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話し合い3
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三人の視線が絡んでくる。こんな時に、宮側から母親などと言われて、ヒノデは悔しくも誇らしくも感じ、しかし表情には一切出さず、口を開いた。
「イトムシは、その力に値する糸を紡ぐと、体力を消耗します。キイトは今回初めて本物の糸、本糸を紡ぎました。いまは、深い眠りから覚める事が出来ないでしょう。明日、一番に王宮へと参内致します」
ヒノデの言葉に守護館は頷き、宮使いも素直に承知した。
帰り際、こげ茶色の宮使いが、儀礼用の服を届けるために夕方寄ることを告げて来た。シロが、これ見よがしに運んでいた、芥子色のドレスを見て、参内時の守護館贔屓の色を恐れたのだろう。
ヒノデの持ち分では、随分と大人しい色だったのに。
太陽の下、守護館へと帰る面々を玄関で見送り、ヒノデは館内へと戻った。幾人かの館士兵たちは外を警備しており、館内には静けさが戻って来た。
「シロさん、クロさん、私はおじい様に会って来るわ」
ヒノデは、シロが差し出す御加水を二杯と、甘い卵焼きをつまみ言った。
身内だけが残った安堵からか、顔には疲れが見えはじめた。
クロは黙って頷くと、馬の用意をするため部屋を出た。シロは、疲労の色を宿す主人の目を覗き、心配そうに言う。
「小石丸様に来て頂くのはどうかしら? クロをひとっ走りさせて。ヒノデちゃん、あなた寝ていないでしょ、駄目よそんなの」
「私から行きたいの。それが礼儀だし、二人きりで話さなきゃいけないこともある。キイトをお願い。起こさないでね。卵焼き美味しい」
シロにそう頼むと、ヒノデは部屋を出て行ってしまった。
「イトムシは、その力に値する糸を紡ぐと、体力を消耗します。キイトは今回初めて本物の糸、本糸を紡ぎました。いまは、深い眠りから覚める事が出来ないでしょう。明日、一番に王宮へと参内致します」
ヒノデの言葉に守護館は頷き、宮使いも素直に承知した。
帰り際、こげ茶色の宮使いが、儀礼用の服を届けるために夕方寄ることを告げて来た。シロが、これ見よがしに運んでいた、芥子色のドレスを見て、参内時の守護館贔屓の色を恐れたのだろう。
ヒノデの持ち分では、随分と大人しい色だったのに。
太陽の下、守護館へと帰る面々を玄関で見送り、ヒノデは館内へと戻った。幾人かの館士兵たちは外を警備しており、館内には静けさが戻って来た。
「シロさん、クロさん、私はおじい様に会って来るわ」
ヒノデは、シロが差し出す御加水を二杯と、甘い卵焼きをつまみ言った。
身内だけが残った安堵からか、顔には疲れが見えはじめた。
クロは黙って頷くと、馬の用意をするため部屋を出た。シロは、疲労の色を宿す主人の目を覗き、心配そうに言う。
「小石丸様に来て頂くのはどうかしら? クロをひとっ走りさせて。ヒノデちゃん、あなた寝ていないでしょ、駄目よそんなの」
「私から行きたいの。それが礼儀だし、二人きりで話さなきゃいけないこともある。キイトをお願い。起こさないでね。卵焼き美味しい」
シロにそう頼むと、ヒノデは部屋を出て行ってしまった。
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