしょう?」
目線の意味に気が付いたのかティアラ嬢がそう指示をすると私の口についていたさるぐつわが外されました。
「ねぇ?今どんな気持ち?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながらティアラ嬢はこちらの反応を見てきました。
「……」
私は声が聞こえなかったかのように魂を抜かれたような目で部屋の隅の一点を見続けていました。
そんな反応を見飽きたのかしばらくすると、
「チッ。つまんないやつね。ていうか、聖女の加護だったらアルヴィスにもついてたけどそれは何もせずに消せたのにね~。ま、もういいわ。マリン、こいつについている加護の消し方を教えて」
「かしこまりましたわ。レイラが言っていたのは、あの光魔法を使って――」
ティアラ嬢はマリンの説明通り作業をしていきました。
「これでいいのかしら」
「完璧なのではないでしょうか」
「ティアラ様に失敗などございません」
そんな取り巻きたちの言葉を聞いて鼻を高くして、
「あたい前じゃない!じゃ、仕上げ仕上げっと~」
と私の目をじっと見つめてきました。
すると、
「……できたのかな?前も出来たと思って意外と出来てなかったからなぁ……。あっ!そうだ、ブラントとエクシア、マリン。こいつをすっごい痛めつけてみてよ」
「痛めつける……ですか?」
流石に想定外の命令だったのか、マリンはティアラ嬢の言葉を聞き返しました。
「そう!魔法とかも使っていいかりゃやっちゃって。抵抗しないで受けきったらその傷は治して家に帰してあげよう!もしそうじゃなかったら……ま、そんなことはないだろうけどね」
ティアラ嬢の命令を受け、断るなんてことはできないでしょう。
三人はかしこまりました。と言うと私に向かって魔法を放ち始めました。
「あっはははは!面白かったぁ。大丈夫そうらね、治してあげるか」
小一時間ほど私に魔法を受けさせていたティアラ嬢は三人の体力が限界だと、私が大丈夫だと感じたのかそれをやめさせました。
「よーし、回復魔法っと」
ティアラ嬢がその魔法を唱えた瞬間私の体についていた傷はなくなっていきました。
私の体には先ほどまでたくさんの傷がついていたのですが、一瞬にしてそれをなくしたティアラ嬢は魔力量・扱いを見ても稀に見る優秀な光属性の持ち主なのだと思いました。
聖女となり、正しいように使えばそれこそ何千、何万の人も救える歴史に残る大聖女となったことでしょう。
「ほんとはまだ帰る時間じゃないけどレイラ、あんたは家に帰って明日の卒業パーティーの準備をしなさい。あんたの親は昨日なんとか説得してもらったけどあんたも説明しときなさい」
「承知いたしました」
私は綺麗なお辞儀を見せて言いました。
「よし!昨日残った人たちも今日は帰っていいよ!昨日は準備も出来なかったからね」
「「「はい」」」
ティアラ嬢はニコッと笑い、
「明日は私の美しい未来を決定さしぇる大事な日よ!みんなで頑張りましょう」
と言いました。
「「「はっ」」」
その場にいた取り巻きたちは同時に返事をし、みんなティアラ嬢の後ろについて行きました。
ティアラ嬢はハイテンションで来ました。
私は、さるぐつわを付けられていたため何もしゃべれずただティアラ嬢に目線を向けていました。
「ああ、口についてるやつ外して。反応見ながらの方が楽しいでしょう?」
目線の意味に気が付いたのかティアラ嬢がそう指示をすると私の口についていたさるぐつわが外されました。
「ねぇ?今どんな気持ち?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながらティアラ嬢はこちらの反応を見てきました。
「……」
私は声が聞こえなかったかのように魂を抜かれたような目で部屋の隅の一点を見続けていました。
そんな反応を見飽きたのかしばらくすると、
「チッ。つまんないやつね。ていうか、聖女の加護だったらアルヴィスにもついてたけどそれは何もせずに消せたのにね~。ま、もういいわ。マリン、こいつについている加護の消し方を教えて」
「かしこまりましたわ。レイラが言っていたのは、あの光魔法を使って――」
ティアラ嬢はマリンの説明通り作業をしていきました。
「これでいいのかしら」
「完璧なのではないでしょうか」
「ティアラ様に失敗などございません」
そんな取り巻きたちの言葉を聞いて鼻を高くして、
「あたい前じゃない!じゃ、仕上げ仕上げっと~」
と私の目をじっと見つめてきました。
すると、
「……できたのかな?前も出来たと思って意外と出来てなかったからなぁ……。あっ!そうだ、ブラントとエクシア、マリン。こいつをすっごい痛めつけてみてよ」
「痛めつける……ですか?」
流石に想定外の命令だったのか、マリンはティアラ嬢の言葉を聞き返しました。
「そう!魔法とかも使っていいかりゃやっちゃって。抵抗しないで受けきったらその傷は治して家に帰してあげよう!もしそうじゃなかったら……ま、そんなことはないだろうけどね」
ティアラ嬢の命令を受け、断るなんてことはできないでしょう。
三人はかしこまりました。と言うと私に向かって魔法を放ち始めました。
「あっはははは!面白かったぁ。大丈夫そうらね、治してあげるか」
小一時間ほど私に魔法を受けさせていたティアラ嬢は三人の体力が限界だと、私が大丈夫だと感じたのかそれをやめさせました。
「よーし、回復魔法っと」
ティアラ嬢がその魔法を唱えた瞬間私の体についていた傷はなくなっていきました。
私の体には先ほどまでたくさんの傷がついていたのですが、一瞬にしてそれをなくしたティアラ嬢は魔力量・扱いを見ても稀に見る優秀な光属性の持ち主なのだと思いました。
聖女となり、正しいように使えばそれこそ何千、何万の人も救える歴史に残る大聖女となったことでしょう。
「ほんとはまだ帰る時間じゃないけどレイラ、あんたは家に帰って明日の卒業パーティーの準備をしなさい。あんたの親は昨日なんとか説得してもらったけどあんたも説明しときなさい」
「承知いたしました」
私は綺麗なお辞儀を見せて言いました。
「よし!昨日残った人たちも今日は帰っていいよ!昨日は準備も出来なかったからね」
「「「はい」」」
ティアラ嬢はニコッと笑い、
「明日は私の美しい未来を決定さしぇる大事な日よ!みんなで頑張りましょう」
と言いました。
「「「はっ」」」
その場にいた取り巻きたちは同時に返事をし、みんなティアラ嬢の後ろについて行きました。
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