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川西美和子の場合
川西美和子、エレクタラへ異世界転移します
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昨日はなかなか寝付けなかった。
ベッドに入ってからも思い出しては悶絶するのを繰り返していた。
このままエレクタラに行ってケイの家に泊まるなんてどんな拷問。
心臓がもたない。
例によって渡瀬神社へ向かい、異世界転移を待つ。
神社はスーツケースを引っ張るには難しいので、2泊3日だからと大きめのリュックにした。
活発に動けるように、今日はボーダーの短めトップスにハイウエストのスキニーパンツ、スニーカーである。
渉さんと紬さんに離れまで連れて行ってもらい、前回金属の国へ行った時と同様に紬さんの先導で転移する。
たどり着いた場所は、ホテルや百貨店のエントランスホールのような華やかで綺麗なところだった。
辺りを見回すとカウンターやベンチが見える。
カウンターには女性が2人立っており、ベンチには何人かの人が座っているのが見える。
暫くキョロキョロと周囲を見回していると、茶色い髪の男性がベンチから立ち上がってこちらに歩いてきた。
真っ直ぐこっちに歩いてくる姿に既視感を覚える。
男性が近くまで来て、顔をしっかり見ると、なんと彼はケイだった。
「え!! ケ、もがっ!」
「しー。僕の名前は言っちゃ駄目!」
「……? 分かった」
私の口をふさいだケイは、紬さんに向き直る。
「ワタラセの人、ミワコを連れてきてくれありがとう。後は僕が説明するからいいよ」
「そうですか? じゃあ、お任せします! 美和子さん、また帰るときに迎えに来ますね」
「分かりました。紬さんありがとう」
「いえいえ! ゆっくり楽しんできてください!」
ぐっとサムズアップして帰る紬さんを見送り、私は茶髪のケイに向き直る。
よく見ると、髪だけじゃない。瞳も茶色い。
明らかに何か理由がありそうだが、説明してもらえるのだろうか?
「いきなりごめんね。苦しくなかった? 荷物貸して」
「あ、ありがと。苦しくはなかったよ。それより、説明してくれる?」
「……うん。でも、ここでは話せない。この3日間で言うから、待っててくれる?」
話すと言ったケイは凄く言いにくそうに見えた。
一体この人は何を抱えているんだろう?
「……分かった」
「ありがとう。入国の手続きしようか」
「うん。どうすればいいの? 確か端末をもらうんだったよね?」
「そうだよ。受付でロボットに話しかけるんだ」
そう言ってケイが指さしたのは、例のカウンター。
「ロボットって……あの2人ロボットなの!?」
「そうだよ。受付担当ロボット。さ、行こう」
ケイに連れられてカウンターへやってきた。
彼女たちは近くで見ても全くロボットだと分からない。
つぎはぎのない綺麗な肌は血が通っているように見える。
瞬きもするし全然人と見分けがつかない。
私がロボットの前に立つと、ロボットがこちらを見て、話し始めた。
「エレクタラへようこそ。我が国への入国は初めてですね? この国への入国許可証のご提示をお願いします」
そう言われて、首に下げていたネックレスを見せる。
ロボットの視線がネックレスを捉え、ピカッと光った。目が光る演出はちょっと怖い。
この許可証については事前に聞いていた。
エレクタラは初回入国の際に許可証を提示する必要があるらしい。
本来は正規の書類等で許可証を発行してもらうらしいが、『異世界対応型婚活システム』には世界政府より入国制限の緩和が要請されているそうだ。
エレクタラの場合は、『異世界対応型婚活システム』を使用している人に対しては、女神モチーフのネックレスを提示することで、手続きを踏まずに特例的に入国の許可が出る。
「確認いたしました。ミワコ・カワニシ様ですね。入国目的は『異世界対応型婚活システムによる婚活のため』でよろしかったでしょうか?」
その通りですけど、婚活が目的で入国って……せめて、観光目的とかにしてほしかった。
ここが日本だったらちょっと気になるよね。
「……はい」
「了解しました。こちらはこの国のみで使用できる電子端末でございます。出国時に返却をお願いします」
カウンターに置かれたのは、十円玉ぐらいのサイズの六角形の平たい板だった。
紫の縁取りがしてあり、中央には薔薇によく似た花と花を囲む形でいくつか稲妻のようなギザギザした模様が書いてある。
それを手に取ると、急に中央の部分から透明の画面が出てきた。ホログラムのようなものだろう。
画面には稲妻型に細い棒みたいな手足が生えたキャラクターがいた。
『はじめまして。ボクはエレクタラの国家公認キャラクター、エレクンだよ! エレクタラにようこそ。この国での注意事項や説明をしていくよ!』
エレクンは突如、注意事項を話し始めた。
要約すると以下の3つを守るようにということだった。
1つ目、この国では配布された端末を身分証とし、必ず見えるところにつけること。
2つ目、申請した期間より長くいることは出来ず、自国で再申請が必要。
3つ目出国時には端末を返却すること。
『先ずは、自分の分身になるアバターを作成してみよう。アバターの登録がないと、身分を証明できず、この国で受けられるサービスがや利用できるシステムが使えないよ』
画面に詳しい案内が出てきたので、それに沿って作成していく。
アバターキャラは沢山の中から選べて、色や大きさも変えられるらしくとっても自由なようだ。人や動物、植物、家具なんかもアバターキャラで選べる。
椅子に目が付いたキャラとか、使っている人いるのかな?
私はカラスによく似た鳥のアバターにした。
群青色の体を選んで、簡易版やたちゃん先輩の完成だ。
「あ、そのアバター、神社の鳥に似てる」
「うん! お助けキャラと言えばやたちゃん先輩かなと。名前はクロちゃんにした!」
ネーミングセンスが皆無だ。
『よぉマスター。オイラ、クロちゃんだぜ。よろしくな!』
性格も設定できたのでちょっと似てる感じにはなった気がする。
後は話しかけていると、成長するらしい。ホントに凄い!
「そろそろ行こ。先ずは家に荷物を置きに行くよ」
ケイに連れられてホールのある建物を出る。
外は思っていた以上に高層ビルの立ち並ぶ世界だった。
日本の中心地よりもビルが込み入った不思議な街だ。
人は人間らしい人も居れば、頭が爬虫類の人、金属丸出しで歩いてるロボット、すごく大きな人等々人かロボットか、何の種族なのか良く分からない人達が歩いている。
ほとんど全てのビルが同じ色、同じ高さの建造物で、一部に色のついている建物がある。
よく見ると色がついていると思ったのは映像で、外壁に映像を映し出しているようだ。
きちんと舗装された道には不思議なぐらい凹凸がない。
道のわきにはベンチがあり、植物が植えられている。近づいてみると、花同士が話し始めた。
『ご機嫌よう! ちょっと聞いてくださる?』
『ごきげんよう。何かしら?』
『通行人の皆様ご機嫌よう! あら、そこのお嬢さんもご機嫌よう!』
黄色い花が葉っぱを振りながらこっちを見ている。
慌ててケイに駆け寄る。
「ケ、ケイ! 花が喋った!」
「ふふふ。あれはデジフラフっていう花型のロボットだよ。ああやって、いつもおしゃべりしてるんだ」
「ロボットだったの! 凄くきれいでびっくりした!」
『あら、ありがとう! 貴女も素敵よ!』
「ふふ。聞こえてたみたいだね。さ、後でゆっくり説明するね」
「絶対よ!」
沢山のデジフラフに見送られながらその場を後にする。
少し歩いて小さな広場のようなところへやってきた。
広場には機械仕掛けのゲートがいくつか並んでおり、ゲート一つに対して数人が並んでいる。
「今から転移ゲートで家に飛ぶからね。一緒に通れるから、通るときは僕の手を握っておいて」
「わかった!」
そう言ってケイの手を取り、繋ぐ。
「ふふふ。まだ時間あるよ? 僕は嬉しいけど」
「え?! あっ、ごめ「ふっ、ふふふ」ケイ!」
ケイはいい笑顔で、繋いでない手でお腹を抱えて笑っている。
揶揄われたことが恥ずかしくて、むっとしてしまう。
「離す、うぐっ!」
「ダメ。離さない」
普通の友達繋ぎを所謂恋人繋ぎに変えられて、思わず潰れたカエルみたいな声が出る。
仕方なく手はそのままで順番を待っていると、数分で私たちの番になった。
アーチをくぐると、ホログラムのキーボードみたいなものが浮かび上がった。
ケイが何かを入力すると、アーチの奥が光りだす。余りに眩しくて、思わずぎゅっと目をつぶった。
目を開けると、ホテルのエントランスのような場所にいた。
温かみのあるクリーム色の壁で、家具はダークブラウンでまとめられている。
キョロキョロと辺りを見回していると、笑いをこらえているケイが目に入ったので自重する。
大人しくケイの方を見ると、ケイが笑いながら口を開いた。
「……ふふ、ようこそ。僕の家へ」
ベッドに入ってからも思い出しては悶絶するのを繰り返していた。
このままエレクタラに行ってケイの家に泊まるなんてどんな拷問。
心臓がもたない。
例によって渡瀬神社へ向かい、異世界転移を待つ。
神社はスーツケースを引っ張るには難しいので、2泊3日だからと大きめのリュックにした。
活発に動けるように、今日はボーダーの短めトップスにハイウエストのスキニーパンツ、スニーカーである。
渉さんと紬さんに離れまで連れて行ってもらい、前回金属の国へ行った時と同様に紬さんの先導で転移する。
たどり着いた場所は、ホテルや百貨店のエントランスホールのような華やかで綺麗なところだった。
辺りを見回すとカウンターやベンチが見える。
カウンターには女性が2人立っており、ベンチには何人かの人が座っているのが見える。
暫くキョロキョロと周囲を見回していると、茶色い髪の男性がベンチから立ち上がってこちらに歩いてきた。
真っ直ぐこっちに歩いてくる姿に既視感を覚える。
男性が近くまで来て、顔をしっかり見ると、なんと彼はケイだった。
「え!! ケ、もがっ!」
「しー。僕の名前は言っちゃ駄目!」
「……? 分かった」
私の口をふさいだケイは、紬さんに向き直る。
「ワタラセの人、ミワコを連れてきてくれありがとう。後は僕が説明するからいいよ」
「そうですか? じゃあ、お任せします! 美和子さん、また帰るときに迎えに来ますね」
「分かりました。紬さんありがとう」
「いえいえ! ゆっくり楽しんできてください!」
ぐっとサムズアップして帰る紬さんを見送り、私は茶髪のケイに向き直る。
よく見ると、髪だけじゃない。瞳も茶色い。
明らかに何か理由がありそうだが、説明してもらえるのだろうか?
「いきなりごめんね。苦しくなかった? 荷物貸して」
「あ、ありがと。苦しくはなかったよ。それより、説明してくれる?」
「……うん。でも、ここでは話せない。この3日間で言うから、待っててくれる?」
話すと言ったケイは凄く言いにくそうに見えた。
一体この人は何を抱えているんだろう?
「……分かった」
「ありがとう。入国の手続きしようか」
「うん。どうすればいいの? 確か端末をもらうんだったよね?」
「そうだよ。受付でロボットに話しかけるんだ」
そう言ってケイが指さしたのは、例のカウンター。
「ロボットって……あの2人ロボットなの!?」
「そうだよ。受付担当ロボット。さ、行こう」
ケイに連れられてカウンターへやってきた。
彼女たちは近くで見ても全くロボットだと分からない。
つぎはぎのない綺麗な肌は血が通っているように見える。
瞬きもするし全然人と見分けがつかない。
私がロボットの前に立つと、ロボットがこちらを見て、話し始めた。
「エレクタラへようこそ。我が国への入国は初めてですね? この国への入国許可証のご提示をお願いします」
そう言われて、首に下げていたネックレスを見せる。
ロボットの視線がネックレスを捉え、ピカッと光った。目が光る演出はちょっと怖い。
この許可証については事前に聞いていた。
エレクタラは初回入国の際に許可証を提示する必要があるらしい。
本来は正規の書類等で許可証を発行してもらうらしいが、『異世界対応型婚活システム』には世界政府より入国制限の緩和が要請されているそうだ。
エレクタラの場合は、『異世界対応型婚活システム』を使用している人に対しては、女神モチーフのネックレスを提示することで、手続きを踏まずに特例的に入国の許可が出る。
「確認いたしました。ミワコ・カワニシ様ですね。入国目的は『異世界対応型婚活システムによる婚活のため』でよろしかったでしょうか?」
その通りですけど、婚活が目的で入国って……せめて、観光目的とかにしてほしかった。
ここが日本だったらちょっと気になるよね。
「……はい」
「了解しました。こちらはこの国のみで使用できる電子端末でございます。出国時に返却をお願いします」
カウンターに置かれたのは、十円玉ぐらいのサイズの六角形の平たい板だった。
紫の縁取りがしてあり、中央には薔薇によく似た花と花を囲む形でいくつか稲妻のようなギザギザした模様が書いてある。
それを手に取ると、急に中央の部分から透明の画面が出てきた。ホログラムのようなものだろう。
画面には稲妻型に細い棒みたいな手足が生えたキャラクターがいた。
『はじめまして。ボクはエレクタラの国家公認キャラクター、エレクンだよ! エレクタラにようこそ。この国での注意事項や説明をしていくよ!』
エレクンは突如、注意事項を話し始めた。
要約すると以下の3つを守るようにということだった。
1つ目、この国では配布された端末を身分証とし、必ず見えるところにつけること。
2つ目、申請した期間より長くいることは出来ず、自国で再申請が必要。
3つ目出国時には端末を返却すること。
『先ずは、自分の分身になるアバターを作成してみよう。アバターの登録がないと、身分を証明できず、この国で受けられるサービスがや利用できるシステムが使えないよ』
画面に詳しい案内が出てきたので、それに沿って作成していく。
アバターキャラは沢山の中から選べて、色や大きさも変えられるらしくとっても自由なようだ。人や動物、植物、家具なんかもアバターキャラで選べる。
椅子に目が付いたキャラとか、使っている人いるのかな?
私はカラスによく似た鳥のアバターにした。
群青色の体を選んで、簡易版やたちゃん先輩の完成だ。
「あ、そのアバター、神社の鳥に似てる」
「うん! お助けキャラと言えばやたちゃん先輩かなと。名前はクロちゃんにした!」
ネーミングセンスが皆無だ。
『よぉマスター。オイラ、クロちゃんだぜ。よろしくな!』
性格も設定できたのでちょっと似てる感じにはなった気がする。
後は話しかけていると、成長するらしい。ホントに凄い!
「そろそろ行こ。先ずは家に荷物を置きに行くよ」
ケイに連れられてホールのある建物を出る。
外は思っていた以上に高層ビルの立ち並ぶ世界だった。
日本の中心地よりもビルが込み入った不思議な街だ。
人は人間らしい人も居れば、頭が爬虫類の人、金属丸出しで歩いてるロボット、すごく大きな人等々人かロボットか、何の種族なのか良く分からない人達が歩いている。
ほとんど全てのビルが同じ色、同じ高さの建造物で、一部に色のついている建物がある。
よく見ると色がついていると思ったのは映像で、外壁に映像を映し出しているようだ。
きちんと舗装された道には不思議なぐらい凹凸がない。
道のわきにはベンチがあり、植物が植えられている。近づいてみると、花同士が話し始めた。
『ご機嫌よう! ちょっと聞いてくださる?』
『ごきげんよう。何かしら?』
『通行人の皆様ご機嫌よう! あら、そこのお嬢さんもご機嫌よう!』
黄色い花が葉っぱを振りながらこっちを見ている。
慌ててケイに駆け寄る。
「ケ、ケイ! 花が喋った!」
「ふふふ。あれはデジフラフっていう花型のロボットだよ。ああやって、いつもおしゃべりしてるんだ」
「ロボットだったの! 凄くきれいでびっくりした!」
『あら、ありがとう! 貴女も素敵よ!』
「ふふ。聞こえてたみたいだね。さ、後でゆっくり説明するね」
「絶対よ!」
沢山のデジフラフに見送られながらその場を後にする。
少し歩いて小さな広場のようなところへやってきた。
広場には機械仕掛けのゲートがいくつか並んでおり、ゲート一つに対して数人が並んでいる。
「今から転移ゲートで家に飛ぶからね。一緒に通れるから、通るときは僕の手を握っておいて」
「わかった!」
そう言ってケイの手を取り、繋ぐ。
「ふふふ。まだ時間あるよ? 僕は嬉しいけど」
「え?! あっ、ごめ「ふっ、ふふふ」ケイ!」
ケイはいい笑顔で、繋いでない手でお腹を抱えて笑っている。
揶揄われたことが恥ずかしくて、むっとしてしまう。
「離す、うぐっ!」
「ダメ。離さない」
普通の友達繋ぎを所謂恋人繋ぎに変えられて、思わず潰れたカエルみたいな声が出る。
仕方なく手はそのままで順番を待っていると、数分で私たちの番になった。
アーチをくぐると、ホログラムのキーボードみたいなものが浮かび上がった。
ケイが何かを入力すると、アーチの奥が光りだす。余りに眩しくて、思わずぎゅっと目をつぶった。
目を開けると、ホテルのエントランスのような場所にいた。
温かみのあるクリーム色の壁で、家具はダークブラウンでまとめられている。
キョロキョロと辺りを見回していると、笑いをこらえているケイが目に入ったので自重する。
大人しくケイの方を見ると、ケイが笑いながら口を開いた。
「……ふふ、ようこそ。僕の家へ」
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