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Amitié amourouse 恋は薔薇のしらべ
5 棘と花びら
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その夜から陽色は、山のふもとの街に宿泊することにした。バスの時刻に束縛されるのも、バスに揺られている時間も、本腰を入れてアルノーを説得するつもりの今は無駄に思えたからだ。
街に一つしかないホテルの部屋で、陽色は姉へ電話をかけて事情を説明した。
『あんた、来週の教室、あたしに講師をやれってこと?』
受話器から聞こえてくる姉の低い声に、陽色は唾を飲んだ。
「そのつもりでいるんだけど……」
『へぇ』
まるで他人事のように話す時、実は姉の怒りが深いことを知っているので、陽色はベッドに起き直って正座した。
「ごめんなさい」
『まぁ、仕方ない、か』
考えを巡らせて、お互いに無言になった。
姉の後ろから、東京の自宅の聞き慣れた生活音が漏れ聞こえてくる。
居間の鳩時計が七回鳴いた。自動車のクラクションが聞こえる。途切れないノイズのように、東京ではいつも、なにか音がしていた。
よくよく耳を澄ませば、パリよりはずっと静かなこの田舎町でも、同じように音が聞こえている。ざわつく沈黙に耐えられず、陽色はリモコンに手を伸ばすとテレビをつけた。
こうしてふもとの街へ泊まれば泊まったで、今度は山道を農場まで歩く時間さえも惜しいような気がしてくる。普段歩くことの少ない陽色は、既に筋肉痛に見舞われている。張ったふくらはぎに手を伸ばして、無意識に揉んだ。
『それで、そう言うからにはあんた、クリニェ氏を説得できそうなのね?』
幾分和らいだ姉の声にほっとしながら、うん、と返事をして躊躇った。
「どうかな……」
『どっちなのよ』
「まだわかんないよ、会ったばかりだもの。でも……こだわりが強い人だっていうのは本当だったよ」
『なんでそう思ったの?』
リモコンで次々とチャンネルを変え、陽色は前髪をかき上げた。
さらさらと指からこぼれる髪には、すっかり陽だまりの匂いが染みついている気がした。
そう、ティフォンと同じように。
「う~ん……勉強熱心で、プライド持って仕事している感じ。僕をバラ園には入れてくれなかった。人当たりはいいけど、一筋縄じゃいかないっていうのかな」
『わかったような、わかんないような説明ね』
髪から小さな花が落ちてきたのを、指でつまんで拾い上げた。忘れな草の花だった。
……あの山の上の空を、連れて帰ってきてしまった、ひとかけら。
ふふ、と笑いながら、陽色は答えた。
「そんな簡単じゃないよ。でも無理だとは思わない、きっとわかってくれると思うよ」
『お代なら存分にお支払いしますって伝えて』
たぶんそういうことでは頷かない男だろうなと思いながら、陽色は電話を切った。
──明日の昼食に何を作ろうか……。
目下のところ、それが自分にとって一番の関心ごとだとは、姉には言わずにおいた。
「長靴を買うのをすっかり忘れてしまって……」
腕に大きな紙袋を抱えて道を上ってきた陽色に、まず長靴のことを訊ねたアルノーが顔を曇らせる。
「そうですか」
「ごめんなさい、明日は必ず」
「さすがに長靴は、僕のものをお貸しするわけにもいかないので」
紙袋を受け取ろうとしたアルノーに首を横に振り、陽色は袋を揺すり上げた。
「ずいぶん重たそうですけど、大丈夫?」
見た目ほどじゃないです、と陽色は答える。
「何をそんなに買い込んできたの?」
「フルーツと缶詰と、牛乳とチーズとバゲット、あとなんだったかな」
紙袋のせいで視界が遮られ、足元がおぼつかないので、到着が思ったより遅れてしまった陽色は、最後の上りに軽く息を弾ませた。
「ああ、そうそう、ティフォンのおもちゃ!」
「それは大喜びでしょう」
出迎えに来たかいがあったな、とアルノーはそばを行くティフォンに話しかけた。ティフォンが一声、得意げに吠えたのに、二人は顔を見合わせて笑った。
「今日は、畑の野菜でフェットチーネを作りますね」
「楽しみです、と言いたいところですが、残念ながらフェットチーネも賞味期限が──」
「麺も、畑の野菜で作るんです」
きょとんとするアルノーに、陽色は含み笑いで問いかけた。
「麺になる野菜が前庭にあるんですよ、わかりません?」
「小麦……は育ててません」
「じゃあ食べて当ててみてくださいね」
その日の仕事は、前庭から続く小道の途中に茂ったつるバラの手入れだった。
薄曇りで涼しい風が吹くので、昨日のように汗ばみはしないが、不安定な脚立の上でバランスを取って作業するせいか、変なところに力がこもる。
レンガの壁一面に茂る膨大な数の花を見上げて花がらをつんでいるうちに、陽色は首や肩がこわばってきた。
「セルフクリーニングの薔薇が好まれるわけは、ひとえにこれでしょうね」
ため息とともに肩を回して、下で別の作業をしているアルノーに声をかけると、ふふ、と笑いながら返事をよこす。
「そうとも限りませんが、当たらずといえども遠からず、といったところでしょうか」
そこからバラの病害虫の話になり、ふむふむと頷きながら聞いていると、
「陽色さん、手を動かしてください」
とやんわりと注意された。
「あっは、バレましたか」
「バレバレです」
「お茶にしませんか」
「しませんねぇ」
陽色は肩をすくめる。
「そうそう、僕、昨日のエディブルフラワーで思いついたことがあったんです」
「なんですか?」
「以前こんなテレビ番組を見たことがあるんですけど……日本の山奥の、とある過疎の村で、お年寄りたちが葉っぱでビジネスを始めたんです」
「葉っぱ?」
「ええ、日本料理に欠かせない、飾りの葉っぱです。いろどり、と言うらしいんですけど、里山にあるありふれた柿やもみじの葉なんです。それを綺麗にパッケージして、料亭に卸したところ大当たりして、村に活気が戻った、というような番組でした」
「ほう」
「それで、僕考えたんですよ。アルノーさんのスミレやバラも、カフェやレストランにサラダフラワーとして卸したらいいんじゃないかなって──」
つるバラの太い枝に掴まってバランスを取りながら、奥まった花がらにハサミを伸ばした時、突然、壁伝いに蛇が姿を現した。
陽色は普段ならそれほど蛇を怖がりはしない。だが、話すことに気を取られて唐突だったこともあり、跳ね上がるほど驚いて身体のバランスを崩してしまった。
「あっ」
とっさに枝を握っていた手に力をこめるけれど、ゆっくりと傾き始める脚立を止めることができない。このまま枝を握っていては、バラを痛めてしまう、と、妙に冷静に判断して手を離した。
立ち上がり腰を伸ばしていたアルノーが振り返ったのが見えた。ティフォンは少し離れたところで土を掘るのに夢中だ。脚立の下敷きにならずよかった、と陽色は思う。
耳障りな音を立てて脚立が倒れる。陽色は目をきつく閉じたまま、衝撃に耐えるために歯を食いしばったが、覚悟したようにつるバラに突っ込むことも、地面に叩きつけられることもなかった。
「っ──」
アルノーの腕の中に捕まえられていた。
こわごわと目を開くと、陽色を抱きかかえたアルノーの腕には、バラの棘で大きな裂傷ができて、そこから血が滲み始めた。
「大丈夫ですかっ」
すぐに回されていた腕をほどいて、陽色は傷をのぞき込みうろたえた。棘でえぐられた皮膚の、深く筋状についた傷口から、血があっという間に滴り落ちてくる。
「どうしよう、こんなに血が──」
「いや、見た目ほどじゃないですって」
アルノーは落ち着き払った様子で、腰に下げていたタオルを取ると、圧迫するように傷に押しあてた。
「それより陽色さんこそ平気ですか」
「僕はどこも。ごめんなさい……」
泣いてしまいそうになりながら陽色が謝るのに、アルノーは腕を伸ばした。頭を撫でようとしたのだったが、陽色がびくりと首をすくめるのを見て、その手を引っ込めた。
「大丈夫ですから」
「ご、めんなさい」
二人のただならぬ気配に気が付いたのか、ティフォンがそばにやって来る。鼻を鳴らすと陽色の腕を押し上げるようにして、脇の下に頭を突っ込んだ。それでも陽色が自分を撫でないのが不満で、ティフォンはしつこく鳴く。
「お茶にしましょう。いや、それより……」
うつむいたままの陽色に、アルノーは何事もなかったかのように促した。
「今朝のクイズの答え合わせ、ランチにしましょう」
街に一つしかないホテルの部屋で、陽色は姉へ電話をかけて事情を説明した。
『あんた、来週の教室、あたしに講師をやれってこと?』
受話器から聞こえてくる姉の低い声に、陽色は唾を飲んだ。
「そのつもりでいるんだけど……」
『へぇ』
まるで他人事のように話す時、実は姉の怒りが深いことを知っているので、陽色はベッドに起き直って正座した。
「ごめんなさい」
『まぁ、仕方ない、か』
考えを巡らせて、お互いに無言になった。
姉の後ろから、東京の自宅の聞き慣れた生活音が漏れ聞こえてくる。
居間の鳩時計が七回鳴いた。自動車のクラクションが聞こえる。途切れないノイズのように、東京ではいつも、なにか音がしていた。
よくよく耳を澄ませば、パリよりはずっと静かなこの田舎町でも、同じように音が聞こえている。ざわつく沈黙に耐えられず、陽色はリモコンに手を伸ばすとテレビをつけた。
こうしてふもとの街へ泊まれば泊まったで、今度は山道を農場まで歩く時間さえも惜しいような気がしてくる。普段歩くことの少ない陽色は、既に筋肉痛に見舞われている。張ったふくらはぎに手を伸ばして、無意識に揉んだ。
『それで、そう言うからにはあんた、クリニェ氏を説得できそうなのね?』
幾分和らいだ姉の声にほっとしながら、うん、と返事をして躊躇った。
「どうかな……」
『どっちなのよ』
「まだわかんないよ、会ったばかりだもの。でも……こだわりが強い人だっていうのは本当だったよ」
『なんでそう思ったの?』
リモコンで次々とチャンネルを変え、陽色は前髪をかき上げた。
さらさらと指からこぼれる髪には、すっかり陽だまりの匂いが染みついている気がした。
そう、ティフォンと同じように。
「う~ん……勉強熱心で、プライド持って仕事している感じ。僕をバラ園には入れてくれなかった。人当たりはいいけど、一筋縄じゃいかないっていうのかな」
『わかったような、わかんないような説明ね』
髪から小さな花が落ちてきたのを、指でつまんで拾い上げた。忘れな草の花だった。
……あの山の上の空を、連れて帰ってきてしまった、ひとかけら。
ふふ、と笑いながら、陽色は答えた。
「そんな簡単じゃないよ。でも無理だとは思わない、きっとわかってくれると思うよ」
『お代なら存分にお支払いしますって伝えて』
たぶんそういうことでは頷かない男だろうなと思いながら、陽色は電話を切った。
──明日の昼食に何を作ろうか……。
目下のところ、それが自分にとって一番の関心ごとだとは、姉には言わずにおいた。
「長靴を買うのをすっかり忘れてしまって……」
腕に大きな紙袋を抱えて道を上ってきた陽色に、まず長靴のことを訊ねたアルノーが顔を曇らせる。
「そうですか」
「ごめんなさい、明日は必ず」
「さすがに長靴は、僕のものをお貸しするわけにもいかないので」
紙袋を受け取ろうとしたアルノーに首を横に振り、陽色は袋を揺すり上げた。
「ずいぶん重たそうですけど、大丈夫?」
見た目ほどじゃないです、と陽色は答える。
「何をそんなに買い込んできたの?」
「フルーツと缶詰と、牛乳とチーズとバゲット、あとなんだったかな」
紙袋のせいで視界が遮られ、足元がおぼつかないので、到着が思ったより遅れてしまった陽色は、最後の上りに軽く息を弾ませた。
「ああ、そうそう、ティフォンのおもちゃ!」
「それは大喜びでしょう」
出迎えに来たかいがあったな、とアルノーはそばを行くティフォンに話しかけた。ティフォンが一声、得意げに吠えたのに、二人は顔を見合わせて笑った。
「今日は、畑の野菜でフェットチーネを作りますね」
「楽しみです、と言いたいところですが、残念ながらフェットチーネも賞味期限が──」
「麺も、畑の野菜で作るんです」
きょとんとするアルノーに、陽色は含み笑いで問いかけた。
「麺になる野菜が前庭にあるんですよ、わかりません?」
「小麦……は育ててません」
「じゃあ食べて当ててみてくださいね」
その日の仕事は、前庭から続く小道の途中に茂ったつるバラの手入れだった。
薄曇りで涼しい風が吹くので、昨日のように汗ばみはしないが、不安定な脚立の上でバランスを取って作業するせいか、変なところに力がこもる。
レンガの壁一面に茂る膨大な数の花を見上げて花がらをつんでいるうちに、陽色は首や肩がこわばってきた。
「セルフクリーニングの薔薇が好まれるわけは、ひとえにこれでしょうね」
ため息とともに肩を回して、下で別の作業をしているアルノーに声をかけると、ふふ、と笑いながら返事をよこす。
「そうとも限りませんが、当たらずといえども遠からず、といったところでしょうか」
そこからバラの病害虫の話になり、ふむふむと頷きながら聞いていると、
「陽色さん、手を動かしてください」
とやんわりと注意された。
「あっは、バレましたか」
「バレバレです」
「お茶にしませんか」
「しませんねぇ」
陽色は肩をすくめる。
「そうそう、僕、昨日のエディブルフラワーで思いついたことがあったんです」
「なんですか?」
「以前こんなテレビ番組を見たことがあるんですけど……日本の山奥の、とある過疎の村で、お年寄りたちが葉っぱでビジネスを始めたんです」
「葉っぱ?」
「ええ、日本料理に欠かせない、飾りの葉っぱです。いろどり、と言うらしいんですけど、里山にあるありふれた柿やもみじの葉なんです。それを綺麗にパッケージして、料亭に卸したところ大当たりして、村に活気が戻った、というような番組でした」
「ほう」
「それで、僕考えたんですよ。アルノーさんのスミレやバラも、カフェやレストランにサラダフラワーとして卸したらいいんじゃないかなって──」
つるバラの太い枝に掴まってバランスを取りながら、奥まった花がらにハサミを伸ばした時、突然、壁伝いに蛇が姿を現した。
陽色は普段ならそれほど蛇を怖がりはしない。だが、話すことに気を取られて唐突だったこともあり、跳ね上がるほど驚いて身体のバランスを崩してしまった。
「あっ」
とっさに枝を握っていた手に力をこめるけれど、ゆっくりと傾き始める脚立を止めることができない。このまま枝を握っていては、バラを痛めてしまう、と、妙に冷静に判断して手を離した。
立ち上がり腰を伸ばしていたアルノーが振り返ったのが見えた。ティフォンは少し離れたところで土を掘るのに夢中だ。脚立の下敷きにならずよかった、と陽色は思う。
耳障りな音を立てて脚立が倒れる。陽色は目をきつく閉じたまま、衝撃に耐えるために歯を食いしばったが、覚悟したようにつるバラに突っ込むことも、地面に叩きつけられることもなかった。
「っ──」
アルノーの腕の中に捕まえられていた。
こわごわと目を開くと、陽色を抱きかかえたアルノーの腕には、バラの棘で大きな裂傷ができて、そこから血が滲み始めた。
「大丈夫ですかっ」
すぐに回されていた腕をほどいて、陽色は傷をのぞき込みうろたえた。棘でえぐられた皮膚の、深く筋状についた傷口から、血があっという間に滴り落ちてくる。
「どうしよう、こんなに血が──」
「いや、見た目ほどじゃないですって」
アルノーは落ち着き払った様子で、腰に下げていたタオルを取ると、圧迫するように傷に押しあてた。
「それより陽色さんこそ平気ですか」
「僕はどこも。ごめんなさい……」
泣いてしまいそうになりながら陽色が謝るのに、アルノーは腕を伸ばした。頭を撫でようとしたのだったが、陽色がびくりと首をすくめるのを見て、その手を引っ込めた。
「大丈夫ですから」
「ご、めんなさい」
二人のただならぬ気配に気が付いたのか、ティフォンがそばにやって来る。鼻を鳴らすと陽色の腕を押し上げるようにして、脇の下に頭を突っ込んだ。それでも陽色が自分を撫でないのが不満で、ティフォンはしつこく鳴く。
「お茶にしましょう。いや、それより……」
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