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平凡な行商人に毎晩血を飲ませる話
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「ヨーク、おはよう。気分はどうだ?」
「……お前のせいで最悪だよ…」
翌朝。目を覚ましたヨークのためにいそいそと朝食を運んで来たが、ふいと顔を逸らされてしまった。そういった仕草もいじらしい。
身体的なダメージは一切残っていないはずだが、気だるげにベッドの上に身体を伸ばしたまま起き上がる様子はない。
ひとまず暖かい紅茶を用意していた所で、その様子をじっと見ていたヨークがぶっきらぼうに声をかけてきた。
「…お前、マジでなんでこんなことするわけ?」
「こんなこと、とは?」
「俺を攫って、訳分からん城に閉じ込めて…昨日みたいなことして。夫婦の真似事がしたいにしても俺は男だし、他にいくらでも相手がいるだろ。なんで俺なんだよ…」
「それは、私にとってヨークがなにより大切だからだ。お前は他に替えの効かない私にとって唯一の…」
「だからそれが意味分かんないって言ってんだろ。昔から不気味だと思ってたけど、今のお前の考えてること一ミリも分かんねぇ…」
「そ、そんな…私の想いは伝わっていなかったのか…?」
「逆に今まで伝える気あったか?」
半ば信じられない心地だが、なんとか深呼吸をして改めてヨークに向き直った。
そして、今まで大事に大事に体の奥底に仕舞っていたある御守りを取り出した。
それはただのガラス片に黄金鳥の羽根の印が短く刻まれただけの簡易な御守りだったが、私にとっては命より大事な代物だ。
「…では、お前と私の出会いを一から話すとしよう。ヨークはこの御守りのことを覚えているか?」
「んだそのガラク……って、あ、もしかして前に俺が配り歩いてたやつ…?」
「そうだ。そして私とヨークが初めて会った時、ヨークから直接貰った御守りだ。」
あの日、人間に失望し街を消し炭にする直前だった私の背中をヨークは軽い調子で叩き、何とも気軽に声をかけてきた。
「なぁっそこのフードの旦那!こんな賑やかな市場のド真ん中でつまらなそうな顔して、どうしたんです?何か嫌なことでもあったんですか?」
始めて人間から話しかけられ、ただ顔を眺めることしか出来ずにいると、その沈黙を肯定と受け取ったのか彼は1人で喋り始めた。
「フム、出で立ちから見るに…旦那は1人旅ですか?当たってます?そんで…ズバリ!独りが寂しいんでしょう!」
「…!」
確かに、当時の私は数百年の孤独に疲れ切っていた。
先程出会ったばかりの人間に胸中を言い当てられるとは思っても無かったため少しだけ目を見開くと、彼は全て分かっているとでもいう風にうんうんと深く頷いた。
「分かります分かります、長旅の中ではどうしたって人恋しくなりますよね。そんでいざこういう賑やかな所に来たって、なんか違うなと思ってまた独りに戻る…。旅人のジレンマって言うんですかねぇ、辛いものがありますよ。」
「…貴様にも、分かるのか。」
「もちろんですとも!私もしがない行商人でしてね、旦那にお声がけしたのも何かお勧めしようと思ってのことでしたが…旦那には特別に、こちらを差し上げましょう。」
そう言ってヨークが渡してきたのは、簡素なガラス片の御守りだった。
「ちょっと見づらいかもしれませんけど、ほら、ここに黄金鳥の羽根の印が刻んであるんですよ。旅人の導き鳥ですから、縁起いいでしょ?旦那の旅路に幸があることを願って、ささやかながらこちらを贈らせて頂きます。お代は要りませんよ!」
「…。」
「私はここから2つ南に入った区画の一番奥に店を構えてるので、もし御用があれば是非ともウチの店にお越しくださいね!旅に役立つ品物は一通り揃えてますし、多少はお安くしたげますから!それでは!」
ヨークは一通り言いたいことを言い終えると、その場に立ち尽くす私を置いてさっさと人混みの中に消えてしまった。
誰かから物を貰うことも、また会いに来て欲しいと求められる事も何もかも初めて経験する事で、しばらくはぼうっとその余韻に浸ることしか出来なかった。
気付けば私はヨークの店に何度も通うようになって、それだけでなくヨークの体に鈴をつけて常に動向を監視するようになった。
「待て待て鈴って何?!常に監視って何?!」
と、そこまで話したところでヨークが大きな声を上げた。
「ああ、人間の目には見えないが今のヨークには鈴が付いている。私と出会って以降、森の中を歩いていても魔物に襲われなくなっただろう?それは私の付けた鈴が強力な魔除けになっているからだ。」
「…た、確かに襲われなくなったけど、そんなもの許可なく人に付けんなよ…監視って何?」
「監視は、監視だ。具体的に言えば四六時中ヨークのことを観察していた。それだけだ。」
「…この野郎…」
それまで大人しく私の話を聞いていたヨークの身体がわなわなと震え始め、ギロリとこちらを睨みつけてくる。
運命的な出会いを話せば、私がどれだけヨークのことを大切に想っているか理解してくれると思ったのに、何故上手くいかないのだろう。
「ヨーク、今話したことで分かっただろう?私はお前に全てを与えられたのだと。どうしようもなくお前のことを知りたいのだと。だからお前が大切で、以前のような怪我をさせたくなくて…」
「触んな。」
低い声でそう呟かれて、伸ばした手をバシッと振り払われてしまう。
「お前…俺のことを大切だとか好きだとか抜かす癖に、やってること矛盾しすぎだろ。無許可で監視したり、変な城に閉じ込めたり、挙げ句の果てには結婚だのアホなこと言って連日襲いかかってきやがって…!」
「む…しかし、昨日のヨークはとても気持ち良さそうに…」
「あれはお前が血ぃ飲ませたからだろ?!お前はまず俺に対してクソみたいな蛮行をしまくったことを理解しろ!そして反省しろ!!」
「…は、反省?わ、私はヨークの為を思って…」
「は?いつ俺がお前に頼んだ??俺の意見も聞かずに一方的に自分のしたいことだけ押し付けやがって、それが本当に俺のためになると思ってんのか?!」
「な…」
あまりのショックに声が出ない。まさか、今まで私がやってきたことはヨークの為になっていなかったのか…?
もしそうだとしたら、今までのヨークの態度はわがままや照れ隠しではなく、反発だった…?!
「…はぁー。これからどうやりくりしてこうとか、また一から商売始めるにしても後ろ楯が無い状態でどう食い繋ぐかとか、あんたのことどう利用しようとか一カ月色々考えてたけど…ちょっとでもお前みたいなイカれ野郎を頼ろうと思ってた俺が馬鹿だったわ。帰る。」
フリーズしている私を素通りしてヨークが部屋を出ていこうとしたため、慌てて服にすがり付いた。
「いっ、いやだっ!ヨーク頼むっ出ていかないでくれっ!」
「離せバカ!もうウンザリなんだよ!」
「うううっ嫌だっ離婚したくないいっ」
「ち、力つよっ!掴むな!そもそも結婚自体認めてねぇから!!」
しばらく押し問答を繰り返したが、ヨークは頑なに部屋から出ていこうとする。
私はとうとう涙目になって、ヨークの服をぐしゃぐしゃにしながら情けない声を上げた。
「わっ、わかった、今後はヨークの言うことを聞く!ヨークの嫌がることは絶対しないし、多少は外を出歩いてもいいからっ、頼むから出ていかないでくれ!」
「…信用ならねぇよ。散々俺の意見を聞かずに好き勝手してきたやつに、今更謝られてもな。」
「う、うう…それは、本当にすまなかったと思っている…!でも、ヨークのことが好きなんだ、本当に…それだけは……」
ヨークの服を掴んだまま動けなくなってしまった私に、はあぁとヨークは特大のため息をついた。
「…もう俺が嫌がるような事しない?飯に変なもん混ぜたり許可なく監視したり変な血を飲ませてきたりしないって約束できるか?」
「しない!約束できる!」
「……はぁ。俺も今は生活立て直さなきゃなんないし、あんた…グレナデンが約束を守るならしばらくはこの変な城を拠点にしてやってもいい。」
「ヨーク…!」
「お前が本当に俺の意見を聞くなら、って前提だからな。忘れんなよ。」
「ああ、分かっている…ヨーク!」
気持ちを抑えきれなくて、思わず彼に抱きついた。
ヨークは顔をしかめたが、大きく拒否することなく抱擁を受け入れてくれた。心の底から暖かな気持ちが湧き上がってくる。
「はいはい。じゃあ早速この辛気くさい部屋から出たいんだけど。」
「そんな…」
「さっき約束したこともう忘れたのか?お前の約束ってそんな軽いもんだったの?」
「うぐ、ぎ…分かった。…私との性交だけでは、やはり退屈か…」
「…は?せ…な、何?なんでそんな話したの今?」
「ヨークはここの生活が退屈だから外に出たいのだろう?その退屈を紛らわせるために性行為という娯楽を提供していたが、やはり、それだけでヨークを満たすことはできなかったのだな…」
「…。分かった。まず、認識の擦り合わせから始めよう。色々全部それからだわ。」
「?」
その後ベッドの上で三時間ほど話し合いをした結果相互の思い違いは解消されたが、薬も血もない状態で始まった第二回戦はなんとも滑稽な有り様になった。
「……お前のせいで最悪だよ…」
翌朝。目を覚ましたヨークのためにいそいそと朝食を運んで来たが、ふいと顔を逸らされてしまった。そういった仕草もいじらしい。
身体的なダメージは一切残っていないはずだが、気だるげにベッドの上に身体を伸ばしたまま起き上がる様子はない。
ひとまず暖かい紅茶を用意していた所で、その様子をじっと見ていたヨークがぶっきらぼうに声をかけてきた。
「…お前、マジでなんでこんなことするわけ?」
「こんなこと、とは?」
「俺を攫って、訳分からん城に閉じ込めて…昨日みたいなことして。夫婦の真似事がしたいにしても俺は男だし、他にいくらでも相手がいるだろ。なんで俺なんだよ…」
「それは、私にとってヨークがなにより大切だからだ。お前は他に替えの効かない私にとって唯一の…」
「だからそれが意味分かんないって言ってんだろ。昔から不気味だと思ってたけど、今のお前の考えてること一ミリも分かんねぇ…」
「そ、そんな…私の想いは伝わっていなかったのか…?」
「逆に今まで伝える気あったか?」
半ば信じられない心地だが、なんとか深呼吸をして改めてヨークに向き直った。
そして、今まで大事に大事に体の奥底に仕舞っていたある御守りを取り出した。
それはただのガラス片に黄金鳥の羽根の印が短く刻まれただけの簡易な御守りだったが、私にとっては命より大事な代物だ。
「…では、お前と私の出会いを一から話すとしよう。ヨークはこの御守りのことを覚えているか?」
「んだそのガラク……って、あ、もしかして前に俺が配り歩いてたやつ…?」
「そうだ。そして私とヨークが初めて会った時、ヨークから直接貰った御守りだ。」
あの日、人間に失望し街を消し炭にする直前だった私の背中をヨークは軽い調子で叩き、何とも気軽に声をかけてきた。
「なぁっそこのフードの旦那!こんな賑やかな市場のド真ん中でつまらなそうな顔して、どうしたんです?何か嫌なことでもあったんですか?」
始めて人間から話しかけられ、ただ顔を眺めることしか出来ずにいると、その沈黙を肯定と受け取ったのか彼は1人で喋り始めた。
「フム、出で立ちから見るに…旦那は1人旅ですか?当たってます?そんで…ズバリ!独りが寂しいんでしょう!」
「…!」
確かに、当時の私は数百年の孤独に疲れ切っていた。
先程出会ったばかりの人間に胸中を言い当てられるとは思っても無かったため少しだけ目を見開くと、彼は全て分かっているとでもいう風にうんうんと深く頷いた。
「分かります分かります、長旅の中ではどうしたって人恋しくなりますよね。そんでいざこういう賑やかな所に来たって、なんか違うなと思ってまた独りに戻る…。旅人のジレンマって言うんですかねぇ、辛いものがありますよ。」
「…貴様にも、分かるのか。」
「もちろんですとも!私もしがない行商人でしてね、旦那にお声がけしたのも何かお勧めしようと思ってのことでしたが…旦那には特別に、こちらを差し上げましょう。」
そう言ってヨークが渡してきたのは、簡素なガラス片の御守りだった。
「ちょっと見づらいかもしれませんけど、ほら、ここに黄金鳥の羽根の印が刻んであるんですよ。旅人の導き鳥ですから、縁起いいでしょ?旦那の旅路に幸があることを願って、ささやかながらこちらを贈らせて頂きます。お代は要りませんよ!」
「…。」
「私はここから2つ南に入った区画の一番奥に店を構えてるので、もし御用があれば是非ともウチの店にお越しくださいね!旅に役立つ品物は一通り揃えてますし、多少はお安くしたげますから!それでは!」
ヨークは一通り言いたいことを言い終えると、その場に立ち尽くす私を置いてさっさと人混みの中に消えてしまった。
誰かから物を貰うことも、また会いに来て欲しいと求められる事も何もかも初めて経験する事で、しばらくはぼうっとその余韻に浸ることしか出来なかった。
気付けば私はヨークの店に何度も通うようになって、それだけでなくヨークの体に鈴をつけて常に動向を監視するようになった。
「待て待て鈴って何?!常に監視って何?!」
と、そこまで話したところでヨークが大きな声を上げた。
「ああ、人間の目には見えないが今のヨークには鈴が付いている。私と出会って以降、森の中を歩いていても魔物に襲われなくなっただろう?それは私の付けた鈴が強力な魔除けになっているからだ。」
「…た、確かに襲われなくなったけど、そんなもの許可なく人に付けんなよ…監視って何?」
「監視は、監視だ。具体的に言えば四六時中ヨークのことを観察していた。それだけだ。」
「…この野郎…」
それまで大人しく私の話を聞いていたヨークの身体がわなわなと震え始め、ギロリとこちらを睨みつけてくる。
運命的な出会いを話せば、私がどれだけヨークのことを大切に想っているか理解してくれると思ったのに、何故上手くいかないのだろう。
「ヨーク、今話したことで分かっただろう?私はお前に全てを与えられたのだと。どうしようもなくお前のことを知りたいのだと。だからお前が大切で、以前のような怪我をさせたくなくて…」
「触んな。」
低い声でそう呟かれて、伸ばした手をバシッと振り払われてしまう。
「お前…俺のことを大切だとか好きだとか抜かす癖に、やってること矛盾しすぎだろ。無許可で監視したり、変な城に閉じ込めたり、挙げ句の果てには結婚だのアホなこと言って連日襲いかかってきやがって…!」
「む…しかし、昨日のヨークはとても気持ち良さそうに…」
「あれはお前が血ぃ飲ませたからだろ?!お前はまず俺に対してクソみたいな蛮行をしまくったことを理解しろ!そして反省しろ!!」
「…は、反省?わ、私はヨークの為を思って…」
「は?いつ俺がお前に頼んだ??俺の意見も聞かずに一方的に自分のしたいことだけ押し付けやがって、それが本当に俺のためになると思ってんのか?!」
「な…」
あまりのショックに声が出ない。まさか、今まで私がやってきたことはヨークの為になっていなかったのか…?
もしそうだとしたら、今までのヨークの態度はわがままや照れ隠しではなく、反発だった…?!
「…はぁー。これからどうやりくりしてこうとか、また一から商売始めるにしても後ろ楯が無い状態でどう食い繋ぐかとか、あんたのことどう利用しようとか一カ月色々考えてたけど…ちょっとでもお前みたいなイカれ野郎を頼ろうと思ってた俺が馬鹿だったわ。帰る。」
フリーズしている私を素通りしてヨークが部屋を出ていこうとしたため、慌てて服にすがり付いた。
「いっ、いやだっ!ヨーク頼むっ出ていかないでくれっ!」
「離せバカ!もうウンザリなんだよ!」
「うううっ嫌だっ離婚したくないいっ」
「ち、力つよっ!掴むな!そもそも結婚自体認めてねぇから!!」
しばらく押し問答を繰り返したが、ヨークは頑なに部屋から出ていこうとする。
私はとうとう涙目になって、ヨークの服をぐしゃぐしゃにしながら情けない声を上げた。
「わっ、わかった、今後はヨークの言うことを聞く!ヨークの嫌がることは絶対しないし、多少は外を出歩いてもいいからっ、頼むから出ていかないでくれ!」
「…信用ならねぇよ。散々俺の意見を聞かずに好き勝手してきたやつに、今更謝られてもな。」
「う、うう…それは、本当にすまなかったと思っている…!でも、ヨークのことが好きなんだ、本当に…それだけは……」
ヨークの服を掴んだまま動けなくなってしまった私に、はあぁとヨークは特大のため息をついた。
「…もう俺が嫌がるような事しない?飯に変なもん混ぜたり許可なく監視したり変な血を飲ませてきたりしないって約束できるか?」
「しない!約束できる!」
「……はぁ。俺も今は生活立て直さなきゃなんないし、あんた…グレナデンが約束を守るならしばらくはこの変な城を拠点にしてやってもいい。」
「ヨーク…!」
「お前が本当に俺の意見を聞くなら、って前提だからな。忘れんなよ。」
「ああ、分かっている…ヨーク!」
気持ちを抑えきれなくて、思わず彼に抱きついた。
ヨークは顔をしかめたが、大きく拒否することなく抱擁を受け入れてくれた。心の底から暖かな気持ちが湧き上がってくる。
「はいはい。じゃあ早速この辛気くさい部屋から出たいんだけど。」
「そんな…」
「さっき約束したこともう忘れたのか?お前の約束ってそんな軽いもんだったの?」
「うぐ、ぎ…分かった。…私との性交だけでは、やはり退屈か…」
「…は?せ…な、何?なんでそんな話したの今?」
「ヨークはここの生活が退屈だから外に出たいのだろう?その退屈を紛らわせるために性行為という娯楽を提供していたが、やはり、それだけでヨークを満たすことはできなかったのだな…」
「…。分かった。まず、認識の擦り合わせから始めよう。色々全部それからだわ。」
「?」
その後ベッドの上で三時間ほど話し合いをした結果相互の思い違いは解消されたが、薬も血もない状態で始まった第二回戦はなんとも滑稽な有り様になった。
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