無口な魔族に人生お買い上げされた話

サコッシュ拓

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平凡な行商人に毎晩血を飲ませる話

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「…ひあっ、ぁ゛ーっ…!あ゛っまたいくっいぐっい゛っ…ぅぅっ!!」
「…精液は出尽くしたか。」
「…ひゅ…ひぃ…」

 カエルのような仰向けの姿勢のまま、ヨークは絶頂するのに合わせて自身から透明な液を漏らした。
 だらりと投げ出されたヨークの四肢は時折ピクピクと不規則な痙攣を起こし、指を引き抜いた後肛は物欲しそうにひくついている。
 焦点の合わない瞳でふわふわしているヨークの頭を支えて優しく声をかけた。

「ヨーク、どうだ?気持ちよかったか?」
「ひ…きもちよかっだ…よかったから゛、やめ…」
「よし。では前戯はここまでにして、本番を始めよう。」

 私は自分の服を脱いで、ヨークの為にあつらえた性器を取り出した。
 繁殖力の強い魔物を何匹か参考にして作り上げたそれは濃い紫色をしており、根本から先端にかけて太い血管が浮き出ていて、竿には小ぶりな肉棘がびっしりと付いている。
 おおよそ人間のものとはかけ離れた見た目をしているが、これが最も効率的にヨークの好きな場所を責めることができるのだ。
 しかしそれを視界の端に捉えたヨークは、ひっと喉から短い声を漏らした。

「ヨーク?どうした?」
「やだっ、それやだっ!それ入れられたらおれ、おかしくなるっ…!」
「??ヨークがおかしくなったことなど、今まで一回もなかったが…」
「やだっ、とにかく嫌だっ!もっ、むりだからぁっ!」

 半ば半狂乱になって、震える体を動かして這いずるようにベッドから逃げようとする。
 何に怖がっているのかよく分からないが、今のままでは心から快楽を受け止められない可能性があるため、今日はいつもより早めに血を与えることにした。
 自らの舌を軽く切りつけ、逃げようと動くヨークを押さえつけてそのまま顔を寄せる。
 その所作が何を意味するのかに気づいたヨークは必死に顔を背けようとしたが、構わず口付けた。

「ふっ、んん!…んぅ゛…!」

 頭を優しく撫でながらついばむような軽いキスを繰り返し、頑なに開こうとしない口元を舌でべろりと舐め上げると、ヨークの唇に私の青い血が滲んだ。
 魔族の血特有のカシアとクローブを混ぜたような甘い匂いが広がり、ヨークの顔が更に赤くなる。

「…口を開けてくれないか?」
「んっ…んん゛…!」
「そうか。では、こうするしかないな…」
「んっ、んあ゛っ?!やっ、んむっむ゛ーっ!」

 一旦口を離して少し強めに乳首を引っ張るとヨークは甲高い喘ぎ声を漏らしたので、すかさず口内に舌を滑り込ませて私の血を唾液と共に喉奥まで流し込んだ。
 ヨークは何かくぐもった声を上げて呻いていたが、しばらくすると息が苦しくなったのかこくこくとそれを飲み込んでくれた。
 やがて血に含まれた魔力が全身に回ったのだろう、ただでさえ焦点の合っていなかった視線は更にとろんとして、しかめられていた眉は垂れ下がり、完全に快楽に溺れた顔つきになった。
 次第にヨークの方からも積極的に舌を絡めてくれるようになって、私達は何度も顔の向きを変えながらお互いの舌に吸い付き、血の混ざった甘い口づけを堪能した。
 ヨークの身体が受け入れられる限界まで血を飲ませたのでゆっくり口から顔を離すと、唾液の伝うヨークの口許がへにゃりと弛んだ。

「ヨーク、落ち着いたか?気分はどうだ。」
「んっ、はっ…♡」

 ヨークに血を与えるとそれまでの身体の疲れや怪我はすぐに治るが、同時に魔力にあてられて軽い発情状態にもなるようだ。
 ストゥピアの薬の効果も相まって、今の彼は通常時では考えられないほど自分の欲望に素直になっていた。
 彼は緩んだ顔つきのままおもむろに私の性器に手を伸ばし、既に固く立ち上がっているそこをゆるゆるとしごきながら私にふやけた笑みを浮かべた。

「…なぁ、これ、はやく挿れてくれ…♡」
「良いのか?先ほどまでは嫌だと…」
「いいから、お前が散々ナカ弄ったせいで奥が疼くんだよ…ほら、はやく…♡」

 はぁはぁと熱い息を吐きながら自分の足を開き、ひくついている淫らなそこを見せつけてくる。
 積極的なのは良いことだ。誘われるままにヨークに覆い被さり、粘液を纏って艶かしく光っている穴にぐっと性器を押し当てるとヨークの身体が期待に震えているのがよく分かる。
 そのまま性器を沈めていくと、尖った肉棘が遠慮なくぞりぞりとヨークの内壁を擦っていった。
 それだけで軽く達してしまったのか、ヨークは私の動きに合わせて細い嬌声を漏らした。

「ぁ、うう゛…ぁーーっ♡♡」
「痛くないか?ヨーク。」
「んっ、いっ痛くないからぁっ、もっと奥に…っ♡」

 そのまま奥に進むように見せかけて、散々指で責め立てた弱いしこりをぐりぐり突き上げると、ヨークは限界まで目を見開いて身体を痙攣させ、プシッと自身から透明な液体を漏らした。

「ぁあ゛っ?!あひっ、ひっひ゛ぃ♡」
「気持ちいいか?」
「きもちっ、きもひい゛っ!よすぎてっ、お゛っおかしくっ、お゛かしくなるぅう゛っ♡♡」
「安心しろ。例えおかしくなっても必ず私が側にいるし、おかしくなった箇所もすぐに治してやる。今はただ快楽に身を任せていればいい…」
「んひっひぃ゛っ!いぐっいぎゅっ…!!」

 ジタバタと暴れる身体を押さえ込み、小刻みに身体を動かして雄に征服される快楽を教え込むと、ヨークは何度も達しているのかきゅうきゅう中を締め付けて来る。
 震える内壁を堪能しながらぐっと体を押し倒して更に奥まで性器を押し進めると、涙とよだれでぐちゃぐちゃに顔を汚しているヨークの喉から甘い嬌声が上がった。

「あっぁあっ?!おぐっ、やっ、ぁっ、ぁああ゛~♡♡」
「奥が好きか?」
「ふっ、ぁ゛っ♡…わっ、わかんなっ♡わかんな゛ぃっ、そこっ、お゛♡あ゛っ♡♡」

 まだ私の全部が入る前に、ヨークの最奥に到達したようだ。
 先端でこつこつと奥の壁を突いてみるが、必死になって私の背中にしがみついているヨークの手に更に力が籠るだけで、奥の壁が開く様子はない。
 相当力んでしまっているようなので、一度ずるりと中から引き抜いた。

「あっ…う゛ぉ…?」
「少し体制を変えよう。一度体の力を抜いてくれないか。」
「んぇ…?」

 ヨークに声をかけて首に回した手を外し、両足を持ち上げて尻が上向きになるように彼の体を折り曲げた。
 一度抜いた性器を再度押し当てると、接合部がヨークからも丸見えになっているのか、顔色を変えたヨークが慌てて口を開いた。

「へ…あ、これ…ちょ、待って…!!」
「では行くぞ…」

 どちゅ!と勢いをつけて一気に腰を押し進めれば簡単に奥の壁を越えることができて、ヨークの腹がボコっと膨れた。

「お゛っ…ぃぎっ…!!」

 ヨークの体は爪先をピーンと伸ばしたまま痙攣していて、白目を剥いて震えている。
 そのままぐぽぐぽと奥を行き来すればヨークは頭をのけ反らせ、ぶしゃっと自分の顔にかかるほど激しく液体を漏らした。

「ごっぉお゛っ?!うっ、お゛♡おひゅっ♡♡」
「はぁっ、ヨーク…。私も高まってきた…」

 性欲というものが今まで皆無に等しかった私だが、ヨークの淫らな姿を見ていると否が応でも熱が上ってくる。
 ばちゅばちゅと思うがままに腰を振って、熱く昇ってくる欲望を最奥に打ち付けた。

「んぎっ!ぎっぃい゛っ♡ぁあ゛っ♡♡」
「…ヨーク、中に出す…!受け止めてくれ…!」
「ああ゛っ♡ひうっう゛ーーーっ…!」

 どくどくと中に精液を出しきって一息つき、そのままゆっくり引き抜けばごぽりと精液が零れた。
 ヨークは完全に意識を飛ばしたようで、ただ深い息を吐きながら時折ぴくりと震えるだけになっていた。
 一度火がついた欲望はその様子にまた高ぶってきたが、ヨークの体力を考えるにここらで抑えた方が良いだろう。
 しかしこの程度で気を失ってしまうとは、やはりヨークは貧弱だ。
 早く血が馴染んでピロートークまで行えるようになりたいと思いながら、彼の様々な粘液にまみれた身体を浴室に運んで行った。
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