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平凡な行商人に毎晩血を飲ませる話
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魔王様直々に血肉を賜り、世の理をねじ曲げる程の力と永遠に近しい命を持った一握りの同胞達は、皆何かしらの趣味を持っていた。
配下を育てて人間と領地ゲームをする、薬物の研究に熱中する、ひたすらに強さを求めて地の果てに籠る…それぞれ目指す先は異なるが、皆与えられた長い年月を使い果たすに足るような目標を持って日々を生きていた。
唯一私にだけ、それがなかった。
生まれたばかりの頃は楽しく生きていた気がするが、同胞達は自分の目標に適した場所を求めてそれぞれの領地で暮らすようになり、私も適当な山中に居を構えて孤独を謳歌するようになってから早数百年が経過していた。
同胞達が一体何にそんなに夢中になっているのか気になって、何回か彼らの元に訪れることもあった。
配下を作るのが得意なテステインに習って魔物を創造したこともあったが、命令を聞かずに暴れ狂うだけの化け物しか作り出せずに失敗に終わった。
薬学に精通しているストゥピアの研究所は私が薬剤の使い方を誤ったことで爆発した。
殺戮が趣味のアトロシテに頼んで何度か彼女に同行したこともあったが、人間の血肉が飛び散る様を見てもただ不快なだけだった。
人間は私が何をしても泣くか怒るかの二択しか示さない単調な生物だ。この何の面白味もない生き物で心底楽しそうに遊んでいるアトロシテのことがどうしても理解できず、同時に羨ましいと思った。
だからあの日、人間に扮して街に足を踏み入れたのも本当に気まぐれだったのだ。
大した期待もしていなかったし、一通り見終わった後は街ごと消し炭にしようと思っていた…そこで、ヨークと運命的な出会いを果たすまでは。
「ヨーク!私の妻よ、また勝手に部屋から抜け出して…」
「だ、か、ら妻じゃねぇつってんだろ!離せこのイカれ野郎!」
「怒る顔も素敵だが、笑った顔も見たい。笑ってくれヨーク。」
「黙れ!!」
私とヨークが結婚してから一ヶ月ほどが経過した。
プロポーズした当時は心底大切に扱おうと思っていたし、彼に何一つとして不自由なことはさせない自信があったが…あれは私の驕りだった。
居城に連れ帰った時、ヨークは体に何ヵ所か怪我を負っていた。
どこかが千切れていたり穴が空いている訳ではなさそうだったから、自然治癒能力ですぐに治るだろうと思ってしばらくは特に何もせずにヨークを眺めていたのだが、どうやら人間は怪我を自力で治すのに相当な時間を要するらしい。
しかも、怪我の具合によっては後遺症が残ったり最悪死に至る場合もあるという。
一向に回復の兆しが見えずどんどん体が冷たくなっていくヨークに何かおかしいと思って調べるまで、私はその事実を知らずにいたのだ。
新婚生活一日目から私は自分の無知のせいでヨークを失うところだった。
人間は私が思っている以上に貧弱で、私は私が思っている以上に人間の事を何も知らなかった。
このままではヨークは何かのきっかけでまたすぐに死にかけてしまう。
そう思った私は、怪我を治すついでにヨークに毎日私の血を飲ませることにした。
私の血には魔力が多く含まれているから、与え続ければヨークの体は今よりずっと頑丈になって、滅多なことでは傷付かなくなるだろう。
ただヨークの体は魔力に全く耐性がなかったので、一日に私の血を受け入れられる量には限度がある。
それ故、ある程度血が体に馴染むまでせめて半年間は安全な私の部屋に居て欲しいと思っているのだが、好奇心旺盛なヨークはすぐ部屋を飛び出すし、挙げ句城外にまで出ようとしてしまう。
城の外はかつて私が作り出した凶暴な魔物が跋扈する深い森が広がっているから、今の脆弱なヨークではすぐに死んでしまうだろう。
結婚生活のポイントは妻のわがままを適度に聞き入れることだと人間の書物に書いてあったが、これだけは許容することが出来なかった。
ヨークは未だ外に出ることを諦めていないようで、今日も勝手に部屋から抜け出していたので、やむなく背後から拘束した。
しっかり抱きしめて彼の頭に顔を埋めると、太陽と小麦の匂いがして心地が良い。
しばらくそうしていると昼食に混ぜた薬が効いてきたのか、だんだんヨークの暴れる力は弱くなって、声も静かになった。
「はっ、は…ぁ、クソが、お前…またなんか飯に混ぜたな…!」
「ああ。以前は効きすぎてしまったようだから、濃度を調節した。気分はどうだ?」
「しねっ…!」
悔しげに顔を歪ませながら、目の端に涙をためて必死にこちらを見上げている。
最近は怒った顔と、こういった悔しそうな顔を見せてくれることが増えた。
夫婦関係はしっかり思ったことを口にすることで良好になると書物に書いてあったので私もそれに従い、ヨークに素直な気持ちを伝える。
「もっとその顔を見せてくれ。今のヨークはとても魅力的な顔をしている…」
「う、ぐ……てめ、触んな…あっ…!」
額に軽いキスを落として、脱力したヨークを抱き上げて私の部屋へと向かった。
人間は動物であり、子孫を残すために交配する必要がある。
しかし人間は交配を単なる生殖行為として捉えているだけでなく、交配する者同士の信頼関係や精神的繋がりを深める行為としても認識しているらしい。
そのために結婚という儀式を行い、結婚した者と子を産み育てた後も生涯のパートナーとして添い遂げるのだ。
ヨークと私は、結婚した。
しかし私はヨークとの間に子供を設けるつもりはなかった。そもそもヨークに対してだけ興味を持っていたし、私は個として既に完成されているから生殖行為をする必要は無い。
しかしとある人間の書物にて"人間が交配する際に生じる性的快楽は凄まじいものがあり、時に人は全てを失ってでも快楽を追い求めることがある。"という記述を目にした時、私は雷が落ちたような衝撃を受けた。
その時初めて、今まで私が積極的に交配しようとしなかったからヨークが外に出ることに執着していることに気付いた。
ヨークは元々外の世界で生きてきた人間だ。行商人として各地を巡り世界の広大さを知っている彼にとって、この必要最低限の物しか無い室内は酷く退屈でつまらなく感じるだろう。
唯一残された交配という究極の娯楽も、夫である私は酷く消極的な態度で、それに関する話題が口の端に上ることもない…これではヨークがここに居たいと思う方がおかしいだろう。
彼を苦しめてしまった事実は変わらないが、今からでも積極的に夫婦として交配する事で少しでもヨークの退屈を紛らわすことが出来るならば、それをしない選択はなかった。
配下を育てて人間と領地ゲームをする、薬物の研究に熱中する、ひたすらに強さを求めて地の果てに籠る…それぞれ目指す先は異なるが、皆与えられた長い年月を使い果たすに足るような目標を持って日々を生きていた。
唯一私にだけ、それがなかった。
生まれたばかりの頃は楽しく生きていた気がするが、同胞達は自分の目標に適した場所を求めてそれぞれの領地で暮らすようになり、私も適当な山中に居を構えて孤独を謳歌するようになってから早数百年が経過していた。
同胞達が一体何にそんなに夢中になっているのか気になって、何回か彼らの元に訪れることもあった。
配下を作るのが得意なテステインに習って魔物を創造したこともあったが、命令を聞かずに暴れ狂うだけの化け物しか作り出せずに失敗に終わった。
薬学に精通しているストゥピアの研究所は私が薬剤の使い方を誤ったことで爆発した。
殺戮が趣味のアトロシテに頼んで何度か彼女に同行したこともあったが、人間の血肉が飛び散る様を見てもただ不快なだけだった。
人間は私が何をしても泣くか怒るかの二択しか示さない単調な生物だ。この何の面白味もない生き物で心底楽しそうに遊んでいるアトロシテのことがどうしても理解できず、同時に羨ましいと思った。
だからあの日、人間に扮して街に足を踏み入れたのも本当に気まぐれだったのだ。
大した期待もしていなかったし、一通り見終わった後は街ごと消し炭にしようと思っていた…そこで、ヨークと運命的な出会いを果たすまでは。
「ヨーク!私の妻よ、また勝手に部屋から抜け出して…」
「だ、か、ら妻じゃねぇつってんだろ!離せこのイカれ野郎!」
「怒る顔も素敵だが、笑った顔も見たい。笑ってくれヨーク。」
「黙れ!!」
私とヨークが結婚してから一ヶ月ほどが経過した。
プロポーズした当時は心底大切に扱おうと思っていたし、彼に何一つとして不自由なことはさせない自信があったが…あれは私の驕りだった。
居城に連れ帰った時、ヨークは体に何ヵ所か怪我を負っていた。
どこかが千切れていたり穴が空いている訳ではなさそうだったから、自然治癒能力ですぐに治るだろうと思ってしばらくは特に何もせずにヨークを眺めていたのだが、どうやら人間は怪我を自力で治すのに相当な時間を要するらしい。
しかも、怪我の具合によっては後遺症が残ったり最悪死に至る場合もあるという。
一向に回復の兆しが見えずどんどん体が冷たくなっていくヨークに何かおかしいと思って調べるまで、私はその事実を知らずにいたのだ。
新婚生活一日目から私は自分の無知のせいでヨークを失うところだった。
人間は私が思っている以上に貧弱で、私は私が思っている以上に人間の事を何も知らなかった。
このままではヨークは何かのきっかけでまたすぐに死にかけてしまう。
そう思った私は、怪我を治すついでにヨークに毎日私の血を飲ませることにした。
私の血には魔力が多く含まれているから、与え続ければヨークの体は今よりずっと頑丈になって、滅多なことでは傷付かなくなるだろう。
ただヨークの体は魔力に全く耐性がなかったので、一日に私の血を受け入れられる量には限度がある。
それ故、ある程度血が体に馴染むまでせめて半年間は安全な私の部屋に居て欲しいと思っているのだが、好奇心旺盛なヨークはすぐ部屋を飛び出すし、挙げ句城外にまで出ようとしてしまう。
城の外はかつて私が作り出した凶暴な魔物が跋扈する深い森が広がっているから、今の脆弱なヨークではすぐに死んでしまうだろう。
結婚生活のポイントは妻のわがままを適度に聞き入れることだと人間の書物に書いてあったが、これだけは許容することが出来なかった。
ヨークは未だ外に出ることを諦めていないようで、今日も勝手に部屋から抜け出していたので、やむなく背後から拘束した。
しっかり抱きしめて彼の頭に顔を埋めると、太陽と小麦の匂いがして心地が良い。
しばらくそうしていると昼食に混ぜた薬が効いてきたのか、だんだんヨークの暴れる力は弱くなって、声も静かになった。
「はっ、は…ぁ、クソが、お前…またなんか飯に混ぜたな…!」
「ああ。以前は効きすぎてしまったようだから、濃度を調節した。気分はどうだ?」
「しねっ…!」
悔しげに顔を歪ませながら、目の端に涙をためて必死にこちらを見上げている。
最近は怒った顔と、こういった悔しそうな顔を見せてくれることが増えた。
夫婦関係はしっかり思ったことを口にすることで良好になると書物に書いてあったので私もそれに従い、ヨークに素直な気持ちを伝える。
「もっとその顔を見せてくれ。今のヨークはとても魅力的な顔をしている…」
「う、ぐ……てめ、触んな…あっ…!」
額に軽いキスを落として、脱力したヨークを抱き上げて私の部屋へと向かった。
人間は動物であり、子孫を残すために交配する必要がある。
しかし人間は交配を単なる生殖行為として捉えているだけでなく、交配する者同士の信頼関係や精神的繋がりを深める行為としても認識しているらしい。
そのために結婚という儀式を行い、結婚した者と子を産み育てた後も生涯のパートナーとして添い遂げるのだ。
ヨークと私は、結婚した。
しかし私はヨークとの間に子供を設けるつもりはなかった。そもそもヨークに対してだけ興味を持っていたし、私は個として既に完成されているから生殖行為をする必要は無い。
しかしとある人間の書物にて"人間が交配する際に生じる性的快楽は凄まじいものがあり、時に人は全てを失ってでも快楽を追い求めることがある。"という記述を目にした時、私は雷が落ちたような衝撃を受けた。
その時初めて、今まで私が積極的に交配しようとしなかったからヨークが外に出ることに執着していることに気付いた。
ヨークは元々外の世界で生きてきた人間だ。行商人として各地を巡り世界の広大さを知っている彼にとって、この必要最低限の物しか無い室内は酷く退屈でつまらなく感じるだろう。
唯一残された交配という究極の娯楽も、夫である私は酷く消極的な態度で、それに関する話題が口の端に上ることもない…これではヨークがここに居たいと思う方がおかしいだろう。
彼を苦しめてしまった事実は変わらないが、今からでも積極的に夫婦として交配する事で少しでもヨークの退屈を紛らわすことが出来るならば、それをしない選択はなかった。
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